◆ 福祉サービス第三者評価結果 ◆

■障害分野
知的障害者通所授産施設 ふじみ園
運営主体 社会福祉法人 川崎市社会福祉事業団
住所 川崎区 大島1-8-6
定員 50名
評価実施年月 平成20年10月〜平成21年3月
結果公表 平成21年 3月
評価機関 株式会社 学研R&C

総括表 分類別結果 家族アンケート 事業者コメント

1 人権への配慮 2 利用者の主体性・個別性の尊重 3 サービス管理システムの確立
4 危機管理体制の確立 5 地域との交流・連携 6 運営上の透明性の確保と継続性
7 職員の資質の向上 8 サービスの実施内容

1 人権への配慮 評価 A
〇 特に優れている事項

法人の職員規範に、「社会人、職業人 として法令や社内ルールを遵守するこ と」明記し、利用者のプライバシー保護 に対する意識づけを行っています。
個人情報保護要綱を策定し、利用者・ 保護者の同意のもとに個人情報の収集・ 利用・提供を行うことを規定していま す。また、個人情報保護検討委員会を設 置し、個人情報に関する問い合わせに応 じています。
「ふじみ園職員倫理綱領」を策定し、 一人ひとりの利用者をかけがえのない存 在として尊重することを基本とし、利用 者のプライバシーの尊重等、職員の行動 基準を明確にしています。
利用者の様子観察と家族との連絡を綿 密に行い、関係機関と連携して、虐待防 止に取り組んでいます。また、職員相互 に指摘し合い、人権侵害に関する注意を 喚起しています。
利用者の障害特性から集団に入れない 時や落ち着きがなくなる時等、個別対応 が必要な場合は作業場や食堂でパーテー ションを使って落ち着ける環境を作り、 利用者が安心できるように配慮していま す。


〇 今後取り組みが望まれる事項

清掃、換気、照明等に関するマ ニュアルを整備し、環境整備の条 件を明確にすることが望まれま す。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
1−1 利用者の権利の擁護
  
法人の職員規範に信頼・尊敬・敬意をもって相互理 解に努め、職員としての責任を果たすことを規定して います。また、平成20年度の事業計画には、利用者 の権利擁護に努めることを明記し、個人情報保護と成 年後見制度の利用支援に努めることを明記していま す。
支援会議において「サービス提供の基本的な考え 方」を明示し、個別支援計画を策定する中で、利用者 本位の福祉サービスの提供という理念の実現に対する 職員間の意識共有を行っています。
1−2 プライバシーの保護
  
法人の職員規範に、「社会人、職業人として法令や 社内ルールを遵守すること」明記し、利用者のプライ バシー保護に対する意識づけを行っています。
個人情報保護要綱に、利用者・保護者の同意のもと に個人情報の収集・利用・提供を行うことを規定し、 職員に周知しています。また、個人情報保護検討委員 会を設置しています。さらに、個人情報保護基本方針 を掲示し、個人情報に関する問い合わせ窓口を利用者 に周知しています。
入職時研修に接遇マニュアルを取り上げ、プライバ シーの侵害や利用者の誇りを損なうことが無いよう に、職員に徹底しています。
1−3 身体拘束、体罰、虐待の防止への取り組み
  
「ふじみ園職員倫理綱領」を策定しています。一人 ひとりの利用者を、かけがえのない存在として尊重す ることを基本原則とし、利用者のプライバシーの尊重 等、職員の行動基準としての責務を明確にしていま す。また、職員は、法人の接遇マナーに関する検討委 員会による接遇マナーについての指導を受けていま す。
利用者の様子観察と、家族との連絡を綿密に行い、 関係機関と連携して虐待防止に取り組んでいます。パ ニックを起こした時の抑制が人権侵害にあたらないか を、日誌の「今日の様子」で確認しています。また、 支援会議で職員相互に指摘し合い、「対応の統一確 認」を作成し、共通理解を図っています。
1−4 生活の場としての環境整備
  
