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サンキューコールかわさき

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第2部 ヒアリング等調査 2 調査結果 2 障がいのある子ども

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 対象者数及び回答数が少ないので、同じ質問であっても子ども本人と保護者、又は子どもやおとな一般の結果と単純に比較するのは難しいものがあるが、いくつかの特徴的な傾向が見られる。
 ただし、子ども本人と保護者の比較では、障がいの種類による違いがあることも考慮する必要がある。

2-2-(1)質問項目別の傾向

ア 権利条例の認知度

 保護者の「知っている」との回答は73.7%で、子どもでは50%であった。
 また、条例に基づいた制度の認知度でも、保護者の「川崎市子ども会議」に対する認知度が85.7%で、子どもにおける「学校教育推進会議」の認知度が66.7%であった。

イ 話したいことをなんでも話せる人

 子ども(75%)も保護者(92.3%)も「親」との回答が最も多いが、子どもが第2位にあげている友人(66.7%)が保護者では第5位(7.7%)となっている。

ウ つらい体験の有無

 「ある」という回答は子どもで71.4%、保護者で41.2%だった。

エ 行事への参加

 家庭では「買物」「旅行」への参加が多い。
 学校行事にはほぼ満遍なく参加している。(子どもにおいて音楽会への参加が低いのは、回答者が聴覚障害の子どもであるためと思われる。)
 地域では、子ども、保護者で参加が最も多い「お祭り」であっても半数に達していない。

オ 生活していく上で必要な情報

 情報の入手先としては、家族と学校をあげている回答が多く、次にテレビ・ラジオ・新聞といったメディアがあげられている。
 必要とする情報は、子どもも保護者も「学校についての情報」が多い。保護者では「福祉サービスの情報」への希望が高い。

カ 地域社会への参加・活動を進めるための生活環境の整備

 子ども・保護者ともに「トイレ」を一番にあげている。「母親と一緒に入れるトイレ。外出時の一番の悩み。」との具体的な意見もあった。

2-2-(2)まとめ

 今回の調査からは、障がいのある子どもがつらい体験をしながらがまんしていること、また家庭や学校に比べると地域での参加が少ないとともに家庭や学校に多くの点で強いつながりをもっているといった現状がうかがえる。
 また、保護者の要望として、自由意見に一番多く寄せられた意見がボランティア等に関するもので、とりわけ子ども期の特徴である成長に合わせた、例えば年齢が近いとかスポーツができるとかといったボランティアをあげている。これは、家庭や学校という場と違う地域や社会への障がいのある子どもの参加に対する支援要請ともいえる。
 障がいのある子どもからの聴き取りによる調査では、学級全員の調査でないこと、保護者への配慮、拘束時間と授業時間や帰宅時間等の学校生活への影響などを考慮して、調査用紙を渡し、郵送による回収方式で実施した。
 しかし、障がいといっても非常に幅広くどのような障がいのある子どもにするのかが問題になった。今回は、自ら調査票に回答できる子どもと、自ら回答できない子どもの保護者に用紙を配布する方法をとった。結果として、回答者の子どもは聴覚障害児が多くなってしまい、他の障がいのある子どもの意見が不十分になってしまった。少数者の子どもの中で更に意見を表明しにくい状況に置かれている子どもの意見表明をどう保障していくのかが今後の課題である。

2-2-(3)自由意見

注 原文のまま

子ども

  • おかずのおさかなをいれてほしくない
    おかずのころけをいれてほしくない (14歳 女)
  • 友だちにいじめられたり、わるい言葉を言ったり、おとなにいやなことを言うのは、やめてほしいです。
    学校で、意見を言ったり、さん加する時に、大切だと思います。 (11歳 女)
  • 子どもの権利するためには川崎市子ども会議を行う必要がある。相談したりして決められた権利を保つためにしたい!!
    耳が聞こえない人がいるから手話通訳者が必要だから。
    親が困っている時に児童相談所へ行けば、安心できるとか障害者相談所などあります。一番大事なことはやっぱり「話」と「相談」です。どんな悩んだり、傷をつけたり人がいるから心を思い込めるのだから…。 (16歳 男)
  • 私はもうすぐ大人になる。でも、子供の気持ちを忘れない。むずかしいことかもしれないけれど、大人になっても、子供でも、年寄りでも、どんな人でも、1人1人の気持ちを受け入れることが大切だと思う。大人って暗いイメージがする。いつも不景気だと、暗い話ばかりで世の中ってきびしいんだナと、こっちまで辛くなってしまう。でも、明るく生き生きとのびのびーと楽しく前向きに自分の人生を歩みたい。 (17歳 女)
  • 仕事によって障害があるとできないものもあるから障害があってもできるように認めてほしい。 (13歳 男)
  • もう少し自然を増やしたい
    バリアフリーも増やしたい (14歳 男)

保護者

  • ボランティアやサポートヘルパーの養成 6件
    専門知識をもったボランティア、子どもの年齢に近いボランティア、運動のボランティア、グループで対応のできるボランティアなど
  • 学校及び教育委員会への要望
  • 重複障害者の施設建設(親がめんどうをみれなくなった後の対応)
  • 福祉サービスへの要望(障がいの程度とサービスのギャップ)
  • 予防接種は校医でできるようにしてほしい。
  • 子どもの権利を守ってほしい。

お問い合わせ先

川崎市こども未来局青少年支援室

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2688

ファクス: 044-200-3931

メールアドレス: 45sien@city.kawasaki.jp

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