◆ 福祉サービス第三者評価結果 ◆

■認可保育所
河原町保育園
運営主体 川崎市
住所 幸区河原町1
定員 210名
評価実施年月 平成21年12月〜平成22年3月
結果公表 平成22年4月
評価機関 コモンズ21研究所

総括表 分類別結果 家族アンケート 事業者コメント
評価方法
自己評価
(実施期間)

平成21年12月22日〜平成22年1月21日
全職員が自己評価を行い、その結果をも とにリーダー会で検討しまとめをした。そ の後a評価になるように取り組みについて 全職員で見直しを行なった後、再度の自 己評価を通してマニュアルなど周知徹底 した。

評価調査員による評価
(実施日)

平成22年2月22日、24日
登降園の状況や、延長保育、日常保育内 容の観察や掲示物の確認、書類の閲覧、 また園長、主任をはじめ、中堅職員・非常 勤職員・新人職員各1名、乳児のリー ダー、幼児のリーダー、看護師、栄養士の ヒアリングを行った。

利用者家族アンケート
(実施期間)

平成21年12月14日〜22日
アンケート用紙を保護者に配付し、封入し たアンケートを回収箱に投函してもらっ た。

総評(評価結果についての講評)

<園の概要・特徴>

川崎市立河原町保育園は川崎市の公設公営保育園で、昭和47年5月に開園しました。JR川崎駅から徒歩15分、公社・県営・市営マンションが立ち並ぶ複合団地内の一画にあり、在籍数215名(定員210名)の川崎市最大級の保育園です。近年では団地の高齢化が進み、団地外の利用者が9割を占めるようになりました。都会にもかかわらず環境に恵まれ、子ども達は近隣団地の数多くの公園や広い園庭において、樹木や草花、土の香りを楽しみ、身近な自然を享受しています。基本方針「子どもがいきいきと遊び、安心して預けられる、地域に開かれた保育園」(要約)に基づき、平均在職年数20年のベテラン保育士による優れた保育技術と密な連携のもとに、食育・園庭の環境整備・室内の環境整備・子育て支援の4プロジェクトチームを設置する等、大型園の魅力を最大限活かした保育が実践されています。

<特長>

1.広い園庭と身近な自然にふれあえる小さな山
広い園庭は、子どもの身体を鍛えるために優れた環境です。大型滑り台、うんてい、鉄棒、ジャングルジムなどを備え、2箇所の砂場では子ども達がままごと遊びに興じたり、シャベルで砂山を築きおもちゃの車を走らせるなどダイナミックな遊びも繰り広げられています。中央部は徒競走が出来るほどの広さがあります。思いきり体を動かし、かけっこ、縄跳び、三輪車など、乳児も幼児も縦横無尽に走り回っています。身のこなしも自然に覚えて子ども同士が衝突することもなく、運動能力を高めています。年齢や時間帯に分けて園庭の使い方も工夫されています
園庭には樹木の茂る小山があり、子どもにとって身近な自然の宝庫です。春にはすみれを摘み、たんぽぽの綿毛を追いかけ、蝶やカタツムリを見つけて喜び、秋にはどんぐりや落ち葉を集め、探検ごっこをするなど、基本方針の「子どもがいきいきと遊ぶ」を実現しています。
2.職員の厚い信頼と連携の努力で支える大型園の運営
大型園の魅力の一つは、大家族的であることです。子どもたちは、核家族化した現在の家庭では味わうことのできない体験をしており、多くの職員、保護者、子ども達同士の交流の中から社会性を身に付けたり、お互いの違いを認めあったリ、心の広さを育くむ基礎ともなっています。
保育プログラムの工夫としては、5人一組の小グループ保育や同年齢全体での設定保育、また発達段階に応じた変化に富む取り組みをしています。幼児では、異年齢の縦割りグループを作り、そのグループでの食事、散歩、チーム対抗など、子ども同士の共感や連帯感が育まれています。
このような大型園の保育を実現させるためには、各クラス間の調整や連携、きめ細かいプラン作成や気配り等かなりの準備が必要であり、大規模であるが故の複雑さがあります。そのために当園では、職員間の厚い信頼関係を基盤とし、しっかりした組織体制が確立されています。会議体としても、全体会議を始め各種会議、ミーティング等、また研修部会や各係、担当者会議、プロジェクト会議等の独自の取り組みがあり、情報伝達及び共有、学習、意思決定等が図られる等、職員の日々のたゆまぬ努力が活力ある園運営を支えています。
3.年齢ごとに食育のねらいを設定
今年の食育年間目標に「楽しく食べる子どもに育つ・食を営む基礎を培う」を掲げています。その目標達成のために、まず目指す子どもの姿を描き、各年齢に応じた食育のねらいを定め、プログラム化して取り組んでいます。給食会議や食育プロジェクトメンバーが中心になり、食育計画作成や食育の教材作りを行い、子どもたちが食べ物を大切に楽しく食べるためのマナーなど、食を営む基礎を培うための工夫がなされています。
子ども達が栽培した夏野菜でピザを作り、自分たちで作ったお月見ダンゴを年少児に配っています。栽培・収穫した稲を子どもたちの手で脱穀して玄米を炊き、おにぎりを握って収穫パーティーを開き、楽しみながら味わいました。これら一連の活動を通して食への関心を育てています。
5歳児室をランチルームに設定し、調理員が盛り付けした食事を、一人ひとりトレイを使ってご飯や汁物をこぼさないように運んでいました。また、子どもが座るテーブルに保育士が入り、一緒に食事をしながら、食事の挨拶や箸の正しい持ち方、主食・汁物・おかずの配置の仕方などのマナーを教えています。

<工夫や改善が望まれる点>

1.さらなる保護者参加の機会や保護者同士の交流への場づくりを
日常的に保護者との連携を図っていますが、乳児の保護者参加行事は少ないのが現状です。保護者負担軽減のための計らいと推察されますが、家族アンケートからは「園の様子が分からない、他の保護者との交流や子ども達を見る機会を増やして欲しい」という要望も挙がっています。また、個別面談は幼児については希望に応じて実施していますが、「面談の回数が少ない」「土曜や日曜日など設定を変えて欲しい」などの声もありました。国の新保育所保育指針でも「保育の社会化」が提唱され、保護者自身が福祉コミュニティづくりに参画することが求められています。さらなる保護者参加の機会や保護者同士の交流を目的とした行事企画等もあると良いでしょう。
また園として相談がいつでも出来ることを伝えていますが、相談を待つ姿勢ではなく、子育ての不安や悩みを気楽に話せるような雰囲気づくりや積極的な声かけ、保護者からの運営全般についての意向を知るアンケートの実施など、今後さらなる利用者サービスの向上に対する園からの取り組みが期待されます。
2.不審者対応への安全面への配慮を
保護者から不審者対応についての不安の声が上がっています。電子錠の設備はありますが、更なる不審者対応の工夫が望まれるところです。
3.園としての自己評価への取り組みを
園が年度に目標とした保育の内容などについて、職員参加により園全体を評価する仕組みが確立していないことが惜しまれます。サービスの質の向上のために、園全体の保育内容などについて全職員で振り返る機会を持つことを期待します。



評価結果(PDF版)(187KB)


川崎市健康福祉局総務部企画課

【問合せ】メールアドレス:35kikaku@city.kawasaki.jp 電話:044-200-2624