川崎区の宝物 〜 歴史 〜
江戸時代より厄除大師として名高い、川崎大師平間寺。点在する神社仏閣が味わい深い、かつての宿場町“川崎宿”。今、人々の手で光があてられ、魅力となり、輝きを放っている。
川崎大師平間寺
厄除大師として全国的に有名な真言宗のお寺。正式には「真言宗智山派・大本山金剛山金乗院平間寺」。本尊は、海中より網で引き上げられた弘法大師像で大治3年(1128)の創建。「六字名号碑」「紙本金地着色秋草図屏風」など20点の市指定文化財を所蔵している。元旦の大護摩供をはじめ、風鈴市などの年中行事で1年中にぎわう。

川崎区大師町4-48[TEL]044-266-3420
道標(こうぼう大し江のみち)
川崎宿の近く(今の六郷橋付近)にあった大師への参詣路を示す道標。道標の内容をもつ、川崎の石造物の中で最古のもの。
川崎区大師町4-48[TEL]044-266-3420
川崎大師仲見世通り
表参道から川崎大師の大山門へと続く門前町。道の両側に名物の久寿餅や、縁起物のだるまなど、川崎の名産品を扱う約40店のお店がずらり。飴をリズミカルに「トントコ」と切る音や、にぎわいの声などが「残したい日本の音風景百選」に選ばれている。
川崎区大師町(平間寺門前)
京急発祥の碑
京浜急行大師線の川崎大師駅のそばにある記念碑。京浜急行電鉄株式会社が、創立70周年を記念して、発祥の地である川崎大師駅に設置したもの。京浜急行電鉄の前身である大師電気鉄道株式会社は、明治31年(1898)に、日本では京都、名古屋に次いで3番目、東日本では最初の電気鉄道として開通させた。
川崎区大師駅前1-18[TEL]044-222-3118
若宮八幡宮・金山神社
暴れ川だった多摩川の治水と干拓の無事を祈って建立された神社。淀川の治水工事を完成させたといわれる仁徳天皇を祀っている。境内には二ヶ領用水に架けられていた石橋をはじめ、九橋の欄干、11個の力石など、大師河原一帯の歴史を感じさせるものがたくさん。特に、「大師河原酒合戦記念碑」では、「水鳥記」にある慶安2年(1649)の酒合戦が大師河原で行われていたことを伝え、現在、若宮八幡宮で行われる「水鳥の祭」の元となっている。参集殿2階には郷土資料室と金山神社民俗資料室があり、漁具や海苔養殖器具、農機具などの資料にふれられる。境内杜の金山神社では、4月に「かなまら祭」がにぎやかに催されている。

川崎区大師駅前2-13-16[TEL]044-222-3206
葵梶葉文染分辻が花染小袖
徳川家康の打掛の小袖と伝えられる国指定の重要文化財。明長寺に所蔵。辻が花染は室町時代から桃山時代に流行した絞り染め。一世を風靡したが、忽然と姿を消したため、幻の染めとも。
川崎区大師本町10-22[TEL]044-266-6222(一般非公開)
石観音
イボ取りのご利益があることで有名な仏堂。寛文5年(1665)に明長寺の住職によって建立された。境内には「霊亀石」と呼ばれている手洗石が置かれており、不漁続きの享保18年(1733)、この石を奉納すると豊漁になったという言い伝えがある。また、1日で1万句を詠んだという俳人花鳥庵梅動の「独吟万句詠草塚」があり、「川崎大師サマーフェスタ」では、これにちなんで石観音で俳句作りが行われる。

川崎区観音2-16-3
池言坊(せんごんぼう)
大師河原周辺の開発に尽力した池上家の墓所。とくに24代幸豊は、宝歴年間に新田開発を行い、サトウキビ栽培・砂糖製造のほか、梨、桃など果樹栽培や製塩に成功。貧しかった村民の義田として生活向上に貢献したことで知られる。
川崎区大師駅前2-1-2
医王寺
延暦24年(805)創建。境内には、火事から鐘楼を守ったカニの話を伝える「蟹塚」、地蔵を塩で清めると子どものできものが消えたが、一方の地蔵はやせ細ったという「塩どけ地蔵」があり、その伝説とともに親しまれている。8月の塩どけ地蔵の地蔵盆は家族連れでにぎわう。
川崎区旭町2-4-4[TEL]044-233-4239 |