◆ 福祉サービス第三者評価結果 ◆

■認可保育所
古市場保育園
運営主体 川崎市
住所 幸区 古市場2-97
定員 120名
評価実施年月 平成18年11月〜平成19年3月
結果公表 平成19年 3月
評価機関 有限会社 R−CORPORATION

総括表 分類別結果 家族アンケート 事業者コメント
評価方法
自己評価
(実施期間)

平成18年11月20日〜12月28日
個別に自己評価を行い(1〜2時間)、会議(2時間×2)にて評価のとりまとめを行い、4グループに分け園のアピール点をまとめた。
評価調査員による評価
(実施日)

平成19年1月24日、1月25日
3名の評価調査員が評価項目を分担して調査した。自己評価結果及び利用者アンケートの結果を基に、保育園長及び主査、主任保育士に対してヒアリングを行い、自己評価結果を確認した。職種に関わる評価項目については、一般保育士、看護師、兼務栄養士にヒヤリングを行い確認した。保育内容及び保育環境等の観察が必要な評価項目は、観察により確認した。書類等の整備が必要な評価項目や自己評価の根拠に掲げている書類・資料等は現物を確かに確認をした。
利用者家族アンケート
(実施期間)

平成18年12月6日〜12月13日
当保育所利用者97世帯に、保育所を通じてアンケートを配布し、保護者記入後(無記名)、返送用封筒に封入の上、園内に評価機関が用意した回収箱を設置して頂き、保護者に投函して頂き回収した。回収されアンケートは、自己評価結果等と併せて保育所より評価機関に返送して頂いた。

総評(評価結果についての講評)

