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平成27年8月16日臨時会会議録

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2015年11月20日

日時

平成27年8月16日(日)

開会

10時00分

閉会

17時06分

場所

川崎市総合教育センター 第1研修室

出席委員

委員長 峪 正人

委員  吉崎 静夫

委員  高橋 陽子

委員  中本 賢

委員  濱谷 由美子

教育長 渡邊 直美

出席職員

総務部長 三橋

学校支援総合調整担当理事総合教育センター所長 芹澤

総務部担当部長 佐藤

教育環境整備推進室長 丹野

職員部長 山田

学校教育部長 小田嶋

中学校給食推進室長 望月

生涯学習部長 小椋

庶務課長 野本

企画課長 古内

庶務課担当課長 田中

指導課担当課長 山科

指導課担当課長 増田

指導課長 渡辺

カリキュラムセンター室長 榎原

カリキュラムセンター指導主事 鵜木

カリキュラムセンター指導主事 伊藤

担当係長 髙橋

書記 今村

署名人

委員  濱谷 由美子

委員  中本 賢

 

議事

(10時00分 開会)

1 開会宣言

【峪委員長】

皆様、おはようございます。

ただいまから教育委員会臨時会を開会いたします。

 

2 開催時間

【峪委員長】

本日の会期は、10時00分から17時00分までといたします。

 

3 傍聴 (傍聴者 257名)

【峪委員長】 

傍聴についてでございますが、本日は、7月31日の教育委員会定例会にて、川崎市教育委員会会議規則及び川崎市教育委員会傍聴人規則に基づき、傍聴人の定員を180人とし、定員を超えた場合には抽せんとすることを決定いたしましたが、傍聴希望者が非常に多く来場しましたので、資料等はございませんが、抽せんに外れた方々も傍聴を許可することに異議はございませんでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、そのようにいたします。

なお、川崎市教育委員会傍聴人規則により、傍聴する際は、議事に対し批判を加え、または可否の表明や会議の円滑な進行を妨げるような行為は禁止されております。このような行為が見られた場合には退室していただきますので、御了承ください。

新聞社の皆様から撮影の申し出がございますが、川崎市教育委員会傍聴人規則第4条により、ただいまから議事事項に入るまでの間に限り写真撮影を許可してよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、そのように決定いたします。

 

4 署名人

【峪委員長】

本日の会議録署名人は、「川崎市教育委員会会議規則第15条」により、濱谷委員と中本委員にお願いをいたします。

 

5 議事事項

【峪委員長】

それでは、議事事項に入ります。平成28年度使用教科書の採択について、議事に入ります前に、教科用図書の採択までの経過等について確認したいと思いますので、事務局から説明をお願いいたします。それでは、指導課長、お願いします。

 

【指導課長】

それでは、よろしくお願いいたします。議案の御説明をする前に、4月28日に承認いただきました「平成28年度川崎市使用教科用図書採択方針」について、再度、簡単に説明させていただきますので、お手元の資料の採択方針をご覧いただきたいと存じます。

1ページの「2 採択の基本的な考え方」の「(1)採択の権限」でございますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律及びその他関係法令に基づき、教育委員会がその責任と権限のもと、公正かつ適正に実施いたします。

「(2)採択する教科用図書」でございますが、採択対象とする教科用図書は、学校教育法第34条第1項等の規定に基づきまして、文部科学省が作成する教科書目録に登載された教科用図書のうちから、川崎市市立学校において平成28年度に使用する教科用図書を採択するものといたします。ただし、特別支援学校、特別支援学級におきましては、学校教育法附則第9条の規定により、検定教科用図書及び文部科学省著作教科用図書以外の教科用図書も使用することができるとされておりますので、この教科用図書も採択いたします。

次に、2ページをご覧ください。「(3)教科用図書の調査審議」でございますが、教科書目録に登載された教科用図書について、調査審議の観点に基づき十分に行ったものでございます。

次に、3ページをご覧ください。「3 教科用図書の調査審議」の「(5)調査審議の観点」でございますが、教育基本法及び学校教育法の理念の実現に向けて、次の5つの観点から検討して、最も適切と思われるものを採択するものでございます。「ア 学習指導要領との関連」、「イ 編集の趣旨と工夫」、「ウ 内容」、4ページに入りまして、「エ 構成・分量・装丁」、「オ 表記・表現」でございます。

次に、「4 教科用図書の採択手順」でございますが、6ページをお開きいただきたいと思います。こちらのフロー図(1)は、小・中学校用教科用図書の採択手順を示しております。教科用図書の調査研究は、全ての種目の教科用図書を対象に行っており、各学校、調査研究会、川崎市教科用図書選定審議会において実施いたしました。なお、高等学校並びに特別支援学校及び特別支援学級で使用する教科用図書につきましては、7ページと8ページにフロー図をお示ししてございますので、御確認いただければと存じます。

次に、これまでの調査研究、審議の経過について御説明いたします。9ページの採択スケジュールをご覧ください。初めに、4月28日の教育委員会におきまして、採択方針、採択に係る諮問、審議会等委員の委嘱について審議いただきました。これを受けまして、5月13日に第1回川崎市教科用図書選定審議会、18日に高等学校教科用図書選定調査研究会、19日には中学校教科用図書選定調査研究会をそれぞれ実施し、それぞれの研究会において教科用図書の調査研究が始められました。

6月19日から7月30日にかけましては、広く市民の方々に教科用図書をご覧いただくため、総合教育センターなど7会場におきまして教科用図書展示会を開催し、1,605件の意見をいただいたところでございます。

7月7日及び21日には川崎市教科用図書選定審議会を開催し、調査研究会の報告を参考に教科用図書の審議を行い、審議結果の取りまとめを行ったところでございます。

以上が、これまでの教科用図書採択に係る経過報告でございます。

一方、教育委員の皆様におかれましては、審議会や調査研究会の報告書をはじめ、教科用図書の採択に関する資料を、随時、提供させていただきました。既に、各教育委員の皆様には、お忙しい中、教科用図書に何度も目を通していただいているところでございます。

本日は、小学校教科用図書の採択に始まりまして、特別支援学校及び特別支援学級、高等学校、中学校、川崎高等学校附属中学校の順で採択をお願いするところでございます。

なお、本市におきましては、4つの採択地区を設定しております。第1地区が川崎区、第2地区が幸区・中原区、第3地区が高津区・宮前区、第4地区が多摩区・麻生区となっております。小学校、中学校で使用する教科用図書につきましては、採択地区ごとに採択をお願いしたいと存じます。

簡単ではございますが、説明を終わりにさせていただきます。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいま説明がありましたとおり、これまでの経過等を踏まえて、小学校、特別支援学校及び特別支援学級、高等学校、中学校及び川崎高等学校附属中学校の順に審査を行うことといたします。

 

議案第37号 平成28年度使用小学校教科用図書の採択について

【峪委員長】

それでは、議案第37号「平成28年度使用小学校教科用図書の採択について」、議事に入りたいと思います。この説明を、指導課長よりお願いいたします。

 

【指導課長】

小学校につきましては、平成28年度使用教科用図書は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律に基づき、今年度と同一の教科用図書を採択することが義務づけられておりますが、毎年、採択を実施しなければならないため、採択を行うものでございます。平成28年度に使用する教科用図書につきましては、議案書の一覧表のとおりでございます。

御審議のほど、よろしくお願いいたします。

 

【峪委員長】

ただいまの説明では、平成28年度使用教科書は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律に基づき、今年度と同一の教科用図書を選択することになることということでございます。何か質問等ありますか。

ないようですので、それでは、議案第37号は原案のとおり採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、議案第37号は原案のとおり採択いたします。

 

議案第38号 平成28年度使用特別支援学校教科用図書の採択について(学校教育法第34条第1項検定済教科書)

議案第39号 平成28年度使用特別支援学校小中学部及び小中学校特別支援学級教科用図書の採択について(学校教育法第34条第1項文部科学省著作教科書)

議案第40号 平成28年度使用特別支援学校小中学部及び小中学校特別支援学級教科用図書の採択について(学校教育法附則第9条教科用図書)

議案第41号 平成28年度使用特別支援学校高等部教科用図書の採択について(学校教育法附則第9条教科用図書)

【峪委員長】

議案第38号から議案第41号の議案4件につきましては、いずれも特別支援学校及び特別支援学級で使用する教科用図書の議案となりますので、議案4件を一括して審査したいと思いますが、御異議はございませんでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、議案4件を一括して審議いたします。議案第38号から議案第41号の議案4件の説明を、指導課担当課長からお願いします。

 

【指導課担当課長】

それでは、よろしくお願いいたします。

初めに、A4判の1枚ものの資料をご覧ください。特別支援学校及び特別支援学級で使用いたします教科用図書について、御説明させていただきます。

1をご覧ください。教科用図書は、学校教育法第34条第1項に基づく文部科学大臣の検定を経た教科用図書または文部科学省が著作の名義を有する教科用図書を使用しなければなりません。また、児童生徒一人ひとりの障害状況がさまざまであることから、学校教育法附則第9条の文部科学大臣の定めるところにより、第34条第1項に規定する教科用図書以外の教科用図書を使用することができる、となっているところでございます。

次の2で、具体的に御説明いたします。特別支援学校及び特別支援学級におきましては、(1)から(3)までの3種類の教科用図書が使用できます。(1)は、学校教育法第34条第1項に基づく検定済教科書でございます。(2)は、特別支援学校の児童生徒が学習内容をよりよく理解できるよう障害種別に応じて文部科学省が作成した著作教科書で、国語、算数・数学、音楽の3教科がございます。特別支援学校用の教科書は、その需要数が少なく民間による発行が期待できないことから、文部科学省において著作・編集しております。(3)は、学校教育法附則第9条の規定による教科書で、市販されております絵本等の一般図書や、当該学年よりも下の学年の検定済教科書、視覚障害のある児童生徒のための検定済教科書の拡大版・点字版教科書でございます。

次に、3をご覧ください。特別支援学校や小中学校の特別支援学級で使用いたします教科用図書の一覧表でございます。説明する議案ごとに、該当する学校をお示ししたものでございます。

それでは、議案第38号から議案第41号まで、一括して御説明いたします。

初めに、議案第38号をご覧ください。特別支援学校教科用図書(検定済教科書)の採択についてでございます。

1ページをご覧ください。特別支援学校小中学部につきましては、小中学校同様の検定済教科書を使用して教育を行う場合、当該採択地区内の検定済教科書を採択するものでございます。小学部につきましては、小学校で使用する教科書、昨年度と同一のものを採択し、中学部につきましては、今年度、採択された教科書を採択するものでございます。

続きまして、2ページをご覧ください。高等部につきましては、特別支援学校高等部用の教科書目録が作成されていないため、文部科学省発行の平成28年度使用高等学校用教科書目録から、学校における調査研究に基づき検定済教科書を採択するもので、8ページまでございます。

次に、議案第39号をご覧ください。特別支援学校小中学部及び小中学校特別支援学級教科用図書(著作教科書)の採択についてでございます。

文部科学省発行の平成28年度使用「特別支援学校用(小・中学部)教科書目録」に登載されております教科書を、障害種別、小中学部別に一覧したものでございます。

1ページをご覧ください。主に聴覚障害の児童生徒が使用いたします。上の表が特別支援学校小学部及び小学校特別支援学級の自立活動において、言語指導と音楽の指導を行うための教科用図書でございます。下の表は、特別支援学校中学部及び中学校特別支援学級の自立活動において、言語指導を行うための教科用図書でございます。

裏面の2ページをご覧ください。主に知的障害の児童生徒が使用いたします。上の表は、特別支援学校小学部と小学校特別支援学級用の教科用図書、下の表は、特別支援学校中学部と中学校特別支援学級用の教科用図書で、知的障害を有する児童生徒の障害の程度は一様でないために、教科書の学年指定は弾力化され、星印の数で学習内容の程度をあらわしております。

次に、議案第40号をご覧ください。特別支援学校小中学部及び小中学校特別支援学級教科用図書(附則第9条教科用図書)の採択についてでございます。1から51ページまでございます。附則第9条教科用図書は、児童生徒の障害の程度が多様であり、教育課程も特別であるため、選定に当たっては、文部科学省発行の平成28年度使用一般図書一覧と神奈川県教育委員会作成の平成28年度使用調査研究資料の中から、それぞれ各学校で十分な調査研究を行い、教科の主たる教材として教育目標の達成上、適切な図書を採択するものでございます。今年度、学校における調査研究の一助として、特別支援学校の学習指導要領の各教科の目標を段階的に示した一覧表を学校に配布し、児童生徒一人ひとりの個別の指導計画に即して最も適切である教科書を選定しやすくしたところでございます。

次に、議案第41号をご覧ください。特別支援学校高等部教科用図書(附則第9条教科用図書)の採択についてでございます。

1ページをご覧ください。一覧表のとおりでございます。

以上、平成28年度に使用いたします、特別支援学校及び特別支援学級の教科用図書の採択について、御説明いたしました。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

 

【峪委員長】

それでは、第38号から41号まで通して、御質問等ございますでしょうか。

 

【高橋委員】

御説明ありがとうございます。私、保護者の立場で委員に任命されて4年目になるんですが、特に毎年この採択で、子どもが障害があることと、障害者の就労支援というのをやっている立場でもありますので、このあたりのところを毎年かなり意見をたくさん言わせていただいているんですが。昨年、フローの改善を高校とともにお願いした中で、今日ちょっと細かい資料はないんですけれど、以前、教育委員会のところでも御説明があったように、個々の段階に合わせた見方の基本とか、それをつくっていただいた、学習指導要領をもとにですね、9条本に対してつくっていただいたことは、非常に今後、現場での運用に関しては非常に柱となって運用しやすい状態にしていただいたんではないかなというところは非常に感謝しています。ありがとうございます。これを受けて、昨年からの改善が春以降図られているということを前提に、また期待を込めてお願いしたいところもあって、ちょっと2点ほど確認をさせてください。まず、40号の附則9条本の中で、実はこのリストはざっと数えると、特別支援学校、特別支援学級を含めて一覧にすると約900冊あるんですよね。これを今御説明いただいたようなフローの流れから、もうどういう推薦があるというのを認識しているんですが、実際に900冊を運用がどのくらい乗っているかというのは、何か指標はありますかね。運用の数なのか割合なのか、また、特にこういう本が扱われているよというようなことの傾向があるのか、わかる範囲で教えていただけますか。

 

【指導課担当課長】

ありがとうございます。今、運用で選定したものでいくつかこういう本が選ばれていることについてお答えしたいと思います。全体を見ますと、音のでる絵本、こちらのような絵本を希望する方がとても多くございます。そのほか、小学校におきますと、言葉、数に関する附則9条本の傾向が強くございます。例えばですが、ここにございます「ゆっくり学ぶ子のための『さんすう』」、このシリーズにつきましては非常に多くの学校のほうからの要望がございます。延べの学校で言いますと、いろいろシリーズがあるんですけれども、50校ほどが希望してございます。同様に、認知発達教材、こういうシリーズがございまして、こちら見本がございませんが、やはり国語・算数、あるいは対人関係であり生活的な部分での希望が多く寄せられております。特に、今年につきましてはちょっと傾向がございまして、「子どもの生活とマナー図鑑」、こういったものを希望する学校がふえてございます。中学校におきましては、やはり先ほど御紹介しましたが、認知発達教材というところで、特に教科で言いますと算数・数学に関する希望がとても多くなってございます。あと、見本はないんですけれども、英語につきましては割合に辞典というところが非常に多く希望がございます。各学校から挙がった希望の傾向を申しますと、以上のようになってございます。

 

【高橋委員】

ありがとうございます。900冊ある中で、傾向とかかなりしっかり認識されてということは、かなり次の運用への希望の資料をつくっていただいたということで、すごく一歩も二歩も前進していただいたんじゃないかなと本当に感謝しています。いつも、毎年、さらにという期待も込めてなんですが、これから運用に乗せるためには、現在、教育プランとかでも、今年出した中での課題の中に、特別支援が必要な方たちの人数が載っておりますよね。市内には県立と市立の養護学校、特別支援学校があって、市内の県立の学校に行っている川崎市の子どもたちが今、平成26年度段階で777ですね、市立の養護学校478、市立の聾学校32、合計、大体、約1,300人ぐらいなんですね。特別支援学級に関しては、中学校が1,372、小学校に関しては612、これで約2,000。逆か。逆ですね、ごめんなさい。小学校が1,372の、中学校が612で約2,000でしたね。合計すると大体3,300人いると。非常に、これ全国的にも、ここ非常に多くなっているというのは仕事絡みで周知していまして、この辺の個に応じた教育計画が今後ますます大事になってくるのかなという部分がまずあります。あと、通常のクラスに、平均で言えば6.5%の方が、何らかの課題がある方たちまで入れるとかなりの、全体の学生の中では10%ぐらいまでいってしまうのかなという中での運用に乗せるには、かなり今、現場は個別対応がかなり大変だと思うんですよね。非常に弾力的過ぎる部分もあったりとか、現場での対応というのは非常に難しい状況にあるというのは、正直、これは私自身思います。今回、その課題を受けて、教育プランというのは一人ひとりの教育的ニーズに対応するというところに、専門性を高める研修の実施とか、サポートノートの効果的な活用の推進、教育の質の向上での授業研究などの充実というものが掲げられているので、このあたりに含めて、個別教育計画と、今回つくっていただいたその9条本等の教材などの伝統の環境がつくれるように、教育環境がつくれるように、ぜひそのあたりも今後つくっていただきたいなと思います。例えばその関係で、なかなか900冊の、前回も質問した中では、見本がなかなか全部は、3分の1ぐらいしかないという状況の中で、より充実した教育研究と、それが子どもの教育にしっかりとつながってくるということを考えますと、いろいろ工夫が、財源も限られた中で工夫が必要だと思うんですよね。環境づくりって、例えば、公共施設を使って中央センター機能とか、または公共施設の中央に集まる中原図書館みたいなところを使って、教育研究ができるような体制づくりというのもぜひ研究していただきたいなと。その結果、個別対応なんだけれども、もうちょっと立ち寄れるようなところで先生や保護者が一緒になって教育を考えられる、そこの場で、そういう環境づくりをぜひ研究していただきたいと思います。とかく、なかなか特別支援って、全体としては今10%というふうにお伝えしましたけれども、なかなか多くの人に関心を持っていただくことというのは非常にまだまだまれで、ただ個別、子どもたちというのは特別支援や支援教育、支援という名がつかなくても、みんな違ってみんなに可能性があるということ、このあたりもプランで打ち出した理念につながってくると思いますので、私たち今、多くの人に、私たち現役も含めて、現役保護者も含めて、今日みたいな多くの人に教育に参画いただいて考えていただくというのは、これは結果的に子どもの未来のためにとても大事であると考えますので、ぜひ次は運用に乗せられる環境づくりもやっていただきたいと思います。以上です。

 

【峪委員長】

よろしいですか、質問等。

それでは、議案第38号から順番に採決に入りたいと思います。まず、議案第38号について、原案のとおり採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、原案のとおり採択いたします。

続きまして、議案第39号について、原案のとおり採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、原案のとおり採択いたします。

続きまして、議案第40号について、原案のとおり採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、原案のとおり採択いたします。

続きまして、議案第41号について、原案のとおり採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、原案のとおり採択をいたします。ありがとうございました。

 

議案第42号 平成28年度使用高等学校教科用図書の採択について

【峪委員長】

それでは、議案第42号「平成28年度使用高等学校教科用図書の採択について」の説明を、指導課長、お願いいたします。

 

【指導課長】

それでは、よろしくお願いいたします。

高等学校の教科用図書は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律の適用を受けないため、学校が教科書目録に登録されたものの中から、毎年度、使用する教科用図書を選定いたしております。