清掃業者に委託し、毎日清掃しています。月に1回 の全体清掃日は職員も協力し、館内の一斉消毒を行っ ています。しかしながら、清掃、換気、照明等に関す るマニュアルの整備は不十分な状況です。マニュアル を作成し、環境整備の条件を明確にすることが望まれ ます。
利用者の障害特性から集団に入れない時や落ち着き がなくなる時等、個別対応が必要な場合は、作業場や 食堂でパーテーションを使って落ち着ける環境を作 り、利用者が安心できるように配慮しています。
川崎市の建物であることから、パーテーションの設 置や相談室の防音等については協議したうえで改善を 図っています。


2 利用者の主体性・個別性の尊重 評価 A
〇 特に優れている事項

利用者の長期目標と短期目標を設定 し、作業、就労、健康、対人関係、社会 生活、家族支援の項目ごとに具体的に支 援方法を明示しています。また、一人ひ とりの支援内容が支援計画に沿っている か、利用者の特性に応じたコミュニケー ションの配慮がなされているかを、ケー ス会議で振り返り、確認しています。
利用開始にあたり、希望者を対象に2 週間の実習を行っています。養護学校や 前施設からの情報のほか、更生相談所か らの総合判定情報を参考にし、利用者が 安心して施設になじめるようにしていま す。
館内の事務室の前に投書箱を設置し、 利用者や保護者の苦情を受け付けていま す。また、苦情・相談の責任者と窓口、 第三者委員、および、苦情対応のしくみ を掲示し利用者・保護者に周知していま す。
毎月開催の利用者の自治会である「仲 間の会」で、利用者の意見・要望を聞い て、日頃の生活に満足しているかを確認 しています。利用者全員の希望を聞き、 カラオケや映画等、毎月の外出先を決定 します。また、食生活状況調査に関する アンケートを実施し、利用者の嗜好の把 握に努めています。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
2−1 利用者満足度の向上への取り組み
  
利用者の自治会である「仲間の会」が毎月開催され ています。仲間の会が利用者の意見・要望を聞いて、 日頃の生活に満足しているかを確認する場になってい ます。利用者全員の希望を聞き、カラオケや映画等、 毎月の外出先を決定しています。
食生活状況調査に関するアンケートを実施し、利用 者の嗜好の把握に努めています。
毎月保護者会を開催し、施設運営に対するニーズの 把握に努めています。会議録に自立支援法のサービス 体系に関する話し合いの内容が記録され、利用者・保 護者へのサービス提供の方法について協議したことが うかがえます。
2−2 利用者が意見を充分に言える体制
  
館内の事務室の前に投書箱を設置し、利用者や保護 者の苦情を受け付けています。また、苦情・相談の責 任者と窓口、第三者委員、および、苦情対応のしくみ を掲示して、利用者・保護者に周知しています。
苦情解決マニュアルを整備し、苦情解決の協議の方 法と利用者・保護者への報告のしくみを規定していま す。苦情解決の協議を行うために、今年度4月に苦情 解決委員会を立ち上げました。
毎日使用している保護者連絡帳で、利用者や保護者 の意見・要望の把握に努めています。
2−3 利用者の意見や意向への配慮
  
利用開始にあたり希望者を対象に2週間の実習を行 い、利用者の状況を把握して、円滑に入所できるよう に配慮しています。養護学校や前施設からの情報のほ か、更生相談所からの総合判定情報を参考にし、利用 者が安心して施設になじめるように配慮しています。
利用者の長期目標(ライフプラン)と短期目標(支 援計画)を設定し、作業、就労、健康、対人関係、社 会生活、家族支援の項目ごとに具体的な支援方法を明 示しています。そして、知的障害者授産施設として利 用者に達成感・満足感が得られるような支援を目指し ています。現在は発送業務や菓子箱類の組み立て等、 3つの業務グループに分かれ、作業時間や作業内容は 利用者の適正と能力に応じています。
一人ひとりの支援内容が支援計画に沿ったものであ るかを、ケース会議で再確認しています。利用者特性 に応じルビをふったり、絵カードを使ったり、言葉へ の配慮を確認し、コミュニケーションのとり方に配慮 をしているかについて評価しています。
支援計画作成と見直しの機会には、本人と家族に説 明し、支援計画の同意を得ています。また、毎月保護 者会を開催し、連絡帳での情報交換や電話等の家族へ 連絡内容について話合っています。
障害者生活支援センターは利用者のニーズに配慮 し、休日を含め積極的に相談・支援業務に対応してい ます。利用者本人及び保護者と面談し、意向や希望を 把握し、また、休日対応のガイドヘルパーに利用者へ の対応方法を伝え、利用者が安心して生活できるよう に配慮しています。


