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川崎山王祭りの宮座式

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2010年8月13日

川崎山王祭りの宮座式

川崎山王祭りの宮座式

保存団体

稲毛神社氏子総代会

選択

県選択無形民俗文化財 平成3年2月8日選択

解説

 宮座というのは神社祭礼執行にあたって、限られたいくつかの家の者が独占的に祭りを行なうことをいう。当(頭)屋(祭りの時の神事宿、また宿をする家の主人)とも似たものである。宮座という名称及び行事は近畿地方が多い。宮座は近畿を中心に発達してきたといわれている。近畿から遠ざかるに従ってその名称は聞かれなくなり、関東地方では宮座の語はほとんどきかれない。その点、川崎稲毛神社にこの名があるのは珍しい。宮座は『広辞苑』によると「部落の祭を行う団体。特定の家に属する者、または氏子の一定年齢に達した男子(女子を含む所もある)によって構成され順番に定められる頭屋が中心となって祭祀を行う」とある。
 稲毛神社には社人といわれる7軒の特別な家があって、この家の人々が8月1・2・3日の稲毛神社の祭りの中で、宮座式という儀式を行っている。7軒の社人は祭りの時、侍烏帽子に紋付素襖といった特別な服装をして祭りに参加し、他の氏子の人々とは区別されている。町内を練り歩く時、神輿とともに7人の社人は大幣を1本づつ持って町内を練り歩く。ただ練り歩くだけであるが、大幣を持っていること、服装が古風であることなどから、一際きわだって見られる。稲毛神社の宮座式は祭り全体をいうのではなく、行事次第の一部だけを指している。稲毛神社の宮座式は神事が終って、神に供えた供物をいただく直会にあたる儀式の部分をいっている。それは、神主及び神供をつかさどる人々をまじえた儀式である。社人の中に神饌をつかさどる役があり、神饌の作り方、材料に注目すべき点がある。
 神主・社人が御供をいただく時、その順序にきまりがあった。稲毛神社『川崎山王社年中行事』を見ると、江戸時代末頃の直会の御供をいただく順序が記してある。神主に向かって社人・氏子代表が円座して坐し、神酒は神主の正面に坐している3番目の社人が中心となり、回し飲みをする。この回し飲みの順序に極めて特色がある。『川崎山王社年中行事』には、神主の後に左右に社家が坐している。この社家は今日参加していない。もと社家は8軒あり、その社家の中には神楽師がいた。回し飲みの特色ある順序がどういう意味をもっているのか、何故、3番目の社人が中心をなすのか明らかでない。
 宮座の発生は神社の祭りにあたって、祭りに新しい氏子が加わっていくに従って、古い氏子が今までの祭祀権をまもるために、自然に生れて来た祭事執行形式であると一般にいわれている。祭祀独占権である。中世的ともいえる祭りの特色ある形式である。上丸子日枝神社のカズマ・ヘイマ及び宮司タンバの古い家、中丸子の神明神社の七苗といわれる特別な家が中心となっている的祭の行事は稲毛神社の宮座と似ているように思う。
 直会の時に社人たちが神から貰う御供は、半紙に包み、袖に入れて持ち帰り、それぞれ家の神棚に供えておく。その御供は病気などの時、それをいただくと病気が平癒するといわれ、昔は近辺の人達が貰いに来たといわれている。

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