◆ 福祉サービス第三者評価結果 ◆

■認可保育所
龍厳寺保育園
運営主体 社会福祉法人 大慈会
住所 多摩区堰3-11-13
定員 180名
評価実施年月 平成22年8月〜23年3月
結果公表 平成23年3月
評価機関 株式会社 R-CORPORATION

総括表 分類別結果 家族アンケート 事業者コメント
評価方法
自己評価
(実施期間)

平成22年8月10日〜 平成22年11月25日
全職員個別に自己評価(半日)したものをプロジュエ クトチームが集計を行い、集計結果をもとに職員会 議で討議をし、取りまとめ会議を開き、取りまとめを 行なった。

評価調査員による評価
(実施日)

平成22年12月6日・ 平成22年12月7日
3名の評価調査員が評価項目を分担して調査を行 なった。自己評価結果及び利用者アンケートの分析 結果を元に、園長及び主任に対してヒアリングを行 い、自己評価結果を確認した。職種に関わる評価項 目については、保育士(幼児・乳児担当者)、看護 師、栄養士にヒアリングを行い確認した。保育内容 及び保育環境等の観察が必要な評価項目を確認し た。書類等の整備が必要な評価項目や自己評価の 根拠に掲げている書類、資料等は現物を確かに確 認した。

利用者家族アンケート
(実施期間)

平成22年8月10日〜 平成22年11月25日
当保育園利用者に、保育園を通じてアンケートを配 布し、保護者記入後(無記名)、返送用封筒に封入 の上、評価機関が用意した回収箱を園内に設置し て頂き、保護者に投函してもらい回収する方法とし た。回収されたアンケートは、自己評価及び事前提 出書類一式と合わせて保育園より評価機関に返送 頂いた。

総評(評価結果についての講評)