3 サービス管理システムの確立 評価 A
〇 特に優れている事項

平成20年度事業計画の重点目標に、 利用者の利用率向上による収入増を掲 げ、制度変更に伴う施設運営の安定化と 効率化を推進しています。また、運営検 討委員会等、9の委員会を立ち上げ、年 度の前期・後期に分けて事業計画の達成 状況を評価しています
利用者へのサービス内容を、作業、生 活、対応、考察に分類し、毎日個別ケー ス記録に記述しています。また、登園や 食事の状況等、一日の時間の流れに沿っ た生活状況を、個人別対応状況表に詳細 に記録し、全職員が内容を確認するしく みになっています。
川崎市障害者関係施設事業協会に加入 し、地域ニーズの把握に努めています。 また、養護学校生徒や他施設利用者の実 習を受け入れる等、地域ニーズに積極的 に応じています。
苦情解決マニュアルを整備していま す。「ふじみ園苦情・相談実施要領」に は苦情・相談の解決責任者と窓口を明記 し、苦情解決の協議の方法と利用者・保 護者への報告のしくみを規定していま す。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
3−1 経営における社会的責任
  
障害者自立支援法の施行に伴い、新体系移行検 討委員会を立ち上げています。また、職員会議で 法令の内容を説明し、新体系への円滑な移行を 図っています。昨年7月の保護者会で法令の内容 を説明し、関係者への周知を図ったことが記録さ れています。
苦情解決検討委員会を立ち上げ、問題解決の協 議を行っています。車に触ったり大声をあげたり といった利用者に対する地域住民の苦情には、施 設職員が出向き適切に対応しています。
川崎市障害者関係施設事業協会に加入し、地域 ニーズの把握に努めています。また、養護学校生 徒や他施設利用者の実習を受け入れる等、地域 ニーズに積極的に応じています。
3−2 経営者のリーダーシップ
  
法人の人事考課ガイドブックに、事業運営、サービ ス業務、および、組織の各視点における管理職の役割 を規定しています。また人事考課における職員評価の 対象項目を明記し、管理者としての役割が適切に果た されるようにしています。
運営検討委員会等、9の委員会を立ち上げ、年度の 前期・後期に分けて事業計画の達成状況を評価してい ます。管理者は評価の結果をみて自らの役割の実績を 点検することができます。
平成20年度事業計画の重点目標に、利用者の利用 率向上による収入増を掲げ、制度変更に伴う施設運営 の安定化と効率化を推進しています。
管理者会議の記録を職員に周知し、法人を取り巻く 経営環境の変化や施設運営に求められる職員の役割を 説明しています。また、人事考課の一環として毎年定 期的に職員面説を行い、職員の希望や意向を把握し、 職員のモチベーションの向上に努めています。
毎年定期的に実施されるサービス管理責任者研修に 参加し、必要な知識の習得に努めています。今年度1 月には経理業務に関する管理者研修を受講しました。
3−3 サービスの質の向上に向けた取り組み
  
利用者の個別支援計画は年に1回見直しています。
見直しは年間を通して行う支援会議で、数名ずつ利用 者を特定して実施しています。個別支援計画の短期・ 長期目標ごとに利用者の状況を確認し、課題ごとに評 価しています。評価結果を個別ケース記録に記述し、 次の個別支援計画に反映しています。
支援会議では半期ごとにサービス支援の状況を総括 し、次のサービス実施計画の課題を整備しています。 平成20年度は前期総括の後、後期方針を検討し、利 用者意向の計画への反映についての改善を検討したこ とが記録されています。
利用者へのサービス内容を、作業、生活、対応、考 察に分類し、毎日個別ケース記録に記述しています。 また、登園や食事の状況など一日の時間の流れに沿っ た生活状況を、個人別対応状況表に詳細に記録してい ます。個人別対応状況表は全職員が内容を確認しサイ ンするしくみになっています。
利用者の作業の状況については、班ごとの運営日誌 に一日の作業の内容や生産量が記録されています。
3−4 苦情解決のしくみの確立
  
