《園の概要》
当園は、平成20年4月、小田急線新百合ヶ丘駅から徒歩8分のマンションビル2階に開設さ
れた定員90名の私立認可保育園です。運営会社である株式会社小田急ライフアソシエは、小田
急線沿線に東京都認証保育園を含め9園を経営しています。
保育は0〜5歳児を対象とし、障がい児保育、18時から20時の延長保育も実施しています。
園舎の入っているマンションは幹線道路に面していますが、近隣には畑もまだ多くあり、園舎
近くを流れる川の両岸は桜並木の遊歩道となっており、子どもたちは自然と触れ合いながら安
全にゆっくりと散歩を楽しむことができます。また、園舎から徒歩数分の場所に園庭が整備さ
れ、子どもたちが体を使って安全にのびのびと遊ぶ環境が用意されています。
《特に優れている点》
○ 園長・主任をはじめ職員が意欲的に職務に取り組んでいます
昨年度まで職員の入れ替わりが続き、保護者も不安な状態が続いていましたが、新年度から現
園長が着任し、新しい職員も加わって、心機一転、園全体で体制の再建に取り組んでいます。
職員は明るく前向きに職務に取り組んでおり、職員アンケートからも職場の人間関係がよく、
自分の意見が言いやすく、職員間のチームワークが園の強みと感じている様子などを読み取る
ことができます。
園長はサービスの質の向上と業務の改善を目指して、園内研修計画の策定や清掃チェック表
など各種改善を主任とともに計画し、進めています。また、将来的には地域に向けた子育てサ
ロンの開催にも取り組んで行きたいと意欲を持っています。園長は、こうした計画を職員の理
解と協力を得ながら、段階的に着実に実行に移していきつつあります。
法人本部としても職員定着のため待遇を改善し、各クラスに職員を多く配置するなどサービス
の質の向上と同時に職場環境の整備にも配慮しています。園長経験のある本部マネージャーも
頻繁に来園し、園長をサポートし助言する体制となっています。現在は改革の途上にあります
が、園長のリーダーシップのもと、今後の進展が大いに期待されます。
○ 充実した設備と明るく清潔な環境の中、子どもたちがのびのびと過ごしています
歩道に面した園専用の外階段を上がったビル2階に園の玄関があります。玄関を入って保育室
入口までの比較的長い廊下の片側壁面が全面掲示板になっており、日々の子どもの様子を伝え
るホワイトボードや園からのお知らせ、職員の紹介などが掲示され、保護者への様々な情報提
供に活用されています。保育室は、廊下を中央に挟んで両側に配置されており、各保育室とも
に風通しが良く、大きな窓から十分な採光をとることができます。そして、24時間換気設備、
空気清浄機も設置され、乳児室は床暖房となっています。園舎設備が新しいこともあり、園内
は明るく清潔で、用務職員による清掃も行き届き、快適な環境の中で子どもたちは過ごしてい
ます。また、保育室に加え、ピアノのある遊戯室、相談室、保健室があり、空間的にも余裕が
あり機能が充実しています。なお、備品庫には紙芝居や絵本、楽器のほか、室内用のマットや
平均台、リング、トンネル、跳び箱など豊富な遊具や教材、備品などが用意されています。
また、園舎から徒歩数分の場所にある園庭は、見通しのきくフェンスでしっかりと囲われ、施
錠もでき安全に配慮した設計になっています。滑り台やスプリング遊具などの固定遊具や砂場
に加え、夏にはプールも設置され、子どもたちが安心してのびのびと身体を動かす環境が用意されています。
《さらなる取り組みを期待する点》
○ 各種マニュアルの簡便化により、一層の周知と活用を期待します
200ページを超す詳細な「保育事業所マニュアル」が職員室に常備され、職員はいつでも閲
覧することができますが、その内容を全職員が理解しているとは、必ずしも言いがたい状況に
あります。園としてもマニュアルの抜粋版を全職員に配付し、知識の浸透を図っていますが、
それでも内容が詳細で、また、ボリュームがありすぎて、職員にあまり活用されていないこと
がうかがえます。マニュアルが職員にとってより身近な生きたものとなるように、最低基本事
項をまとめた簡便なマニュアルを作成されることも一案です。職員の経験に関わらず、全ての
職員にとって活用しやすいマニュアルのあり方について、今後、検討されることを期待しま
す。
○ 指導計画の見直しにより、さらなる保育の充実を期待します
保育課程を具体化する実践計画として、年間指導計画、月案、週日案が各クラスで作成されて
います。0,1歳児については個人日誌が記録され、2〜5歳児についてはクラス日誌がつけ
られ、子どもの発達や要求を汲み取りながら、次の保育につなげています。職員会議でも話し
合われてはいますが、指導計画の評価、見直しが不定期となっています。また見直しの結果に
ついて一人ひとりの職員への周知が十分ではない傾向にあります。今後は定期的に指導計画の
評価を行う機会を設け、職員会議で全職員に周知されることを期待します。また、発達に個人
差の大きい3歳未満児や障がいのある子どもについては、個別指導計画を作成することが必要
です。今後の取り組みに期待します。
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