| 目的 |
都市部の緑化において、今後期待される技術である屋上緑化を設置し、特殊な空間での緑化における基本的な情報を得るために設置したものです。
屋上緑化は、建物への負担、維持管理など、推進していくためには懸念される課題が多いため、まずは公共施設での設置によるリーディングと、普及啓発のため調査を実施しました。 |
| 調査内容 |
○設定条件:屋上緑化の普及に資するため、既設建物での設置拡大が重要であることから、下記条件を設定
T本庁舎で実施する(建築が古く、強度など与条件が厳しい)
U植栽基盤には軽量土壌を選択し、リサイクル材等も取り入れる
V無灌水を基本として植栽材料を選択し検証する
○条件を基にした調査の視点、留意事項
(1)植栽の生育
(2)屋上緑化による温度の効果
(3)植栽管理の課題
(4)植栽基盤の課題
(5)建物への影響 |
| 調査報告の概要 |
(1)植栽の影響は、土壌が薄く、無灌水であることから、その年の降雨、気温によって顕著に現れる。特に雨季の多雨による過剰な湿潤と夏季の乾燥による影響が大きく、芝生が半減する結果となった。
一方、その他の植物材料については、景観的に効果のある花の咲く植物などを使用したが、耐乾性のあるものを選択したこともあって、かなりの種類(約100種を検証して半数以上)が使用に耐えることがわかった。
(2)温度については、各年の状況・既設により効果は変化するが、薄層の緑化であっても一定の効果があることがわかり、全体で3〜4℃程度の効果が確認できた。
(3)軽微なメンテナンスでも屋上緑化として管理可能だが、薄層の植生基盤では極端な乾燥、湿潤による劣化は避けられないこと、また、雑草の進入は年々増加する傾向があることがわかった。
(4)植生基盤は土厚、荷重とも変化は少なかった。
(5)設置してからの経過が短く、影響は確認できなかった。 |