苦情解決マニュアルを整備しています。「ふじみ園 苦情・相談実施要領」には苦情・相談の解決責任者と 窓口を明記し、苦情解決の協議の方法と利用者・保護 者への報告のしくみを規定しています。苦情解決の協 議を行うために、今年度4月に苦情解決委員会を立ち 上げました。
館内の事務室の前に投書箱を設置し、利用者や保護 者の苦情を受け付けています。また、苦情対応のしく みを掲示して、利用者・保護者に周知しています。
今年度、苦情として寄せられたものはありません。 毎日の保護者連絡帳で利用者や保護者の意見・要望を 確認し、話し合うことで苦情を無くす努力を続けてい ます。


4 危機管理体制の確立 評価 A
〇 特に優れている事項

「川崎市ふじみ園緊急時対応マニュア ル」を作成しています。火災、地震、部 外者・不審者の侵入、行方不明時の対応 等、災害や事件の発生予防を目的に、職 員会議で定期的に検討し安全対策を講じ ています。
緊急時の職員の連絡網を事務室に掲示 しています。また、利用者・保護者との 緊急連絡網を整備し、災害時の家族への 連絡訓練を年1回実施しています。
事故対応要領を作成し、管理者の責任 と事故対応、事故報告義務について規定 しています。また、事故検証・事故防止 委員会を立ち上げ、事故に対する組織と しての対応体制を整えています。
感染症予防・発生対策としては、予防 接種、食事前の手洗いの徹底、うがい・ 消毒等のインフルエンザ対策やノロウイ ルス対策を講じています。
食中毒に対しては、6月の給食便りに 予防対策を掲載し、利用者への周知を 図っています。衛生管理マニュアル、食 中毒対応マニュアルを整備しています。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
4−1 安全管理・安全の確保
  
事故検証・事故防止委員会を立ち上げ、事故対応要 領を作成しています。管理者の責任と事故対応、事故 報告義務について規定し、事故に対する組織としての 対応体制を整えています。
感染症予防・発生対策としては、予防接種、食事前 の手洗いの徹底、うがい・消毒等のインフルエンザ対 策やノロウイルス対策を講じています。
食中毒に対しては、6月の給食便りに予防対策を掲 載し、利用者への周知を図っています。衛生管理マ ニュアル、食中毒対応マニュアルを整備しています。 栄養士が中心になり、衛生管理マニュアルに基づき、 年2回職員研修を実施しています。
「川崎市ふじみ園緊急時対応マニュアル」を作成し ています。火災、地震、部外者・不審者の侵入、行方 不明時の対応等、災害や事件の発生予防を目的に、職 員会議で定期的に検討し、安全対策を講じています。
防災計画に基づき、同一建物の1階にある南部身体 障害者福祉会館と連携し、防災訓練を年4回実施して います。非常災害時に速やかに避難できるよう避難経 路が館内4箇所に貼ってあります。防災設備や機材を 常時点検し、整理整頓に努めています。また、川崎市 と協議し地域の障害者や高齢者の避難所としての防災 協定を結んでいます。
緊急時の職員の連絡網を事務室に掲示しています。 利用者・保護者との緊急連絡網を整備し、災害時の家 族への連絡訓練を年1回実施しています。作業班ごと に袋に貴重品を入れて保管庫に収納し、非常時いつで も持ち出せるようにしています。


