川崎臨海部再編整備の基本方針
(平成8年11月現在)
〜海に開かれた国際交流拠点をめざして〜
| 新時代にふさわしい活力と魅力ある地域の形成 |
新しい時代の産業のあり方を見定めながら、産業の活性化を図るとともに、「職・住・遊」が調和した活力と魅力にあふれた臨海部をつくります。
| 新しい臨海部づくりを先導する国際的交流拠点の形成 |
鉄道や道路などの整備に合わせ、産業技術・スポーツ・文化など,さまざまな国際交流拠点・交流機能の整備を進めます。
| 水と緑の快適な環境づくりと防災性の向上 |
多摩川や運河の水際線を生かし,市民が水と緑にふれあうことのできる,海に開かれた快適な環境をつくるとともに,災害に強い街づくりを進めます。
| 「臨海部再編整備の基本方針」とは・・・ |
平成4年に策定した「臨海部整備基本計画」を,その後,社会情勢等に大きな変化が生じたことから見直しを行い,その実現に向けた取組みの方針を定めました。
| 「臨海部」の範囲 川崎区全体を視野に入れながら,産業道路から海側の「臨海部」を対象エリアとしています。 |
| 計画の期間 「整備基本計画」は,2025年を展望しながら,2010年までの計画としています。 |
| 臨海部将来都市構造 |
21世紀の臨海部は,川崎都心を扇の要とし,3つの都市軸で結ぶ多層型の都市構造を目指します。
また,土地利用としては,それぞれの特性に合わせ臨海部第1層から第3層の3つのゾーンに区分するとともに,臨海部の再編整備を先導する4つの拠点の形成をめざします。
| 臨海部第一層(北ウィング) |
2つの臨海都市拠点を中心として,研究開発・業務管理・商取引機能などの導入による,新産業複合市街地としての整備を図ります。
| 臨海部第ニ層(ニューファクトリーポート) |
産業活動の中心となる地域と位置づけ,研究開発機能との複合化などによる生産機能の高度化を図ります。
| 臨海部第三層(シビルポート・南ウィング) |
市民に開かれた海と港が調和する地区と位置づけ,東扇島地区では,高度港湾機能の整備を進め,浮島地区では,スポーツ・文化・レクリエーションゾーンの整備を進めます。

| 拠点地区の整備 |
臨海部全体の再編整備を先導する事業として,次の4つの拠点地区の整備を推進します。
臨海部の産業の発展を先導する,研究開発・業務管理などの機能を中心として,国際性豊かな臨海都市拠点づくりを進めます。 |
空港に隣接していることや,多摩川沿いにあることなどの特性を生かした交流施設,集客施設の整備を核とする臨海都市拠点づくりを進めます。 |
| 東扇島地区(国際貿易・物流拠点) かわさきファズ物流センターを核とする物流,商取引などの国際的な交流拠点の整備を進めます。 |
浮島地区(スポーツ・文化・レクリエーション拠点) 国際級のスタジアムを中心とするスポーツ・文化・レクリエーションの交流拠点の整備を進めます。 |
| 臨海部再編整備に向けた取組みの基本方針 |
川崎市では,臨海部再編整備に向けた取組みをAからFの6つの方針に基づき推進します。
臨海部再編整備は,AとBの「地域活力の維持・発展」と,CとDの「環境・防災面の取組み強化」を基本とし,その先導プロジェクトとしてEの拠点整備を推進し,それらを支えるものとしてFの交通体系整備を図るという構造となります。
| A 新たな地域産業構造の構築による地域経済の活力の増進 |
国際経済環境などの社会情勢の変化を踏まえ,新たな地域産業構造の構築による産業の活性化を促進し,市民の雇用機会や市内企業の受注機会の維持・増進などにつながる臨海部の再編整備を進めます。
1 地域産業の活性化・高度化に寄与する事業所の積極的誘致
2 創造的事業活動促進のための土地利用規制の緩和・変更
3 産業支援施策の検討推進
| B 職・住・遊のバランスのとれた地域形成 |
臨海部は地域活力の低下が懸念されていることから,職・住が近接し,利便性・快適性を備えた地域の整備を進めるとともに,「遊」の機能の導入を図るなど,調和のとれた市街地の形成に努めます。
1 臨海都市拠点地区などでの新しい機能の導入による賑わいのあるまちづくり
2 良好な都市型住宅の供給と,周辺の密集市街地の住環境の改善への寄与
| C 水際線の親水化・市民開放によるアメニティ空間の整備 |
多摩川や運河の水際線について,産業活動との調和を図りながら,親水化・緑化と市民開放を進め,アメニティ豊かな空間の整備を図ります。
1 浮島地区でのスポーツ・文化・レクリエーションゾーンの整備
2 東扇島・千鳥町等での景観整備・緑地整備
3 多摩川沿いや内奥運河沿いでの市民が水辺とふれあうことのできる快適な環境の創造
4 入江崎環境センターの上部空間の多目的利用・公園整備
| D 地域としての防災性の向上 |
過度の危険物の集積抑制に努めるとともに,個々の事業所ごとの防災対策の強化を促進します。
また,臨海都市拠点地区などでは,市街地の不燃化・防災拠点整備などを進めるとともに,液状化対策などにより地域としての防災性の向上を図ります。
1 地域防災計画の見直しに併せた総合的な防災組織の整備
2 安全生活街区の整備の検討
3 既成市街地の防災性向上への寄与
| E 国際的な交流拠点・機能の整備 |
羽田空港,川崎港及び広域幹線道路網の結節点に位置する川崎臨海部の立地ポテンシャルや各地区の特性を生かし,産業技術,研究開発,商取引,文化芸術,スポーツなど,さまざまな交流拠点・交流機能の整備を図ります。
1 南渡田周辺地区での国際的な新産業拠点づくり
2 塩浜周辺地区での国際的な集客・交流拠点づくり
3 東扇島地区での国際貿易・物流拠点づくり
4 浮島地区での国際的なスポーツ・文化・レクリエーション拠点づくり
| F 臨海部交通体系の整備 |
臨海部の再編にあたっては,道路系の整備とともに東海道貨物支線の旅客線化計画など,公共交通機関の整備が必要不可欠となっていることから,これらの事業化を進め,臨海部交通体系の整備を図ります。
1 道路・・・川崎縦貫道路(I期)の整備促進など
2 鉄道・・・東海道貨物支線の旅客線化計画の推進,浮島地区への鉄軌道系アクセスの導入

| 臨海部再編整備の実現に向けて |
| 1 | 関係者間の合意形成と地域を挙げた推進体制の整備 |
| 臨海部の再編整備は,広域的かつ長期的な事業であり,関係者の間で幅広い共通の認識を形成し,市民・企業・行政が共同した取組みを展開することが求められます。 | |
| 2 | 土地利用規制の弾力化 |
| 地区ごとの特性にあった土地利用が計画的に実現されるよう,土地利用規制のあり方の見直しが求められます。 | |
| 3 | 土地利用の転換と基盤整備の一体的推進 |
| 臨海都市拠点地区の形成などに際しては,土地利用転換と交通基盤などの整備,環境面・防災面などの整備を一体的かつ総合的に推進することが求められます。 | |
| 4 | 再編整備のための事業費の確保 |
| 再編整備に伴う基盤整備等の事業費については,民間と公共の適正な分担と,新しい事業制度の創設などが求められます。 |
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| 問合せ 総合企画局臨海部整備推進室044-200-2111(代表) |