本日の資料の採択方針の7ページの、先ほどの採択方針の資料をご覧いただきたいと思いますが、7ページをお開きいただきまして、こちらのフロー図のほうをご覧いただきたいと思います。本市では、採択手続の適正化を期すため、選定に当たりましては、初めに各学校に設置された校内検討委員会において、各学校の特色や生徒の状況を鑑みて、教科用図書の調査研究を行います。校内検討委員会は、教科ごとに全ての教員で構成する委員会でございます。例えば、国語で考えますと、国語という教科の中には、現代文、古文、漢文にかかわる教科書がありますが、それらにかかわる国語科の教員がグループを組んで調査研究する委員会でございます。こちらで調査研究を行いまして、校内採択候補検討委員会に調査結果報告書を提出いたします。校内採択候補検討委員会のメンバー構成は、学校長を長とし、管理職や校内取りまとめ担当者、教科主任等を中心としたメンバーを学校長が任命します。そこでは、校内検討委員会が作成した報告書をもとに、採択候補となる教科書を選定し、採択選定候補一覧表を作成し、教科用図書選定審議会に提出いたします。一覧表には、各学校が採択候補として選んだ教科書だけでなく、調査研究した全ての教科書についての調査研究の内容を示しております。お手元の議案が、教科用図書採択選定候補一覧表でございます。この表は、学校ごと及び全日制、定時制の別になっておりまして、一番上の表題には、採択候補、教科区分、発行者の番号及び略称、教科書の記号及び番号、教科書名、使用学年、そして当該学校で調査研究する観点項目として、内容、構成・分量・装丁、表記・表現となっております。また、同時に、高等学校ごとに選任された調査研究員で構成される教科用図書選定調査研究会において、全ての種目の教科用図書について調査研究をし、作成した報告書を教科用図書選定審議会において審議し、最終的に教育委員会において教科書の採択を行うこととしています。

以上、議案第42号につきまして御説明申し上げました。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

 

【峪委員長】

高等学校用の教科用図書は、教科用図書目録に登録されたものの中から、各年度、各校ごとに選定できるということでしたが、各高等学校の状況はどのようになっているのでしょうか。

 

【指導課長】

各高等学校では、変更された採択の手順に沿いまして、校内検討委員会、校内採択候補検討委員会を設置し、慎重に教科書の調査研究に取り組み、採択候補となる教科書が挙げられているものと考えております。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。それでは、全日制から見ていきたいと思います。

 

【高橋委員】

昨年ですね、ちょっとこれも先にお礼をというか。昨年のこの会議で、昨年は採択が小学校、高校、特別支援という採択があったんですが、非常に私、小学校の採択を初めてやらせていただいて、その小学校のフローと高校のフローと特別支援の採択のフローが随分違うんだなということで、実際にはどんなふうにやられているかって御質問をした後に、やっぱり先ほど申しましたように、教育というのはさまざまな方たちの目で支えていただきたいという、現場の意見を吸い上げて、そういうのを含めてフローの前向きな見直しというのをお願いしたところ、春にフローを見直したということで御報告があって、実際、今回、採択のときにさまざまな方たちの目が入って一緒になって考えていただいたと、候補もかなり何個も選択され、多角的な目の参画というのを含めて、子どもたちをさまざまな方が見守っていただいているような、よりよいフローになったなというのを思いまして、まずありがとうございますということをお伝えしたいと思います。以上です。

 

【峪委員長】

ただいまは、フローの改善点のよさについての御意見でございました。それでは、全日制から、御質問、意見等をいただきたいと思います。

 

【中本委員】

特にありません。

 

【濱谷委員】

特にはございません。

 

【峪委員長】

特にないということでございますので。それでは、定時制について。

 

【吉崎委員】

1点よろしいですか。昨年、日本史の一部教科書について、慎重な検討を行いました。昨年度、採択に当たって重視した「歴史を考察し表現する学習」に関する記載内容で見ますと、今回採択されております「実教出版304高校日本史B」を見てみますと、昨年度、我々委員会で検討したものと大分違う印象を私は受けております。専門的な立場から見た場合、どのような状況でしょうか。

 

【峪委員長】

指導主事の先生、いかがでしょう。

 

【吉崎委員】

これですね、高校日本史B304。

 

【カリキュラムセンター指導主事】

日本史Bにおきましても、歴史を考察し表現する学習を重視しています。「歴史と資料」、「歴史の解釈」、「歴史の説明」、「歴史の論述」の4つの項目があります。

「歴史と資料」につきましては、口分田からの収穫で生活できたのかという内容で、複数の資料をもとに、律令時代の人々の暮らしについて多面的に考える内容となっています。

「歴史の解釈」については、一遍上人絵伝を取り上げ、中世の人々の暮らしの変化やその歴史的背景、社会の様子について、人々の服装や市場での活動の様子、金融の様子などから考察する学習を掲載し、貨幣の流通については生徒の多様な考えを促す問いかけを行っています。

「歴史の説明」については、鎖国を考えるというテーマで、江戸時代のいわゆる鎖国について、本当に国を閉ざしていたと言えるのかという視点で、資料をもとに多面的・多角的に考察し、説明を促す内容となっています。

「歴史の論述」については、もう一つの戦争として登戸研究所を取り上げ、戦争と科学技術や地域社会とのかかわりについて調べ、まとめる過程を掲載しています。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。私もこの教科書を見せていただきましたし、今、指導主事の専門の立場からの意見も伺いまして、この「実教出版304高校日本史B」の記載内容については、多面的・多角的な思考を促す内容になっていると私は判断しました。

 

【濱谷委員】

よろしいでしょうか。私も、昨年は何となく答えがすぐに書いてあるような思いがありましたけれども、今回のを見ますと、生徒が調べたり考えたり、そしてまとめのほうへ行くというような過程を割と重視してあるというふうに思いました。それも、やっぱり川崎市のほうで重視している点と同じようなことだなというふうに思いました。

 

【中本委員】

私も、前回の採択のときには教科書のことについて随分調べさせていただきまして、今回の教科書を見せていただいて感じたのは、非常に前回と変わってバランスがいい教科書になったなというのを感じております。1点、前回も広く話題になった箇所なんですが、国旗・国歌法のこの注釈として、強制するものではないけど一部の自治体で強制の動きがあった云々の記述がありました。この記述自体については、前回のとおり、この1点で採択の是非を問うものにはならないということは同じく引き継がれているわけですが、この記載について学校でどのような影響といいますか、解釈といいますか、どのように理解されているのかをちょっとお聞きしたいんですが。

 

【峪委員長】

どうですか。よろしくお願いします。

 

【カリキュラムセンター室長】

国旗及び国歌の取り扱いについてでございますけれども、国歌斉唱時の起立斉唱等、教員に求めた職務命令は合憲であるという最高裁の判決もございます。また、学習指導要領には、国旗及び国歌の取り扱いについて、入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに国歌を斉唱するよう指導するものとするとございます。本市におきましては、全ての学校において学習指導要領に基づき指導しております。

 

【教育長】

今、室長から、学習指導要領に基づき指導しておりますという話がございましたが、私自身も、川崎におきましては、入学式、卒業式等におきまして、こうした行事の中では滞りなくこのように指導がなされている、そういう認識はしております。ただ、こういう記述があるということで、受け取り方によっては現場に混乱が生じてもいけませんし、また、学校の教員、異動等でいろいろ入れかえもございます。今、室長から説明があったような内容について、よく知らない教員も中にはあろうかというふうに思います。現場に、あるいは生徒の皆さんにも混乱が生じないようにしていきたいというふうに思いますので、何らかの形で、今、室長から説明がありました点については留意事項として学校に示していきたいというふうに思います。以上です。

 

【峪委員長】

そうですね。採択に当たって、このことは非常に注意しなければならないことと思います。

それでは、その留意事項を加味しながら採択ということで、採択に入りたいと思いますが。ほかに何かありますか。

 

【中本委員】

以上です。

 

【峪委員長】

それでは、採択に入りたいと思います。

なお、この「実教出版304高校日本史B」を採択希望する学校には、国旗・国歌法に関する注釈について、適切な指導における留意事項を示していただきたいと思います。

それでは、そのことを踏まえまして、議案第42号について、原案のとおり採択でよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、原案のとおり採択をいたします。

 

議案第43号 平成28年度使用中学校教科用図書の採択について

【峪委員長】

議案第43号「平成28年度使用中学校教科用図書の採択について」の説明を、指導課長、お願いします。

 

【指導課長】

それでは、議案第43号「平成28年度使用中学校教科用図書の採択について」、御説明申し上げます。議案第43号をご覧ください。今回、調査研究の対象となりました、9教科、15種目の教科用図書一覧でございます。この中から、平成28年度に使用する教科用図書の採択を行うものでございます。

なお、資料といたしまして2種類の資料をお配りしております。資料1は、調査研究会からの調査研究報告、それから、資料2は、教科用図書選定審議会が教科用図書の内容を審議し取りまとめた審議結果でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

 

【峪委員長】

それでは、お願いします。

まず初めに、これまで、教育委員が独自に見本本を中心に調査研究をしてまいりました。今年の夏も大変暑い中、長期にわたって、教育委員の皆さん、大変に御苦労さまでございました。ありがとうございます。

本日は、先ほどの説明、審議会答申、調査研究報告書等を踏まえまして、教育委員会独自で採択地区ごとに採択してまいりますので、委員の皆様の意見を頂戴したいと思います。採択手順は、各教科、採択地区ごとに行ってまいります。

 

1 社会(地理的分野)

 

【峪委員長】

それでは、初めに、まず社会の地理的分野から審査をしてまいりたいと思います。

最初に、私のほうから、それぞれの川崎の子どもが学習を進めていく上での視点についてお話をしまして、その後、御意見をいただきたいと思います。

各地区の特性についてでございますが、これは教科用図書審議会結果にございますのでご覧いただきたく、各教科ともご了承願いたいと思います。

それでは、川崎の子どもが学習を進めていく上での視点についてお話をいたします。

社会科は全部で地理的分野と歴史と公民がございますが、それぞれの視点が3つありまして、そのうちの2つが共通しております。3つ目が、それぞれの分野ごとの視点となっております。それでは、3つありましてそのうちの1点目、社会的事象に関心をもって多面的・多角的に考察し、公正に判断する能力と態度を養い、社会的な見方や考え方を成長させることを重視した内容・構成等であること。2つ目、課題を追究・解決する学習を通して、社会を身近に感じ、社会的事象を解釈・説明したり、自分の考えを論述したりする活動を重視した内容・構成等であること。3つ目、これが地理的分野の視点ですが、さまざまな地域に関心をもち、地理的な見方や考え方の基礎を培い、適切に表現する能力や態度を養うことを重視した内容・構成等であること、となっております。

それでは、委員の皆様、よろしくお願いします。

 

【高橋委員】

まず、全ての採択において私が大事にしたのは、学習指導要領の視点や、また今、説明があったように、川崎の子どもが学習を進めていく上での大事な視点、そして、今年の春からスタートしております川崎の教育プラン、特にその理念のところで、誰もが「夢や希望を抱いて生きがいのある人生を送るための礎を築く」、「自主・自立」、「共生・協働」という、ここの柱を全ての採択において大事に考えました。その上で、地理に関しましては、社会的事象や、日本や世界のさまざまな地域に関心を持って地理的な見方や考え方の基礎を養って、そして、多面的・多角的に考察をしたり、自分の考えを伝えたりする力をつけることが非常に大事であると考えています。その上で、全ての教科書を見た上で、特に帝国書院では、まず導入のところで各地域への特徴的な写真等を活用して、子どもたちが関心が持てる工夫が最初にありまして、そして、また1時間での見開きでの工夫、テーマごとに課題設定をして課題解決には確認をしてから、子どもたちがみずから説明できるようなステップの工夫をしていました。また、各単元のまとめでは、学習を振り返る際に、「確認しよう」、「説明しよう」、「探究しよう」と3段階で振り返ることができて、特に自分の言葉でまとめることや子どもたち同士が伝え合うことで、これからの時代にも大事な学び合いができることも大切にしているというふうに見ました。さらに、この本の中には、川崎市高津区のデータが東京都の圏内の地価の比較の中に入っていることなども、子どもたちの関心がよく生まれるだろうというふうに思いました。よって、総合的に判断して、4地区の特性も踏まえ、全ての4地区とも帝国書院がよいと思います。以上です。

 

【吉崎委員】

委員長、よろしいですか。4社ともそれぞれ工夫して、非常に見やすい、いい教科書になっていると思います。その上での総合判定ですが、私は3つの観点で見させていただきました。1つは、学習課題が明確に提示されているのかという点。2つ目は、単元の導入の段階での工夫があるのか。それから、3つ目は、単元のまとめがきちっとしているかどうか。それぞれよさはあるんですが、この3点を総合しますと、現在使われている帝国書院でよろしいのではないかと思います。4地区ともそれで結構かと、私は思います。

 

【峪委員長】

それではよろしいですか。

 

【教育長】

私も、先ほど委員長から説明がありました、川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点に照らし合わせながら教科書を考察いたしましたが、関心を持ちましたのは、社会的事象に関心を持つとか、社会を身近に感じる、地理的な面からこういうところに子どもたちがまず関心を持てるというところが大事だというふうに思いました。そうした意味で、導入の工夫などを見たわけですけれども、導入のつくり方がよく工夫されているのは東京書籍、また帝国書院などが、見開きの中で課題などをうまくちりばめながら設定しているように思いました。それから、学習を進めていく中で、自分の考えを論述したりする活動を重視するということがありましたが、学習のまとめの段階でどのような活動が位置づけられているのかというところを見てみました。これによりますと、学習のまとめでステップ1、ステップ2というふうな形をとっているところがございます。例えば、帝国書院ですと「確認しよう」、「説明しよう」というふうな話ですとか、他社でも振り返る視点でステップ1、ステップ2というのがあります。こういう形をとっているのが、教育出版と帝国書院と日文がこういう形だったと思います。まず、学習内容を確認して、さらに説明しようということで、自分の学習を発展させる、あるいは内容の理解をさらに深めるというふうな取組がなされているというところが、私は評価できるのではないかというふうに思いました。それから、やはり地理的な内容で関心を高める上では、写真をどのように使っているかというところが大変大事だと思いますが、枚数が多いのは東京書籍だったというふうに思いますが、帝国書院は写真の大きさが大きなものが入っておりまして、子どもたちの考察を進める上ではこの写真の大きさというものも大変大事になるのかなというふうに見たところでございます。そういったところで総合的に考えますと、私も帝国書院がよろしいかなというふうに思いましたし、4地区いずれにおきましてもそれでよろしいというふうに考えたところです。以上です。

 

【峪委員長】

はい、ありがとうございました。

 

【濱谷委員】

よろしいでしょうか。私も今いろいろ意見や何かを聞きましたけれども、私も見せていただいて、帝国書院のほうの導入のところの写真の捉え方や、あと、中も見開きで2ページを上手に使った配置など、とてもいいなというふうに思いました。今の方々と同じように、総合的に帝国書院を4採択地区とも推薦いたします。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ありますか。

 

【中本委員】

おおむね皆さんの御意見と一緒です。観点といたしまして、もちろん川崎の視点を踏まえた上での話なんですが、知らない国や地域を学ぶというところで、小学校の流れで考えてみても、やはり導入、まとめ、ここの大切さは観点として外せないのかなと思います。導入の部分では、東書と帝国が丁寧に扱っていました。教出と日文は導入はしっかりという形ではなかったんですが、いずれも写真と地図が丁寧に使われていて導入が図られている。まとめの部分では、帝国については、自分の言葉でまとめさせるというプロセスが非常に教科書の中に埋め込まれているというか、そっち側の話で行こうという形がよく見えました。東書に関しては、少し丁寧過ぎて答えがちょっと出しやすくなり過ぎているかなというふうな感じを受けました。私も、これは現行使っている帝国の教科書をそのまま引き続き使うといいと思います。これは、4地区全てで行われることを望みたいと思います。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいまは、各委員から全ての会社の教科書が非常によくできているということでございました。その中で、総合的に判断をして帝国書院を推す全員の御意見があったかと思いますので、帝国書院を採択するということでよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、社会(地理的分野)につきましては、第1地区から第4地区まで、帝国書院を採択することといたします。

 

 

2 社会(歴史的分野)

 

【峪委員長】

続きまして、社会の歴史的分野について審査してまいりたいと思います。

川崎の子どもが学習を進めていく視点についてですが、歴史的分野の3番目のところだけを御披露いたします。時代の特色や転換、移り変わり等を捉え、歴史的事象について自分の言葉で表現する学習を重視した内容・構成等であること、となっております。

それでは、皆様、お願いいたします。

 

【高橋委員】

歴史ですけれども、先ほどお伝えした総合的な観点の中でも、特に広い視野で多面的・多角的に考察すること、また、時代を大きく捉えて、時代の特色、変化、移り変わりを大切に、自分の言葉で歴史を多面的に語れることなども大事であることも注目してみました。その上で、全体的に見ましたけれども、特に教育出版での導入は、時代の変化の様子を見開きの2ページを使っていて、「時代の変化に注目しよう」と次の章から始まる時代の移り変わりの様子を、例えばお金とか絵画、絵などの象徴的なもので、身近なものであらわすことで、子どもたちが時代の変化を身近に、またわかりやすく、興味関心を持てるような工夫がされていたと思います。さらに、課題を投げかけて新たな時代をスタートするところはとてもよいと思いました。まとめでは、見開き2ページを使って、図や年表などを使って振り返ることで、さらに時代を大きく捉えることができると思います。また、1時間の授業は、見開きの2ページで「課題設定から振り返る」での2ステップになった適切な解決への促しをすることで、子どもたちみずからが多面的・多角的に事象を観察できる工夫があると思いました。また、どの部分をやっているかをわかるよう、テーマごとの区切りごとにわかりやすいスケールを提示することで、子どもたちが時代を大きく捉えることをよりやりやすくする工夫もされていました。巻末の年表では一面で見れる工夫や、身近な川崎の事例としては、「移り変わる戦後のまちを訪ねて」、「未来に向かって歩み続ける川崎市」というのは非常によかったというのも、子どもたちもより興味関心を持てる事例が盛り込まれていることによって、より社会を身近に、こういったところから感じることで、歴史の事象に対する子どもたちの向き合う姿勢を促して、現代とのつながりを知ることで未来に向けた社会的な見方や考え方の成長を促すことができると思います。よって、今のような特徴を踏まえ、さらに4地区の特徴も見て、4採択地区とも教育出版がいいと思います。以上です。

 

【吉崎委員】

委員長、よろしいですか。歴史はすごく教科書が多くて、8社でしたか。それぞれに特色があります。私はやっぱり授業をやる上において、単元の導入、それから時代の移り変わり、それから単元のまとめ、この3つを中心に見せていただきました。導入は、各社とも非常に工夫があります。あと、東京書籍は2ページ見開きで、非常に導入が丁寧に紹介されています。教育出版も学習課題を明確にしながら、導入の段階で子どもたちに学習への誘いが、歴史への誘いがよくされていました。これは清水書院の場合にも非常に課題が明確であると。その他、それぞれの会社とも、これは遜色ないほどいいものでありました。問題は時代の移り変わりのところなんですが、これはそれぞれの会社に特有な特色があります。東京書籍は、かなり年表をつけて時代の変化がわかるように、毎回、年表をつけるという形でやっておりました。現在、子どもたちが使っている教育出版、これは非常に特色がありまして、単元の末に絵や写真を使ったその学習単元の時代の最後のまとめがありますが、その次の単元の扉のところに同質の絵とか写真を使って、時代がこのように変わるんだということが一目瞭然にわかるような形で、両面を見るとわかる形になっておりまして、これは非常に特色が教育出版にはありました。その他、それぞれ、例えば帝国書院にはタイムトラベルで捉えるとか、日文のところでは、導入、本文、時代のまとめという流れをきちっとしながら時代の転換が示されるなど、それぞれ工夫がありましたが、この点で、私はやっぱり教育出版がとても非常によかったというふうに評価しています。それから、まとめの段階でそれぞれやられていましたが、最もまとめを丁寧に3ページ割いているのが、現在使われている教育出版でありました。これら等を考えますと、教育出版を4採択地区とも採用するのがいいのではないかと私は考えています。

 

【峪委員長】

ありがとうございます。

 