5 地域との交流・連携 評価 A
〇 特に優れている事項

平成20年度事業計画に、保健福祉セ ンター、障害者更生相談所、児童相談 書、教育機関等と連携し、支援ネット ワーク作りを目指すことを明記し、行 政・福祉・医療機関等との連携を図って います。
平成19年度のボランティアの年間延 べ人数は68名で、実習生60名、養護 学校施設実習生5名の受け入れ実績でし た。申し込みに応じて受け入れ、事業の 概要説明・注意事項(人権・障害特性の 理解・個人情報・守秘義務等の確認等) を伝えています。ボランティア受け入れ マニュアル、実習生受け入れマニュアル が整備されています。実習・ボランティ ア受け入れ検討委員会の半期ごとの総括 では、取り組みの課題や留意点を話し合 い、次の受け入れの改善につなげていま す
地域住民との交流を図り、施設への理 解を進める取り組みとして南身館フェス テイバルや新春餅つき大会を行っていま す。
利用者も企画に参加し、コースターや ハガキ等自作の製品を販売したり、喫茶 室でウエイトレスをしたりして、地域住 民と交流しています。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
5−1 地域住民やボランティアの交流の場の提供
  
地域住民との交流を図り、施設への理解を進める取 り組みとして南身館フェステイバルや新春餅つき大会 を行っています。利用者も企画に参加し、コースター やハガキ等自作の製品を販売したり、喫茶室でウエイ トレスをしたりして、地域住民と交流しています。
ボランティア受け入れマニュアル、実習生受け入れ マニュアルが整備されています。実習・ボランティア 受け入れ検討委員会の半期ごとの総括では、取り組み の課題や留意点を話し合い、次の受け入れの改善につ なげています。専門学校や大学の実習生を積極的に受 け入れています。また、養護学校生徒や他施設利用者 の実習を受け入れています。
平成19年度のボランティアの年間延べ人数は68 名で、実習生60名、養護学校施設実習生5名の受け 入れ実績でした。申し込みに応じて受け入れ、事業の 概要説明・注意事項(人権・障害特性の理解・個人情 報・守秘義務等の確認等)を伝えています。
園の広報誌や知り合いへの声かけで、ボランティア の参加を積極的に募っています。利用者や施設の理解 を図るために、ボランティアへの広報活動を積極的に 行い、作業活動支援やクラブ活動、各種行事を通して 交流の促進を図っています。
5−2 関係機関との相談・連携
  
平成20年度事業計画に、保健福祉センター、障害 者更生相談所、児童相談書、教育機関等と連携し、支 援ネットワーク作りを目指すことを明記し、行政・福 祉・医療機関等との連携を図っています。
市の担当ケースワーカーが定期的に来園し、1人ひ とりの利用者の相談に応じています。併設の障害者生 活相談支援センタ−を通して、相談を受ける場合もあ ります。
「川崎市ふじみ園緊急時対応マニュアル」を作成し ています。火災、地震、部外者・不審者の侵入、行方 不明時の対応等、災害や事件の発生予防を目的に、職 員会議で定期的に検討し安全対策を講じています。 また、川崎市と協議し地域の障害者や高齢者の避難 所としての防災協定を結んでいます。


6 運営上の透明性の確保と継続性 評価 A
〇 特に優れている事項

「充実したサービスの提供」「職員の 資質・能力向上」「地域に根ざした施設 運営」「法人の経営基盤の整備」の4項 目を基本理念としています。理念の実現 に向けて、福祉専門職の人材確保と育成 を最重要課題とし、職員が当事者意識を 持って理念の実践に取り組むことを活動 指針として謳っています。館内の掲示板 に理念を掲示し、また、理念と職員規範 を明記したパンフレットを作成し、利用 者や職員がいつでも理念の内容を確認で きるようにしています。
知的障害者授産施設としての方針に基 づき、中期計画に利用率の向上や作業環 境の改善による作業能率の向上を明記し ています。平成20年度事業計画の重点 目標に、利用者の利用率向上による収入 増を掲げ、制度変更に伴う施設運営の安 定化と効率化を推進しています。
パンフレットを作成してホームページ に掲載し、施設の目的や方針、作業種 目、定例活動等の情報を提供していま す。また、広報紙「つばさ」を年に1回 発行し、利用者と保護者及び地域の関係 機関に配布するほか、広報紙を活用しボ ランティアを募集する等、地域住民への 呼びかけも行っています。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
6−1 理念や基本方針、中・長期計画の策定及び職員や利用者への周知
  
