長念寺(建造物)

ツイッターへのリンクは別ウィンドウで開きます

twitterでツイートする

2010年12月20日

長念寺本堂内部

本堂内部

住所

多摩区登戸1416

交通案内

JR・小田急線「登戸駅」下車、徒歩15分

地図

解説

 長念寺は、江戸時代の建物である本堂、山門、庫裏(くり)(市重要歴史記念物)が整然と配置され、近世寺院の境内環境をよくとどめています。本堂は文政7年(1824)に上棟された建物で、庫裏もほぼ同じ時期に再建され、本堂の落慶供養が行われた弘化5年(1848)には完成していたと思われます。山門は嘉永7年(1854)に上棟されました。
 本堂は正面柱間7間(背面は9間)、側面柱間7間の規模で、正面1間に唐破風(からはふ)を付けた向拝(ごはい)を出します。屋根は、もと急峻な勾配をもつ寄棟造(よせむねつくり)の茅葺(かやぶき)で、向拝に瓦を葺いていましたが、昭和34年(1959)に現在の入母屋造(いりもやつくり)・銅板瓦棒葺(かわらぼうふき)に改修されました。平面は、前面4間通りに信徒のための外陣(げじん)と矢来(やらい)及び内縁(うちえん)をとり、その奥2間通りを上段構(じょうだんかまえ)として、中央から左右に内陣(ないじん)、余間(よま)、飛檐(ひえん)の間を並べた真宗本堂特有の構成です。内陣と左右余間正面の装飾を凝らした意匠、及び外陣と矢来上部に大虹梁(だいこうりょう)を架け渡した外陣の構成は見せ場となっています。棟梁(とうりょう)は登戸村の小林源三郎と上平間村の渡辺喜右衛門棟暁です。
 庫裏は寄棟造・茅葺の南北棟の建物で、南側に中二階を造っています。正面に武家風の両開戸(りょうひらきと)を立てた玄関を取るのは寺格を表すのでしょう。
 表向きの十畳敷の書院は床の間、違棚(ちがいだな)、付書院(つけしょいん)を備え、客座敷としてまとまりを見せています。南側の台所はもと土間で、その西側を住職の居間とし、中二階を隠居部屋に当てていました。住職の居間をこの位置に取るのは、この庫裏の特色です。
 山門は丸柱(まるばしら)の前後の控えの角柱(かくばしら)を立てた四脚門(よつあしもん)で、丸柱の上に冠木(かぶき)を渡した和様(わよう)の形式です。総欅(そうけやき)の木地(きじ)仕上げの建物で、組物(くみもの)の間の小壁(こかべ)や二重虹梁(こうりょう)を架けた妻壁(つまかべ)を彫刻で埋めています。また木鼻(きばな)や持送(もちおく)りの彫刻、虹梁表面の浮彫(うきぼり)、あるいは冠木の地紋彫(ぢもんぼり)など彫刻を多用し、幕末期の特徴をよく示しています。大工棟梁は登戸村の小林彌太郎信久、彫工は名工といわれた江戸深川の後藤弥太郎氏前です。

本堂平面図img

本堂平面図

所有指定文化財

このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

いただいたご意見は、今後の当ホームページ運営の参考といたします。

お問い合わせ先

川崎市 教育委員会生涯学習部文化財課

〒210-0004 川崎市川崎区宮本町6番地

電話:044-200-3305

ファクス:044-200-3756

メールアドレス:88bunka@city.kawasaki.jp