優れている点としては、運営改善への取り組みとして、保育説明会や懇談会での意見や行事毎に保護者にアンケートを取り、園の抱えている問題や課題を抽出し、保護者の意向や満足度を把握する取り組みを行なっています。日常業務の効率化に向け、リーダー会議を通じ、各リーダーが課題を出し合い、業務の見直しや問題解決を図っています。運営改善の課題については、職員会議で検討し、定期的に見直しを行い、検討を図っています。
保育内容については、園内研修において、「こどもの心を育てる」をテーマに、子どもの発達を踏まえた上で、気持ちを受け止めることの大切さを認識して実践しています。保育士は、日々、保育士同士で保育内容や個人ケースについて話し合い、子ども一人ひとりの発達に見合った対応をしています。言葉遣いについては、なるべく家庭で使っている言葉で話してあげるようにし、大人の感情で言葉を制すようなことのないよう配慮しています。また、個別対応が必要な場合は、保育士同士連携を図り、じっくりと関わる時間を設けています。せかす言葉や制止する言葉については、個人差を前提に心がけ、不必要に使うことはありません。また、子どもの質問や要求や訴えに等に対して、傾聴し「ちょっと待って」を言った場合は必ずフォローを行い、放置せず、子どもが今大切に思っていることについて大切にしてあげる等を心がけ、受容し、未熟な表現については適切な言葉で言い変えてあげ、丁寧な保育を努めています。ただ、全職員が出来ているかというと、まだ研鑽していく必要も否めないので、今後期待します。登園時、保育中に泣いている子どもについては、抱きしめてあげたり、やさしい言葉をかけ、気分転換に外に連れ出すなど、状況に応じて対応しています。基本的な生活習慣については、日々、保護者とコミュニケーションをとり、発達の状況や対応の仕方について話し合い、基本的な生活習慣が出来るよう、個々に応じた取り組みをしています。また、各年齢毎に生活習慣の基本を決めています。また、家庭と園の行ない方の違いは混乱を招くので、家庭との調整を図る配慮に努めています。排泄については、保護者の排泄に対する思いを受け止めつつ、子どもに適切な対応を行い、見通しのある話し合いを進め、共に子どもの成長を共感し合えるよう配慮して、一人ひとりの排泄リズムを把握して対応に努めています。入眠時には、本を読み聞かせ、イマジネーションを広げ、なるべく自然に眠りに入れるよう努めています。また、生活リズムに差がある場合は、個別に寝むれるように対応しています。子ども達の興味・関心への工夫に関しては、伝統的な季節の行事の他に週案を立案する際も子ども達の興味・関心を考慮し、柔軟性を図りながら保育プログラムを立て、場面に合わせ臨機応変に対応しています。玩具や遊具については、人数に合わせて質、量ともに用意し、年齢ごとに入れ替えを行ない、発達段階に即して対応し、遊びコーナーを設定し、落ち着いて遊べるよう配慮がなされています。素材、用具の扱いに関しては、自由に遊べるよう乳児期から扱い方や遊び方を丁寧に教え、年齢に合ったものを自由に取り出せるよう環境の工夫を行ない、発達や時期を考慮しながら入れ替えるよう配慮しています。身近な自然や社会と関わる取り組みとしては、畑での野菜、花壇での花の栽培や散歩先の自然とのふれあい等から、成長の観察、食育への誘い、自然の恵みの創作、数や量の認識や思いやりを育てる機会に努め、自然や季節を感じることの共感や気づきを通し、子どもの感性を育むよう配慮しています。動植物と接する機会については、昆虫の飼育や鮭の卵を孵化させて多摩川へ年長児が放流する機会や青虫が死んだ時に生死の話しをするなどし、命の大切さを促しています。また、保育の中では、社会体験の機会として、地域の環境を活かし、住民との言葉かけや挨拶、散歩を多く取り入れることで地域の人々に接する機会を作っています。また、公園、小学校、消防署、バスの営業所、遠足、保育まつりの乗り物利用等を活用して社会経験を作る努力をしています。様々な表現活動については、日常の保育の中で子ども達がイキイキ活用できるように、色々な素材が取り出せるよう、各クラス考えながら年齢の発達に応じ話し合いを進めています。楽器に関しては、保育に使う際出すことが多く、発表会前等、楽器を使う週には出してはあるが、子ども達がもっと自由に色々な楽器で遊べる工夫に努めることを期待します。