「充実したサービスの提供」「職員の資質・能力向 上」「地域に根ざした施設運営」「法人の経営基盤の 整備」の4項目を基本理念としています。理念の実現 に向けて、福祉専門職の人材確保と育成を最重要課題 とし、職員が当事者意識を持って理念の実践に取り組 むことを活動指針として謳っています。
館内の掲示板に理念を掲示し、職員や利用者に周知 しています。また、理念と職員規範を明記したパンフ レットを作成し、利用者や職員がいつでも理念の内容 を確認できるようにしています。
法人としての中期計画があり、その方針に則り施設 の中期計画を定めています。中期計画は知的障害者授 産施設としての方針に基づき、利用率向上や作業環境 改善による作業能力の向上及び相談支援事業の充実等 を重点目標として定めています。
平成21年度予定の自立支援法による新体系移行に 伴い、多機能型事業に関するシミュレーションを実施 し、年度計画に反映しています。平成21年度は定員 増と利用率の向上を目標に計画しています。
6−2 情報開示への取り組み
  
施設のパンフレットを作成し、ホームページに掲載 することで、施設の目的や方針、作業種目、定例活動 等の情報を提供しています。また、広報紙「つばさ」 を年に1回発行し、利用者と保護者及び地域の関係機 関に配布するほか、広報紙を活用してボランティアを 募集する等、地域住民への呼びかけも行っています。
利用契約締結時は、契約書や重要事項説明書を利用 者・保護者に説明し、同意のサインをもらっていま す。契約書と重要事項説明書にはすべての漢字にルビ をふり、利用者が理解し易いように配慮しています。
障害者自立支援法の適用に伴う施設運営の移行を円 滑に推進するために、新体系移行検討委員会を立ち上 げています。昨年11月の委員会の記録に、移行推進 に関する川崎市への報告や利用者や保護者への説明に 関する内容が記録されています。
6−3 経営改善への取り組み
  
知的障害者授産施設としての方針に基づき、中 期計画に利用率の向上や作業環境の改善による作 業能率の向上を明記しています。平成20年度事 業計画の重点目標に、利用者の利用率向上による 収入増を掲げ、制度変更に伴う施設運営の安定化 と効率化を推進しています。また、給食業務等委 託の統合化や一括購入を図ることで、コスト低減 を図る予定です。
平成19年度は取引先の倒産などの理由で授産 作業の減少があり、また、一般企業への就労にも 課題が残ったことを踏まえ、平成20度事業計画 に受注先企業の開拓や一般就労の実習指導の強化 等の対策を盛り込みました。
昨年10月に川崎市指導監査を受け、契約書、 運営規定の掲示の指摘について対応しました。ま た、定期的に外部監査法人による会計監査を行 い、収支情報をホームページに公表しています。


7 職員の資質の向上 評価 A
〇 特に優れている事項

法人の基本理念に職員の資質・能力の 向上を掲げ、「自分で考え主体的に行動 し、チームワークに貢献する能力を有す る職員」の育成を謳っています。また 平成20年度事業計画に、専門性及び倫 理の向上を図り、施設職員としての自覚 や意識改革を図るための研修に参加する ことを明記しています。
法人研修要綱に外部研修、職場内研 修、自己啓発研修を規定し、職員の育成 を図っています。平成19年度は6回の 内部研修を実施し、17回の外部研修を 受講したことが記録されています。
職場内研修では、接遇マナー研修等、 職業倫理の向上を目的としたものを取り 上げています。また、障害者自立支援法 や成年後見制度に関する研修は保護者を 含めて実施しています。
外部研修は、年間計画を立て、職員の 参加の希望を尊重しています。障害特性 の理解と利用者ニーズの把握・具体的支 援のあり方への共通認識を研修のテーマ としています。職員は研修報告書を提出 し、職員会議で報告し研修成果の共有を 図っています。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
7−1 職員の資質向上に向けた研修の充実
  
