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サンキューコールかわさき

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(3) 「日本一の元気都市かわさき」づくり

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 第3の柱は、「日本一の元気都市かわさき」づくりでございます。

 総合的な環境施策や、環境・ライフサイエンス分野、福祉分野をはじめとした未来産業の振興に力強く取り組み、臨海部を含む魅力ある都市拠点整備や広域交通網の整備を計画的に進めるとともに、中長期的な展望に立って、成長産業を育成・支援しながら、国際社会に貢献し、持続的に発展していくような「元気都市」づくりを進めてまいります。

 

 まず、環境施策といたしましては、引き続き、持続可能な地球環境の実現に向け、「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略(CCかわさき)」に基づく、総合的な地球温暖化対策を進めてまいります。今議会で提案しております「地球温暖化対策の推進に関する条例」をはじめとして、「CO2削減川崎モデル」や「低CO2川崎ブランド」の構築、普及に向け、取り組んでまいります。

 また、市内事業者と連携した、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置や、学校、住宅など、全市で再生可能エネルギーの普及促進に取り組むとともに、電気自動車の導入に向け、助成制度の拡充や充電設備の整備を進めます。

 さらに、国際環境技術展の開催などを通じ、川崎の優れた技術を広く世界に普及させることにより、環境対策における国際貢献を推進するとともに、市内産業の活性化を図ります。

 今後も、国際的なモデルとなるよう、環境産業先進都市・川崎の特徴と強みを活かした取組により、環境と経済の好循環を一層進めてまいります。

 

 持続可能な循環型社会の構築に向けた施策といたしましては、ミックスペーパーの分別収集・再資源化の全市展開を図るなど、ごみの大幅減量に取り組み、循環型の廃棄物処理を推進するとともに、焼却するごみの減量化に伴い、CO2の排出を抑えるほか、4か所の焼却場を3か所にし、維持管理経費の削減など、より効率的な運営を図ってまいります。

 また、3大公園緑地の整備といたしまして、富士見公園につきましては、市民アリーナの整備や競輪場のコンパクト化を進め、都心にふさわしい総合公園の再編整備を進めます。

 等々力緑地につきましては、等々力陸上競技場の全面改修など、魅力ある施設整備を行い、周辺まちづくりと調和した再編整備を進めてまいります。

 生田緑地につきましては、多摩丘陵の豊かな自然を活かしながら、個性ある文化施設との調和を図り、「生田緑地ビジョン」を策定するとともに、平成23年度の開設をめざし、世界最高水準の星空を投影する新たなプラネタリウムや、調査機能、教育普及機能等を備えた「青少年科学館」をはじめ、来場者への情報提供・情報発信機能を備えた「ビジターセンター」、ドラえもんなどの魅力を世界に向けて発信する「藤子・F・不二雄ミュージアム」の整備を進めてまいります。

 また、多摩川プランを推進するとともに、周辺自治体と連携した多摩・三浦丘陵の保全、再生、活用など、貴重な緑の保全に市民と協働で取り組み、緑地や水辺の保全と整備を進めてまいります。

 こうした取組を通じて、持続可能な社会の構築に向けた総合的な環境施策を推進してまいります。

 

 次に、未来産業の振興や、魅力ある都市拠点整備といたしましては、まず、世界をリードする研究開発、生活産業拠点づくりを進めてまいります。

 最先端の環境技術が集積している川崎臨海部につきましては、羽田空港再拡張・国際化を来年に控え、世界の玄関口として、立地優位性がますます高まっているところでございます。

 羽田空港の対岸に位置する殿町三丁目地区におきましては、国内外の大学、研究機関及び企業等が共同で研究開発に取り組む「(仮称)再生医療・新薬開発共同研究センター」の設置に向けた取組を進めてまいります。

 また、「環境総合研究所」をはじめとした公的研究機関などの整備を推進し、関連分野の研究機関の立地誘導を進め、産学公民連携による高度な研究開発拠点の形成に取り組んでまいります。

 さらに、こうした動きに合わせ、産業道路の渋滞対策を進めるとともに、臨港道路東扇島・水江町線の整備など、臨海部の交通環境の向上に取り組んでまいります。

 

