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第19期瀋陽市環境技術研修生の受入及び報告会を行いました

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2017年2月28日

 市では、平成9年から友好都市である中国瀋陽市からの環境技術研修生を受け入れています。今年度は平成28年10月23日(日)~11月20日(日)の29日間、2名の研修生を受け入れました。研修生は市の環境行政を学ぶとともに、市内の環境関連企業の視察や先進的な環境技術にふれるなどの研修を行い、11月18日(金)に研修を振り返り、研修生による報告発表挨拶の後、職員との意見交換を行いました。

研修生

  • 瀋陽市環境メディアセンター 劉 鵬
  • 瀋陽市環境保護局渾南新区分局環境監察大隊 梁 成山
写真(研修生、通訳)
発表の様子
意見交換の様子

報告会では、研修生の梁さんから、29日間にわたる研修について発表がありました。

5つに分けて発表がなされました。

■ 学習状況の総括

この部分は、皆様の方が詳しいので簡単に報告させていただきます。

・はじめに、川崎市と瀋陽市の友好の歴史、川崎市の概要、かつての川崎市、積極的な環境対策、今の川崎市について研修で学んだことをまとめました。

・川崎市の環境基本計画、大気環境改善措置、大気環境監視システム、固定発生源の大気対策、生活源排出の抑制対策、水環境政策・対策措置、汚水処理と上下水道建設情況、土壌管理、廃棄物管理、ゴミ収集、環境影響評価制度、地球温暖化対策、環境リスク評価、環境教育、国際協力事業の推進について学習したことをまとめました。

 

■瀋陽が環境において直面する問題と挑戦

・瀋陽市の写真をネットから集めてみました。汚染が無い時の瀋陽市はとてもきれいな都市です。汚染された写真もあります。瀋陽市が直面する主要な環境問題は、大気、汚水、固体廃棄物の3つです。

・大気汚染(霧霾)は中国全土の問題になっています。主な原因はエネルギーの石炭燃焼、自動車が増えたことによる排気ガス汚染、工場からの汚染、農作業時の野焼きなどです。

・瀋陽市の汚水処理については、都市部は改善されましたが、農村部がまだ処理が徹底されていません。

・固体廃棄物については、市民からの生活ゴミ処理と、建築廃材の有効利用もまだ工夫が必要です。

・「冲破雲霧 重見美景」。私たちは自信を持ってこれらの問題解決に取組み、汚染された霧から抜け出し、美しい風景を実現させようと思っています。川崎市のきれいな現状は、瀋陽市の明日になると信じています。

■研修での収穫と考察 

<川崎市で学んだこと>

・現在の川崎市は、既に環境汚染を克服し、一段階上の地球温暖化対策に関心を持っています。低CO2川崎ブランド認定を行っています。エコタウン建設も優れています。臨海部で見学した水素利用の新たな社会戦略、東芝の新しいエネルギー供給システムは深く印象に残っています。

・川崎市の環境教育は、システム化、多様化、市民のルール化がなされています。教育材料が分かりやすく上手に作られており、市民が地球温暖化防止活動センターやエコ暮らし未来館で学ぶことができます。

・川崎市行政の環境理念と技術はとても進んでいます。国際協力や技術の普及がなされています。

見学した富士通や東芝でも同様に感じました。

・事業場の環境意識も高いです。JFE環境(株)、JFEアーバンリサイクル(株)、コアレックス三栄(株)などの訪問で感じました。

・社会全体で資源物への危機意識と環境について責任を持つことを、我々も勉強しなければならないです。ゴミの細かい分類がその一つです。

 

<瀋陽市の環境問題解決に如何に活かすか>

・瀋陽市はもっと科学的な計画を立て厳格に実施すべきで、長期的な発展意識を持ち、現状への危機感や責任感を持つべきです。それは瀋陽市だけでなく、中国全土で持つべきです。

・細かいところにも注意を払い、社会全体で環境意識を持ち、資源物の浪費を削減すべきです。

・瀋陽市は環境教育にもっと力を入れ、市民に持続可能な発展社会の理念を持ってもらうべきです。行政による環境学習が社会各層に及び、常態化すべきです。

・市政府は政策や仕組み作りにより、事業所を持続可能な発展の道に導くべきです。行政による補助や、価格政策、技術支援が必要でしょう。

・市政府が人材と科学技術資源を結び付け、技術のプラットフォーム(多層における論証、検討、技術マッチングを行う場所)を構築すべきです。環境技術を事業に活かすべきです。

・事業場は研究開発に力を入れて、資源の再利用と環境保護を経済利益に転化すべきで、社会的責任感と未来への自信を持つべきです。

 

■川崎の印象

・川崎市には今回初めて訪れました。日本社会で感じたのは2つあり、ルールを守ることと、細  目にやることです。社会でも、仕事でも、サービスにおいてもそれが分かります。その他には、治安がとても良いです。

・川崎市の印象については4つの言葉でまとめました。「力量・活力・創新・発展」です。工業都市として日本全国の経済にも貢献している力ある都市です。若者が多く活き活きしています。未来のことに力を入れているのも分かりました。これらは必ずや川崎市の発展につながるでしょう。

■結び

・川崎市と瀋陽市が友好関係を結んで35年となり、環境部門の研修受け入れ開始から20年が経ちました。川崎市政府、川崎市環境局、川崎市環境総合研究所に感謝申し上げます。1ヵ月の研修は短いですが、私にとっては貴重な体験になりました。他人を理解する機会があれば、自分の足りないところが分かります。先進的なものを見ると、自分が努力すべき方向が分かります。最後に、皆様に本当に感謝しております。多彩な川崎、美しい未来を祈っております。

Q.川崎で学んだ環境施策で具体的に瀋陽でできそうだというものはありますか。

A.一つは、エネルギーの転換です。瀋陽市は主に石炭を使っているため、いかにクリーンなエネルギー(天然ガスなど)に変換していくかが課題です。

二つ目は、下水処理場での水力発電に注目しました。瀋陽では汚水処理場の水を再利用していませんので、川崎市の下水処理方法は非常に参考になりました。

見学の様子
説明の様子
見学の様子
講義の様子

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