法人研修要綱に外部研修、職場内研修、自己啓発研 修を規定し、職員の育成を図っています。平成19年 度は6回の内部研修を実施し、17回の外部研修を受 講したことが記録されています。
職場内研修では、接遇マナー研修等、職業倫理の向 上を目的としたものを取り上げています。また、障害 者自立支援法や成年後見制度に関する研修は保護者を 含めて実施しています。
外部研修は、年間計画を立て、職員の希望を尊重し て受講しています。障害特性の理解と利用者ニーズの 把握、具体的支援のあり方への共通認識を研修のテー マとしています。職員は研修報告書を作成、提出し、 職員会議で報告して研修成果の共有を図っています。
7−2 職員への処遇・就業環境への配慮
  
基本理念に「自分で考え主体的に行動し解決する能 力を有する職員、チームワークに貢献できる協調性を 備えた職員」という人材像を明示しています。採用 は、経験や人柄、福祉という業務に取り組む姿勢があ るかどうかを見定めて決定しています。
労働法規を遵守しており、労働条件を十分説明して から雇用しています。有給休暇や夏休みのほか、出 産・育児・疾病・介護等の休暇が取りやすいように、 就業上の配慮をしています。また、積極的に福利厚生 事業を利用できるように配慮しています。このほか、 契約社員から正規職員への登用試験を実施し、即戦力 となる職員を確保しています。
法人の人事考課ガイドブックに基づき、人事考課を 実施しています。13項目の人事考課の基準を設定 し、客観的で透明性の高い評価を行っています。管理 者は人事考課の心構え・方法・活用を学ぶ研修を受講 し、「評価をすることは、評価されること」の意識を 持って人事考課に臨んでいます。
年1回、職員面談を行い、本人の意向や異動希望の 聞き取りを行っています。法人の定める「人事異動実 施要領」に基づき、人事考課、経験年数、希望等を勘 案し、適材適所の配属に配慮しています。
7−3 職員の参加によるサービス内容の点検・評価
  
支援計画策定の流れを規定したマニュアルがあり、 評価と見直しの手順が決められています。評価は中間 評価と終了時の評価の年2回行うこととなっていま す。利用者本人及び保護者と面談し、意向や希望を反 映した個別支援計画を策定しています。個別支援計画 には長期目標(ライフプラン)と短期目標(支援計 画)を定め、作業、就労、健康、対人関係、社会生 活、家族支援の項目ごとに具体的に支援方法を明示し ています。1人ひとりの支援内容が支援計画に沿った ものであるかを、ケース会議で再確認しています。ま た、利用者特性に応じルビをふったり、絵カードを 使ったり、言葉への配慮をしているかを評価し、コ ミュニケーションの取り方に配慮されているかを確認 しています。
アセスメント実施時、計画書に利用者本人の同意を 得たとき、及び見直し時の3回、管理者が査閲し内容 を確認しています。責任者が総合的な視点で実態を把 握し評価しています。
運営検討委員会、就労支援検討委員会、事故検証・ 防止委員会、研修委員会等、9の委員会を立ち上げ、 職員参加により半期ごとに活動成果を評価し次期の計 画に反映しています。平成20年度上期の運営検討委 員会活動として、新体系移行や基盤事業の整備、業務 量の見直しによる利用者サービスの向上等について活 動結果を評価したことが記録されています。


8 サービスの実施内容 評価 A
〇 特に優れている事項

授産事業所として、「利用者就労及び 賃金配分規程」を整備し、独自の配分方 法で利用者の満足を得られるよう配慮し ています。利用者は就業を通じて社会に 貢献する目標を持っています。年2回の 作業評価により、工賃の見直しや新しい 作業支援に結び付けています。
「食生活状況調査」を年1回実施し、 次年度の個別支援計画に盛り込んでいま す。
給食は、対面で盛りつけ、温かい食事 を提供しています。
通常、排せつの自己管理はできていま す。失禁等が見受けられた時には同性介 護で対応し、誘導もプライバシーに配慮 し、本人の尊厳を損なわないようにして います。
定期的に嘱託医(内科・精神科・歯 科・耳鼻科・OT)による検診を実施 し、施設で必要な薬品は管理簿を備え、 事務室で保管しています。
障害者生活支援センターとの連携によ りガイドヘルパーの利用等、利用者の希 望に沿って支援しています。対応の注意 事項をヘルパーに伝える配慮をしたり、 利用者に合ったレクリエーションを家族 に提案したりしています。
グループ活動は、利用者が取り組みた い課題のほか、余暇的活動を通じての金 銭の取り扱い、買い物や飲食店でのマ ナー等、地域で生活することに視点を置 いた内容になっています。


