川崎市地下構造調査について

最終更新日:平成13年7月3日

はじめに

平成7年の阪神淡路大震災の際,兵庫県南部地域の人口が密集した堆積平野において,直接的な活断層とは別に特定の帯状の場所で被害が集中しました。

これは,地震に伴う地盤の揺れが,

に大きく影響を受けていたと考えられています。文部科学省は,人口が集中している堆積平野である,関東平野や濃尾平野等を対象として,各都県市に依頼して地下構造調査を実施することになりました,

1.調査の目的

川崎市では,地域の地下構造を解明し,地震動予測のための基礎資料とすることを目的に,平成10年度から平成12年度の3年間にわたり,調査を実施しました。

2.主な調査と方法

麻生区黒川地内から川崎区東扇島地内に至る約30キロメートルを,川崎市域を横断する形で地下構造調査を実施いたしました。

おもな調査方法は,特殊車輌(バイブロサイス車)を使った,「反射法地震探査」及び「屈折法地震探査」です。

このような方法で,調査地点を移動し,市域約30キロメートルに渡り繰り返して調査しました。

また,このような調査を補完するため,微動アレー調査(※2や既存資料の収集と解析も実施しました。

バイブロサイス地震探査概念図 バイブロサイス車(写真)

 

3.調査結果の概要

<基盤について>

  1. 川崎市地域の基盤構造は,深度2.63.2kmで,ほぼフラットな形状と推定されます。

<堆積層について>

  1. 上総層群は,測線全域で北西方向に傾斜していることが推定できました。
  2. 三浦層群の内部の反射波は,全体的には不明瞭ですが,一部では明瞭な反射面が推定できました。

<地震波速度について>

  1. 地表から基盤までの堆積層(上総層群,三浦層群)P(3)速度は1.83.7km/sであり,S(4)速度は0.61.7km/sであり,深さに比例して速度が早くなることが推定できました。
  2. 基盤は,P波速度は5.15.2km/sS波速度は2.82.9km/sと推定できました。

 

川崎市地域地下構造図(調査結果) (1.2MB)

 

4.今後の取り組みについて

文部科学省において,調査結果を集計し,「地震動予測地図」の作成を予定していますので,その成果を待って防災計画に役立てていきたいと考えています。

 

5.問い合わせ先