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川崎市の結核の状況

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結核患者数の推移

 結核は、我が国における主要な感染症の一つで、2022年には国内で新たに10,235人が患者として登録されています。

 川崎市では、2022年の結核罹患率は8.2(人口10万対)と、前年(9.0)に比べて減少しています。

 日本では、1950年代まで、結核は「亡国病」と恐れられ、死亡原因の第1位でしたが、医療や生活水準の向上により「亡国病」から「薬を飲めば治る病気」になりました。近年は、中まん延国から低まん延国の仲間入りを果たしました。

 ところが、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行で結核対策をとりまく状況は大きく変わろうとしています。

 緊急事態宣言の発出で、外出自粛が広く浸透し、健診控えなどの影響から、結核患者の発見が遅れている可能性があります。2020年の結核患者数は例年を上回る速さで減少しているのもこれが要因とみられています。

 結核患者の見逃しは、重症化だけでなく、集団感染につながりかねません。このようなことを防ぐためには、健診や体調不良時の医療機関の受診による早期発見・早期治療が欠かせません。

結核新規登録患者の推移

働き盛りの世代の患者が多い

 川崎市は、60歳未満の患者割合が全国平均に比べて高く、活動範囲の広い患者が多いことが特徴です。咳などの症状があったとしても日々の忙しさから受診を後回しにしてしまったり、定期健診を受診しなかったり、健診で要精密検査となっていても放置してしまったりすると、発見が遅れ、重症化することがあるため、注意が必要です。

 

 

年齢別の割合、全国との比較です。

早期発見・早期治療

 結核の症状(長引く咳・たん、微熱、体のだるさなど)には特徴的なものがなく、早期には目立たないことが多いため、とくに高齢者では気付かないうちに進行してしまうことがあります。

 結核と診断されても、治療を始めれば1~2カ月で周りの人に感染させることはなくなり、6ヵ月~9カ月の治療期間、医師の指示どおり毎日きちんと薬を飲めば治ります。

 咳やたん、微熱、倦怠感(からだのだるさ)などが2週間以上続く場合は、結核の可能性があります。いつもの「風邪」と決めつけてしまわずに、早めに医療機関を受診して、いつもと違うところを医師に伝えましょう。

65歳以上の方は健診を受診しましょう

 全国でみると、新登録結核患者のうち、65歳以上が約7割を占めている状況です。

 かつて結核が「国民病」といわれるほどに蔓延していた頃に結核に感染した人が、加齢や過労、栄養不足などで免疫力が低下すると、発病するリスクが上がります。

 とくに、65歳以上の方は年に1回、胸部エックス線検査を受けましょう。結核の早期発見には、胸部エックス線検査が有効です。長引く咳や微熱などの症状が続く場合や食欲不振、体重減少がみられたら、軽く考えず、かかりつけ医に相談し、年に1度は胸部エックス線検査を受けるようにしましょう。

マスク・咳エチケットは重要です

 新型コロナウイルスの流行で、マスクの着用や咳エチケットなどの感染症対策が推奨されておりますが、これらの対策は結核予防にも有用です。

 1.適度な運動

 2.十分な睡眠

 3.バランスの良い食事

 4.タバコを吸わない

 5.定期健診

 といった、健康的な生活が予防につながります。また、体調不良の際は無理せず休むこと、咳、くしゃみが出るときは、咳エチケットを守ってマスクをつけましょう。

もし結核と診断されたときは

 結核と診断されても、薬をきちんと飲めば治ります。さらに、他の人にうつす可能性を低くします。

 結核と診断された場合のお手続きは下記をご参照ください。

 また、治療のことなどお問い合わせはお住まいの区の区役所衛生課にご連絡ください。

9月24日から30日までは「結核予防週間」です

 毎年、9月24日から30日までを「結核予防週間」とし、普及啓発を行っています。

 呼吸器症状のある場合には、早めに医療機関を受診し、早期診断につなげましょう。

各区では啓発チラシを作成しています

 7つの区に分かれる川崎市では、その地区特有の結核発生情報を統計的に分析し、啓発チラシを発行しています。

医療従事者・高齢者施設の方の所内研修会等にお役立てください。

お問い合わせ先

健康福祉局 保健医療政策部
感染症対策担当 エイズ・結核担当
川崎市川崎区宮本町1
電話  044-200-2439
ファクス  044-200-3928
メールアドレス 40kansen@city.kawasaki.jp

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