 優れている点として、運営改善への取り組みとして、行事などについては、担当を決め、企画から反省まで、一環して行う体制作りを行なっています。夏祭り、運動会、遠足等の行事の際は、保護者にアンケートを配布し、結果を分析してフィードバックするよう努めています。日常業務の効率化への仕組みの特徴としては、クラス複数担当体制が挙げられます。クラスの運営については相互に有効な方法を見出し、研究をするよう指示され、会議で報告を行い常に問題意識に取り組んでいます。書類については、常に簡素化、一本化を検討するように努めています。運営改善の課題については、職員で小グループのミーティングを開き、利用者の声を聴き、厳しく問題点を出し合い、PDCA(プラン・ドー・チェック・アクション)にて改善に努めています。
 保育内容については、子ども一人ひとりに向き合い、子どもの目線でわかり易く年齢にあった言葉遣いで話をするようにし、ゆとりを持って接するよう努めています。せかす言葉や制止する言葉を不必要に用いることは99%ありません。今後も判断基準に誤りない様努める姿勢を強めています。子どもに対して感情や言葉を受け入れられるよう努め、「あとで」という言葉を出さないよう工夫しています。また、子どもの感情や苛立ち等を理解し、表現を汲み取り、適切な援助及び対応をしています。新入児については、本人の好みを事前に伺い過ごしやすいよう環境に心配りが行なわれています。基本的な生活習慣については、自主性を大切に、子どもの意欲を育てるように努めています。朝夕の保護者との会話や連絡ノートを使い、日々保護者とコミュニケーションを図り、子どもの状況に応じて連携を図りながら対応しています。排泄の自立については、強制せず、子どものリズムに合ったタイミングを見計らいながら誘導し工夫に努めています。入眠時では、本の読み聞かせなどして安定させ、眠れる気分に誘っています。子ども達の興味・関心への工夫に関しては子ども達の自主性を尊重するため臨機応変に必要に応じ職員間で連携を図りながら保育プログラムの変更に対応しています。季節に応じた行事では、年間行事に計画立案し、実施されています。玩具や遊具については、質量ともに不足気味です。玩具表をリストアップし、既存の活用を図ると共に不足分を補充するよう来年度購入玩具の予定が決められています。遊ぶ素材等は子ども達が取り出せるよう設定され、遊びたい気持ちを大切にした保育に取り組んでいます。また、子ども達が自発的に好きな遊びに集中できるように限られた環境の中でよく工夫されています。身近な自然や社会と関わる取り組みとしては、近隣に多摩川土手や河川敷、公園が多く、遊びの目的によって活用され、伸び伸びと触れ合う機会を作っています。また、身近な自然を利用した遊びを工夫し子ども達の興味を引き出す工夫がされています。動植物と接する機会において、身近な生命や栽培物、散歩道出会う犬や猫にしても触れ合う機会を大切し、やさしさ・慈しむ心を育てる機会に努めています。また、道すがら出会う近隣の地域の方との出会いを大切にし、交流が図れるよう職員が率先しては配慮しています。
 毎日の保育の中では、食事の際などでも数や量を意識的に触れるよう機会を設け工夫をしています。社会体験の機会では、年長組に限り、老人会や他園の子ども達と交流する機会を設け社会性を身につけ機会がありますが、他年齢の子ども達にも同様にできれば上下に対する思い遣りや気配りの機会が増えるのではないかと思われます。
  様々な表現活動については、体育集会の年間計画を立て運動面で意識的な取入れを行なっています。また、様々な楽器(和太鼓、三浦ぶち合わせ太鼓等)に親しみと工夫を行い、遊ぶ素材については、子ども達が自由に遊びたい気持ちを尊重し工夫がされています。身体を使った遊びでは、縦割り保育による3人家族や体育集会や盆踊りを目指した活動を取り入れています。日常保育では、午睡の前、布団に入ってから4、5歳児では絵本の読み聞かせや、3歳児では紙芝居を見せています。また、自由遊び時に希望する子どもには読み聞かせをしたり、家庭に絵本の貸し出しをしたりし相乗的な取り組みが見られます。子どもの作品はクラス内での掲示やギャラリーに展示し、子どもが作品に愛しさや大切な気持ちを育てる保育がされ、保護者へも発達段階を見る目安として大切に扱われています。保育では、乳児期より子どもの気持ちや思いを汲み取り、必要な言葉を補うなど、保育士とのやりとりで積み重ねられ少しずつ自分なりの表現が行なえるよう援助をしています。遊びや生活を通して、子どもの人間関係を深めることを第一に考え、「相手の気持ちへの気づき・思い遣る心」を教え、育まれています。また、良い点を褒め、受け入れられる心地よさを体感させる導きを行なっています。喧嘩の場面においては、約束・ルールを持ち、保育士が仲介となり子供同士解決する場を経験させていくことを大切にしています。また、社会的なルールを認識してもらう為に生活を通して子ども達で考え、自分達で決めることや約束やルールを守り「がまん」することを援助しています。社会性に関しては、異年齢の交流や地域の方との交流を通し伝統的な遊び、文化に触れ、身近に教えを頂く場を機会として身につけられるよう援護しています。子どもの人権については、自分の気持ちをはっきり伝えられるよう、保育士は傾聴し、受容し、尊重を行なうことにより配慮に努めています。昨今、家庭環境の複雑化に伴い、子どもの心身の状態や家庭習慣等については必要な情報は職員で共有を行い、適時対応を心がけています。外国籍の子どもに関しても、状況を把握し、共通認識を図るよう努めていますが、文化や慣習等を、身を持って知る機会を積極的に得ていくとより理解が深まるものと思われます。子どもの人権の配慮・尊重への取り組みに関しては、年1回話し合いを持ち、職員のみではなく保護者に対しても話し合う機会を持ち、啓蒙しているが、父兄の意識への温度差は否めない所もあり、伝達の仕方等を工夫し園・父兄共に共通認識が図れるよう努力されることを期待致します。外国人市民の子どもの人権に関しては、入園の際に意向を尊重し、園生活に支障ないよう配慮され、コミュニケーションを図るよう努められていますが、外国人の保護者へ文書における伝達等を考えると、より園の真の理解が深められるよう通訳を介し話し合いが持てると相互理解とより積極的な関係が作り上げることができるのではなるのではないかと考えます。性差については、言葉かけにおいても性差を意識して保育することはありません。色やキャラクターにおいても男女の役割、選択において子ども達へ固定観念を持たないようにしています。しかし、保育者同士で声を掛け合い配慮していても、無意識にという面では満点ではないという意見も聞かれました。保護者に対しては、懇談会、面談等を通じ理解を促しています。乳児保育の環境配慮については、授乳・離乳食では家庭、担任、兼務栄養士が連携を密にとり、一人ひとりに配慮がされています。生活リズムに関しても、個人の発達状況に合わせて環境を整備するよう努めています。また、天気の良い日は勿論、1日1回は体調を考慮しながら戸外に出る機会を作っています。あやし、触れ合い等、保育士は言葉へ関連付けるよう優しい言葉であやしたり、抱いたり、ゆったりとした一人ひとりへの対応に努めています。また、睡眠の際は睡眠チェック表を15分おきに確認する等、気配り・心配りのある保育が行なわれています。
 乳児保育は特定の保育者が当たり、不安解消や人見知りの子どもへの配慮に気をつけ、また、応援保育者の体制も整い、交替の際には、引継ぎ表を活用し連絡漏れのない様適切に行なわれています。長時間保育の環境整備については、「くつろげる」ことを目標に置き、対応しています。また、雰囲気作りにも工夫と配慮がなされています。長時間保育は縦割り保育となっており、遊具も1対1で遊べるものを使っています。乳児の延長も行なわれています。職員が引き継ぎをする場合は、チェック簿により確認し、一人ひとりの状況を把握するよう努めています。障害児保育の環境整備に関しては、入園後において保護者とコミュニケーションをとることを心がけ、職員全体でバックアップ体制をとり、子どもとも信頼関係を築けるよう努め、障害児用の月計画と記録の様式を使用し独自に合わせて保育計画を立て、都度、見直しを図り、特に障害児との係わり如何に持つかを考え、園・子ども同士においても理解するよう努めています。また、トイレの一つにスノコを敷き素足で入れるよう工夫を施し整備に考慮し、保護者に適切な情報を伝え理解を得るよう連携を図りながら環境を整えています。障害児保育に携わる保育担当者は障害児保育に関する研修に積極的に参加し、知識と理解に努めています。


評価結果(PDF版)(375KB)


川崎市健康福祉局総務部企画課

【問合せ】メールアドレス:35kikaku@city.kawasaki.jp 電話:044-200-2630