概念・方針

当科では以前より脊椎脊髄外科・上肢の外科・下肢の外科で専門の医師からなるチームを編成し、専門的な治療を提供するよう取り組んでまいりました。平成26年4月からはより高度で専門的な治療を提供するために,新たに整形外科内に肩関節外科センター,手肘外科センター,関節機能再建センターを設立しました。

なお当院の初診は紹介制となっておりますので,紹介状を持参して来院していただきますようにお願いいたします.また,再診も予約制となっておりますので,ご了承ください。

外来診療担当表

診療科・センター

脊椎脊髄外科

上田部長と西村医師を中心にチームを組んで脊椎・脊髄疾患に対して専門的な治療を行っております。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの手術に際しては、患者さまの体への負担をなるべく軽減するためにMIS(最小侵襲手術)を行っております。また、高齢化社会となった現在、骨粗鬆症は日常見かける疾患となりましたが、それによって起こる脊椎圧迫骨折に対しても先進的な治療を提供できるよう積極的に取り組んでおります。頚部痛・腰背部痛・四肢の痺れなどでお困りの患者さまは、脊椎脊髄専門医師の外来受診をお勧めいたします。

当院で行っているMIS(最小侵襲手術)が、平成27年2月5日の読売新聞の夕刊に掲載されました。

肩関節外科センター

中道医師を中心に肩関節、肩鎖関節に関連した疾患を治療致します。腱板断裂に対する関節鏡を使った腱板修復術、変形性肩関節症、関節リウマチが原因で起きる肩関節症に対する人工肩関節置換術、肩の脱臼に対する関節鏡手術、肩鎖関節脱臼に対する靭帯再建術などを行っています。また、上腕骨頸部骨折には重症度に応じて、人工骨頭置換術を行います。

恐れ入りますが、受診の際には紹介状をお持ち下さい。

手肘外科センター

西脇医師を中心に慶應義塾大学整形外科学教室およびその関連病院で手肘外科の豊富な経験を積んだ医師と手肘の手術の後療法に精通したハンドセラピストでチームを組んで、手肘の骨折、屈筋腱断裂、神経断裂、末梢神経障害、リウマチ性障害、スポーツ障害、先天異常等の手肘の幅広い疾患に対して常に高いレベルの専門的な治療を提供できるよう取り組んでいます。

手は繊細で複雑な構造を持っているため、手肘の治療は手肘の専門的な知識と技術を有している医師から受けることが大切です。当院は日本手外科学会研修施設(外部サイト)に認定されており、毎年400例以上の手肘の手術を行っておりますので、手肘の怪我や病気でお困りの方は是非、当科の手肘専門の医師の外来受診お勧めします。

手肘外科センターで扱う代表的疾患

  • 橈骨遠位端骨折
  • 舟状骨骨折
  • 屈筋腱断裂
  • 手根管症候群
  • 肘部管症候群
  • キーンベック病
  • TFCC損傷
  • 野球肘
  • 母指多指症

関節機能再建センター

小宮医師(膝関節)、山口医師(股関節)を中心にチームを組んで下肢疾患に対する人工関節手術、関節鏡視下手術、骨切り術を中心に専門性を高めた医療を提供しております。

人工関節手術(膝、股関節)は主に変形性関節症、関節リウマチや特発性骨壊死に対して行われる手術です。平均寿命が年々延伸し、高齢化社会が加速される今般、よりよく生きるため、要介護状態の予備軍といわれているこれらの疾患に対する人工関節手術の需要は増大の一途をたどっています。当院では高度の専門性を要する人工関節置換術や骨切り術を安心して受けて頂くため、関節機能再建センターを設立、手術計画から術後リハビリテーションまで総合病院の長所を生かした系統だったチーム医療により、1日でも早い日常生活復帰を目指しております。また先端技術の導入も積極的に行っており、常に医療レベルの向上に努めております。

膝関節担当 小宮医師より皆様へのメッセージ

日常診療でも頻度の高い変形性膝関節症や特発性骨壊死については一般的な人工膝関節全置換術(TKA)だけではなく、低侵襲で、術後の回復が早い人工膝関節単顆置換術(小さい人工関節; UKA)も当センターでは選択することが可能です。UKAは変形が比較的軽度で痛みが内側または外側に限局したかたに向いており、TKAと比べると低侵襲で、より自然な感触が得られる点が魅力的です。当院では身体にやさしい人工関節手術を実現するため、無駆血手術(血流を遮断しない手術)や麻酔科医との協力による痛みの少ない手術(積極的な神経ブロックの導入)にチームでとりくんでいます。骨切り術は下肢機能軸(体重がかかる軸)を変える(O脚をX脚にする)ことで体重負荷をずらし、疼痛軽減を図る手術です。この手術に向くのは人工関節よりは若年で活動性が高く、術後の療養に時間的ゆとりがもてるかたです。最大の魅力は何といっても自己の関節を温存できる点にあるでしょう。また、関節鏡視下手術は半月板の老化(劣化)や滑膜炎に起因する疼痛や関節水腫を少ない侵襲で緩和できる(引き算できる)可能性があります。薬、ヒアルロン酸などの関節内注射やリハビリなどの保存的療法でよくならない膝の痛みや変形(O脚やX脚)があるかたは是非一度ご相談ください。

人工股(こ)関節置換術に関しても人工股(ひざ)関節置換術と同様、患者さまの負担が少ない低侵襲手術を心がけており、早期リハビリによる1日でも早い日常生活復帰を目指しております。