外では、年齢に関係なく体を使った遊びを、園庭の遊具やなわとび、かけっこ、鬼ごっこ等、自由に遊びます。園では、絵本に力を入れ、日々読み聞かせを積極的に行い、保護者へも絵本便り、貸し出しを通じ絵本の大切さを伝えています。子ども達の作品はその日の内に飾り、保護者のお迎えの際に親子の話題や会話になるよう努めています。子ども達の作品は保育室の他に廊下コーナーにも展示しています。また、生活の中で、子ども達の気持ちや思いは意を解して代弁してあげるようにし、子ども同士ケンカになった場合の仲介はすぐに介入せず、お互いの意を代弁しつつ行なうよう援助しています。子ども同士の関係つくりの取り組みとして、保育士は、様々な機会や場面を利用してその都度、良い関係に繋がるよう適切に促し、子ども同士のトラブルに関しては、助言や仲立ちをしながら最終的には子ども同士で解決できるよう、クラス内での話し合いや意見を一人ひとりが尊重できる場をつくり、話しやすいよう援助しています。また、社会的なルールを認識してもらう為に、自主性を引き出すことを大切にし、園では当番活動を推進し、給食の際の挨拶や配食当番を自主的に決めるよう援助しています。子ども達が生活を通して社会性を身につけるため、異年齢交流では、兄弟グループの年間計画を立て、無理なく交流できるよう遊びや散歩を取り入れています。近隣の老人施設との交流や中学生の実習生と交流する機会を設けています。子どもの人権については、保育士は子どもの言っていることを先ず認め、受け止めるよう努めています。子ども同士の関わりの中で、思いを伝えることや相手の気持ちを理解できるよう見守り、色々な友達がいることを知らせ、言葉を添え配慮しています。また、個々の家庭事情を考慮した保育を行い、個別対応に努めています。保護者へは面接、送迎時に子どもへの言葉かけ等を通し、子どもを尊重するよう促しています。性差への先入観による固定概念、役割分業は性差意識を受えつけないよう配慮し、保護者へは園の考え方を示し、共に考えるように働きかけています。乳児保育については、保護者や栄養士との連絡を密にし、個々の状態に合わせた離乳食を行なうよう配慮しています。睡眠は一人ひとりのリズムや体調に合わせ、配慮し、また、ベットやサークル等を利用し、落ち着いた状態で遊べるよう担任も一緒に遊びながらそれぞれの発達にあった活動が出来るよう工夫しています。体調を考慮し、毎日少しでも戸外に出るよう心がけ、出られない日でも外気に触れられるようにしています。乳児の保育では、触る、ころがる、目を見る、膝に乗せ抱っこなどし、頭はゆすらないように気をつけ、ゆったりと接することを心がけ、喃語には、繰り返し相槌を打ち、言い換えなどしてやさしく対応しています。寝かせる場合には、SIDSから守るため、午睡中一人ひとりの呼吸の確認チェック表を使用し、念入りに注意を行なっています。保育は特定の保育者と継続的な関わりが持てるよう配慮し、職員が交替する場合は、職員同士の0歳児引き継ぎノートを使用し、臨時職員共々連絡漏れのないよう、慎重に引き継ぎを行なっています。長時間保育の環境整備については、正職員1名、パート2名の体制で、乳児、幼児に分け、ホットカーペットやコーナーを設け、ゆったり落ちついた雰囲気の中で過ごせるよう配慮し、動と静の遊びが重ならないよう注意し、異年齢で関われるよう配慮し、遊びを通して交流を図っています。子どもの状況については、口頭並びに専用のメモカードに記入の上、保護者へ伝達を行い、職員間の引き継ぎはミーティングノートに記入を行なっています。
改善すべき事項としては、子どもの人権についての取り組みについて、保護者と共に考える場を持ちながら一緒に育てていく姿勢は素晴らしいですが、より理解と協力を頂くための基本的な取り組みを考えていかれると、尚良いと思います。例えば、絵本便りの中で、人権にまつわる本を取り上げ、懇談会で話す機会を持つとか、お便りを通して園から「こんな時はどうしますか?」「気になる言葉の言い換え集」など、ケーススタディを上げ、保存できような取り組みも啓蒙に役立つのではないでしょうか。
地域活動について、園の「いっしょにあそびましょう」などで活動計画と園のお知らせを行なっていますが、地域活動事業について年間計画書を作成すると、職員共々より明確な取り組みに意欲が増すことと思います。
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