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サンキューコールかわさき

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4-3-(4) 都市農地の多面的な機能の活用

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現状と課題

  • 都市における農地は、農業生産の場であるだけではなく、広々とした空間と美しい緑の景観機能、多様な生物が生息できる環境機能、災害時の避難を助 け被害の拡大を防ぐ防災機能、土に親しみ農を楽しむレクリエーション機能など、多面的な機能を有しています。これらの機能を活かして、市民がうるおいやゆ とりを実感できる環境を創出することが、地域の魅力を創造していくことにもつながります。
  • しかしながら、交通利便性が高く住宅需要が多い本市では、農地の宅地等への転用が進み、経営耕地面積では、1975年の1,112haから2000年には571haに減少しました。
  • 農地の保有や相続に伴う税負担に加えて、農産物の価格低迷が続くなど、農業生産だけで農地を維持することが難しい状況になっており、市内の農家の兼業化や農業従事者の高齢化が進み、農地の遊休化等が見られます。
  • 農地は農業者の私有財産でありながら公益的な機能もあわせ持っていることから、その保全と活用については、農業者、市民、行政、教育機関、関連団 体などの連携と協力が不可欠です。農業の振興や活性化を図ることに加えて、土に親しみ農に携わりたいという市民ニーズに応え、多くの市民が農の恵みを享受 できる環境を整えることも重要です。
  • 住宅地の中に農地が点在する市街化区域と、まとまった緑地や農地が残る市街化調整区域では、それぞれの地域特性に応じた農地の保全・活用方策が必 要とされています。特に、市北部のまとまった農地や緑地は環境資源としての価値も高く、地域全体の活性化を視野に入れて農地の保全・活用に取り組んでいく 必要があります。
市内農家数と経営耕地面積の推移

施策課題

現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。

(1)都市農地の保全と活用

  • 市内全域で農地が減少している中で、良好な環境を保全し、うるおいのある市民生活を実現するために、都市農地の保全と活用に努め、地域特性に応じ た農地の保全・活用方策を検討していきます。貴重な環境資源である北部のまとまった農地については、計画的な保全・活用に取り組んでいきます。
  • 麻生区黒川地区は、農業生産の場であると同時に、まとまった緑地や農地が残り、環境資源としての価値が高い地域であることから、黒川地区での農業 公園構想の実現に向けて、計画地内での農体験の場や道路整備等を進め、市民交流型農業を推進していきます。計画区域内には、大学の実習農園の進出も予定さ れており、大学、地域、市民、行政とが協働で、農業体験交流拠点を形成し、農業を核とした地域の活性化を図っていきます。
  • 市街化区域の中で貴重な空間や景観を提供している農地を保全するため、生産緑地地区指定基準を見直し、指定拡大を図ります。また、市民に身近な農地について防災農地としての登録を促進し、災害時の市民の安全確保に努めます。

具体的な事業と事業目標

具体的な事業と事業目標 表

(2)市民が農に親しむしくみづくり

  • 市民が身近な場所で農体験を楽しむことができるよう、8か所の市営の市民農園(1,206区画)の運営管理を行います。現在、市民農園は応募者が 多く、市民ニーズに十分対応できないことから、今後は、農業者が開設し自ら指導を行う体験型農園など、新しい農体験の場の普及促進などを通じて、多様な農 体験の場の創出に努めます。
  • レクリエーション農園、学校農園など、市民が農を楽しめるしくみについて、農業者・市民・行政等が連携して、研究・検討を進めていきます。
  • フルーツパーク、緑化センターでの園芸講習会・相談を充実させるとともに、ホームページなどを活用して農に関する情報を発信します。
  • 等々力緑地で開催される花と緑の市民フェアは、2004年度で35回目となり、地域のイベントとして定着しています。今後とも継続的に開催し、より多くの市民が農を知る機会を提供していきます。

具体的な事業と事業目標

具体的な事業と事業目標 表

お問い合わせ先

川崎市総務企画局都市政策部企画調整課

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2550

ファクス: 044-200-0401

メールアドレス: 17kityo@city.kawasaki.jp

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