【濱谷委員】

よろしいでしょうか。今、詳しくお話がありましたけれども、私もそのように思いました。特に思ったのは、今、吉崎委員がおっしゃったとおり、スケールで今学んでいるところがどこなのかというのがとてもよくわかって、前やってきたことと次のことがつながっているというような形の教科書のつくりがとてもいいなというふうに思いました。そういうことも含めて、今までもこの教科書を使っていますし、教育出版の教科書を4採択地区とも同じでいいかなというふうに思いました。

 

【教育長】

私も、この歴史の転換、移り変わりというところを子どもたちがどのように捉えていくのか、そのあたりの資料として教科書がどうつくられているのかというところに注目しながら見てみました。教育出版、時代の変化に注目しようという項目を設けて、前の単元から新しい次の単元ではどのような変化があるのか、例えば武士のような存在に、平安時代までは武士が貴族の隅っこに描かれているような絵が、次の鎌倉時代に移っていく中で、武士の存在がいきなり大きな存在に変わっていくというふうなことを印象づけるような絵を比較しているとか、それぞれの場面で時代の変化に注目させているところがいいつくりになっているというふうに思いました。また、東京書籍では、前の単元のまとめのページというものと、それから次の内容等を年表でつなげるような工夫をしていて、これは大変おもしろい、子どもにとってはわかりやすい工夫ではないかというふうに思いました。こういう点から見ますと、東書、教出などがすぐれているように思います。また、先ほど地理のほうでもございましたが、やはり社会科共通に、自分の考えを論述したりする、自分なりに課題を見つけたり次の課題に取り組んでいくというふうな学習が大変大事だというふうにいわれておりますが、そうした意味で、まとめのつくり方としましては、教育出版、帝国書院、それから日文などが、2つのステップで今の単元で学んだことを確実に確認するということと、発展的な課題をそこに並べるということで、よい工夫がなされているのではないかというふうに思います。それから、濱谷委員からも今、歴史のスケールの話がありましたけど、東書、教出、日文には簡易年表がそれぞれのページにつくられていて、今この内容がどういう時代の中に位置づいているのかというところを常に意識しながら学習が進められるということで、いい工夫がされているように思いました。以上、川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点と照らし合わせますと、今申し上げた3社などがよくできていると思いますが、総合的に捉えますと、つくり全体としては私は教育出版がよくできているように思いますので、教育出版を4採択地区いずれにおきましてもよろしいというふうに考えます。以上です。

 

【中本委員】

こういう公平な場所で公平な議論ができるためにも重ね重ね言っておりますが、まず自宅のほうに自分の意見を書き連ねて封書で送っていただくというのは、やっぱりぜひ遠慮していただきたいと思います。前回も前々回も言いましたが、今回もこの歴史の教科書の採択に関してのみの意見で自宅にたくさん来ております。全て育鵬社を使うなという御意見でした。自宅のほうに郵送するというのは、私たちの世界では「おまえの住所を知っているぞ」ということの脅迫になります。ぜひやめていただきたいと思います。教育委員会のほうには御意見を述べられる入り口がたくさんあります。そちらのほうで、公の場所で公な御意見の発言をお願いしたいと、改めてもう一度言っておきます。

その上で、教科書を見させていただきました。皆さん、委員のおっしゃったこととほぼ同じです。ただ、やっぱりいろいろと話題になる教科ですし、時代を広く俯瞰したところからどれだけ見ているかというところにポイントがあるんではないかと思います。そういった意味では、委員の皆さんがおっしゃったことと重複いたしますが、歴史の変わり目変わり目、これをどのように扱っているかというのは、大きく俯瞰して見るためにも大変大切なポイントだと思っております。その中で、やはり東書、それから現行使われている教育出版、それと育鵬社、この3社は単元の始まりでさまざまな工夫をして、歴史を広いところから見るという取組が見られました。ほかの意見は、皆さん委員の方が言ってくださったので遠慮しておきますが、ただ1点、その教育出版の教科書は川崎の事例が非常に多く使われております。調べましたら、5カ所入っておりました。これは、授業をやっている中で、その歴史を身近に感じるということでいうならば、川崎の話が随所に出ているというのは大変に授業の内容がよくなるんではないかなと想像いたします。私も、4地区全てで教育出版の教科書が採択されることを望みます。

 

【峪委員長】

ありがとうございます。ただいま各委員からそれぞれの各社の教科書のすぐれた点を挙げていただきながらも、総合的に教育出版を推す声が全員一致をしていたかと思います。したがいまして、社会(歴史的分野)につきましては、教育出版で採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、社会(歴史的分野)につきましては、第1地区から第4地区まで、教育出版を採択することといたします。

 

 

3 社会(公民的分野)

 

【峪委員長】

続きまして、社会(公民的分野)の審査に入ります

川崎の子どもが学習を進めていく視点の3番目。習得した知識、概念や技能を活用して社会的事象について考えたことを説明したり、議論などを通して考えを深めたりする学習を重視した内容・構成等であること、としております。

それでは、委員の皆さん、よろしくお願いします。

 

【高橋委員】

先ほどの視点より、特に社会的事象に関心を持って広い視野で多面的・多角的に考察をして、公正に判断する能力や態度を養い、社会的な見方や考え方を成長させるということを特に注目してみました。さらに、学びを通して自分の言葉で、また考え方を伝えたりすることによる言語活動の充実、そして政治経済、国際社会をどう考えるかということも大事であるというふうにして注目して捉えました。その上で、そのため、まず公民の中でも基本となってくるであろう、「対立と合意」、「効率と公正」の考え方を身につけ、学びをスタートして、子どもたちが社会参画の意識を持って現在社会の課題についてみずからが判断する力を養うことも非常に大事であると考えました。全部の教科書を見せていただきましたが、それらを非常に注目して見たときに、まず教育出版では、対立から合意への流れを、掃除当番、給食、合唱コンクールという、子どもたちにとってより身近な事例を取り上げていて、その次に、マンションの駐車場問題などの事例を取り上げて、より広い視野で理解を促す工夫がうかがえました。また、次に、マンションの駐車場問題からなるルールづくりの事例をもとに、効率と公正を学び、さまざまなルールとの向き合い方、かかわり方を4ページにわたり丁寧に学ぶことで、基本的な社会の見方やかかわり方を学習してスタートすることができるのは非常に重要であると考えます。また、それを学習した上で各単元の丁寧な導入からなる学習への流れや課題設定から、2ステップになった確認・発展の話し合いからなる課題解決では、見開きでわかりやすく促しているとも思いました。また、単元のまとめでは、確認後、仲間で意見交換する投げかけがあり、意見交換ができるようなところや、「言葉で伝え合おう」というところにて、子ども同士の言語活動の充実、そして多様な意見を認め合いながら振り返ることができることもよいと思いました。さらに、各テーマにおいてよく出てくる子どもたちと同年代ぐらいのキャラクターがいるんですけれども、その子たちの投げかけや疑問は子ども目線の適度な寄り添い方であって、子どもたちが考えたり想像したりする上では彼らの多様な力を引き出してくれるというふうに思いました。本文では、特にこれから子どもたちが直結する「私たちの暮らしと経済」の中の税金の掲載などはわかりやすく、子どもたちみずからが当事者として社会に参画することを想像して考えやすい内容であったというふうに思います。また、子どもたちが興味関心が持てるように、こちらも川崎の事例がかなりありまして、商店街で披露される韓国・朝鮮の伝統芸能、外国人市民代表者会議、市民オンブズマン、環境出前授業などが多く掲載されており、これらのことも非常に関心が持てると思いました。巻頭の「ともに生きる社会を目指して」では、指で実際に触れる点字などの工夫もあり、非常によいと思いました。他方、労働関係の分野においては、東京書籍、帝国書院で、広い視野で多角的な視点を持ち、社会的課題、その解決に向けた多様性を認めた働き方であるダイバーシティ的な要素を取り入れていることは非常に大事であり、よかったと思います。特に、川崎市が大事にしているノーマライゼーションの理念に基づいた障害者雇用まで取り入れていて、その事例としては、川崎市内にあり、障害者雇用で国内でも見本となっている日本理化学工業を取り入れていることはとても大事なことであり、多くの子どもたちに知ってほしいというふうに思いました。これら、さまざまな観点から総合的に判断をして、4採択地区の特徴も踏まえ、4採択地区とも教育出版がいいと思います。以上です。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。公民は7社あります。それぞれ特色があると思います。私は、まず各章の導入がどのぐらい充実しているかということが1点。2点目は、内容としては「対立・合意」、「効率・公正」という内容が非常に重要なポイントになりますので、これがどの程度充実しているのかというのが2点。3点は、子どもにとって身近な川崎での事例が挙がっているかどうかというのが3点。これを中心に見ました。まず、各章の導入のところが、どの程度充実に課題が示されねらいが明示されているかを見ますと、東京書籍が3ページにわたって非常に充実しております。教育出版も3ページで、これも非常に丁寧に導入の段階がされています。さらに充実しているのが、このように帝国書院、ここも3ページ分を割いて導入を扱っております。それから、育鵬社、ここも3ページにわたって導入のところに力を入れております。続いて、内容の「対立・合意」、「効率・公正」のところでございますが、東京書籍は4ページにわたって解説を入れております。教育出版も、同様に4ページにわたっています。それから、帝国書院も同じように4ページにわたって解説をされております。そういうことでございます。それから、川崎の事例がどのぐらい挙がっているかということなんですが、東京書籍は1カ所挙がっております。教育出版は非常に特色がありまして、5カ所の川崎の記述があります。それから、清水書院が2カ所、帝国書院が3カ所、日文なし、自由社なし、そして育鵬社が2カ所ということになります。これらを総合的に全部判断しますと、現行で用いている教育出版、これで4採択地区ともよろしいのではないかと私は考えます。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。私は、義務教育の中で社会人になる大切な部分を勉強する教科だなというふうに思っています。やはり自分の身近なことで学べるとそこに入っていきやすいのではないかということも含めて、川崎市内の事例がたくさん取り上げられていたり、あるいは、小学校のときでも学級会やら子ども同士のいろいろなことでこのような部分は勉強はしているんですけれども、ここの教育出版のところでは本当に身近な問題を取り上げて、それに対しての対立とか合意とか、そういう社会でのルールみたいなものをきっちり学べる、そして、少し外に出てマンションの話が出てきたり、世の中のところに徐々に入っていく上手なつくりであるなというふうに思いました。そういうことも含めて、また今までもこの教科書を使って勉強してきているわけですし、特に問題は見たところありませんでしたので、4採択地区とも教育出版でよいのではないかというふうに思っております。

 

【中本委員】

公民は中学校の3年生の夏から始まる教科でして、ある意味、義務教育の最後のまとめになるような教科だというふうに判断しております。したがいまして、小中ずっと続けてきた社会科の中で、活発な議論が行われる教科でないとよくないんではないかなと思います。社会人として自立していくために、自分の意見と他人の意見を比べながら自身の社会人としての自立を促していく、そういう意味では、話し合いの取組がどういうテーマでどのように進められているかというのは大変大切だと思います。これはもう濱谷委員がおっしゃってくださったので端折りますが、中でも教育出版が川崎の事例が多いということでさまざまな評価を受けていますが、事例の数ではなくて、やはりその内容に注目すると、市民オンブズマンの役割ですとか、それから外国人市民代表会議など、川崎市が一生懸命力を入れていることにテーマを置いていただけて、それで実際、教室の中で多くの議論がなされることは、本当に僕個人としてもうれしいことです。つまり、数ではなく、その内容の中で非常に本市に沿った内容の教科書ではないかなと感じました。同じく、4地区ともこの教科書で推薦したいと思います。

 

【教育長】

私も、今、皆さんからのお話のあったことと重なりますけれども、導入の工夫としましては、いかに関心を高めるかというところも必要があるわけですけれども、東京書籍が見開きの活動のページをつくっているとか、教育出版のほうでも写真をうまく活用するなどして課題とねらいを示すとか、よく考えられているなというふうに思いました。また、公民の学習、自分の考えを思ってしっかりと論じる、あるいはクラスの中で意見交換を行うという活動が大変意味を持っているというふうに思いますが、そうした意味で、まとめの取り扱いの中では、比較的考えられているのが、東書、教出、帝国、育鵬というところがまとめがよく考えていられるというふうに思います。その中でも、自分の考えを持ったり話し合ったりしようという活動を促しているのが、東書、教出あたりが強いように思いました。また、「対立と合意」、「効率と公正」の、特に公民の学習のキーワードになるところですけれども、やはり生徒が考えやすい事例が取り扱われているということが自分にとっての身近な問題としても改めて考えてみようという、その促しにつながるだろうというふうに思います。そうした意味では、東書、教出、帝国あたりが取り上げている事例が生徒には考えやすいものではないかなと、一緒に考えられるものではないかなというふうに思いました。それから、先ほど来、社会科の学習の中でステップ1・2の話をしておりますが、やっぱりこれは共通して、教出、帝国、日文が、「確認・活用」とか、ステップ1、ステップ2、「内容を確かめる課題づくり」というふうな形でつくられておりますので、そのあたりも同じように評価をしてまいりたいと思います。委員さんからほかの事例のお話がありましたけれども、確かに事例の数でも、これは教育出版が他社に比べて大変多くの事例を取り上げられているということもありますので、このあたりも評価できる点ではないかというふうに思います。各社、大変この公民については力を入れていいものをつくっていらっしゃるなと思いますが、今申し上げましたようなところから判断しますと、私も教育出版が4採択地区いずれにおいてもよろしいというふうに考えました。以上です。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。各委員ともに、教育出版を推す声が多かったと思います。中学3年生にとってはもう選挙権間近という年代でありまして、そのときにも公民の学習というのは非常に重要、それに対して丁寧にどう進められているかという視点、あるいはまた、川崎で学び川崎で育つ子どもたちにとっての教科書という視点もしっかりと入れていたかと思います。そうしたことで、社会(公民的分野)の教科書を教育出版としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、社会(公民的分野)につきましては、第1地区から第4地区まで教育出版を採択することといたします。

 

 

4 地図

 

【峪委員長】

続きまして、地図の審査に入ります。

川崎の子どもが学習を進めていく上での視点の3番目、日本や世界に見られる諸事象を位置や空間的な広がりとのかかわりで捉え、それらを多面的・多角的に考察するなどの学習活動を重視した内容・構成等であること、となっております。

それでは、お願いします。

 

【高橋委員】

先ほどの視点と、特にその視点の中で社会的現象を広い視野で多面的・多角的に考察するには、具体的に地図を活用できることが大事であるというところにも注目してみました。その上で、2社、いろいろ比較してみたんですけれども、特に帝国書院に関しましては、最初に凡例や地図の使い方を丁寧に説明していて、次に地図の特徴を捉えるポイントでは、北陸3県を例に、自然、人口、産業に着目して地図の読み方を丁寧に説明しているなというところはとてもいいと思いました。また、具体的に各社地図を見る際に、「地図を見る目」では地図の見方の視点を示し、また「やってみよう」という問いかけにより多様な着目点をヒントに活動を促す工夫もあることで、子どもたちが地図を具体的に使いながら、日本や世界に見られる諸事情を位置や空間的な広がりとのかかわりの中で捉えて、多面的・多角的に考察ができるような工夫があって、こちらの部分に関してもとてもいいと思いました。よって、4地区の特徴も踏まえ、総合的に判断して帝国書院がいいと、4採択地区とも帝国書院がいいと思います。以上です。

 

【吉崎委員】

いいですか。地図は2社でありまして、東京書籍と帝国書院です。まず、地図の学び方のことなんですが、これは両会社とも非常によくされておりまして、凡例が1ページ割かれた上に、地図の使い方がそれぞれ2ページ使っております。ただ、そこに特色があるのは、帝国書院の場合には、北陸3県を具体的例に挙げながら、自然・人口・産業などに着目して地図の読み方を具体的に教えているという、地図学習が明瞭に出ております。その点は東京書籍には見られません。2つ目としては、それぞれの地図を地方の地図、つまり近畿とか関東があるんですが、この場合に、東京書籍のほうは地方の図を示しているのみであります。一方、帝国書院の場合には、土地利用の凡例とかそれぞれの拡大図などが掲載されておりまして、そこで常時、地図学習が学べる形になって、この点の構成は違いがありました。さらに、帝国書院のすぐれている点は、それぞれの地図の中に「地図を見る目」と「やってみよう」という形で地理学習につなぐようなものが促されておりまして、この点でもすぐれていると思います。全体的に見て、やはり帝国書院がこれはいいのではないかと思いますので、4採択地区ともこれを推します。

 

【濱谷委員】

よろしいでしょうか。私が一番思ったのは、2つの教科書を見て、まず色が全然違うなというふうに思いました。東京書籍のほうの地図はちょっと多少暗っぽくて、帝国書院のほうはとてもはっきりと明るい地図でした。小学校もこの会社の地図を使っているということで、明るい、こういうはっきりした、ですから文字もはっきりよく見える、それから、先ほど吉崎委員からもお話がありましたように、各ページごとに凡例やらいろんなことが全部ついていますので、もう一回凡例のページを見直してから見るということじゃなく、1カ所1カ所のページごとにわかりやすいかなというふうにも思いました。そういうことも含めて、帝国書院の地図を4採択地区とも採用することで希望いたします。

 

【峪委員長】

もうよろしいですか。

 

【教育長】

2社を比較する中で、今、色合いの話もありました。確かに、小学校からの継続だと帝国書院のほうが見慣れているだろうなと思うんですが、慣れればと言ってはおかしいですけども、好みの問題も恐らくあるんだろうと思うんですね、この色合いについては。ですから、私、東京書籍のこの色合いも落ちついていて、大人が見る分にはむしろ地図としては見やすいような感じもしないではないなというふうな印象もありました。ただ、私、大事なのはやはり学習の教材として地図を使う場合、単に大人が地図を開いて何か場所を探すというのではなくて、地図帳であってもこれが何の学習をさせていくのかという視点が大変大事だというふうに思いました。そういう意味では、先ほど吉崎委員の話がありましたが、帝国書院の中に「地図を見る目」とか「やってみよう」という学習を促すような、自分なりに地図を開いたときに、こんなことを見たらどうですかという視点を設けているというのが、地図帳を生かした学習を進めるという意味では大変工夫されている点ではないかというふうに思いました。あと、学習する上でまだまだ地図に不慣れな子どもたちもあるでしょうから、凡例のあらわし方がわかりやすいほうが学習を進めていく上では効果的だろうというふうに思いましたので、そうした点から、私も帝国のほうがよろしいかというふうに思いましたし、特に地区を分けて考える問題ではないというふうに思いましたので、4採択地区ごと、それぞれ帝国書院でよろしいというふうに思いました。以上です。

 

【峪委員長】

それでは、皆さんの御意見を総合いたしますと、帝国書院かなというふうに思います。地理という学習を進めていく上での地図でございますので、そこにはやはり人間の営みというものが立ちあらわれてくるようなものということになろうかと思います。そうした観点を、縷々述べていただきました。したがいまして、地図は帝国書院と決めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、地図につきましては、第1地区から第4地区まで、帝国書院を採択することといたします。ありがとうございました。

 

 

5 国語

 

【峪委員長】

それでは、次に国語の審査に入ります。

初めに、川崎の子どもたちが国語学習を進めていく上での視点を申し上げます。2点あります。1点目、自ら学び、課題を解決していく能力を育成するために、見通しや振り返りなど学習過程の明確化を重視した内容・構成等であること。2つ目、話すこと・聞くこと、書くこと、読むことの各領域で、学習指導要領に示された言語活動例や、伝統的な言語文化の教材例が適切に取り上げられており、読書活動の充実や漢字指導の内容の改善を重視した内容・構成等であること、となっております。

それでは、委員の皆さん、よろしくお願いします。

 

