【事業者決定】令和元年度生産性向上・働き方改革モデル創出事業について

　川崎市では、平成30年4月に市内の7つの経済団体等と連携した「川崎市働き方改革・生産性革命推進プラットフォーム」を設置し、市内中小企業の生産性向上や働き方改革を促進しています。

　 その一環として、市内の中小事業者への生産性向上や働き方改革の意識醸成や普及啓発のため、市内の多くの事業者に、高い波及効果が見込まれる事業（モデル事業）を市内の中小企業者や業界団体等から広く募集し、8件の応募をいただきました。厳正な審査を実施した結果、次のとおり4件の採択をいたしました。

AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を使用した農業の生産性向上及び川崎発都市型農業モデルの実現

　機械化や技術導入等による省力化・効率化を必要としている農業生産者の、「水やり」「肥料やり」の手間を、AI潅水施肥システム導入により軽減し、農場を管理する時間を確保することで生産性向上につなげる「川崎発の都市型農業モデル」を広く展開することを目指す。

川崎市内の銭湯の外国人対応業務の効率化、サービスの向上

　増加する外国人利用客に向け、市内銭湯に翻訳機器を導入し、組合のネットワークを通じ、各銭湯の外国人対応のノウハウをスムーズに共有化することで、対応業務効率化、サービス向上を進め、少人数経営が多い銭湯における生産性向上と働き方改革実現を図る。また、これらの取組みを通じ、マナーや文化等を正確に伝え、従来の利用客と外国人がともに利用しやすい環境整備を目指す。

歯科技工士のCADの在宅ワーク推進

　歯科技工士業界では、(1)歯科技工士の減少と高齢化、(2)女性歯科技工士の増加、(3)歯科技工士におけるCAD/CAM化の進展、(4)歯科技工士の厳しい労働環境による採用難などへの対応が課題となっている。そこで　(1)～(4)を踏まえ、歯科技工のCAD作業に関する、在宅ワーク環境を整備することで、市内の歯科技工士の多様な働き方の実現、人材の確保を目指す。

市内企業の業務切り出しコンサルティングによる短時間雇用の促進

　人手不足が課題となっている市内中小企業に対して、短時間雇用が可能な業務を切り出すためのコンサルティング等を実施する。また、対象企業に子育て主婦やスポーツ選手等をインターンシップ派遣し、市内中小企業に潜在的な担い手の存在を認識いただき、短時間雇用の普及促進を図ることで、多様な人材の活躍・多様な働き方による人材確保を目指す。

• 生産性向上や働き方改革に取り組む意欲があり、市内の事業者の先導的な取組を実施する市内中小事業者等※
• 市内中小事業者等をモデル事業実施先とし、生産性向上や働き方改革を支援しながら事業実施を行う、民間企業、研究機関、非営利団体、公益法人、社団法人、任意団体等

※「中小企業等経営強化法」第2条第1項に規定する者並びに同規模程度の医療法人、社会福祉法人、特定非営利法人を指します。

生産性向上や働き方改革に関して、先進性があり、広く市内企業や業界全体に対して、高い波及効果が見込まれる事業。

令和元年6月21日（金）~8月2日（金）

令和元年12月末まで