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サンキューコールかわさき

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ごみの歴史(テキスト情報)

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 国際大学グローバル・コミュニケーション・センターとの共同研究で作成したものです。

 過去の市政に関するニュース映像から、川崎の「ごみ」に係る当時の状況に関するものをまとめています。

(1) 「皆さんのあと始末」 (昭和31年5月16日)

 大変な量の毎日のごみや汚物は、人口が増加し、今までの手押し車では処理することができなくなり、川崎では全国に先駆けて、この処理を機械化することに努めてきました。

 去年からは、スクリューを回転させてタンクの中にごみを詰め込む非常に衛生的な新鋭車を使用し、大型小型合わせて8台が連日出勤しています。また、一方、汚物の処理には、昭和25年から使用している真空式汲み取り自動車40台が活躍しています。ホースで短時間に汲み上げるため、毎月5万石(900リットル以上)も出る汚物もたちどころに処理されてしまいます。

 こうして集められた汚物は、一部農村へ肥料として配給されますが、半分以上は遠く海の彼方へ捨てられます。

 

(2) 「近代化された清掃」 (昭和35年2月23日)

 川崎市堤根焼却場には、全市内のごみ収集量の半分以上に当たる約150トンものごみが運ばれてきます。

 焼却装置は全てオートメイション化され、炉の中に落とされたごみは予備乾燥の後焼却されます。また、通風装置、灰出しコンベアーなどは全て計器による遠隔操作ができるなど、近代的な設備によって処理しています。

 

(3) 「きれいに美しく」 (昭和38年3月26日)

 自分たちの街をきれいに美しくしようと、川崎市でも美化運動が熱心に行われ、市内のボーイスカウト、ガールスカウトによって、川崎駅前の清掃が行われました。

 その後、市内をパレードし、”街をきれいに”と市民に呼びかけました。

 

(4) 「街をきれいに」 (昭和38年9月24日)

 南部工場地帯に近い小田地区では、毎月1日と16日を清掃日に決めています。

 清掃日には約7,000所帯の人々が、一斉に家の周りや、道路、溝などを掃除します。オリンピックもあと一年、外国から来るお客さんたちに恥ずかしくないような、きれいで美しい街を見せたいものです。

 

(5) 「道路をきれいに」 (昭和39年1月28日)

 川崎市では、道路を清掃する新型街路清掃車で市内主要道路の清掃を始めました。

 左右にある大きなブラシを回転させて、ごみや泥を集め、これを車の中央にあるブラシで車内の容器に入れる仕組みになっています。そして清掃中埃が立たないよう、水を撒く装置も備えています。

 

(6) 「もりあがる美化運動」 (昭和39年3月24日)

 川崎全市を7つの地域に分け、地区ごとに美化運動の支部が作られています。

 市の北西部の稲田支部では、小学生の鼓笛隊がパレードして”街をきれいに”と市民に呼びかけました。また、大師支部では、毎月何日かを一斉清掃日として地域全体で大清掃を行っています。清掃日にはおよそ二万所帯の人が一斉に道路や溝などを清掃します。こうして出たごみはまとめられ市の作業者が処理しています。

 

(7) 「街にペンギンのくず入れ」 (昭和39年8月25日)

 川崎駅付近の目抜き通りに”ペンギンの形をしたくず入れ”が置かれることになり、投函式が行われました。

 市の消防音楽隊やボーイスカウトによる美化運動パレードがあり、”川崎をみんなの力で美しく”と呼びかけました。

 

(8) 「好きです!きれいな川崎-ごみの減量化-」 (平成元年9月15日)

 市内で一日に出るごみの量は、1600トン。使い捨てなどの風潮もあって、ごみの内容も多様化してきています。

 川崎市では、全国に先駆け、毎日のごみを収集する体制や全量焼却システムを進める等、ごみの減量作戦も展開しています。宮前市民館で行われた清掃フェア川崎89では、粗大ごみ再利用品展、ごみの減量化有効利用展などに市民の関心が集まっていました。ホールでは清掃協力団体や個人の表彰、記念講演などが行われました。

 

(9) 「多摩川をきれいに-多摩川美化活動-」 (平成3年6月15日)

 多摩川で美化活動が行われ、あいにくの雨模様でしたが、多くの市民が参加しました。

 清掃区間は上流の多摩川原橋から下流の大師橋までおよそ26キロにおよぶ河川敷。全区域でおよそ12,000人の市民が参加しました。一見きれいに見える河川敷もよく見るとさまざまなごみがあり、中にはオーディオ、テレビ、洗濯機といった電化製品や自転車、オートバイなどの大型ごみも。この日一日で集められたごみは、なんと18トン以上でした。

 

(10) 「リサイクル推進都市をめざして」 (平成11年4月15日)

 ごみの減量と再資源化を図るため、川崎市では平成8年度から資源物の日を設け、順次拡大してきました。

 この資源物の日は、週一回で、普通ごみは収集せず、空き缶、空き瓶、雑金属類、使用済み乾電池の資源物だけを収集し、ほぼ市内全域で実施しています。こうした取組の結果、一番多かった時に比べ、普通ごみの量は1割以上減りました。

 さらに、川崎、幸、中原の三区では資源物の日にペットボトルの収集も始められてています。集められた資源物は、市内のリサイクルセンター等で分別、その後工場へ運ばれ再生されるのです。市では、より一層の資源化をめざし、さらなる分別の徹底と収集職員の災害防止のために、今月一日から普通ごみを袋で出すときは、透明か半透明の袋の使用をお願いしています。特にごみ袋の指定はありません。中身が見えれば、レジ袋も使用できます。

 市民のみなさんのご協力をお願いします。