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2 「川崎の新たな飛躍」を確かなものへ

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 災害に強いまちづくりや、少子・高齢化の進展への対応など、環境変化を踏まえながら、「川崎の新たな飛躍」を確かなものとするよう取り組んでまいります。

 まず、大震災で得られたさまざまな教訓を踏まえながら、災害に強いまちづくりの推進に向け、本市としても、都市の防災力の強化に加え、災害時の行政機能の確保や、地域の防災力の向上に取り組んでいくことが重要であると考えております。

 このため、耐震対策などとあわせ、自主防災組織の支援を行うなど、地域行政を担う市としての役割を適切に果たし、災害対応力の強化に取り組んでまいります。

 

 次に、成熟型社会の中、本市が持続的に成長していくには、顕在化する社会問題の解決に寄与する新たな産業を創出していく必要がございます。とりわけ、世界に先駆けて超高齢社会を迎える我が国において、その課題解決に貢献するライフイノベーションを推進し、新たな産業を創出していくとともに、環境先進都市である本市の特徴や強みを活かし、グリーンイノベーションを推進するなど、今後、成長が期待される産業分野における取組を進めていくことが重要と考えております。

 ライフイノベーションの推進といたしましては、国際戦略総合特区の中核的な地区である「KING SKYFRONT」を中心に、新川崎・創造のもり地区と連携しながら、個別化・予防医療時代に対応した革新的医薬品・医療機器の開発・製造などを実現し、国際的な課題の解決に寄与するとともに、快適で豊かな社会を支える技術革新を促し、我が国経済の持続的な発展を牽引してまいります。

 また、グリーンイノベーションの推進については、日本経済を牽引する工業都市として発展してきた本市には、国際的な企業や研究開発機関が集積しており、先端的な環境技術が蓄積されておりますことから、エネルギーの最適利用など、低炭素化を推進し、国際社会に貢献できるよう取り組むとともに、活力ある産業活動を支え、豊かな生活を実感できる社会の構築に向けた取組を進めてまいります。

 

 次に、市民の暮らしを支えるため、安定した生活基盤の確保に取り組んでまいります。

 そのため、総合的なこども・子育て支援施策として、保育環境の充実や、児童に関する総合的な相談・支援体制の強化に取り組むなど、安心してこどもを産み、育てられる環境づくりを進めてまいります。

 さらに、救急医療体制の強化とあわせ、高齢者施策の充実とともに、障害者の地域生活支援を拡充するなど、安全で快適に、支え合いながら共に暮らせる地域社会の実現に取り組んでまいります。

 

 また、中長期的なまちづくりについては、昨年の施政方針において、お示しした次の4つの視点を踏まえながら、引き続き、取り組んでまいります。

 1つ目は、中長期的な視点に立った「コンパクト化」に配慮したまちづくりの推進でございまして、さまざまな都市機能を拠点駅周辺に効率的に集約するとともに、駅へのアクセス性を高める取組などを進め、利便性の高い生活環境を備えた都市づくりを進めてまいります。

 2つ目は、公共施設等の「長寿命化」でございまして、更新期を迎える公共施設など公有資産のマネジメントを適切に行い、資産の「長寿命化」を図ってまいります。

 3つ目は、「エコ化」の推進でございまして、低炭素社会の構築に向け、環境配慮型技術の導入とあわせ、安全・安心の確保に取り組むことにより、川崎らしいスマートシティの構築を進めるなど、市全体のエコ化に取り組んでまいります。

 4つ目は、拠点整備や施設更新の機会を捉えた、まちの「ユニバーサル化」の推進でございまして、引き続き、高齢者や障害者をはじめ、誰もが使いやすいというユニバーサルの視点で取組を進めてまいります。

 

 次に、この川崎に市民が愛着と誇りを一層もてるようにしていくためには、多摩川や生田緑地など豊かな自然とともに、音楽・映像などの地域資源を活用しながら、その魅力を磨き上げ、発信していく必要がございます。

 今年度は、平成25年4月のリニューアルオープンに向け、音楽のまち・かわさきの中核施設である「ミューザ川崎シンフォニーホール」の復旧を進めるとともに、本年4月には、世界最高水準の星空を再現できる最新鋭のメガスターを設置した青少年科学館を開館するなど、川崎の魅力のさらなる向上に取り組んでまいります。

 

 引き続き、厳しい状況が続く中、大震災をはじめ、顕在化する課題について、市民、事業者、市が協力しながら、それぞれを尊重し合って対応するとともに、地域資源を活かし、相互に力をあわせ取り組むことで、良い影響を与え合い、相乗的な効果が次々と波及していく「グッドサイクルのまちづくり」を推進し、「川崎の新たな飛躍」を確かなものにしてまいります。