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小池忠雄 精密プラスチック金型製作 株式会社長津製作所 川崎市中原区 平成18年度認定かわさきマイスター 

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かわさきマイスターのシンボルマーク

かわさきマイスターのシンボルマーク

ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。

小池忠雄(こいけただお)

平成18年度認定かわさきマイスター 職種:精密プラスチック金型製作 中原区

小池忠雄顔写真

デジタルカメラや携帯電話などの筐体の金型を製作している。通常はミクロン単位の精度であるが、これはサブミクロン・ナノレベルの精度の高精度かつ複雑形状の加工である。ポイントは仕上げで、キサゲ、タガネ、ヤスリなどを駆使し、顕微鏡を見ながら作業をする。図面を見て、それを反転させた形や完成品の姿をイメージしながら金型図面を構想し、熱膨張や変形を考慮して超精密な金型を作ることができる。
保土ヶ谷区在住。株式会社長津製作所勤務。

仕事をはじめたきっかけは

私は普通高校の出身で技術とは縁がありませんでしたが、子どもの頃から工作などが好きで、ものを作ることには興味を持っていました。長津製作所に就職したのは戦時中、創業者・長津氏のお姉さんが私の郷里・新潟県に疎開されていたという縁からです。入社した当初は精密金型のフライス盤グループに配属され、最初はほとんど見習いで先輩らに指導されながら金型づくりの技術を覚えました。人数が少なかったものですからフライス盤のほか旋盤や研削、調整、仕上げなど、いろいろな作業を覚え込んでやっているうちに、段々こなせる仕事の枠が広がっていきました。

 

仕事をする上で1番おもしろいと感じることは

デジタルカメラや携帯電話などのボディやパーツは現在、大半が精密プラスチック射出成形機で作られます。当社はその射出成形用の金型を製造しているわけですが、自分たちが手がけた金型から生まれた製品が商品になり、店頭などに並んでいるのを見た時は喜びを感じますね。金型から作られる製品は通常は小型、精密品ですが、金型自体はカメラボディの場合で言うと縦横400ミリ、重さ500キロぐらいはある大きなものになります。こうした大きな金型から超小型、超精密な機器が作られるわけですから、ものづくりととしてこんな面白い仕事はないと思います。

 

長年、継続して技能研鑽に努めることができた理由は

技能は、お客様の後押しがあればこそ向上するものです。金型が完成するとお客様のところでまず試作テスト(立ち会い)を行います。そこで、お客様からいろいろなご意見、ご注文が出ます。修正するような個所が出れば、その場で直すこともあります。そうしたお客様とのやり取りが結局、技能の研鑽にプラスしていくのです。結構難しい注文もあります。それを一つひとつクリアしていく努力の積み重ねが結局、スキルアップにつながっていきます。

 

小池さんが自分自身で誇れる技術とは

金型機械の最終組み立て調整です。機械装置を構成する各ユニットの製造は、NC工作機などの発展でミクロンとかサブミクロン単位というかなり微細・高精度な機械加工が可能になりましたが、最終的に1台の金型機に組み立てるには、そうしたNC機などから出てきた加工品をただ集結し組み込めばいいというものではなく、実働させるため人の手によるいろいろな調整加工が必要です。機械に微妙な削りを入れたり細かい段差の調整など、目視ではわからない個所を顕微鏡で見て作業することもあります。長い経験と技能を持ったベテランでないと務まらない仕事です。

小池忠雄さん作業風景写真
小池忠雄さん作業風景写真2
小池忠雄さん製品写真

ものづくりの魅力とは

感性というか、自分が考え出したテーマに対し、たとえ完成に至らなくても自分自身納得できるまで作り続けることができる魅力です。そこであきらめてしまえば、それでお終いですし…。それと、誰かが作ったものであれば自分はそれに負けないものを作ってみるという挑戦的なことができる点ですね。一番大きいのは、やはり出来上がった品物に対する喜びです。それだけに、ものづくりは決して手を抜いてはいけません。できたらすぐ壊れるようなものを作ったら駄目です。お客様に長く使ってもらうことを大前提に、ものづくりをするのが原点です。

 

今後、ものづくりを目指す方へ

ものに興味を持って、それを長く続けることです。やり遂げるという努力の積み重ねが大事だと思います。お客様からはいろいろな注文が来ますが、難しいとか、できないといって途中であきらめないことです。負けず嫌いの性格も必要でしょうね。

 

下記サイトでは小池さんの技術を映像やマンガでお伝えしています

平成18年度認定かわさきマイスター 小池忠雄さん(精密プラスチック金型製作) (Youtube動画外部リンク

小池忠雄さん紹介マンガ (PDFデータ

問合せ先

株式会社長津製作所

お問い合わせ先

川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2242

ファクス: 044-200-3598

メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp

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