かわさき「農」の風景
川崎市においては、臨海部は明治時代から工業地帯化していましたが、市域全体では昭和30年代前半までは、多くの農地や山林が存在していました。その後、高度経済成長期に入るとともに、臨海部以外の地域も都市化が急激に進展し、多くの農地や山林が住宅地などに転用され、過密化する大都市に変貌しました。
現在、都市化の圧力に押されながら、農地・山林の減少は続いていますが、農家の営農活動により農地・山林が市内北西部を中心に残っています。
都市農地は、農家から見れば、農産物を生産する場であるとともに、私有財産です。しかし、市民全体の視点から見れば、農産物を供給するばかりでなく、土・緑の空間、防災などの環境保全機能、農作業体験などを通じてレクリエーション機能、健康・福祉・教育に有効な役割を果たす休養・学習機能など多面的な機能を発揮しています。
多くの市民は、特に意識せずに、これら都市農地がもたらす多面的な機能を享受しているとも言えますが、これらは、農家の生産活動があり農地が維持されていることからくるものです。
今後、多くの市民が川崎の農業の現状を理解し、残された都市農地を環境資源として明確に位置付けるとともに、その維持・保全のために「農」について市民的な合意形成を図る必要があると考えられます。
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宮前区有馬地区(植木の里) 昭和30年代より盛んになった宮前の植木栽培。 都市化の進む現在、植木畑は緑の供給地として地域に なくてはならない存在になっています。 また、散策コースとして親しまれています。 |
| 中原区上小田中地区 都市化の波に押され、畑の周りはマンションが立ち並びましたが、小田中はかつて、パンジーの生産日本一の産地でした。 |
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高津区久末地区 横浜市都筑区の市境に広がる市街化調整区域で、キャベツ、ブロッコリー、トマト、カリフラワーなど、かわさき農産物ブランドの一大産地となっています。 |
| 麻生区黒川東地区 東京都稲城市境に位置し、昭和52年度から昭和55年度にかけて土地基盤整備事業を実施し、畑地として利用されています。秋にはサツマイモ、落花生の掘り取りで賑わっています。 |
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麻生区黒川上地区 東京都多摩市境に位置し、昭和53年度から昭和57年度にかけて土地基盤整備事業を実施し、水田及び畑地として利用されています。また、現在、黒川農業公園づくり事業が進められています。 |
| 麻生区岡上地区 川崎市の飛び地で周辺は、東京都町田市になっています。昭和48年度から昭和54年度にかけて土地基盤整備事業を実施し、現在は、畑地として利用されています。また、柿、リンゴなどの果樹も栽培されており、秋になると週末は、家族連れで賑わっています。 |
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麻生区早野地区 横浜市青葉区との市境に位置し、昭和45年度から昭和47年度にかけて土地基盤整備事業を実施し、大部分が平坦な水田と畑地として利用されています。 |