【教育長】

では、私のほうからお話しさせていただきます。今、委員長から話がございましたような、川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点というところから教科書の構成を考えますと、まず一つは、子どもたちが学習を進めていく上での目当てがしっかり持てるかどうかというところが大事ではないかというふうに思いました。また、言いかえれば、見通しが持てるかどうかという点も大事にしてまいりました。それから、川崎でも「読書のまち川崎」というものを掲げておりまして、読書活動を促しておりますけれども、読書紹介などの構成がどのようになっているのか、このあたりも関心を持ったところです。そして、伝統文化について国語の教材の中でどういったものが取り入れられているのか、それから、各社、資料が大変工夫されてつくられていますので、そのあたりの構成についても注意をして見てまいりました。それから、大変どれも多くの教材がありますが、特に1年生などでどのような導入をしているのか、といいますのは、小学校のころの教材と比べますと、中学校の教材って大変一つ一つが長くなっておりますし、そのギャップ自体に子どもたちがどのように感じるものなのか、そのようなことなども考えながら考察をしてみました。そういう点から考えまして、まず学習の目当て、あるいは流れという点で見ますと、光村、東京書籍などが図の示し方などが見やすくてわかりやすいと思いますし、また三省堂なども学習の目当てがわかりやすく示されているかと思います。光村では、最初に言葉との出会いというようなことがありまして、声をかける、書きとめる、調べる、続けてみようというふうな形の中で、国語の学習をどのように進めていくのかというところが書きあらわされていました。三省堂では、つけたい力と教材との関係が非常にわかりやすく示されているというところも特徴的だったというふうに思います。それから、読書について言いますと、それぞれ読書紹介というような形のコーナーがありますけれども、東京書籍では、本の記述の一部を紹介しながら本の世界を広げようということで数多くの冊数紹介がございました。それから、光村では、読書生活を豊かにということで、やはりこちらでも大変多くのジャンルで本の内容を詳しく紹介されているところがありました。読書紹介という意味では、東書、光村などがよくできているように思いました。それから、漢字の学習、これもなかなか新出漢字が大変数多くありますので、指導にも時間を要するところではないかと思いますけれども、学習をした後すぐに漢字学習のページが設けられている出版社と、単元の終わりのほうにまとめているというつくりのところもありますけれども、私自身は、生徒の立場からすれば、比較的近いところに漢字学習のまとめがあるほうが理解が深めやすいのではないかなというふうな印象を持っておりまして、そういう意味では光村のつくりのほうがわかりやすいのではないかという印象を持ったところです。そうしたところで、それぞれ興味深い内容がありますけれども、まず生徒にとって学習の目当てがわかりやすい、見通しが立てやすいという意味から考えたところで、光村が本市におきましてはふさわしいのではないかと考えるところでございます。また、4採択地区とも、いずれにおきましても同じ判断でよろしいというふうに考えたところです。以上です。

 

【吉崎委員】

委員長、よろしいですか。国語は全部で5社であります。それぞれに読み応えがありまして、私も大変時間をとられたと、読み出すとずっと続けてしまうほど内容が豊かでありまして、各社とも非常に工夫がされております。とりわけ、教材の内容の豊かさという点で言いますと、東京書籍と光村が群を抜いておりました。私の、これは印象でございます。2点目、PISA学力のように説明文をきちっと読むと、それも図表との関係をつけながら読むということが読解力で重視されておりますが、この点でいきますと三省堂がとりわけすぐれていました。また、光村も巻末にその資料がありますので、三省堂ほどではありませんでしたけども、この点でも工夫が光村にもあります。それから、教科書にとどまらずに、その後、読書が展開するということが重要なんですが、この点は全ての教科書会社に工夫がありました。ですので、この点では大きな違いはありませんが、光村の本文の後ろに発展教材で「読書を誘う」というのがあるんですが、この内容が特筆するほど充実しておりました。さらに、私が考えたのは、国語の場合には教材研究というのが非常に重要だと、とりわけ重要だと思いますので、本市のように若い先生が多くなってきた状況を考えますと、この点では教材研究は継続したほうがいいんじゃないかと思いまして、全てを総合して光村を推したいと思います。これ、4採択地区とも同じようにお願いしたいと思います。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。今、吉崎委員からお話があったのと同じような意見でございます。国語という教科は、その1カ所の文書や何かを読んでも、読み込んで読み込んで深くいろんなことを理解させるとか、いろんなところへ考えを持っていくとかというような、指導の仕方で深めたりいろいろできるような教科かなというふうにも思っています。ですから、今まで研究も深めていらして、いろんな教材もプラスして考えていらっしゃる。特に問題がなければ今までと同じ光村ということで、私は4採択地区とも同じものでいいのではないかなというふうに思いました。

 

【中本委員】

国語は、授業の時間数から考えましても非常に大きな教科です。実際、学校では、ほぼ4時間割いて授業が行われています。それに、教科書に依存する授業とするならば、非常に教科書に沿った進行が行われる教科でございます。何ページ、何ページ、ページをめくりながら授業が進んでいく教科でもございますし、非常に教科書の存在というのは大きい教科だと思うんです。その中で、教科書の内容が授業の進行になっていくということで言うならば、どのような単元の配分がなされているかとか、レイアウト、挿絵もそうですが、その辺の構成といいますか、そういうところが大事になるかと思います。一つ一つの教科書のよいところというのはもう既に御意見がありましたので詳しくは言いませんが、やはり教師と子どもたちの授業の学びの形という基礎になるのがやっぱり国語じゃないかなと思います。

そういった中、1年生の初対面、お互い初対面同士の中でどのような入り口を持っているかというのがとても気になって見たのですが、光村の入り口は「のはらうた」が全て平仮名で書かれております。これは一度見たことがあるんですが、全員で初対面の子どもたち、先生が音読をしている姿を見ましたが、大変にいい入り口だなと思います。ほかの教科書にも、それぞれの入り口がもう大変にいろいろな試行を重ねていらっしゃるのがわかります。どれもすばらしいです。その中で、谷川俊太郎さんの「朝のリレー」、これは三省堂なんですけど、これも非常によかったです。もう優劣つけがたいのが実態かなと思います。その中、三省堂は、前回、2冊組みだった教科書が1冊にまとまっています。前回の中学校の教科書採択のときには2冊組みがいかがなものかということで話がたくさんあったんですが、これが一つにまとまって、もう大変にすばらしい努力がなされているという感じが見てとれました。したがいまして、私は、光村もすばらしいんですが、推薦したい教科書といたしまして、一に三省堂、二つ目に光村、もうこの形で推薦したいと思います。

 

【高橋委員】

先ほどの全体的な総合的な観点の中で、特にみずから学び課題を解決していく能力を育成するために、見通しや振り返りなど学習過程を明確化した内容であること等に注目、特に注目しました。また、国語科の研究会のほうで大事にしている「社会生活に生きる言語活動を高めあう国語力の育成~言語活動の充実~」という点も大事に考えました。その上で、全体的に見せていただきましたけれども、特に光村図書のほうでは、まず目次を見ると領域別に学習の目当てがあって、学習を進めるために当たる道しるべがあって、非常にわかりやすいと思いました。また、教材の冒頭で「学習目標」が提示されていて、終わりに「学習を振り返る」考える課題が明示されていて、子どもたちが主体的に学習に取り組むことができるとも思いました。また、何人かの委員の方から出ておりましたけれども、中学1年の最初のところに出てくる「言葉に出会うために」というところのページがあるのですが、これが小学校から中学校に接続する中では非常に、いい意味で胸を打たれまして、教科書を開けばたくさんの言葉があなたを待っているというところが、新しい言葉に出会う喜びを知ろうと、もうちょっとあるんですけど、言っていたら時間がないので、これはすごく子どもの目線になったときに、これはとても最初の分厚い教科書なんですけれども、とてもわくわくして、川崎市がつくった新教育プランが打ち出した、次の社会に続く大事なキャリア在り方生き方教育なども含めた第一歩の、背中を押してくれるようなすごい大事なページだなというふうに思って、きっとこの思いというのは子どもたちにも非常に届くんではないかというふうに、非常に心をいい意味で打たれました。ここは非常によかったです。さらに、そこで使用されている題材もさまざまな角度で取り組みやすいと予想されるものがあって、学校現場の先生方により大きく幅を広げることができることで、できてほしいけども、願い、できると思います。やってほしいなというのも含めて、子どもたちの興味関心を深められる題材が多かったのかなというふうに思います。また、例えば、本文では全ての会社で取り上げられている「少年の日の思い出」という題材がありましたけれども、そこの作品で少し比較すると、光村図書のほうでは文字の大きさや配列、挿絵の位置の工夫や絵のタッチの工夫などから、子どもたちの個々の多様な想像力を導く支えとなるのではないかなというふうに思って、とてもよかったなと思います。また、漢字の確認では、これも皆さんから出ておりましたが、各単元ごと行うことができることもよかったなと思いました。最後に、巻末に「文化的または説明的な文章を読むために」という基本的な学習用語等がまとめられているところなんかも、非常に情報量が多い中で、子どもたちにとって学習をみずから進めやすい、わかりやすい工夫がされていたんではないかというふうに思いました。これらを総合的に見まして、4採択地区の特徴も踏まえ、4採択地区とも国語は光村図書がいいと思います。以上です。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。各委員の皆様の御意見でございますが、4名の方が光村図書、そして1名の方が、一に三省堂、二に光村という形となりました。したがいまして光村図書となろうかと思いますが、言葉の洗練さですとか、レイアウト、学習過程の明確化等々、総合的に判断をして光村図書を採択したいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、国語につきましては、第1地区から第4地区まで、光村図書出版を採択することといたします。

 

 

6 書写

 

【峪委員長】

続きまして、書写に入りたいと思います。

川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点、3点あります。1点目、毛筆と硬筆の教材例及び字形の配列、運筆など基礎的な事項に関する教材例について適切に取り扱われている内容・構成等であること。2つ目、楷書・行書・漢字・仮名の分量と配列が適切で、文字に関する知識・技能を育成することができる内容・構成等であること。3点目、文字文化に親しみ、社会生活や学習活動に役立つ書写の能力を育成する教材例が適切に取り上げられており、身の回りの文字に関心をもち、文字を効果的に書くなど書写の指導の改善を重視した内容・構成等であること、となっております。

それでは、皆さん、お願いします。

 

【教育長】

書写は5社あります。それぞれいいお手本がつくられているように思いますし、どこがどう違うかという、はっきりとした違いがなかなか言葉でもあらわしにくいのがこの書写ではなかったのかなというふうに私は思っています。その上で、今、学習を進めていく上での視点の中にありましたけれども、私はやはり、ただ文字を書かされるというふうな形の学習ではなくて、生徒自身がこの学習の目当て、ねらいというものをしっかり理解できる構成であるということが意味があるんではないかというふうにまず思いました。それから、生活に生かすという意味で、やはり文字文化に親しむというふうな話がありましたけれども、単に書写の時間だけが書くということではなくて、ここで学んだことが日常生活の中でも生かしていこうという気持ちにつながるかどうか、そういうところを大事にしている教科書かどうかというところで見てまいりました。そういう中では、東京書籍が学習のねらいがよく示されているように思います。中学生に入ってから行書というのが入りますけれども、行書の基本的な書き方などについて最も詳しく解説がされているのは東京書籍でしたし、子どもにとってもわかりやすい内容ではなかったかというふうに思います。それから、生活に広げていく部分、生活に生かそうという部分で、これは東京書籍、三省堂などがよく内容構成されているように思いました。そのような特徴を見てまいりましたけれども、私としては、書写につきましては、東京書籍が各4採択地区よろしいのではないかと、このように考えたところです。

 

【吉崎委員】

子どもたちにとって手本がどうなっているかということが、まず1点あると思うんですが、東京書籍も半紙大、これは学校図書も同じです。それから、三省堂、教育出版もそうです。光村だけがちょっと1ページのようになっておりまして、それぞれの会社とも、手本の字は非常に参考になるようなきちっとしたものがありました。あと、子どもたち、生徒たちにとっては、どのような姿勢で書くのかとか、持ち方はどうかとか、筆記用具の持ち方はどうかということがあると思うんですが、この辺は東京書籍が写真が大きい、判がちょっと大きかったんでしょうか。写真が大きくて、非常に見やすいということでは、他社とちょっと大分違うなという感じはしました。行書のことは先ほど教育長のほうから出ましたので、それはそれと思います。その点を考えますと、今使われておる東京書籍で4採択地区もいいのではないかと私は思っています。

 

【濱谷委員】

よろしいでしょうか。私も今、お話にあったような、中身についてはいろいろ見せていただきました。この東京書籍だけが大きい教科書の判になっています。ですから、半紙大の実物大のお手本があり、ほかのところも実物大のがあるんですけれども、その上に書くときのポイントとか注意事項のようなことがちょっと書いてあったりして、その実物大のお手本の上にも何か注意事項が書いてあるというのは、とてもいいかなというふうに私は思いました。そういうことを全て含めて、今使っている東京書籍を、全地区同じ物を使うということでよろしいというふうに判断します。

 

【高橋委員】

先ほどの総合的な観点、特に「社会生活や学習活動に役立つ書写の能力を育成する」というところに注目しました。その上で、特に東京書籍のほうでは、用具の発達のおもしろさとか、独自での学年ごとの目標が明確であったり、また姿勢、筆記用具の持ち方や、実物大の手の大きさなどがわかりやすく、学習に取り組みやすいというふうに思いました。また、行書のお手本を見ると、先ほど皆さんからもありました、実物大である半紙の大きさなどに合わせてあったり、行書導入は丁寧で、見本とともに、上部に書くときのポイントというのが丁寧に説明されていたりするところもよいと思いました。また、後半では、「効果的に書こう」というところで、わかりやすいノートの書き方や絵はがき、電子メール、ポスターの書き方などの例により、文字を一生懸命書くと気持ちって伝わるよというようなところを、恐らく習うような工夫がされていて、その次に、発展としては生活を豊かにする文字というところで、子どもたちが非常に身近な文化祭や卒業に向けての書写の能力を学習するという、生活に役立てる工夫というのも非常に子ども目線でわかりやすくて、資料もですね、さらにこの資料なども充実していたかと思います。それら総合的に判断して、特に4地区の特徴も踏まえて、4地区とも私も東京書籍がいいというふうに思います。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいまの御意見では東京書籍が圧倒的に支持が多かったかというふうに思います。したがいまして、書写は東京書籍で採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、書写につきましては、第1地区から第4地区まで、ともに東京書籍を採択することといたします。

 

 

【峪委員長】

それでは、ここで1時間程度休憩をとりたいと思います。ただいま12時4分でございますので、1時間程度でございますので、1時から再開をしたいと思います。御苦労さまでした。

 

(12時03分 休憩)

 

(13時00分 再開)

 

【峪委員長】

それでは、定刻となりましたので、ただいまから委員会を再開いたします。

 

 

7 数学

 

【峪委員長】

休憩前に引き続き、数学の審査を行います。

初めに、川崎の子どもたちが数学の学習を進めていく上での視点について確認をいたしますので、審査結果(7)をお開きください。3点ございます。1つ目は、基礎的・基本的な知識及び技能の定着を図るために、生徒のつまずきに対応し習熟の程度に応じた内容・構成等であること。2つ目、思考力・判断力・表現力等を育成するために、問題解決的な学習を通して、数学的な見方や考え方を身に付けることができる内容・構成等であること。3点目、目的意識をもって主体的に取り組むために、数学的活動の楽しさや数学のよさを実感することができる内容・構成等であること。以上でございます。

それでは、委員の皆さん、よろしくお願いいたします。

 

【濱谷委員】

では、数学についてちょっとお話をしたいと思います。数学っていう勉強について私が思っていることは、他の教科もそういうことはあるかとは思いますが、数学については、一段一段きちっとわかりながら進んでいかないと、次につながっていかないのではないかなというふうに思っています。物事はすぐに答えを探す、答えのほうに行くということではなくて、そこまで到達するために一つ一つ考えて、こうではないか、ああではないか、自分の持っている学んだ知識や、あるいは経験を当てはめながら物事を考えていく。世の中に出たら全てのことで対応するときに、そういうことが必要かなというふうに思っています。すぐに答えを見つけたり、正しいことを見つけたりではなくて、全体的な中で、よく考えて、一段一段上がっていくという場合もあるし、前に進むという場合もあるかもしれませんけれども、一つ一つよく考えて進めて到達していくということかなというふうに思っています。数学はそういうような学問かなというふうに私は感じています。そういうことでいろいろ苦労して考えた末に、答えへ到達して、達成感や満足感というようなものを感じる。そういう中で、数学の楽しさや、そういうものもふくらんでいくのかなというふうに私は思っています。ですから、数学を学ぶ中で順番にやはり考えていってほしいな、小学校の1年生から1+1は2、そこから数字に入り込んで順番に難しいところへ行く。図面や、あるいは、ほかの思考的な問題もあるかと思います。そういうことも全て一足飛びに答えのほうへ行くのではなくて、一つ一つ自分の知っている学んできたことを考えながら、そちらへ進めていくというような、考え方や基本的な姿勢がこの中で培われるといいなというふうに一番に思っています。そういうことも含めて、数学というのはずっとつながっている学問かなというふうに思います。ですから、周りのことも踏まなければ次に進めない。ですから、私は今までも使っていたという教育出版の教科書をしっかり見ましたところ、必ず小学校では、何年生のころにこれに関連することが出てきたよというのが必ず書いてありました。そういうことで、小学校から中学校へ、また、上へとつなげていく授業の仕方かなというふうに思いました。それから、中に「数学の広場」というようなページがあって、数学に関する、ちょっと離れた視点からのいろんなことが書いてありました。楽しくて興味を持って深めていただけるかなというふうにも思いました。また、それぞれのところの下のほうに、「数学メモ」というのもありました。そこのところも記号の使い方とか、それの語源とか、いろんなことが書いてありまして、興味関心を持って数学に取り組んでいけるかなというふうにも思いました。ということも含めて、また、小学校も教育出版の教科書を使っています。いつもキャラクターとしてドングリが出てくるわけですが、ドングリの言葉として出てくるようなものを、小学校から引き続き子どもたちにはなじみやすい。で、中学校になるといきなり難しくなったなという思いもあって取り組むわけですけれども、小学校からつながっているということがしっかりわかるような教科書になっているので、私はこの教育出版を4採択地区とも採択するということにお願いしたいなというふうに思っています。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。今回は7社ですか。数学もすごく種類がありまして、それぞれの会社に特色があります。まず、私は3つ共通点を見ました。学習の中の連続の中で、子どもたちの誤りが多様に生かされているかどうかということ。それから、子どもたちが身近な生活を振り返って、そこの上での習得が促されているかどうか。3番目に、補充、発展問題が充実しているかどうか。それぞれ各社いろいろ工夫はあるんですが、これらの点を見ますと、東京書籍、それから教育出版、これがすぐれているというふうに思いました。そこで詳細に見まして、東京書籍はどういう特徴がさらにあるかといいますと、「社会とつながる」というのが巻末にありまして、この内容が非常に充実しておりまして、社会とのつながりの中から、問題解決的な学習への意欲づけを促しているという点に特色がありました。一方、教育出版の場合は、基礎・基本の習得のための説明が丁寧でありまして、その点は、戻ってどこでやるとか、どこで問題を解きなさいというのが非常に丁寧であります。基礎・基本の習得という点から考えると、教育出版のほうが丁寧さはある。ただ、新しい問題解決という、この2点目の川崎のねらっている点を考えると、東京書籍のほうがすぐれていると私は判断しました。ということで、東京書籍、教育出版、順位をつけず、2社を私はとりあえず推薦します。

 