 次に、新川崎・創造のもり地区におきましては、第3期事業用地に、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、東京大学による「4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアム」と、川崎商工会議所をはじめとした市内、県内産業界等とが連携し、地域の産学官が共同で世界最先端のナノ・マイクロテクノロジー分野の研究開発を行う拠点の形成をめざします。

 こうした取組を進め、川崎の地から環境・ライフサイエンス分野における、国際社会への貢献に結びつく技術開発を促進してまいります。

 また、福祉産業を振興し、福祉用具の開発を促進するため、「かわさき基準(KIS)」認証の推進とKISモデルエリアの形成等により事業化支援に取り組みます。

 このように、市内の基盤技術を活用した「川崎発」福祉製品の創出を促進し、アジアにおける高齢化対策に貢献する未来産業を育成してまいります。

 

 首都圏の中でも地理的利便性が高い本市におきましては、人口の増加を踏まえ、生活、文化、医療、福祉等の機能などを備えた魅力ある都市拠点の形成を進めていくことが重要でございます。

 「広域調和・地域連携型」のまちづくりをめざし、民間活力を活かしながら、川崎、小杉駅周辺地区などの広域拠点、及び新川崎・鹿島田、溝口駅周辺地区などの地域生活拠点の整備を着実に推進してまいります。

 川崎駅周辺地区におきましては、すでに着手している東口において、バリアフリー化や太陽光発電を活用した環境配慮型設備の導入、壁面や屋上への緑化、植栽による景観形成など、本市の玄関口にふさわしい駅前広場の再編整備を進めてまいります。また、北口改札及び北口東西自由通路の新設に向けた取組を進め、駅東西の回遊性の向上を図り、広域都市拠点として地区全体の機能や魅力を高めてまいります。

 小杉駅周辺地区におきましては、JR横須賀線武蔵小杉新駅の来年3月の開業に向け、引き続き整備を促進するとともに、民間再開発事業の適切な誘導と支援により、交通結節点機能や医療、文教、都市型住宅など都市機能の集積を図り、魅力と賑わいのある都市拠点の形成を一層推進してまいります。

 新川崎・鹿島田駅周辺地区につきましては、新川崎地区におきまして、商業・業務機能、都市型居住機能の導入と、研究開発機能の拡充をめざした整備を進めてまいります。また、鹿島田地区におきまして、計画的な土地の高度利用による、質の高い複合市街地の整備を図るなど、民間開発を適切に誘導し、地域生活拠点にふさわしいまちづくりを進めてまいります。

 登戸・向ヶ丘遊園駅周辺地区におきましては、登戸地区土地区画整理事業の早期完成に向けた取組を強化するとともに、都市計画道路整備を重点的に進め、安全で快適な市街地整備を進めます。

 さらに、溝口、宮前平・鷺沼、新百合ヶ丘の駅周辺地区におきましては、バリアフリー化を進めるとともに、駅前広場の整備や、交通環境の整備を進め、安全で快適な暮らしを支える機能を強化してまいります。

 

 また、こうした都市拠点の形成とともに、都市機能の向上と円滑な交通機能の確保に向け、広域交通網の整備を推進してまいります。

 鉄道網の整備といたしましては、京浜急行大師線連続立体交差化の段階的整備を推進するとともに、JR南武線(川崎駅―武蔵小杉駅間)の連続立体交差化の事業着手に向けた調査・検討を進めるなど、鉄軌道による地域分断の解消や、渋滞及び踏切事故の解消をめざした取組を進めてまいります。

 また、JR南武線武蔵溝ノ口駅以北につきましては、駅アクセスのバリアフリー化や踏切対策等、市民生活の利便性の向上をめざし、計画的な整備に向けた取組を進めてまいります。

 川崎縦貫高速鉄道線につきましては、低コストで環境にも優しい、電池電車など新技術の導入に向け、外部有識者による研究会を立ち上げるなど、整備推進に向けた検討を進めてまいります。

 川崎縦貫道路など幹線道路網の整備につきましては、広域的な拠点地区の形成を支えるとともに、都市機能の向上をめざし、交通ネットワークの形成に向けた取組を進めてまいります。

 さらに、バス交通につきましては、都市基盤整備の進捗や市域のまちづくり施策と連携を図りながら、路線の新設や見直しを行い、利用者の利便性の向上を図ってまいります。

 また、地域の特性やニーズを踏まえ、地域が主体となったコミュニティ交通の導入に向けた取組を支援してまいります。