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サンキューコールかわさき

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4-3-(1) 多摩丘陵の緑の保全と育成

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現状と課題

  • 多摩川の崖線を形成する斜面緑地や市北部のまとまりのある緑は、本市の緑の骨格を形成するとともに、市民生活にうるおいを与える貴重な環境資源となっていますが、市域の88%以上が市街化区域である本市では、依然として開発圧力が強いため、残されている緑が減少傾向にあります。
  • 市街化調整区域の農業振興地域における農地と山林が一体となった農ある風景は、かけがえのない里地・里山の風景として、また、心安らぐ空間としてその保全が望まれていますが、近年は農業従事者の相続などを契機として山林が処分される傾向が見られます。
  • 本市では、市域に残された斜面緑地について、自然的・社会的条件等から総合評価を行い、保全すべき斜面緑地の優先順位付け(斜面緑地総合評価)を行い、これに基づいて地権者との対話を進めています。
  • 保全された緑地を良好な空間として持続させるためには、下草刈りや間伐などの保全管理を継続して行う必要があります。また、強い風雨などのときに連鎖的土砂崩壊の原因となる危険な樹木のある斜面緑地も存在するため、このような危険樹の伐採(緑の再生=萌芽更新)が喫緊の課題となっています。
斜面緑地総合評価図

施策課題

現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。

(1)斜面緑地の保全

  • 斜面緑地の保全については、地権者が山林を持続的に所有していくことを基本的な考え方として、多摩川の崖線における斜面緑地について、斜面緑地総合評価に基づくAランクの箇所から、地権者とコミュニケーションを図り、緑地保全協定の締結を推進します。
  • さらに、地権者との対話を進めて、理解・協力が得られる見通しの立った箇所については、緑地保全協定地を種地として、特別緑地保全地区や緑の保全地域の指定、また、ふれあいの森(市民緑地)として借地契約を行うなど、さまざまな手法を効果的に活用しながら斜面緑地の保全を推進します。

具体的な事業と事業目標

具体的な事業と事業目標 表

(2)市民による里山の保全・育成

  • 特別緑地保全地区等の指定拡大に伴い、土砂崩れ等の災害の未然防止、植生管理、生物多様性の保全といった観点からの緑地の保全、再生がますます重要となっています。
  • これに対応するため、市民との協働で取り組む保全管理計画を新たに6地区で策定し、里山ボランティアとしての市民活動を支援します。
  • 保全緑地の中には、土砂崩れ等の災害をもたらすおそれの高い危険な樹木も存在するため、市民の参画を得ながら安全な里山づくりに取り組みます。

具体的な事業と事業目標

具体的な事業と事業目標 表

(3)農ある風景の保全

  • 市街化調整区域のまとまりのある緑地については、農業振興施策と緑地保全施策を効果的に組み合わせ、保全と活用を図ります。
  • 農業振興地域である黒川、岡上、早野地区を緑と農の3大拠点と位置づけ、生物多様性の保全、将来に向けた環境学習の場の確保、耕作放棄地の解消等の観点から、まとまりのある斜面緑地の保全と谷戸地形に介在する農地の保全を一体的な施策として展開を図ります。
  • グリーンツーリズムの実現をめざすとともに、学童農園、ふれあい農園、学校育成林、南部地域学童の誘引など、里地・里山における環境学習の場として充実を図ります。
  • 多摩丘陵の保全という広域的視点から、隣接自治体と協調してまとまりのある緑地を残していくことで、農ある風景の保全を推進します。

具体的な事業と事業目標

具体的な事業と事業目標 表

お問い合わせ先

川崎市総務企画局都市政策部企画調整課

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2550

ファクス: 044-200-0401

メールアドレス: 17kityo@city.kawasaki.jp

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