【教育長】

私も子どもたちが学習を進めていく上での視点に基づいて考えた上で、まず、子どもたちが自分で算数の問題に向き合ったときに、その考え方を自分の言葉でわかりやすく表現できるというところが大変大事だと思っています。具体的には、それは学習の中では、子どもたち、生徒が自分のノートをどのようにつくっていけるのか、そのあたりのところにかかるのではないかと思っています。現在の中学校の数学の指導の現場で、一概に申し上げることは難しいかもしれませんが、どちらかというとノート指導については、十分な力が注がれていないような印象を受ける場面も見ることがあります。それで改めて中学生の生徒でも、どのように数学のノートをつくっていくのか、そういうことを考えると、教科書の中にも、そのためのアドバイスが含まれているということが大変重要だと考えました。そうした意味で考えますと、啓林館はノートを学習に役立てるということで、2ページ立てで細かなところに注意を書き加えてあると、このようなつくり方がされています。また、東京書籍でも「数学マイノート」というページがありまして、板書を書き写すだけではなく、自分の考えですとか、友達の考えなどを、なるべくわかりやすくノートに書こうというような形で、やはり2ページ開きの中でノートの例が具体的に示されていまして、改めて、小学校でもこのような指導はなされてきているところではありますけれども、中学校でもこういうページがあるということは、意味があるというふうに私は思いました。それから、本市の数学、算数・数学の現状からしますと、例えば全国の学力・学習状況調査の結果などを見ますと、本市の児童生徒は、A問題、基礎的な問題と、活用を図るB問題がありますが、むしろB問題のほうが全国の平均よりも開きが大きい。それは恐らく先生方の指導の中で、そういった思考力・判断力・表現力などを培う場面がつくられていた成果だろうとは思いますが、それに対して、A問題のほうがもっと伸びる余地があるのでは、そのように捉えるところがあります。今後こう考えたときに、先ほど濱谷委員が言われた、A問題に当たるその基礎的なもの、復習という言葉がありましたけど、教育出版ではこの復習のページを毎単元設けていて、そこを押さえてから新しい単元に入る、これは一つの考え方だろうというふうに思っています。ただ、重ねて見ますと、東京書籍の問題、扉のページも、実は小学校段階までの知識、技能を用いて解ける問題が示されています。例えば、連立方程式、2年生の学習でありますけれども、バスケットボールをやっている中で、決めたシュートの本数はというふうな形で、3点シュートと2点シュートを合計9本決めろ、全部で21点あげる活躍をしたというような話があるんですよ。じゃあ、3点シュートと2点シュートは何本ずつなんだろうと。これは小学校の子どもでも解けるわけです、表を使って書きあらわすとですね。あるいは、別の考え方でも解けると思いますが、じゃあ、これを連立方程式を使ったらどうなるだろうかということで、その扉の問題で小学校でも解ける問題を、今度は連立方程式を使ったらどういうふうになるよというような形で、小学校からの内容が発展的に非常によくつくられているというふうに私は思いました。ですので、単に小学校の内容の復習ではなくて、小学校の内容で解ける問題を、中学校の数学ではどういうふうに解けるだろうかというふうに高めているところに、私はこのつくりの意味があるだろうなというふうに思いました。それから、巻末のところ、各社、大変工夫されていまして、よく頑張っているなとは思うんですけれども、やはり先ほどA問題、B問題の話をしましたが、今やはり、私たちが目指しているのはB問題なんです。思考力・判断力・表現力などを駆使して問題解決のできる力をつけていこう、これが国際的にも求められている力です。そういう問題がどこに多いのかなというふうに思ったときに、社会とのつながりという面で、東京書籍の掲げている問題というのは、非常にそういう意味では、そこに近いものがあるだろうというふうに思いました。一方、教育出版も大変よく考えられていて、自由研究、確かめの補充問題など、また、実力アップ問題など、量的には十分なものもあるんですけれども、ややそういう意味では、B問題に当たるような内容性が、東京書籍に比べると少ないような、そのような印象を受けたところでございます。ですので、私もですね、両方のよさがそれぞれあるなというふうに思いますので、吉崎委員が2つ挙げられましたので、私もこの2社をまず挙げて、少し委員の中で議論していきたいなと思っています。どちらがと言われたら、この場合には、私は内容構成からすれば、小学校段階で解ける問題を、さらにまた中学校の数学で高めているというつくりの中で、東京書籍のほうが非常に興味深いなという印象は持っております。いずれにしても採択に当たっては、私は4採択地区によって教科書を変えるまでの理由は逆に見当たりませんので、この後の議論の中で、4採択地区共通のものでもよろしいのかなという考え方は合わせて持っています。以上です。

 

【高橋委員】

だんだん公民の「対立と合意」、「効率と公正」みたいになってきた感じですけれど、私の意見を述べさせていただきます。総合的な観点、先ほど委員長から御説明いただいたところに、さらに、やっぱり子どもたちの目線で考えると、まず数学が楽しいと思って学ぶことが大事であると思います。思えることといいますか、それには、やっぱり、わかった、できた、達成感を感じるということが、非常に大事な視点であるというふうに捉えます。また、さらに川崎に、何度も今日言っておりますけれども、川崎の教育プランの中でも、誰もが「夢や希望を抱いて生きがいのある人生を送るための礎を築く」、「自主・自立」、「共生・協働」という考え方も大事に、繰り返しになりますが、大事な視点だというふうに見ました。特に、これからの時代に生きる子どもたちの必要な力がつくことというのも、これに付随してつけていくこと。そして、研究会のテーマなども大事に見ました。その上で、全体的には問題解決的な要素から導入に入る会社の本と、基礎・基本から入る会社の本と大きく2つに分かれたのかなと思います。研究会のそれぞれ学校のテーマを見せていただきましたが、これらの観点を大事に、私は特に教育出版のところに特徴があると考えました。大きな構成に関しては、基礎・基本の情報を丁寧に提供して課題に取り組むことができると思います。次に、各章の最初に学習につながる課題として、これはすごい私はいいなと思いましたが、「Let’s Try」という課題提供を、導入のところでしています。この課題提供に関しては、非常に子どもたちにとって興味関心のある話題であるために、学習が楽しく進められる工夫があったりとか、子どもたちがわくわくして学習をスタートできる姿が、非常に目に浮かぶような話題での導入で「Let’s Try」がつくられていたりします。非常にここはおもしろい、楽しいと思える、導入には楽しいなと思いました。また、思考力・判断力・表現力の力をつけることに関しては、伝えよう、話し合おうから、発展的にみんなで数学という学び合いの場面をつくる課題があるんですけれども、そこでの他者へ伝える力から、子ども同士の学び合いまで発展することができるのではないかと思いました。ここには表・図・絵などや、仲間のさまざまな考え方を例示することで、子どもたちの考えを引き出す工夫があったり、子どもの社会でさまざまな考え方を尊重して、お互いに認め合うことを促したりしていると思います。また、子どもたち同士の学び合いの中では、これからの社会に非常に大事な力であるところを重要視して考えますから、例えば、学習が進んでいる子がまだわからない子に教えることとかは、さまざまな角度より有効であると考えています。例えば、学習が進んでいる子がほかの子に教えることは、学習が進んでいる子にとっても、自身が理解した内容を、さまざまな角度より考え方を発展させたり、表現力を磨いたりしないと相手にも伝わりませんので、こういった工夫をみずからが主体的にすることによって、より理解が進むし、また、教えてもらっている子も理解がさらに進むと考えます。その結果が思考力・判断力・表現力を、子どもたち同士の中で相乗効果で育てる期待ができると同時に、子どもたち同士の支え合いから、それぞれの力で、これらの視点にもありますように、主体的に目的意識を持って課題解決する力を育てると思います。例えば、「Let’s Try」と「みんなで数学」ですね。何かおもしろいな、1例だけ出しますと、「Let’s Try」、宝の地図を探すというのが1年生のところに入っていますけど、「みんなで数学」で学び合いになっていて、もう1個宝の地図がこの中に隠されていますというので、平面図形を探すんです。もう必死になって私ももう1個の宝の地図を探して、いろいろな議論を本来なら「みんなで数学」で子どもたち同士ができるのかなというのを考えながら見ましたが、この部分は非常によかったんじゃないかなというふうに思います。この力はこれからの社会に非常に求められる力であると同時に、先ほどB問題との問題解決という話もありましたが、例えばB問題に関しては、総合の学習とB問題などのいい形の連動というのが言われておりますので、こうやって「みんなで数学」ということを活用しながら、その課題解決をする力が身につくなと私は思います。さらに、間違え例なども区切りごとに途中に入っていることで、より早くよりつまずきに気づける工夫などがあったりとか、個々に応じた対応に関しては、特に学習が進んでいる子どもたちのために巻末に補充問題を用意することで、子どもたちのペースに合わせて学習を進めることができます。このやり方はつまずきの多い子どもにとっても比較的ストレスのない工夫になっているというふうに思います。最後の「数学の広場」、「自由研究」などの身近な話題が題材となって、とてもおもしろくて、社会で使われている数学のことを示すことで、子どもたちには数学は楽しいと思って、数学にどんどんのめり込んでいただける、発展的にのめり込んでいってもらえるといいなと思うのと同時に、数学の社会との接点や学ぶ目的、動機づけを、この教科書では非常に工夫していると思いました。これらを総合的に考えまして、4採択地区の特徴を踏まえ、4採択地区とも教育出版がいいと思います。以上です。

 

【中本委員】

数学は大変に授業時間数も多い教科です。国語に並んで週3時間以上の時間が割かれる教科であるということで考えると、学級の中の学びの姿勢に非常にかかわる教科でもあるなと思っています。7つの教科書がここに並んでいるわけですが、大きく学びのスタイルが2つに分かれておりまして、これ実は、指導要領が変わった前回の数学の教科書の採択でも大変な議論になりましてですね、どっちのスタイルがいいのかということが大きな話題となって、最終的に教育出版の教科書に決まっております。どういうスタイルかといいますと、ものすごく大ざっぱな言い方をしますが、教育出版にあるように、問題の解決方法を先に提示して、ほら、次やってごらんといって解決させていくという方法のパターンと、東書や、それから、大日本で展開しているパターンなのですが、解決の方法をまずは自分で気づいて、それから問題の解決をやっていこう。つまり、その解決の方法を先に教えるか、もしくは、先に教えずに自分で気づかせていくかと、この2つのスタイルがあるんですね。これは教育出版の考え方を最初にちゃんと伝えてから解決していくという、それをAとするならば、この東書と大日本以外の教科書も全てAのパターンで進んでおります。これはもうすごく、どちらもすばらしい考え方の中で進んでいるんですが、僕としては、算数は本当につまずくと、次の日からもうわからなくなっていく。それはほかの教科と違って、わからないと本当に極端に全くわからないという中で、いかに落ちこぼれる子をなくすかということが、義務教育の中学校教育の中では必要なんじゃないかなと思っております。

僕も数学は大嫌いだった少年だったんで、どちらかというと自信のない子どもたちが使いやすい教科書はどっちなのかなというふうに考えると、まず、こうやってやると答えが出るよというのを最初に教えていただいて、そのとおりやってみると、ああ、本当に出ていくというわかり方が、つまずきが既にある子でも入りやすいなと。

逆に、東書や大日本のように、ある程度、理解をちゃんとさせてからということになると、まず何もわからない子が入ったときに、その理解するための最低限必要な知識があるということが前提になってくる。もう本当に落っこちてしまっている子たちが、最初の説明のところでついていけるのかなと、教科書を見せていただいて心配に感じました。

本当は学校教育の中で、数学というのはどういうポジションにある学問なんだという前提から話さないと、なかなか教科書を決めるということは難しいんですが、先ほど教育長がおっしゃっていたみたいに、何かその辺の議論をきちっとしながら採択できたらいいと思います。私はそういった意味を含めまして、現行使われている教育出版、これを全地区で引き続き使うことを望んでおります。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいま委員の皆さんのお考えをお聞きしておりますと、教育出版が3人、そして、教育出版と東書が並立で2人いますということになっておりまして、多数決ではないんですけれども、このことからすると教育出版かと思います。なお、私も少し見解を述べさせていただきますと、私も教育出版というふうに思っております。その根拠といいますのは、今ほど問題解決と手順の明示ということについてお話がありましたけれども、教育出版も問題解決について大変大事に扱っているということを知ることができます。また、単元の最初の入り方、3ページに丁寧に使っております。ここも生徒も問題を解決するときに解決例を示しているという教科書もありましたけれども、そうしたものの中には文字式を使った問題にもかかわらず、その文字式を使わないで、その小学校段階の手法で解決するというのが載っているというものもありまして、これは数学の考え方で言うと迂遠な考えと言いまして、遥か遠くの考えを使うというものでね、実際にその問題に入る前に文字式の学習をしっかりやってきているわけでして、その後の問題解決となると、やはりxを使った式を試みるというのが数学的な形だと思うんですね。それから、また問題を解決した後のその手順ですね、問題解決の手順というものが丁寧かどうかということ、これについても教育出版がすぐれているというふうに思います。そして最後に、例題を示すあれですけど、例題、あるいは類題ともいいます。その考えが果たしてそのとおり正しいかどうかということを、ほかの問題を通して、ああ、やはり同じですねということを考えるのが類題、あるいは、一般には練習問題と言っていますけれども、単なる練習ではないわけですね。教育出版の場合は、整数、一桁の整数で問題を解決した後、分数でも小数点もできるでしょうかという感じの例題の示し方をしています。一方、他社では、2桁、3桁と数字を足らずに大きくするという、これはある意味、一面的なのかなというふうにも感じます。いずれにしましても、数学を考えていく上で、数学的な見方、考え方を大事にして、それに従って進めていくか、あれもこれもと入れていくかという、そういう違いもあって、やっぱり中学生にとっては、あれもこれもというとわかりづらくなる、混乱するというようなことも考えられますので、やはり、きちっと手順をしっかり示していくもののほうが成果が上がるのではないかというふうに思っています。川崎の子どもたちのB問題の成績が大変よろしくて、これは中学校の数学の先生方の御努力、よい授業を展開している証拠だと思うんですけれども、そうしたことからも、問題解決については心配ないのかなというふうに感じまして。それよりもA問題の基礎・基本、数学的な解決の手順をしっかりと身につけていく、そして、数学のすばらしさを発見するといったことからすると、教育出版かなというふうに思っております。

 

【教育長】

よろしいですか。その最初の問題をどう捉えるかなんですけども、私、昨年の小学校で、算数では教育出版の教科書がすぐれているということで、委員の総意で、皆さん、教育出版がという話があったのですが、私が教育出版の教科書が小学校ですぐれているところは、例えば、数と計算の領域で、掛け算なら掛け算という言葉を出さないでですね、これは一体何算の問題なのだろうかというところを考えさせるところから学習が始まっている。実は、それがもう算数・数学のまず社会的事象を数理的に捉えるという、大変大事じゃないかというふうに思うんですね。そういうところが評価されて、昨年度の小学校は教育出版、これがもう大変よく出来ているということで採択をしたというふうに記憶しているわけです。私自身、今回、A問題の部分の話など先ほどお話ししたように、教育出版の復習から入るというのも、確実に既習を押さえるという意味では意味があるということはよくわかっていますし、そのことは評価をしているんです。ただ、じゃあ、必ず復習から入るのが川崎の算数・数学教育なのかといったらば、私は必ずしもそうではなかったというふうに思うんですね。小学校と中学校とでこのスタンスが変わってしまうということが、私はどうなのかなということを研究しながら非常に悩んでいたわけなんです。ですから、それぞれのよさというものは先ほど来申し上げているようにありますので、どちらでも私は本市の子どもたちにはふさわしいというふうに思っているんですが、初めに教え込んで後やらせるというのは今の算数・数学の世界ではちょっと私は違うんじゃないかということがあるんですね。ですから、その部分についてはきちんと反論した上で、私は議論をしたいと思っています。確かに、教育出版のよさ、高橋委員が言われた、「Let’s Try」ですね、本文中ではその課題解決につながっていく部分もありますので、その部分は先ほど連立方程式で東京書籍の例を挙げましたけれども、教育出版でも同じような構成もありますから、その部分については私はこれ以上申し上げなくてもいいというふうに思います。あと、ノートの問題がね、これをもう少し何かこう、やっぱり中学生のしっかりとしたノートづくり、ノート指導してほしいなというふうに思うところもあります。ですので、今後どちらの教科書を採択するにしても、中学校現場には、やはり今申し上げているようなことをきちんと理解をしていただいて、子どもたち自身が、やっぱり自分で考えていく力をどう身につけさせていくのかというところに力点を置きながら、指導していただきたいということを申し上げて、採択の結論づけていただければよろしいと思います。

 

【峪委員長】

ありがとうございます。教育出版は先に答えを教えてから、それをするという、そういうふうには授業は進められていないと思いますけれども、思いますのは、実際に現場で数学の授業を拝見させていただいても、そのようにはやっていないと思うんですけれども、いずれにしましても、今お話にありましたように、私たちがここで議論をしていることが、教科書採択のことでもあると同時に、川崎の教育現場に要求している内容であるという捉え方をしていただければありがたいかなというふうに思っております。

 

【高橋委員】

私も小学校のときの今の教育長の話というのは、しっかりと頭に入っていまして、それを踏まえて、「Let’s Try」というのが、さっきも言ったんですけど、一番最初に入ってくるんですけど、これって何も、さっき私が大事にしていると言ったのが、子どもたちが楽しいって、わかったって、どんどん入っていけるという中では、「Let’s Try」って比較的、その何のことをやっているのかというのは、特に多くは書いてないんじゃないかなというふうに私は思うんですね。そのページをめくると、何とか式とかになっているので、これはすごい子ども目線だし、小学校で採択をした考え方も受け継いでいるというふうに、私は「Let’s Try」をそういうふうに捉えていて、そう思って丁寧に先ほども学べるというふうに思っての先ほどの推薦ということでお願いします。

 

【吉崎委員】

1つだけいいですか、日本の子どもの問題は学習意欲という問題がありまして、数学を何のためにやるのということがあるわけですね。確かに問題が解けることというのはうれしいことなので、私も「数と式」の単元を各社で解いてみたんですね。確かにね、ちょっと苦手な子どもにとっては教育出版の丁寧さはやっぱりいいんですね。必ず補充問題で確認させていました。ただ、もちろん教育出版の数学が日常にどうつながるかということとか、あるのはあるんですが、豊かさは東京書籍のほうがあるんですよね。取り上げているトピックスとか、ああ、こういう、数学というのはこれにつながっていくんだというのが、巻末に学びを生かすとか、社会とのつながりというのがすごく充実していまして、これは仮に今の形で行くと教育出版になりそうですけれども、東書のよさをやっぱり先生方も知っていただいて、こういう新しい問題解決をやることの中に、算数を学ぶ意欲というのが出てくるんだという、各教科書会社のよさというのはやっぱり生かしてほしいというのがあって、私は順位をあえてつけなかったんですね。やはり、この2つの教科書ってやっぱりかなり違うと思っています、私、解きながら感じたことは。それぞれが全てがいいということではないので、その辺のところを川崎の先生方にも考えていただきたいために、あえて私は順位をつけなかったということなんです。

 

【峪委員長】

大変意味のある議論になったかと思っております。そうした私たちのこの議論、また、現場の声を少しでも反映させていただければという願いを込めまして、数学は教育出版を採択するということでよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、数学につきましては、第1地区から第4地区まで、教育出版を採択することといたします。ありがとうございました。

 

 

8 理科

 

【峪委員長】

次に、理科の審査を行います。

初めに、川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点を申し上げます。4点ございます。1つ目、知的好奇心や探究心をもって、自然に親しみ、目的意識を持った観察・実験を行うことができる内容・構成等であること。2つ目、主体的に学習に取り組み、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着が図れる内容・構成等であること。3つ目、他者との協働的な学びの中で、科学的な思考力や表現力の育成が図られ、自分らしい生き方を実現していく力を身につけていくことを促す内容・構成等であること。4つ目、理科を学ぶことの意義や有用性を実感することができる内容・構成等であること。以上でございます。

それでは、お願いいたします。

 

【中本委員】

理科は好きな教科でもあり、これまで研究校の発表等を見にいっていますが、特に中学校では専科の先生が授業を進めておりまして、非常に魅力的な授業が行われています。そんな中で教科書がどのような扱われ方をしているかというのは、僕の観察眼で正しいのかどうかはよくわからないのですが、決して、1枚1枚めくりながら授業が進んでいくという教科書の使い方はしていませんでした。どちらかというと授業全体が、専科の先生が喜々と子どもたちに向かって、実験の楽しさや、検証のおもしろさというのをヒューマン、人として、人間を通して魅力を伝えている、そういう授業になっているなと。しかし理科離れが、いろいろと前々回ぐらいまでの採択のときに大きく話題になっていましたけど、もう大変な努力を先生方がなさっているというのは、目の当たりにしております。そんな中で、週に3時間以上のペースでやる教科でもありますし、教科書に求められるものはどういうことなのかと考えると、やはり、もう非常にタイトな時間の中で授業が進んでおりまして、中には実験を実際にやらなかったりしながら子どもたちに理解させていくという内容もあります。そうした中、教科書が資料として確実にその検証や結果を、資料として充実した提示がなされているかどうかというのがキーワードになると思います。その観点で見ますと、現行使われております啓林館、それから、東京書籍、この辺はやはり写真、イラスト、どうしても理科の教科書なので、写真やイラストというのは大きな部分をしめるんですが、非常に質の高い、つまり、資料として非常に見やすいものが使われているなというのは、かなりはっきり見られた感じがいたします。

