《園の概要》
当園は小田急線向ヶ丘遊園駅とJR南武線登戸駅・宿河原駅の最寄りの3駅から徒歩約10分内という交通至便で、商店街から少し入った生活拠点としても利便性の高い静かな住宅街の立地条件にあります。近くには梨園があり、秋の味覚の多摩川梨を生産する昔ながらの農家や住宅がありますが、一方、高層マンションも存在しています。しかし自然は十分に残っており多摩川河川敷、緑化センター、生田緑地など、園の散歩コースは多数あります。
このような恵まれた環境下で、保育園は、人権の尊重、保育者との信頼関係、子どもたちの視点に立ったサービスを大切にし、「心も身体も元気なこども」を保育目標に掲げ、子どもの成長を楽しみにしつつ取り組んでいます。
また、当園は、家庭にいる0歳〜小学校就学前までの子どもと保護者が無料で利用できる「地域子育て支援センター」を併設しています。地域の親子が保育園の子どもたちと園庭を利用して、楽しく遊びを共有できるように保育環境を整えています。園として地域子育て支援の一端を担う働きかけを行っています。
《特に優れている点》
1.異年齢保育の日常的な取り入れ
3歳から5歳児を3人兄弟(仲良し兄弟)と位置づけた異年齢保育を積極的に行っています。年長児が2歳児クラスの午睡明けの着替えや布団たたみのお手伝いやおやつを一緒に食べる保育を取り入れています。日常的に異年齢保育を行っていますので延長保育のために特に遊具などを用意することなく、ごく自然に異年齢の子どもたちが遊んでいます。
園庭開放での親子との交流、小学生との交流や体験学習、敬老会の祖父母とのふれあい行事など幅広い年齢の人達との関わりが多いためか子どもたちがとてもなじみやすく、コミュニケーション能力や社会性を身につける機会を多く取り入れています。
2.障害児保育の受け入れについて
集団保育が可能な障害児の受け入れを行い、職員が1名担当しています。受け入れに当たっては、職員会議で話し合い、その子どもの様子や障害の程度を全職員が理解しています。担当職員は川崎市の統合保育研究会に参加し障害に関する研修を受講しています。
北部療育センターと連携を図り巡回相談を利用し、保護者と助言・援助を受けています。職員は、保護者にも障害児を特別視することなく、ごく自然に理解するように伝えています。
3.広い園庭の利用
広い園庭にはさまざまな樹木や草花が植えられています。みかんや柿、キウイやさつまいもの収穫、米や野菜の栽培や収穫を通して自然とのふれあいや季節の移り変わりを日々身近に感じる環境の中で保育が行われています。また、飼育しているうさぎやカメなどの動物にもふれて、興味や関心を持ち、命への大切さを学んでいます。
地域の親子が広い園庭に遊びに来て、遊具や砂場、築山で遊び、季節の花や野菜、果物にも触れる環境が整備されています。
4.積極的な園内研修の実施
職員は、プロジェクトチームとして食育グループか環境グループに別れ、継続的な研修と学習を重ね、園内の改善・改良に努めています。「食べる」という基本をさまざまな角度から考え、子どもの育ちにつなげていく取り組み、園内・園庭の環境を整え遊びや遊具を工夫し、子どもの育ちを考えていく取り組みを積極的に行っています。「食育たより」「子どものせかい」を発行し保護者との連携も図っています。
5.健康管理面の配慮
健康管理、とりわけ感染症に対する対応や嘔吐物処理についての対応などが優れています。感染症の予防や対応については職員だけでなく、感染症のポスターを園内に掲示して保護者へ周知を図っています。また、嘔吐物キットをトイレや保育室に備え付け、園児が嘔吐した場合には即座に対応できるようになっています。
《さらなる取組を期待する点》
1.見学者・保護者への「保育理念」の周知徹底について
西宿河原保育園の「保育理念」、「保育目標」、「保育の柱」が明文化されています。職員は理念や目標などを事務室に掲示し、会議においても理念や方針を説明し、日頃の園児との接点に際して常に念頭に考え周知を図るように努めています。また入園説明会・保育説明会でも説明し知らせています。しかしながら、保護者や見学者に配布する、「保育園のごあんない」と「入園のしおり」には、「保育理念」が開示されていません。今後の検討により統一性が望まれます。
2.幼児クラスからの保護者とのコミュニケーションの工夫
保護者との連携は、日常会話に加えて、乳児クラスは「連絡帳」、幼児クラスは「健康連絡カード」を使用しています。幼児クラスは3歳児からは「連絡帳」がなくなるため、保護者から子どもの様子をもっと知りたいとの声があります。
3歳児からは、「連絡帳」に代わり、「健康連絡カード」となり、健診結果や身体測定の健康情報を保護者に知らせています。日々の遊びや生活ぶりなども記入できるように工夫し、保護者との一層のコミュニケーションの充実を図ることが望まれます。
3.調理担当者と子どもとのコミュニケーションの検討
調理担当者が直営から給食委託に代わり、調理担当者と子どもや保護者とのコミュニケーションが以前に比べやや弱い気がします。現場での喫食状況の確認、子どもとのコミュニケーションを図る工夫を期待します。
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