《園の概要》
なのはな保育園は「社会福祉法人川崎市社会福祉事業団」が経営する保育園として、平成18年に開園した、定員120名の保育園です。駅から徒歩10分ほどの住宅街にあります。園舎は同一法人が運営する障害者施設や児童館と同じ建物内にあり、園舎は清潔で明るく、広い屋上スペースは遊びにも活用しています。
《特に優れている点》
(1)子ども一人ひとりを大切にした保育の実践
ケース検討を今年度の重点課題としており、一人ひとりの子どもを尊重した保育を実践しています。特に0〜2歳児や配慮を必要とする子どもについては、毎月一人ひとりの発達状況を検討し、専門家の協力を得て対応しています。3〜5歳児クラスは簡単な仕切りで区切ったオープンスペースとし、自然な異年齢交流を心がけつつ、年齢や配慮を必要とする子どもの状況を考慮して活動内容と時間配分を決めています。訪問調査当日も、一人で遊びたい子どもについては、保育士が見守りながら遊べるように空間や玩具を用意し、個別に配慮している様子が見られました。
(2)清潔で快適な園舎
園舎は安全管理が整備された複合施設のビル内にあります。各クラスとも日当たりが良く、自然光が十分に入っています。日差しが強すぎるときや午睡時は、よしずを立てたりカーテンを引いたりして遮光にも配慮しています。各クラスに換気扇を設置し、朝と午睡後、掃除の際には窓を開けて換気を徹底しています。各クラスに季節ごとの適正温度と湿度のシールをはり、定時に値をチェックしながら空調機器や加湿器で調節をしています。また、各保育室は職員が、チェック表を活用しながら毎日清掃し、トイレや窓ガラスなどは業者に委託して清潔にしています。このようにハード、ソフトの両面において園舎を常に清潔で快適な状態に保っています。
(3)多様な子育てニーズへの積極的な対応
なのはな保育園は、平成18年に設立した園ですが、「地域に開かれた保育園づくり」を目指して、さまざまな取組をしています。延長保育を含めて、朝7時から20時まで対応しています。一時保育は定員12名で8時30分から18時まで実施しています。休日保育は定員10名で8時から18時まで実施しています。一時保育はニーズが高く、定員を若干上回る受け入れをしています。また、異年齢の子どもが合同で生活するため、通常保育と同様に個別の状況に配慮して実施しています。延長保育で20時近くまで在園する子どもには栄養価を考慮した補食を提供しています。休日保育は、ほかの認可保育園の在園児も対象に受け入れています。ただし、子どもが7日以上連続で保育園にいることのないように、平日を含む保育園利用の予定表を提出してもらっています。
《さらなる取組を期待する点》
(1)全職員が参加した保育計画の策定
開設して2年目ということもあり、1年目(18年度)と2年目(19年度)は開設当初のさまざまな取組が必要で、全職員参加の計画策定が難しく、保育計画は幹部職員が中心に作成して、会議などで全職員の合意を得る形にしました。開設3年目となる来年度については、振り返りを含め全職員が保育計画の策定に参加できるように予定しているとのことなので、今後の取組に期待します。
(2)パート職員も含めた安全、衛生管理の徹底
安全管理や衛生管理のマニュアル、チェックリストは充実しつつあり、マニュアルを職員に配布するなど周知に努めていますが、パート職員への周知についてはやや改善の余地があります。また、園庭の遊具の安全チェックや3〜5歳児の玩具の消毒などについても今後の充実を期待します。
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