それから資料として見ていくならば、それぞれの技術や科学が、どのような形で社会で使われているかという、それぞれの教科書でコラム的に扱っているんですけど、啓林館など、「ひろがる世界」ということで、単元テーマに沿った内容であり、何か技術や科学がどのように使われているかというのを紹介されています。それから、東京書籍では、「from JAPAN ニッポンの科学」ということで、技術国日本の技術として、学んだことがどのように使われているんだということをコラムで見せております。ちゃんとこの技術を習得すると、結果、こういうことになれるんだというのが、非常に順序立てて見られてすばらしいと思いました。

それから、学校図書でも「科学を仕事に活かす」というページがございまして、これはその技術を使って働いている人々にスポットを当てて、これはある意味、川崎でも進めておりますキャリア教育、こういう技術がこういう仕事を生み、こういう生き生きとした人物がいるんだというのをコラムの中で扱っております。これはもう本当に資料という考え方の中で教科書を見ていくと、パッとこのコラムを一つとっても、技術や科学がどれだけすてきなものなのかということで、授業の中に活かすことができれば、このコラムの存在はすごく大きいなと思いました。

啓林館はマイノート、別冊ですね。これがついているということで、実は前回の採択のときには、この別冊の扱いについてはさまざま議論をしたんですが、僕、今回なんですが、前回もあったほうがいいと思っていたんですが、今回は逆にこのマイノートということにこだわらずに、やはり資料としての充実さにポイントを置いたほうがいいような気がしました。マイノートというのは、実はこれがあると、グラフや、それから製図なんかの復習や何かで、このマイノートを使った応用で、非常に授業を進めやすくなったりするんですね。副教材としても利用できますし。

でも、実際にこの理科の授業がどのように行われているかと見ますと、基本はもう教師の魅力というか、実験をさまざまな子どもたちに伝えるときに、教師がいかにキラキラ輝いているかということが大事なんだと感じてしまって、このマイノートの存在をあまり重視しないほうがいいような気がいたしています。したがいまして、私は啓林館を現行使っておりますが、東京書籍のこの資料としての充実を感じておりますので、東京書籍を4区全区で採択していただきたいなと思っています。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。5社ありますが、現行使われているのは啓林館ですね。5社ともに非常にやっぱり工夫がされておりまして、理科の内容をどうやって日常生活や社会と関連づけるかは、5社全てに入っております。こういった意味では、非常に新しい時代の流れというのは各社とも理解した上での話だと思います。単元の導入についてもそれぞれ工夫があるんですが、やはり、その点において写真等の使い方や、使っている題材を考えますと、東京書籍と啓林館がすぐれているというふうに思います。基礎・基本の習得という点で考えますと、それぞれの工夫はありますが、きめの細かさ、これも東京書籍、啓林館がすぐれていると思います。私は最終的に啓林館を推したいんですが、私は中本委員とは全く逆で、マイノートのすごさがやっぱりすごいと思っています。これはやっぱり相当の努力があった上でつくられたんだと思います。前半が授業で使えるプリント教材のように使えます。後半は子どもたちが自学自習で基礎発展のために使う学習になっております。つまり、後半は参考書と問題集が兼ねて入っているという感じでございます。ここまで教科書会社がやったっていいのかとか、やれる余裕があるのかという議論はあると思いますが、この内容を見ますと、やはり圧倒的に啓林館がいいと私は思っておりまして、4採択区とも現行の啓林館でいいと私は判断します。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。どの教科書も本当に写真や何かがふんだんに入っていて、わかりやすいなと、理科をやるにはわかりやすいなというのはすごく思いました。実験なんかの部分も、本当に写真がいっぱい入っていて、実際に実験をやる上では、本当にわかりやすくていいなというのを思いました。啓林館のこの別冊のこのマイノートという冊子ですけれども、見方によってはいろいろかとは思いますけれども、これはこれで使い方次第かなというふうに、どの教科書も先生が教科書として子どもに教えるときの一つの物であるわけで、このマイノート自身も使い方次第でとてもプラスになるものかなというふうには思いました。ですから、私としては今までどおり、いい形で使っていっていただければ、啓林館の教科書で4採択地区ともいいのではないかというふうに思っております。

 

【教育長】

私、この理科の学習でやはり大事にしたいのは、先ほどの説明にもありましたけれども、知的好奇心とか探究心とか、自然の事象と生徒をどう出会わせるかというところが大変大事だと思います。できることならば自然界に出かけていって、そういう場面で子どもたちが課題に気づくようなことができればいいんでしょうけれども、それは現実的に時間的に難しいということでありますと、この教科書の導入の写真の使い方、あるいは、メッセージをどのように生徒に与えているのか、このあたりがやはり大事ではないかというふうに思っています。この扉のページのメッセージ性、あるいは、写真の使い方などを見ると、東京書籍、啓林館の教科書がよくできている、そういうような印象を持っています。このマイノートがあるかないかというのは、私自身、採択にそれほど大きなポイントとしては考えていないんですが、むしろ、実験などが多い理科の学習の中で、私はやっぱり安全面の指導などが、どのように盛り込まれているかというところが、関心を持って見てまいりました。そういう点でいいますと、私は東京書籍、啓林館を比べますと、啓林館の安全面での細かな解説のほうが、ややすぐれているのかなというような印象を持っています。それから、別のところですが、単元の並べ方で特徴的なところがあったのですが、多くの会社は第1単元、単元1から単元4という内容分野別でつくってあって、その中で何章、第1章、第2章、第3章というふうなつくり方になっているんですが、啓林館の場合は、そういう単元の順番というのは特に教科書上は記載をしていなくて、各単元ごとに第1章から第何章というふうな形でつくられています。そうなりますと、場合によっては、いつも単元1からではなくて、単元3、この啓林館の場合にはナンバーは振ってありませんけれども、学校の実情などに応じて、どの単元から入っていく、つまり生物から入っていくのか、エネルギーから入っていくのか、生命・地球から入っていくのか、それぞれ学校の裁量で行いやすいという面では、この啓林館のつくりのほうが先生方は扱いやすいんじゃないかと、そんなような印象を得ております。ですから、2社がすぐれていますが、どちらかといえば、私は啓林館のほうが望ましいかなというような気持ちでおりまして、4採択とも啓林館でいかがでしょうかというふうに申し上げたいと思います。以上です。

 

【高橋委員】

皆さんが言っていただいた観点と、総合的な観点と、特に繰り返しになりますが、かわさき教育プランのキャリア在り方生き方教育の部分、さらに、知的好奇心や探究心を持つ、主体的に取り組む、他者との協働的な学びからの思考力・表現力の育成を図る、自分らしい生き方を実現する、などを大事に見ました。そのため、特に各単元の導入での知的好奇心や探究心を養うきっかけとなるのでとても重要であると考えていて、子どもたちに関心を持たせるための写真や問いかけがあるというのは、非常にこの部分では重要であると考えます。これは何人かの委員と同じような意見になると思います。その上で、特に私自身は啓林館の教科書の流れに関しては、非常に導入からいいなと思っていますし、「課題」「考察」「観察実験」「考察」「本文」という流れや、実験においては、「目的」「方法」「結果」「考察」、そういう流れなども科学的な思考力、判断力を見につけやすいというふうに捉えています。また、各単元ごと、小学校時の既習事項では「振り返り」で復習し、また「考えてみよう」「話してみよう」「予想してみよう」というアプローチがあったりとかして思考力を伸ばすこともできると考えます。さらに、子どもたちが主体的に取り組めているような工夫としては、先ほど何人かの委員から出ておりましたが、私は別冊として啓林館がつくっているマイノートを使って、確認や繰り返し学習が、子どもが進捗度に応じてできるのではないかというふうに捉えて、こちらもいいなと思っています。さらに、マイノートは前半は基本のチェック、後半は問題集的な事例を取り入れながら、教科書の本文と連動して取り入れて扱うこともできるような教材で、子どもの進捗度に合わせて、そこに発展ができたりします。あと、これに関しては、色弱の方にも配慮した青いシートなどにより、重要事項が確認できる工夫もしております。このノートをみんなが同じフォーマットを活用しながらでも自分なりに回答ができたり、また、他者との協働的な学びである子どもたち同士の学び合いも入れやすく発展しやすいと考えます。さらに、本文の中にブレイクタイムという、身の回りにある力や人のことを具体的に捉えて、より学校教育との関連を構築できる点もよいと思いました。また、これからの新エネルギー、あるいは、医療等の学習に関しましては、各単元ごとにある、「ひろがる世界」で実生活と関連する内容が書かれていたり、将来期待される科学技術などが紹介されていたりする点と、川崎市の事例が、光触媒ですとか、扇島の太陽光発電、バイオマス発電、クリーンアップ作戦や、3年生の後半の資料には、光触媒と、それから藤嶋先生の話などもあることが、非常に子どもたちにとっても、よりキャリア教育につながるということがとてもいいと思います。この学習内容が、具体的な社会につながることの実感を、川崎の中にあるいろんな施設を利用することによって、いろいろな施設がありますよね、かながわサイエンスパーク、KAST、KBIC、NANOBICなど、こういったものが川崎市内には非常に有効な資源がございますので、これらと関連づけて次世代を育成する重要な場所を、そういった場所を活用しながら、オール川崎で子どもたちの教育を支えていけたらいいなという想像も、啓林館を活用しながらできるのではないかというところも踏まえて、総合的に判断をして、4採択地区とも啓林館でよいと思います。以上です。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいまの委員の皆さんの御意見では、4人の委員さんが啓林館、そして、おひとりが東書ということでした。したがいまして、以上から、啓林館を採択するということでよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、理科につきましては、第1地区から第4地区まで、啓林館を採択することといたします。

 

 

9 音楽(一般)

 

【峪委員長】

それでは、音楽に入ります。音楽は、一般と器楽合奏の2つがあります。

それでは、初めに、川崎の子どもが学習を進めていく上での視点をお話ししたいと思います。音楽一般でございますが、3点ございます。1つ目が、楽しく音楽の学習に取り組むことができ、感性を高め、音楽を愛好する心情を育てることができる内容、構成等であること。2つ目、生徒が知覚・感受する一連のプロセスを大切にした、学びのある授業を展開することができる内容、構成等であること。3つ目、「音楽のまち かわさき」として、郷土を愛する気持ちや、思いやりの心を育てることができる内容、構成等であること、となっております。

それでは、委員の皆さん、よろしくお願いします。

 

【教育長】

音楽の学習ですが、今お話にありましたような視点を大事に見たときに、子どもたち自身、生徒が学習の目当てというものを自分なりにしっかり理解するということ、また、曲を重ねていく中で、自分の学習がどのような形で進められているのか、そのあたりを理解しながら学習に取り組めるというところに大きな意味があるのではないかという形で見てまいりました。こういった見方をいたしますと、教芸のほうでは、目次の次のページに、「音楽学習MAP」というのが示されていまして、学習内容全体を見通すことができる、またねらいを理解することができるような構成になっています。ですので、このあたりですとか、あるいは、題材面がわかりやすいなども、教芸のほうがすぐれているというふうに見たところでございます。一方、教育出版のほうも曲名だけではありますけれども、教科書全体では基礎・基本の活用というような形で色分けをしているような工夫なども見られまして、教科書の構成としてはよく練られていると思うんですが、実際に、子ども、生徒自身がその作成の意図を十分理解できるのか、少し逆にそこのところ、子どもたちにわかりにくくはないのかなというふうな印象をもちました。それから、知覚と感受という言葉がありました。この知覚と感受というのは、知覚というのは音色がわかることで、例えばこれがピアノの音色であるとか、バイオリンの音色であるとか、フルートの音色であるとか、そういうふうなことがわかるということですが、この感受というのはですね、その音楽からどういった情景が浮かんでくるのかというところを、子どもたちが考えられることが大変大事だと思うんですね。それも単にそこに写真があるからわかるということではなくて、その根拠となる旋律とか音色から、どういうふうな感じ方ができるのかというふうな話とかができるところが大変大事だというふうに思っています。そういう意味では、どちらもよくできていると思いますので、大きな開きはないと思うんですが、むしろ写真が教育出版のほうは大変豊富なんですが、その写真があることが逆に言うと、子どものイメージというのが極めて限定される、それもあるのかなと、そんなふうな見方もしたところではあります。ただ、そんなに大きな違いはなかろうというふうには思っています。それから、教育芸術社、教芸のほうで「学習の窓口」というページがありまして、そこにそれぞれ共通事項をロゴマークで示しているんですけど、先ほど目当ての話をいたしましたが、このあたりは生徒の理解もしやすい内容ではないかと、このように感じたところであります。あとは、伝統音楽の取り扱いというところですが、これは両方ともよくできておりまして、内容は充実しているように思いました。日本の伝統的な音楽の中でも、よく序破急というような言い方をしまして、それぞれの段階での、スピードのぐあいもありますし、曲想をあらわすようなときに使うことがありますけども、このあたりの説明が教芸のほうが充実していたのかなというふうな感じがしております。ですので、両社それぞれいいつくりをしていて、際立って大きな違いがあるということではないんですが、一番最初に申し上げた子どもの学習のつくり方の目からすれば、教育芸術社のほうが使いやすいのかなということを感じましたので、4採択地区とも教育芸術社で私はよろしいかなというふうな感想を持っています。以上です。

 

【吉崎委員】

今回は音楽は2社でありまして、教育出版社と教育芸術社です。現在使われているのが教育芸術社です。どちらも最初に写真で音楽への誘いということで、2ページ、3ページ、4ページにわたって写真が載っており、関連する人物や風景があります。非常によい構成であるというふうに思います。こちらは両方とも、そんなに差を感じませんでした。目次のところに次移るんですが、教育出版の場合には幾つかの題材、教材といいますか、これが4つ、5つが一つのねらいのもとで構成されるということで、それぞれの教材がどういう関連があるのかということはわかりやすい。一方、教育芸術社は一つの題材ごとにねらいがはっきり書いてあるので、それぞれの教材、題材が、どのねらいのもとでやるのかということが、学習者にはすごくわかりやすいということで、ちょっと構成が違います。私はこれは教育芸術社のほうがいいかなという感じがします。決定的な違いは、今、教育長のほうからお話がありましたが、教育芸術社にはこの学習のマップと言いまして、学び方のための「音楽学習MAP」というのがありまして、これで共通領域と共通事項が示されるとともに、音楽、音色、リズム、音符、速度などの「学習の窓口」と言われているものが同時に図式化されておりまして、それぞれの教材がこういう学習内容の導きの中でどうなっているかという見通しでよくわかるようになっております。これは教育出版にはありません。あと、そんな楽譜の置き方などは、私自身はそんなに違いを感じませんでしたので、現行の教育芸術社で4採択地区ともいいと思います。以上です。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。音楽については、聞いたり、歌ったり、それに触れることで、心から自分が感動するとか、どういうふうな思いになるかなというふうに思うんですけれども、教育出版のほうの一つ一つの楽譜の周りに、それなりにつくられている、多分意図だと思うんですが、必ず周り全体に何かイラストというか、ちょっと暗い歌には黒っぽい感じのイラストとか、それぞれに全部、大体入っているんですね、周り全体に。教育芸術社は、楽譜そのもののところでは、特には周り全体にはイラストは入っていない。ですから、教科書をあけて歌を歌いながら、自分が感じればいいんではないかなと思うんですけど、教育出版社のほうを見ると、ちょっと明るい本当に花柄だったり、無数のちょっと鳥が飛んでみたりとか、それぞれつくられた方の思いで、その歌にイメージした模様がもう既に入っちゃっているというのは、ちょっと私はなくてもいいんじゃないかなというふうに、この教科書を見ながら思いました。ですから、すっきりと楽譜は楽譜だけで、自分なりに感じながら歌ったり見たりするということ、聴いたりするということで、私としては教育芸術社のほうが、使う側にも、子どもたちにとっても、自分なりの考えで思いを乗せればいいのかなというふうに思うので、4採択地区とも教育芸術社でいいかなというふうに思っています。

 

【高橋委員】

総合的な観点からみますと、2社を全体的に比較した中では、もう既に何人かの委員さんがおっしゃっていただいた意見と重なるところもありますけれども、特に教育芸術社のほうでの目次の題材の語りかけ、先ほども出ていましたが、「音楽学習MAP」からの学習の共通事項などが、各教材にどのようにかかってくるかというのが、子どもたちにとてもわかりやすく示されていて、またそれぞれの教材で何を学ぶのかが非常に明確であって、また、楽譜に集中、このあたりは非常にいいと思いました。また、これも今、委員から出ておりましたけれども、楽譜に非常に集中できるように、写真や絵とか使っているんですが、背景の写真との区切りなどの切りかえの工夫などもされていたりとか、音符等の大きさの工夫もされていることによって、子どもたちが学習に集中して知覚・感受して、感性を高める工夫が多く見られました。あと、日本の伝統文化、物事の学びにおいては、先ほどこれも教育長から出ておりましたけれど、箏の学習において音楽一般で学習したり、その序破急を図で表現したり、また、ソーラン節での旋律や音色にフォーカスが当てて学習できるように、譜面の工夫をしたりしているところもいいと思いました。その他日本の伝統音楽や文化に親しみ、楽しむ工夫が非常にされていて、また全体的の構成の流れもわかりやすくて非常にいいと思いました。よって、4採択地区とも特徴を踏まえ、教育芸術社がいいと思います。以上です。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいま4委員ともに教育芸術社を推す声がありまして、その内容についても共通でなかったかなというふうに思います。したがいまして、音楽は教育芸術社を採択してよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、音楽(一般)につきましては、第1地区から第4地区まで、教育芸術社を採択することといたします。

 

 

10 音楽(器楽合奏)

 

【峪委員長】

次に、音楽の器楽合奏に移ります。

川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点でございます。2つありまして、1番目は共通でございますので、2つ目の、和楽器の学習を通して、日本の伝統文化のよさを体感する授業を展開することができる内容・構成等であること。

それでは、お願いいたします。

 

