ウエスト(西)ナイル熱の予防のために
〜海外に行かれる方へ〜
更新日:平成22年7月5日(月)
ウエストナイル熱とは?
・ ウエストナイルウイルスによる感染症であるウエストナイル熱(脳炎)は、従来アフリカ、ヨーロッパ、西アジアでの発生が報告されてきました。

・ 日本ではそれほど注目されていませんでしたが、患者発生のなかったアメリカ合衆国で1999年に初めてウエストナイル熱患者が報告され、日本でも2005年に初めてウエストナイル熱患者が報告されました。

・ 2003年にはアメリカ合衆国で1万人近い患者発生と、260人を超える死亡者が、カナダでは1,100人を超える患者と10人の死亡者が出るなどの広がりをみせました。

・ このため、アメリカ等と往来の多い日本でも一旦この病気が発生すると広範囲に拡がる可能性があり、注意が必要となっています。

どのように感染するのでしょうか?

・ ウエストナイルウイルスは、鳥と蚊の間で感染が繰り返され、ウイルスを持った蚊に刺されることで人に感染し、発熱や脳炎を引き起こします。

・ ウイルスを運ぶ蚊は主にイエカとヤブカの仲間ですが、日本では、日本脳炎ウイルスを運ぶアカイエカやヒトスジシマカなどがウイルスを感染させ得る蚊であると考えられています。

・ 通常、人から人、人から蚊への感染はありません。

これから海外に行かれる方の予防方法は?
ウエストナイル熱が流行している地域(厚生労働省検疫所ホームページ)に旅行する時は、次のことに注意しましょう。

1 蚊にさされないようにする

2 露出している皮膚への虫除け剤の使用

3 戸外へ出るときは、できる限り長袖、長ズボンを身につける


*ウエストナイル熱以外にも注意したい感染症
  
→海外旅行に行く方へ〜感染症予防のために〜(PDF 103KB)
   →鳥インフルエンザに要注意!(PDF 460KB)

症状や治療について

・ ウエストナイルウイルスに感染した蚊に刺されても、すべての人が感染するとは限らず、また、感染したとしても症状が出るのは2割程度です。

潜伏期間 感染後、症状が出るまでの期間は、2〜14日(通常2〜6日)です。
症   状 ・ 突然の発熱(39度以上)で発症し、発熱は3〜6日間程度続きます。

・ 頭痛、筋肉痛や、時に発疹、リンパ節の腫れがみられますが、症状は比較的軽く、発症後1週間以内で回復します。

・ ウエストナイル脳炎になり重症化すると、激しい頭痛、意識障害、痙攣、筋力低下、麻痺などを示し、まれに後遺症が残ることもあります。

・ 重篤な症状を示すのは、感染した人の約1%といわれ、主に高齢者です。重症患者の3〜15%が死亡するといわれています。
治   療 現在特効薬はなく、症状を軽減する治療(対症療法)が中心となります。
川崎市のウエストナイル熱患者の発生について
 平成17年10月3日、川崎病院からウエストナイル熱患者発生について届出がありました。
 患者は、30歳代・男性で米国・ロサンゼルスに滞在中、帰国前夜から症状を呈し、川崎病院を受診しました。その後、患者は回復しています。
 川崎病院では患者から採取した検体を国立感染症研究所へ送付し、ウエストナイルウイルスIgM抗体検査の結果、陽性となったため上記の届出をしました。
 患者は、米国・ロサンゼルスにおいて蚊に刺されており、潜伏期間及び米国、特にカリフォルニア州での平成17年の流行状況から考えると、米国・ロサンゼルスにおいて蚊に刺されたことでウエストナイルウイルスに感染したものと考えられます。
 通常人から人への感染及び人から蚊への感染はありませんので、この患者から感染が広がることは考えられません。

川崎市のウエストナイル対策

1 早期流行予測のための死亡鳥類調査
 ウエストナイル熱は、多くの鳥類、哺乳類、更には爬虫類に感染することが報告されており、中でも鳥類は感受性が高く、アメリカにおける流行にでは、アメリカカラスに代表されるカラス科の鳥で死亡率が高いことが報告されています。
 こうしたことから厚生省健康局結核感染課長通知に基づき、川崎市では、平成15年4月から市内の大規模公園(5公園)において、公園内におけるカラス等の死亡数を調査し、厚生労働省に報告しています。また、必要に応じて検体を確保し、ウイルス検査を行っています。

2 媒介蚊の捕集及びウイルス検査の実施
 平成15年4月から市内8定点(7保健所及び衛生研究所)において、週1回、蚊を捕集し、捕集された蚊(アカイエカ、ヒトスジシマカ等)を検体としてウエストナイルウイルス検査を実施しています。
 更に平成17年度からは、6月から11月までの間、上記選定公園を含む市4か所の公園で蚊を捕集し、ウエストナイルウイルス検査を実施しています。
*捕集した蚊から現在のところウエストナイルウイルスは分離されておりません。

 →川崎市内の蚊捕集調査結果

普段から蚊の発生を防ぐようにしましょう
 蚊は、バケツ、植木鉢の水受け、空き缶、家庭内雨水ます、古タイヤなど、ちょっとした水溜りにも卵を産むので、これらの水はこまめに取り替える、空にする、ふたをするなどして蚊の発生を減らすよう普段から心がけましょう。
ウエストナイル熱についての一般的な相談は下記の相談窓口で受け付けています。
感 染 症 相 談 窓 口 電話番号
川崎区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−201−3223
幸 区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−556−6682
中原区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−744−3280
高津区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−861−3321
宮前区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−856−3270
多摩区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−935−3310
麻生区役所保健福祉センター(保健所)衛生課 044−965−5163
健康福祉局健康安全室感染症担当 044−200−2441
*相談受付時間 平日 8:30〜12:00、12:45〜17:00
関 連 情 報 リ ン ク
国立感染症研究所感染症情報センター ウエストナイルウイルス
厚生労働省 ウエストナイル熱について(Q&A、診断・治療ガイドラインなど)
厚生労働省検疫所 海外渡航者のための感染症情報
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