〇 今後取り組みが望まれる事項

食事や排泄、健康管理、レクリ エーションなどの生活介護の指導 マニュアルは必ずしも十分とは言 えません。制度変更で生活介護の ニーズの増大が予想されることか ら、生活介護に.関するマニュア ルの整備が望まれます。

評価分類(中項目) 評価 評価の理由(コメント)
8−1 利用者の尊重
  
「ふじみ園支援過程の流れ」というフローチャート を作成し、サービス支援の流れを規定し、標準化を 図っています。また、授産事業所として、「利用者就 労及び賃金配分規程」を整備し、独自の配分方法で利 用者の満足を得られるよう配慮しています。利用者は 就業を通じて社会に貢献する目標を持っています。年 2回の作業評価により、工賃の見直しや新しい作業支 援に結び付けています。
毎年アセスメント・プロフィールを更新し、コミュ ニケーションの欄に支援内容の特徴について記載して います。言葉での理解が難しい利用者には写真を使う 等の工夫しています。
毎月1回「仲間の会」(利用者の自治会)を開催 し、利用者の主体的活動を支援しています。行事の参 加希望やニーズの引き出し、給食の希望の把握等、意 志の表出の場となっています。その場での表出が困難 な利用者の場合、班での作業活動中にキャッチした情 報から職員が代弁することもあります。
グループ活動は、利用者が取り組みたい課題のほ か、余暇的活動を通じての金銭の取り扱い、買い物や 飲食店でのマナー等、地域で生活することに視点を置 いた内容になっています。
作業外活動ではバスハイクや映画、音楽会、博物館 に出かけたりして、社会経験(知識・教養・自然等) の拡大に取り組んでいます。
8−2 日常生活支援
  
「食生活状況調査」を年1回実施し、自宅での食事 状況や健康との関連(体重や禁止食など)を把握して います。
給食は、対面で盛りつけながら温かい食事を提供し ています。食事の形態等は、利用者の状態に合わせて 対応しています。月1回「給食だより」を発行し、仲 間の会がある日の誕生祝いの昼食メニューやコーヒー の日、セレクトメニューの日等の情報を掲載していま す。
通常排せつは自己管理ができています。失禁等が見 受けられた時には同性介護で対応し、誘導もプライバ シーに配慮し、本人の尊厳を損なわないようにしてい ます。
髪型等で配慮が必要な状況は見受けられず、髪型は 利用者の好みを尊重しています。
定期的に嘱託医(内科・精神科・歯科・耳鼻科・ OT)による検診を実施し、施設で必要な薬品は管理 簿を備え、事務室で保管しています。
障害者生活支援センターとの連携により、ガイドヘ ルパーの利用等、利用者の希望に沿って支援していま す。対応の注意事項をヘルパーに伝えたり、利用者に 合ったレクリエーションを家族に提案したりしていま す。
工賃支給日の午後は喫茶店、カラオケ、映画等、利 用者各自の希望による活動を設定しています。金銭管 理に課題を持つ利用者には、それらの活動後にレシー トを入れて再度封をし、家族に金銭の動きが見えるよ うに工夫しています。
利用者の多くは労働への意欲や工賃を受け取る喜び を強く感じています。しかし金額の価値や管理には支 援が必要な利用者も多く、通園時に不必要な支出のな いように配慮しています。




川崎市健康福祉局総務部企画課

【問合せ】メールアドレス:35kikaku@city.kawasaki.jp 電話:044-200-2630