〔保育の方針・優れている点〕

■保育士は、人に配慮した保育を心掛け、子どもの目線に合わせ、ゆっくり穏やかに分かりやすく温かみのある言葉で話しかけ、赤ちゃん言葉は正しい言葉に換えて伝え、制止の言葉は言い換えて尋ねることにより子どもに考える力を与え、質問に対しては、その場で、欲することの表情を汲み取り、傾聴に努め、理解する対応に努めています。
■幼児では、保育士が対応する人数が多くなり、一人一人へのスキンシップが希薄になりがちなので、午睡前に一人ひとり抱きしめたり、ハイタッチや、外に出る順番をジャンケンで行う等、コミュニケーションの工夫をして愛情を注いでいます。
■保育中や、登園時に泣いている子どもに対して、気分転換を図る声掛けや気持ちに寄り添った適切な対応をしています。
■排泄は、タイミングで促しをしながら、強制することなく、子どもの気持ちを大切に見守り、個々のリズムに合わせて自主性を尊重した対応に努めています。
■入眠時は、環境に配慮し、心地よく安心して入眠出来るよう工夫と配慮に努め、園では、休息の考え方を大切にしており、睡眠時間以外でも一人一人の状況に応じて休ませる配慮をしています。
■環境を活かし、散歩や園庭の自然から、季節の移り変わりや自然に触れ、豊かな感性を育む工夫をしています。保育士は、五感で感じた事・物を子どもと共有する事ができるように努め、季節感の醍醐味が味わえるよう豊かな感性を育む保育に努めています。
■知育教育の一環として、数字や時間に興味を促し、園生活の様々なシーンで数を意識し、保育士と一緒に確認しながら五感を使い、楽しみながら数や量の感覚が身につくよう支援しています。
■音楽リズムでは、小さい時から取り組み、日常活動に定着し、粕賀園長が始めた園独自の音楽教育や造形指導、身体を使った遊び等で自分の気持ちを言葉以外にも、音楽、造形、身体を使って多様な表現ができるよう積極的に取り組んでいます。保護者からの喜びの声をアンケートより頂いています。
■様々な素材において、材料を自由に使って遊ぶ環境設定ではなく、保育士が一斉保育で取り入れる等、子ども自身が遊びたい時に保育士が出すようにして自主性を尊ぶ保育に努めています。エコにも心がけ、保育士の知恵と工夫により、トイレットペーパーの芯やちぎり新聞紙などを使った作品作りは子どもの発想力に刺激を与え創造性を育んでいます。
■季節を取り入れた子ども達の絵画、造形作品は随時飾り、大切に扱っています。多摩区に出展した際の作品には、その作品の中に、作成している子どもたちの様子の写真が貼ってあり、子どもの状況が読み取られ、更に作品への想いを深める工夫がありました。
■子どもが自分の気持ちや思いを伝えられるよう、単語を発するだけでなく、「トイレに行ってきます」「お茶を下さい」と要求の言葉をしっかり伝えられるよう指導し、人とのコミュニケーションで大切な「言葉の伝達」は人間関係を育む第一歩の大切さを教える良い点だと思います。
■子ども同士の喧嘩の際に保育士が心掛けていることは@ケガに繋がらない安全性A両方の言い分をとにかく聞くB家では一人天下、保育園では共同生活と云うギャップを頭に置き、成り行きを見守り把握するC公平な態度、の4点を心掛けて対応に努めています。また、子ども同士で解決できるよう援助し、様々な場面でもお互いに意見を言い合える雰囲気に努め、「友だち」の根幹の教えがしっかりしています。
■保育者は、相手の気持ちがわかるよう相手の立場になって考えられる言葉掛けをしています。子どもの人権に配慮すると共にホスピタリティの精神を育む保育を感じます。
■園生活の中で、性差における固定概念を排除し、子どもの自由に好きな遊びを尊重し、伸び伸びと楽しんでいます。
■乳児保育では、経験豊かな保育士が愛情豊かに保育を行っています。保育士・看護師・栄養士の連携も行き届き、それぞれの専門分野を発揮し、保育に反映させています。
■乳児の子どもへの接し方について、保育者は、ゆったり優しく応えて触れ合いの時間を大切にし、睡眠がとれる環境を整え、発達段階に応じた活動ができるよう配慮し、年間を通して外気に触れ、陽に当る機会をふんだんに取り入れた健康な保育に努めています。
■長時間保育では、日中の疲れを考慮し、安全に配慮し、一人一人の要求に応え、ゆったりと安心して過ごせるよう、沢山スキンシップを取り、好きな事をして過ごせる時間、空間を作り、落ち着いた寛げる家庭的な遊びができるよう配慮しています。延長時は異年齢の子ども同士で遊べるようにし、後、時間で全年齢合同保育となり、保育者の配慮の下、子ども同士良い関わり合いができています。
■障がい児保育に携わる研修については、過去、発達センターの先生により、障がいについて学び、川崎市が主催する発達コーディネーターの研修も受講済みで、経験と知識を備えています。
■多様なニーズに対応して、乳児保育、延長保育、障がい児保育の取り組みを行っています。緊急入園については、関係機関と連携し、速やかに行われる体制が整い、実績も持っています。
■地域の子育て家庭への子育て支援として、園見学、園庭解放を行なっています。初対面の保護者同士が気軽に話しが出来るよう雰囲気作りに努め、様々な相談に丁寧に答え、支援に努めています。
■園見学者、関係者には、パンフレットや年間行事予定表を配布し、丁寧に案内することを心がけ、子育てに関する情報の提供に努めています。地域の子育て家庭の親子が集まる機会として、園庭開放、移動動物園、バザー、夕涼み会、お遊戯会等を開催し、積極的に取り組んでいます。
■指導計画により、年齢に応じた食事のマナーと共に、食器、箸(フォーク等)の持ち方や食事中の会話、食べる姿勢、三角食べ(味覚を豊かにする為)等について、保育士の姿勢を示しながら適切に介助を行っています。又、箸の持ち方を大切に捉え、保護者にも配布して啓蒙しています。
■栄養士は、定期的にクラスを巡回し、子どもにメニューの話や食文化を伝え、土曜日に子ども達と一緒に食事する時間や料理の下ごしらえ等を通じて交わり、廊下に食に関するクイズを掲示し、子どもの人気スポットとする工夫や食をとして積極的に子ども達とコミュニケーションを図る等、とても良い点です。
■献立は、毎月、人気メニューの物、新メニューから、おかず、おやつ1品ずつ献立レシピを作り、保護者が自由に持ち帰れるように配慮しています。日々の喫食状況は、生活記録表(乳児は連絡帳)や、口頭で伝え、また、一人ひとりの体調や食欲に応じ、食事の量を加減する工夫と配慮を行い、「全部食べた」という達成感が味わえるように支援しています。

〔改善が望まれる点〕

*色々な国、色々な文化があることは、子ども達に視覚的に知らせるよう取り組み、子ども達は自然に受け止めていますが、子ども達に文化の違い等を積極的に教育していくという面については、意識的に取り組むという側面から、今後更に取り入れていく必要はあると考えます。
*性差について、現状では性による差別は無いように思われますが、男女の生理的な側面から違いはあるので、「差別」と「区別」の違いについて、保育士同士で話し合う機会を持つことも、この評価項目の意義であると思いますので、話し合う機会を検討されてはいかがかと思います。
*食事の場所と寝る場所については、寝る時にカーペット、ゴザで配慮し、区別されていますが、食事の場所と寝る場所の「区分」としての問題を、課題の一つとして取組んで欲しいと思います。


評価結果(PDF版)(795KB)


川崎市健康福祉局総務部企画課

【問合せ】メールアドレス:35kikaku@city.kawasaki.jp 電話:044-200-2624