【教育長】

器楽それぞれ2社のうち、教科書が1冊ずつということで、くまなく見ることもできるんですが、それだけ見ても、なかなかこの違いがはっきり出てこないように私は思いました。ですので、一つ一つのあらわし方を比較対照するような形で考察をしてみました。まず、小学校の音楽でなじみがありますのが、リコーダーです。ソプラノリコーダーですが、このリコーダーについては、中学校に行きますとアルトリコーダーが中心的になっているようですが、ソプラノリコーダーを取り上げているのが教育出版でした。多くのところで触れられているわけではないんですが、教育芸術社のほうはアルトリコーダーのみだということですので、後ろにアンサンブル曲などはありましたけども、私、中学校においても、やっぱりソプラノリコーダーを大事に扱ってほしいなというふうに思うんですね。小学校の3年生から4年間、かなり子どもたちはソプラノリコーダーの技術を高めてきています。自分から進んで練習をするような子どもたちもあらわれている中でですね、中学校に行ったらもうソプラノリコーダーは使わないよというのではもったいない。しかも、ソプラノリコーダーというのは、何か小学校だから使うだけではなく、プロのリコーダー奏者も、それから、リコーダーを演奏をしているところもみますとね、小学校の楽器というような捉え方ではなくて、中学校の音楽指導においても私はソプラノリコーダーをしっかり扱ってほしいなということを感じましたので、その点では教育出版を推したいというふうに思っております。あと、中学校の現在の器楽の学習の中で、本市では箏を扱う機会が多いということを聞いています。箏の扱い方について見ると、教芸のほうでは短い練習曲などもありますし、演奏のポイントなどが大変詳しく書かれているのが、こちらではないかというふうに思います。この点においては教芸のほうがすぐれているような感じがいたしました。それから、ギターも中学校の中で取り入れられるという話も聞きましたが、コード表ですとかあるいは、そのコードの指の押さえ方などのわかりやすさというふうなところを比較いたしますと、教育出版のほうには指で押さえている具体的な写真なども掲載されていまして、子どもの意見を聞いたわけではありませんけれども、見た上でのわかりやすさは、単に押さえるところを黒丸で示しているよりは、実際に指の絵などがあったほうが、初めて扱う子どもたちにとってはわかりやすいのかなと、そんな感想も得ています。また、大きな違いがないだろうかというふうに見ながら思ったんですが、教芸のほうではアンサンブルセミナーというページが設けられていまして、それぞれアンサンブルを、このように工夫するともっとよくなりますよというコメントを示されているというところが特徴的でした。あと、先ほど音楽一般のほうでもお話ししましたように、「音楽学習MAP」というのが目次のあたりにあるというところは教芸のほうなんですね。やはり、全体の学習のねらいがわかりやすくなっているという点ではないかというふうに思いました。ですので、それぞれによさがあって、私、中学校で本当にソプラノリコーダーを大事に扱ってほしいなと思いますので、教科書の中にないからといって扱わないということでないのであれば、それは総合的に考えれば教育芸術社のほうがまさっているかなというふうな感じがしておりますので、改めて何度も言いますが、音楽科の先生には、ソプラノリコーダーを忘れないで指導して付け足していただきたいなというふうに思っております。以上です。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。導入のところの写真を見ますと、今回は2社になります。教育出版と教育芸術社、現在使っているのは教育芸術社です。どちらも写真のところで、日本の音楽楽器というんですか、尺八とか、それから、それぞれの音とか篠笛とかですね、非常に伝統の楽器を、日本のを、大事にしているのが、両社とも見られまして、ああ、時代の流れを十分に汲んでいただいているんだなと思いました。それぞれ目次のところ、先ほどの音楽一般のところでもお話ししたんですが、やはりそれぞれ両社の特色がありまして、教育芸術社のほうがねらいが題材ごとにあるのと同時に、ここにもやはりマップがありまして、ここでは2ページでなくて1ページなんですけれども、それでもマップがあって、音楽学習のための、どういう構成の中でどういうふうに学んだらいいのかということがわかる図があります。一方、これは教育出版のほうはないんですね。そういう点で学習する筋道等を考えると、今使っている教育芸術社でいいのではないかと思います。ということで、4採択地区とも現行のままでいいかなと思います。以上です。

 

【中本委員】

私も教芸の教科書がいいと思います。内容については、他の委員の皆さんがおっしゃったことと重複しますので端折りますが、本のつくりですけど、特に教芸がいいなと思うのは、とじ方が糸縫いになっていまして、両手を放して教科書を置いて使うという授業が多いと思うんですけど、ぽっと置いてくっと押すと開いたままでとまるんですね。これが教育出版だと背糊式の教科書になっていまして、厚みが出てくるんです。したがって、これをこう手を放して教科書を開いたときに、なかなかページが戻ってしまって定まりにくい。こうやってくっと押すとできるんですけどね。ぱっと置いてぱっと開く形になる。多分、教育芸術社の方は、置いて開いたときに開きやすいということを念頭に、これ背縫いにしていると思うんですけど、やはり、こういう内容だけではなく、教科書がどのように使われるかというところの大局的なところから、教科書づくりがなされているというのは、すばらしいところじゃないかなと。これは他の教科も全部そうなんですが、内容だけでなく、その使われている様を想像して教科書づくりをなさっているというところでも、教育芸術社の教科書を私も推薦します。

 

【高橋委員】

先ほどの皆さんの意見に重なるとも思いますが、観点を大事にして考えますと、私も教育芸術社のほうかなと思います。それは、まず、音楽一般でもこれもお伝えしましたけど、目次の区分のわかりやすさや、「音楽学習MAP」からの学習の共通事項が各教材のどこに使われているか、子どもたちにわかりやすく示されている点、ここは共通していいと思いました。また、和楽器の学習では、例えばこれも出ておりましたけれども、箏の学習について、いろいろな奏法を写真や文章で説明したり、「鑑賞と創作との関連学習」では、箏の学習と関連づけて旋律を創作する学習もできるなども非常におもしろいなと思いました。さらには、楽器の扱いに関してはQ&Aの方式でアドバイスが示されていたり、子どもたちがより演奏に幅広く関心を持って取り組むことが、これによってできるのではないかというふうに思いました。さらにおもしろいところでは、打楽器の基本的な奏法やリズム譜が記載されている点などが、なかなか小学校で打楽器の奏法などを習うようなところがない中で、より丁寧に、もう一度、打楽器の部分の学習という点でも、とても大事なんじゃないかなというふうに思いました。今、中本委員がおっしゃったことに関しては、非常に楽器演奏のときに開いてばっと、押さえながら演奏するというのはなかなか難しいと思うので、非常にその辺も丁寧だなと私自身も非常に思います。その辺を全体的に見て、4採択地区とも教育芸術社がよいと思います。以上です。

 

【峪委員長】

ただいまの委員の皆さんの御意見では、全ての方が教育芸術社ということでございますので、教育芸術社を採択することでよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、音楽(器楽合奏)につきましては、第1地区から第4地区まで、教育芸術社を採択することといたします。

 

 

11 美術

 

【峪委員長】

次に、美術の審査を行います。

初めに、川崎の子どもたちが学習を進めていく上での視点をお話しします。3点ありまして、1つ目が、生徒が主体的に美術の活動に取り組み、創造活動の喜びを味わい、生涯にわたって美術を愛好する心情を育むことができる内容・構成等であること。2つ目、地域や学校の実態、生徒の状況に合わせ、表現と鑑賞のバランスの取れた題材を選択したり組み合わせたりして、十分活用できる内容・構成等であること。3つ目、豊かに発想し、構想する能力や自分の思いを創意工夫し表現する力が伸ばせるものであり、美術文化に対する理解を深め、豊かな情操を養うことのできる内容・構成等であること、となっております。

それでは、委員の皆さん、よろしくお願いします。

 

【高橋委員】

今の総合的な観点と、プラス多様な価値観を認める力を養うことを特に大事にしました。その上で、まず1学年では自分自身、2、3年には他者へ向かった意識を持つことも大事であることを系統的に捉えていること。そして、最初に見通しを持てるような構成であることも、その上で大事であるということを視野に入れて考えました。さらに、本市の美術の研究会テーマの中に、「個々の可能性をひらく美術~よさを認めて、学びを深めて~」という視点も非常に大事であると思って見ました。それらを総合的に見て3社ございますが、特に日本文教出版では、まず、例えば風景画ではいろんな解説を取り上げているんですけど、これも特徴的で、「自分が主体を生み出す」ことも大事である中で、例えば、美術1の「なぜか気になる情景」として、各個人の感性を大事に認めているような工夫をしていたように思います。ここでは非常にどんな風景でも、その自分が主体となって見る風景というのはどんな風景でもいいんだよというようなことを学ばせるような工夫がされていてよかったなと思いました。また、同社の美術2・3での例えばこれも、どこの会社も出しておりますが、自画像に関しては、これもさまざまな自画像があってよいということを伝えることで、多様性を認め合うことにつながるというふうな工夫があると思いました。これから迎える変化する時代の中で、本当に今回、今日何回も出しておりますが、川崎のその理念ですね、誰もが「夢や希望を抱いて生きがいのある人生を送るための礎を築く」、「自主・自立」、「共生・協働」を目指す方向性でもあるように、子どもたちが自分と向き合いながら、創造力を持って豊かな心を育んでいく、そして、クリエイティブな力を養って、そして、それらをもとに立ち上がっている、みずからが主体的に行動できる力を養っていくには、こういった美術の時間において、じっくりと何もないところからつくり上げる学習、経験、そして、多様な価値観を認める経験は、これからの時代を見据えるからこそ、非常に私は大事であるというふうに捉えています。ただ一方、美術の時間が非常に減らされている中でも、これはもう一度、あり方というものを見つめ直すことというのも含めて大事であるというふうに捉えます。また、各教科の学び方、応用力や、社会との接続による実践力、発展させられる力も、今言った力が土台にならなければ身につきにくいと思いますので、ここは非常に大事にしていきたいというふうに捉えています。そのため、中学校のこのあたりも非常に大事にしながら、子どもたちの力を引き出していくやり方、全体的に大事に捉えていきたいと思います。子どもたち一人ひとりは必ずさまざまな可能性を非常に秘めていると思いますし、これらの力は子どもたち一人ひとりがまだまだ眠っているので、それをいかに発掘することができるか、発掘しやすいきっかけづくりができるかというのも、非常に採択で重要にした点であります。一方、光村図書さんは、非常に題材とか、多様な角度からの関心がある内容であったんですけど、ちょっと1点だけ、歌や詩が入っていて、谷川俊太郎さんの「うつくしい!」の文や、アンジェラ・アキさんの歌詞などが掲載されたことによって、ちょっと子どもたちの豊かな発想の育成の上で、そちら側へ引っ張られてしまうんではないかという、ここがちょっと気になっていまして、ほかはよかったんですけど、ちょっとここは気になる点でありました。また、開隆堂に関しては、比較的技法を大事にしたことが中心となっていくのかなというふうに私は感じました。よって、これらのことを総合的に考えて、4地区の特性も踏まえ、4地区とも日本文教出版がいいと思います。以上です。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。大きく言うと、表現と鑑賞というふうになると思うのですが、鑑賞教材は今3社ありました開隆堂、光村、日文とも全て楽しく見せていただきまして、子どもたちにとっても非常にいい題材になっているなというふうに感心しました。表現に関して言いますとちょっと特色がありまして、日本文教出版さんは生徒の作品を中心に置きまして、風景画や自画像にしても、そこから自分たちで主題を見つけて、多様な観点から描いていいのだよということを誘うような構成になっていまして、その点がほかの2社とちょっと違うなというふうに思いました。以上の理由から、現行の日文で4採択ともいいと私は思います。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。私が一番最初に気がついたというか、思ったのは、日本教育出版さんのすごく教科書がサイズがここだけ大きいサイズになっています。

 

【高橋委員】

文教出版。

 

【濱谷委員】

文教出版。それで、美術ですので、やはり目からのいろんなものが大切かなというふうにも思うので、判が大きいというのはとてもプラスかなというふうに思いました。また、見開きのページがすごく上手に使われている。大きい上に見開きになったところを一つのもので大きくあらわしていたり、ちょっと横に説明があったりする部分もあるのですが、この見開きの部分がとても有効に、せっかくの見開きで大きくなるわけですので、そこの部分の扱い方が上手だなというふうに思いました。そういうことも含めて、日文の教科書で4採択地区ともいいのではないかというふうに思っております。

 

【教育長】

今お話がありました日文については、私も子どもの発想を大事にするという視点はすぐれている教科書かなというふうな印象は持っています。また、表現・鑑賞のバランスというのも大変すぐれているように思います。ただ、判の大きさで今、作品の大きさのお話しになりましたけど、逆に光村と開隆堂のほうに原寸大の大きさの絵があるんですよ。原寸大でいうと実際の大きさで、全部が描き切れていない一部にはなっているんですが、その一部がどのように筆遣いがあるかとかですね、大変細かくつくられているかというのがわかるのがあるんですね。例えば、「平螺鈿背円鏡」とかというのもあるんですけども、大変細やかな作品に仕上げられていて、こんなに緻密につくられているものなのかなというところを、原寸だからこそ感じられるというところもあって、実は私は判の大きさじゃなくて、その原寸大のものを載せているかどうかのほうが、そういう意味合いでは、意味があるんじゃないかというふうな感じがいたしました。それから、それぞれ作品、いいものを載せているんですが、どうしても美術というと、私がそれほど美術に固定的なイメージを持っているわけではないですけれども、やはり全体的にこの絵画ですとか、あるいは、彫刻ですとか、工芸的なものですとか、作品と思われがちなんですけれど、今、実は美術の世界って、非常にデザインとしてあふれているものが山ほどありますね。オリンピックのいろいろ騒がれたりもしていますけれども、実は私たちの生活の中で目にするものは、そういう美術作品よりも多くのデザイン、豊富なデザインの中でつくられた作品ではないかと思います。それに対して、子どもたちに、もっと繊細にそういうものを見ていく目を養っていくという視点は、また今後の美術教育の中で大変大事ではないかというふうに思います。そういう意味で見ますと、生活の中、暮らしの中に美術的な価値に関心を高めるということでは、光村ですね、「朝起きてから夜眠るまでの美術」というふうな見開きのページをつくっていて、まさに朝起きてからですから、目覚まし時計のデザインから、お箸とかお椀のデザイン、もう本当に日常生活の中でありふれている物、日常当たり前に使っているような物の中に実はデザインが、という視点で見ると、これだけの物があるんだというふうなところを気づかせるようなページの構成があるんですね。気持ちを伝えるデザインというような形で、水引なども取り上げてあらわしたりとか、包みの工夫、パッケージデザインということで、各社、パッケージデザインなどは取り上げているんですが、風呂敷までこれやっているんですね。あるいは、今はゆるキャラブームですけれども、「暮らしの中のキャラクター」ということで、そのキャラクターなども取り上げているということで、これまでにない発想の中で美術の教科書がつくられているように私は思いました。あと、いろいろ取り上げている中の一つに、「夢を形にするデザイン」というのがありまして、パラリンピック、義足の選手、高桑早生選手、義足ランナーの写真などが掲載されていまして、その義足というものをデザインとして見ているんですね。あらわしている。今後、2020年にオリンピック、パラリンピックを迎えるわけですが、川崎市ではオリンピック以上にパラリンピックの応援をしようという姿勢を掲げていまして、本市にもパラリンピックに出場される選手がですね、場合によっては練習会場にして来られることも十分可能性としてあるわけです。こういうところにまで視点を広げているというところが、私は一つの美術の中で大事にしなければいけない点ではないかというふうに思っています。もしも、このパラリンピアンの高桑選手の写真を見た生徒が、今後はそのパラリンピックの競技等も見ながら、その義足のランナーですとか、あるいは、車椅子ですね、あるいは、もっと視点を変えて、お年寄りがついている杖のような物にもデザイン性というものを見出していったら、もうかなり視点が、視野が広がっていくことにつながるんじゃないかというふうな見方をすることができました。光村の最後のところに巻末に資料があるんですよ。大変よく表現技法を掲載してあるんですが、本市の中学校でも、美術はまた別に資料集のようなものを購入してもらっているというふうな話を聞いたんですけれど、ある程度、この美術の教科書にある資料の中で、私はそれができているんじゃないかなというふうに思ったんですね。決して安くない資料集をまた1冊買わなければいけないということも考えると、教科書の中にそれだけの価値が含まれているということは、私は意味があるんじゃないかというふうに思いました。そこで、ここの採択に当たっては、私は中学美術は光村がよろしいんじゃないかと、4採択区とも光村でどうだろうかというふうに思ったところです。以上です。

 

【中本委員】

教科書、日文か光村かというところで少し話が絞られているのかなと感じております。光村は本当に皆さんおっしゃるとおりに、クオリティーといいますか、見本となるような、写真で扱われている内容も、非常に、谷川俊太郎さんだったり、1年での取組なんかでもそうなんですけど、非常にクオリティーが高いものが使われております。また、逆に日文は、アイデアの自由さというか、子どもたちに感じたことを表現する自由、楽しさとか、そういったところがメインに置かれているような感じがします。これはもう毎年、小学校のときからもずっとおなじみなんですが、美術はなかなか他の教科で評価を得られない子どもが、自分を表現することによって先生に褒めてもらったり、ほかの生徒からすごいねと言われて、何かこう唯一、ここで自信を回復できるような子どももたくさんいると思うんですね。そんな中で、やはりその美術として精度の高いものというわけでもないんですが、完成度の高いものを目指すということにも、やっぱり日文の特に本当に大好きなのは、ここの教科書が好きな理由は、もう本当に自由なんですね。1年の最初の取組のところでも、身近な物をいろいろ書いてみようなんていうところでも、「なぜか気になる情景」なんていうところで、もう最初のページのところなんですけどね、錆びた手すりに傘がかかっている絵が描いてあって、えっ、こんなのでいいのという汚いボールが描かれていたり、流し台が描かれてあったり、えっ、美術ってこんなの描いていいのというような、しかも生徒の作品で描かれているのが、自由さというんですかね、表現すると楽しいんだというような、1年の最初の入り口でこういう見せ方をしていく教科書、これはやっぱり私の観点でいうならば、非常に入りやすい形ではないかと思います。絵に自信がなかった子も楽しさだけでもわかっていただくという意味では、この入り口は大変にいいと思います。したがいまして、私は現行の日文を変える理由はないと思い、4区ともこのままの採択を希望いたしております。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。1名の委員さんが光村を、そして、全ての方が日文をという結果となりました。豊かに発想をする子どもたちのその表現力というものを、とても大事にしての言葉だと思います。それでは、日本文教出版で採択してよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、美術につきましては、第1地区から第4地区まで、日本文教出版を採択することといたします。

 

 

12 保健体育

 

【峪委員長】

続きまして、保健体育の審査に入ります。

初めに、川崎の子どもが学習を進めていく上での視点を申し上げます。3点ございます。1点目、「健やかな心身」を育成するための実践力を身に付け、健康の保持増進に取り組むことができる内容・構成等であること。2つ目に、知識を活用しながら他者とかかわる学習活動を行うことにより、思考力・判断力・表現力等を育成していくことができる内容・構成等であること。3点目、生徒が現在及び将来の生活において健康・安全の課題に直面した場合に、科学的な思考と正しい判断の下に意志決定や行動選択ができるような内容・構成等であること。以上でございます。

 

【吉崎委員】

保健体育は4社であります。東京書籍、大日本図書、大修館、学習研究社ですね。これが現行は、3地区が東京書籍で、1地区が学習研究社というふうに分かれております。それぞれ内容に特色あります。それで内容的に見まして、やはり東京書籍と学習研究社が内容は充実しているというふうに思いました。そこで2社を詳細に見てみました。東京書籍の場合は、判がまず大きいといいますか、つくりが大きいんですね。ですから、写真等も大きい。一方ですね、学習研究社のほうはちょっと小さ目で、今までどおりの感じでありまして、コンパクトであるということで、その点が非常に違いがあります。それから、東京書籍のほうは、保健体育の学習の方法が示されています。一方、学習研究社のほうは、各単元とも小学校でやった内容と高校の内容が示されておりまして、中学校は小学校、中学校、高校とどうつながってやるのかということが示されていました。それから、これは2社ともそうなんですが、やってみよう、考えてみようというのが東京書籍、こちらがウォームアップエクセサイズを活用するというのが学研で、どちらもその段階を踏まえて、学研というのは学研教育みらいだそうです。学習研究社でなく学研教育みらいです。そういうことで、それは両方とも思考力、判断力、表現力につながっているということでありました。さらに、川崎の状況を取り上げているのは東京書籍だけでありまして、学研みらいのほうはこれはありませんでした。悩むところでありまして、つくりが両方ともちょっと違うということで、非常に悩んだんですが、今回は4採択区とも同じもので、小学校と同じようにしたほうがいいと思います。その上で、第1に東京書籍、第2に学研みらいということで推薦させていただきます。以上です。

 

