ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

サンキューコールかわさき

市政に関するお問い合わせ、ご意見、ご相談

(午前8時から午後9時 年中無休)

閉じる

2 持続可能な都市の構築

  • 公開日:
  • 更新日:

 これまで「川崎再生」から「新たな飛躍」へ向けて取り組んできた結果、取組が着実に進んでいることを強く感じております。こうした中、今後は、川崎が長期にわたり飛躍し続け、持続可能な都市となるよう、取組を進めていくことが重要と考えております。

 このため、災害に強いまちづくりや、成長が期待される産業分野における取組とともに、少子高齢化に対応した地域社会づくりや、中長期的なまちづくりの取組、魅力あるまちづくりなどを進めてまいりたいと存じます。

 

 はじめに、災害に強いまちづくりの推進です。

 東日本大震災の教訓を踏まえながら、災害対応力の強化を図っていく必要がございます。

 このため、「地震被害想定調査」の見直しを踏まえ、「臨海部防災対策計画」の策定や、「地域防災計画」の第2期修正を実施するとともに、発災直後に必要となる帰宅困難者対策の強化や備蓄の充実にくわえ、耐震対策など、災害時の人的・物的被害を最小限とする取組や、市民生活に必要なライフラインの確保などに取り組んでまいります。

 特に、区役所を中心とした災害対応力の強化を推進するとともに、京浜臨海部を有する本市の特性を踏まえ、企業等との連携や、津波対策を行うなど、災害時の被害拡大防止に取り組んでまいります。

 

 次に、成長が期待される産業分野における取組です。

 本市が持続的に成長していくには、高齢化をはじめ、課題先進国である我が国が抱える社会問題の解決に資する新たな産業を創出していく必要がございます。

 このため、革新的な医薬品・医療機器等の研究・開発などにより、健康長寿社会の実現をめざす「ライフイノベーション」、本市の特徴や強みである環境・エネルギー技術を活用した「グリーンイノベーション」、高齢化社会に対応した「ウェルフェアイノベーション」の3つの分野で、本市、そして我が国の経済を牽引するよう取り組んでまいります。

 「ライフイノベーション」については、「KING SKYFRONT」において、拠点形成を進め、再生医療、がん・生活習慣病、公衆衛生・予防医学などにおいて、革新的医薬品・医療機器の開発・製造と健康関連産業の創出に取り組んでまいります。

 「グリーンイノベーション」については、本市には、公害を克服する過程で培ってきた先端的な環境・エネルギー技術が蓄積されておりますので、こうした技術を活用し、国際社会に貢献できるよう取り組むとともに、環境産業を振興してまいります。

 「ウェルフェアイノベーション」については、本市に集積する企業が有する高い技術力を活用しながら、高齢者の豊かな生活を支える製品・技術の開発を進め、福祉産業の振興と、中国・アジア地域など、急速な高齢化が進む地域への貢献に取り組んでまいります。

 

 次に、少子高齢化に対応した地域社会づくりです。

 高齢者が地域で自立した生活を送ることができるしくみづくりや、未来を担う子どもたちのすこやかな成長を支える地域社会の構築を引き続き進めていく必要がございます。

 このため、「特別養護老人ホーム」をはじめとした高齢者の多様な居住環境の整備や、地域での見守りの充実とともに、医療と介護の連携など、地域で高齢者を支える環境づくりに取り組んでまいります。

 さらに、保育環境の充実や、児童に関する総合的な相談・支援体制の構築など、安心して子育てができる環境づくりを進めてまいります。

 

 次に、中長期的なまちづくりの取組です。

 高度成長期に整備した都市基盤施設の老朽化への不安が高まる中、本市においても、引き続き、その対策を講じていく必要がございます。あわせて、人口が引き続き増加している本市でも、人口減少への転換を見据え、誰もが暮らしやすい持続可能なまちづくりを進めていく必要がございます。

 このため、さまざまな都市機能を拠点駅周辺に効率的に集約するなど、利便性の高い生活環境を備えた都市づくりを行う「コンパクト化」とともに、更新期を迎える公共施設等の適切なマネジメントによる「長寿命化」、環境技術を活かしたまちづくりを推進する「エコ化」、「誰もが使いやすい」という視点でまちづくりに取り組む「ユニバーサル化」という4つの視点を踏まえた取組を引き続き進めてまいります。

 

 次に、魅力あるまちづくりの推進です。

 川崎の豊かな自然や、音楽などの地域資源を活かし、その魅力を発信することで、市民の方々が愛着と誇りを持てるようなまちづくりを引き続き進めていく必要がございます。

 「音楽のまち・かわさき」のシンボルである「ミューザ川崎シンフォニーホール」については、東日本大震災の影響により被害を受け、しばらくの間、休館しておりましたが、この4月に、いよいよリニューアルオープンいたしますので、ミューザを核としながら、市内の音楽大学など、川崎の豊かな音楽資源と連携し、音楽のまちづくりを推進してまいります。

 また、平成26年の市制90周年も見据えながら、富士見公園や、等々力緑地等のスポーツ関連施設の整備を進めるなど、「スポーツ推進計画」に基づき、「スポーツのまち・かわさき」を推進してまいりたいと存じます。