【教育長】

3社それぞれよくつくられている、4社ですね、出ていますが、まず、この保健の学習が年間どのぐらいありますかというところから入りますと、3年間のうちですね、合わせて48時間、1学年で平均しますと16時間程度ということになりますので、極めて少ない時間数の中でしっかりと学習しなければいけないということになるかと思います。その中で、やはり知識を子どもたちが獲得していく過程で、ただ教科書に書かれているものだけを覚えるというのではなくて、グループで友達と話し合ったりしながら、その学習内容を理解し、自分なりに物を考えながら理解を深めるということが大変大事だというふうに思います。そういった学習のあり方が必要だというふうに考えますと、東書の教科書が書き込めるスペースが比較的多くありまして、教科書を全てに、量の問題もそれはあるかもしれませんが、書き込めるスペースが大変多くなっていまして、ノートがわりになるような使い方もできるのではないだろうかというふうなことがありました。それから、今、話し合いも大事ではないかということを申し上げましたけれども、東書の場合、考えてみよう、やってみよう、話し合ってみようという促しがよく書かれていて、今後学習、主体的に保健の学習を進める上でもキーワードとなるところが盛り込まれているように思います。その点、話し合い活動そのものの促しは、学研みらいのほうが少し薄いのかなという感じは比較すると感じております。それから、学習したことを実践につなげるというのが大変大事だと思いますが、これは東書、学研、両社がよく盛り込まれているように思います。それから、東日本大震災以降、防災教育に対しては大変注意を払っているというか学校の関心が高いところですが、東京書籍が防災マップづくりなどを取り上げている点などは評価できるかというふうに思います。それから、学研と東書におきましては、スポーツ関係の職種の紹介などもありまして、東書ではスポーツを支える人、学研では健康や安全を支える人などが数多くの職種で紹介されておりまして、こういう取組や試みなども、子どもたちにとっては興味深い内容ではないかというふうに思っています。それぞれ特徴がありますが、今申し上げた中では、東書、学研が他の2社よりは本市の教育にはふさわしいかというふうな感じを持っております。どちらがということになりますと、極めて難しいところではありますが、最初に申し上げた、子どもたちの学習の中で書き込みなどが活用しやすいというところ、あるいは話し合い活動の促しが強いという点などから、私は東書のほうがよろしいかなというふうに考えておりますし、また、4採択地区、これまでは1採択地区において第3地区ですか、異なった教科書の採択があったということですが、教科書を見ますと、どこの地区においても同じような活用は十分図られるし、そこまで地域差を考慮する必要はないだろうなというふうに思いましたので、4採択地区同じもので結構だと思っております。以上です。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。保健体育につきましては、時間数も短いということなんですけれども、生きていく上でとても大切なことを学ぶ教科かなというふうに思ってます。で、幅も広いですが、内容を見ますと。それから、人工呼吸のやり方とか、包帯の仕方とか、結構詳しく載っているんですが、東京書籍のほうは何回もいろんな教科書で言っていますが、教科書の判が1社だけ大きいです。大きいだけあって、見開きで人工呼吸などの部分を、とてもわかりやすく説明ができているかなというふうに思います。そういうことを含めて、今、ほかの委員さんがおっしゃったような内容についても、そうかなというふうに思うんですけれど、幅広く、それから、わかりやすく、見やすくできているなということで、目で見て包帯の仕方とかやってみることも大事なんですけれど、頭にまず入るか入らないかということも大事かと思うので、時間数も少ないので、実践はなかなか難しい部分はあるかとは思いますけれども、目で見てとても記憶に残るような感じでできているので、私は東京書籍の教科書を。それから、保健体育という授業自身は、区によって差があるものではありませんので、全ての区、同じものでいいというふうに考えています。

 

【高橋委員】

総合的な観点を大事に見たときに、各社とも本当に丁寧につくられているんだと思いました。その中でも、特にやはり、私は東京書籍に関しましては、まず項目に対する、先ほど出ていましたけれども、「やってみよう」「考えてみよう」という投げかけがあって、多くは他者に対して表現する投げかけになっていたり、これらをもとに実践することで、思考力、判断力、表現力を促すことができる、また、言語活動の充実にもつながると考えます。また、イラストや図などで視覚的にわかりやすく理解しやすいという印象もありまして、このことから子どもたちがより興味関心を持って実践とつながって、捉えやすくなるだろうというふうにも思います。また、中学生ということで、さまざまな交通事故の発生要因が掲載されておりましたけれども、交通事故の発生要因に関しましてですが、自転車による事故等が取り上げられていたりする中では、その中で特に交通事故の発生要因が要因別にイラストで補足されていたりすることで、イメージを子どもたちがしやすいというふうに思うことから、これをきっかけに未然防止につながる可能性があるというふうに思います。その中にも道路の写真が2枚、川崎市内の写真の道路が使われていたりすることも、より子どもたちにとって親しみやすいというふうに捉えられますし、これが実践につながるイメージも持ちやすいだろうというふうに思います。また、同テーマの中での読み物の中には、自転車も加害者になるということを新聞記事を通して伝えているところも、実践に結びつきやすいというふうに思いました。さらに、川崎市が大事にしている共生教育の関連に関しましては、7の「ともに生きる」のところに避難所での生活から想定されたような設定を具体的に取り上げていて、特になかなかここまで突っ込みにくいと思われるPTSDなどの踏み込みにくい事例を具体的に取り上げられていたり、このあたりは震災なども恐らく意識されたと思うんですけれども、さらに避難所での生活時に特に妊婦の方や幼児、高齢者、持病をもたれる方や障がいのある方への配慮や支援まで伝えられていて、子どもたち自身ができることへの姿勢を促していたりすることも、子どもたち目線で踏み込んだ伝え方で、非常にここのあたりは評価ができると思います。さらに、ボランティアや地域のきずななどの読み物を通して、実践の紹介などもあるのも、非常に具体的で取り込みやすいと思います。これらの2点を総合的に評価して、4採択地区とも東京書籍がいいと思います。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。本当に複雑化する今日の社会問題、そういったところに対して子どもの生命、健康についての学習、時間数は少ないんだけれども、非常に大切なところである。それらに応えていく教科書として、全ての委員さんから東京書籍という声が出ました。したがいまして、保健体育は東京書籍でよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、保健体育につきましては、第1地区から第4地区まで、東京書籍を採択することといたします。

 

 

【峪委員長】

それでは、ここで3時4分前でございます。3時に近い時間でございますので、これから休憩に入りたいと思います。15分ほどとりまして、3時15分再開ということにしたいと思います。御苦労さまでした。

 

(14時56分 休憩)

 

(15時15分 再開)

 

【峪委員長】

それでは委員会を再開いたします。

 

 

13 技術・家庭(技術分野)

 

【峪委員長】

休憩前に引き続き、技術・家庭、初めに技術分野の審査を行います。

初めに、川崎の子どもが使用するべき上での視点をお知らせいたします。3点ありまして、1つ目は実践的・体験的な学習活動を通して、基礎的・基本的な知識及び技能の定着ができる内容・構成等であること。2つ目、思考力・判断力・表現力等を高めるために、言語活動の充実を図り、技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てる内容・構成等であること。3つ目、ものづくりを支える能力を育成するために、設計・製作することへの理解を深め、工夫して考える内容・構成等であること。以上でございます。

それではお願いします。

 

【中本委員】

技術に関しては、3社の教科書が出ております。教科書として、やはり写真とイラスト等が非常に多く使われる教科書ですので、やはり具体的に技術の方法等、いかにわかりやすくバランスよく整えられているかというところを重点的に見ました。各社、さまざまな工夫がありまして、それなりの形になってて、どの教科書でも大丈夫ではないのかなと思うくらい、完成度の高さを感じました。しかし、現行使われている東京書籍なんですが、見開きの中で展開するページなど、やはりA4判で少し大きいので、教科書が大きければいいというわけではないですが、このサイズになることによって、納まりが非常によくなっているページがたくさんあって、これはいいなと。それから、文字が少し大きめに書かれている。これも一つ、ポイントかなと思いました。教育図書の本は同じく非常にバランスがよかったんですが、若干ちょっとマニアック的に深いところに入っていくよさがありました。隅々見たんですが、一番僕が気を引かれたのは、東京書籍ですが、全ての内容に囲みのコラムがありまして、これはもう匠の技術ということで、技術者を通した技術が紹介されています。非常にこれはすばらしいなと感じました。教育プランの中でもキャリア在り方生き方教育、こういった指標もありますし、人を通してどういうふうに技術が生かされているのかというのが、全ての内容に一つずつあると。これは何か、技術を学ぶ意欲を子どもたちが持つのには大切なパーツになっていくんじゃないかなというふうに感じました。よって、私は現行の東京書籍を、これを4地区でそのまま継続して使われることを望んでおります。以上です。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。技術は時間数が少ない割には内容が非常に豊かといいますか、現代の科学技術の進歩によって扱うべきことが非常に多くて、従来の木工、金工だけではなくて、電気、そして生物の栽培の問題、そして最後にICTなどのネット社会の問題、これ4つ扱わなくちゃいけないんで、大変なことになります。そして、そのICTというのが全てにかかわってきているということを考えますと、この時間数の中で大変な苦労をされているんだなというふうに思います。その上での教科書なんですが、今、中本委員からもありましたけど、やっぱり東京書籍だけちょっと判が大きいというのですか、かなり違う感じを与えます。そのために、スペースに非常に余裕があって、写真とかイラスト等の使い方が非常によくて、見やすいといいますか、そういう点での非常に特色がまずありました。東京書籍の場合、特に基礎・基本の習得とその技術の活用という両面がきちんと図られておりまして、この点でも高い評価を与えることができます。あとは同じことなんですが、こういう技術的なものがどういうふうに職人の世界に生きているかということで、「技術の匠」というのが、適切に写真入りで紹介されておりまして、こういう仕事というのが世の中のどういう、こういう名人の技術として伝わっていくのかというのが具体例でわかるようになっておりまして、これも非常にいいなと思います。全てを総合的に判断しますと、現行の東京書籍で問題ないというふうに思います。4採択地区ともこれでいいというふうに私は推薦いたします。

 

【濱谷委員】

いいでしょうか。技術・家庭の技術、昔は男の子がやって女の子がやらなかったというような分野かと思いますけれども、今は家庭生活の中で男の人も女の人も同じように家庭を支えていくという意味、そして木工とか、金属のそういうものとか、つくれなくてもどうやってつくられているかということを知っておくということが、やっぱり生活の中で活用できる部分かなというふうに思いますので、本当に家庭生活に密着している部分の勉強かなというふうに思っています。ですから、わかりやすく、先ほども何回か出ていましたが、目で見てしっかりわかるということも、とても大事だというふうに思います。それから、あと情報部分の情報モラル的なところが、写真やイラストなんかで、いけないこと、いわゆるこういうふうに使うとかというのが、よくわかるようにできているなというふうに思いました。大人より子どものほうが結構そういうことに関してはよく知っていて、使い方もいろんな使い方をして、危ない部分もたくさん今ありますので、そこの部分のところがしっかり教えられるようにできていればいいなと。それから時間をかけて、そこはしっかり教えてほしいなというのを、とても強く思いました。全体的に見て、わかりやすく見やすくできていますので、私は東京書籍のものを全ての地区に推薦したいというふうに思います。

 

【教育長】

3社ある中で、全体の構成の仕方に、2つに分かれるかというふうに思いました。東書、開隆のほうが目標、題材、課題を示しながら、最後に学習した後、まとめ、振り返りという構成になっているのに対し、教育図書のほうは、特にそういう過程を踏まずに、いきなり教材を示しながら学習に入っているというつくりなのかというふうに思いました。この点については中学生段階で学習を組み立てていく上では、目標、題材、課題等をしっかり示して、また最後にまとめ、振り返りという形の流れのほうが理解はしやすいのかなという感じをしております。それから、扱っているものにも、やはり今申し上げた2社と教育図書との違いがありまして、材料と加工のところについて、東書、開隆につきましては、木材からスタートしています。中学生においては木材のほうが、金属容器やプラスチックよりは扱いやすいものではないかというふうに思うんですが、木材から入っていく、これに対して教育図書のほうはプラスチック、金属から入って木材ということです。順序性が、それがいいとかいけないとかということではありませんが、そういう特徴がありました。それから教育図書のほうで木材を取り上げているんですが、比較的大型の作品の製作のようなこともあるんですが、実際に先ほどからお話があるように、技術について、大変大事な内容ではありますけれども、時間数としては決して1年間多くないということで、3年間でも87時間くらい、3年生の学習になると、もう一週間に1回くらいしか機会がないということになりますと、残念ながらそれほど大型のものなどの製作が難しいのかなということで、作品例示にはあっても実際にはそれがなかなかうまく取り組みにくいのではないかというような印象を受けております。本当に教育図書、そういった意味では専門的なものが示されておりまして、例えば栽培の活動などでも露地でミニトマトを栽培するなんていう例もあります。これは他社にはなかったように思っているんですが、本来栽培は、露地で育てるというふうな経験も中学生にできればいいなと思うんですが、残念ながら本市の中学校、小学校もそうですが、校庭の敷地面積が大変狭いので、畑をつくるようなゆとりがありません。そういう中で、じゃあどういう栽培がいいのかといいますと、学校によっては今スプラウト栽培ということで種から始まるということですけれども、カイワレのようなものを扱っている学校が多いというふうに伺っております。これを扱っているのが教科書の中では東京書籍しかなかったんですかね、スプラウト栽培については。ですので、実情がスプラウト栽培を多く扱うということであると、それの例示も載っている東京書籍がふさわしいというふうな言い方ができるのかというふうに思いました。それから、ほかの委員の皆さんもお話しになりましたように、匠のページというのが東京書籍でありまして、NHKの番組などでも取り上げられているような、すばらしい匠の方がこれに載っているんだというふうにして見ておりましたけれども、そういうすばらしい技術者がどんな思いで技術開発をしているのか、また発見をされているのかというところを感じられるというのも、将来の職業理解につながるような内容として、評価できるのではないかというふうに思いました。あとはやはり製作過程の中で安全への配慮というのが大変大事だというふうに思うんですが、製作だけではありませんで、日常生活の中でのこともありますが、例えばテーブルタップというのがありますね。蛸足配線のような話、よくあることですが。こうやると危険ですよという例はよくあるわけですね。危険な例として示されているのはあるんですが、この東京書籍のテーブルタップの例などを見ると、こういう使い方をすれば安全ですよという例まで示している。安全である例と危険な例を示す、その対比の中で、改めて何が危険なのかというところが理解が深められると。小さなことではありますけれども、そのような配慮がよくなされているのかなという感じがいたしました。今、申し上げたところから総合いたしますと、私は本市においては、東京書籍が4採択地区ともにふさわしいかというふうな気がしております。以上です。

 

【高橋委員】

総合的な観点の中でも特に実践的、体験的な学習活動を通して、基礎・基本の定着から技術を適切に評価して子どもたちみずからが興味関心を持って活用する力を育てる、さらにキャリア在り方生き方教育をベースに物づくりを支える能力を育てること。このあたりを特に川崎の中では、「ものづくりのまち かわさき」とも言われますので、そのあたりも含めてこのあたりの視点を大事に見ましょうと。そして3社さまざま特徴的なところもある中で、内容に関しては、特に皆様も言っておりましたけれども、東京書籍では基礎的な力を身につけるための学習の目標、課題からの活動、まとめが非常にわかりやすく、先ほども出ておりましたけれども、材料と加工では材料に対して丁寧に取り組める内容であったり、写真やイラストもわかりやすく、字の大きさも見やすいところが非常によかったなと思います。また言語活動の充実として大事な、評価・活用のページでは、その技術のプラスマイナス面をワークシートを活用しながら具体的に考え、さらに自分にとって折り合いをつけて考えを主体的に導く工夫もされていて非常によかったと思います。この点に関しては、研究会でも取り上げられている、「生活を工夫し、創造する能力の育成」にもつながってくると思います。さらに先ほども申したキャリア在り方生き方教育の視点では、これは皆さんも出していました「技術の匠」というページの中で、社会で活躍している技術に携わる方々のコメントが豊富にあったり、仕事の手順などを示しながら、より社会に活用される技術の学習をよりリアルにつなげていることも非常にいいなと思いました。ここは私も中小企業をやっておりますけれども、たくさんの川崎市内の多くの私の仲間の中小企業の中でも、ものづくり頑張っている仲間たちがいますので、そういった未来を担う子どもたちが、そういった仕事にもついていっていただきたいなという思いも含めて、非常にいいページだったなと思います。そしてさらに情報技術に関してもポイントを押さえて非常によかったと思います。一方、教育図書さんで取り上げている内容の構成は、ちょっと中学生にとってはやや難しい部分もあったかなというのが幾つかありました。また開隆堂に関しましては、体験的な活動が多い技術、時間も少ないという中で表記が全体的にやや小さ目であるのかなというところで、使い勝手がどうかなという部分もちょっと課題だったのかなと思いました。これからの時代、どんなことでもそれぞれの子どもたちがやってみたいというふうに思えて、主体的に動けるような力が必要であると私は考えています。そのためには非常に本来、ここは正直申しまして、時間数の少ない中でそれらの力を体験的に実践的につけるのには、正直保護者という立場も含めて、子どもたちから見たときに、学習指導要領に基づいたこの学習からなる内容というのは、非常に正直多いなというところに非常にびっくりしているというのが正直な感想で。これを実践的、体験的な学習活動を通してというようなところと、キャリア在り方生き方教育の推進のところにつなげるには、現在では本当に学校現場でもめり張りをつけた工夫というのをお願いせざるを得ない状況なのかなというふうに思っていますので、ぜひめり張りをつけた、非常に難しい部分もあると思うんですけれども、この視点を大事に、子どもたちのためにめり張りをつけた授業展開というのをさらに実践いただくことを願って、さらにその結果、子どもたちに感性や気づきを、子どもたちにとっても養えるようなところをねらってというのも含め、総合的に判断をして、4採択地区とも東京書籍がよいというふうに思います。以上です。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。ただいま全ての委員さんから、川崎の特色といいますか、産業立市、ものづくり立市、あるいはまた情報化社会を鑑みて、意見が集中していたかと思います。そして、このように東京書籍を推す御意見が圧倒的だったと思います。したがいまして、東京書籍を採択ということでよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、技術・家庭(技術分野)につきましては、第1地区から第4地区まで、東京書籍を採択することといたします。

 

 

14 技術・家庭(家庭分野)

 

【峪委員長】

続きまして、技術・家庭(家庭分野)でございます。

川崎の子どもが学習を進めていく上での視点、3点ございます。1点目は基礎的・基本的な知識及び技能の定着を図るために、個に応じた指導や繰り返し学習ができる内容・構成等であること。2つ目、問題解決的な学習を中心に、実践的・体験的な活動を通して学ぶ意欲を高め、豊かな心、健やかな心身を育み、生きる力を身に付ける内容・構成等であること。3つ目は、自分の生活を振り返り、家族の一員として、主体的に自分の生活を考えて学習を進められる内容・構成等であること。以上でございます。

それでは、お願いします。

 

【濱谷委員】

技術・家庭の家庭分野ということです。技術の分野と同じように、実際の家庭生活の中で本当に必要なことだと思います。それを義務教育の中の最後の中学校のところでしっかりと身につけて、社会人になってほしいなという思いもあります。しかし時間数が多少少ないということも含めて考えていきたいというふうに思います。教科書のつくりとしては、3社とも食生活、それから衣生活・住生活、それから成長とか家族・地域、そして消費生活と環境というような形の4つの分野を取り上げておりますが、東京書籍のみが一番最初に食生活のページがきています。そして衣生活と住生活、着るものと住むところ。それから、成長とか家族について。そして消費生活と環境という形で順番になっています。あとの2つのところは、成長と家族という部分が一番最初にきて、その次に食生活、次に衣生活・住生活、そして消費生活と環境というのが、どの教科書も一番最後のところにあります。1冊で3年間学ぶわけで、どこから入ってもいいんだというふうには思います。また、例えば食をやっても、そのときに消費生活の部分も、一緒に買うときには、どういう賢い買い方とかなんとかということで、あるいは環境のこととかということで、4番目に来ていますが、それについては全てのところにかかわるものかなというふうにも思います。ですから、教科書は上手に行ったりきたりしながら、3年間で使っていくものかなというふうには思っています。ですけれども、中学生になって最初にもらった教科書を開いたときに、何となく一番最初に食生活の野菜やいろんなもの、食材が載っていたり、おいしそうな料理が載っていたりという部分から入り込むと、入りとしては入りやすいのかなというふうにも思いました。それから、もう一つ、東京書籍の教科書は、一つだけまた判が大きい判になっています。サイズが大きいです。ということで、写真やいろんなものの、要するに扱い方というか見方がはっきりと見えて、説明がちゃんと横に書いてあるというような扱い方になっているかなというふうにも思いました。それから、食品の一番最初にあるところですけれども、手ではかる、大体このくらいとか、あるいは目計り、手計りというようなものが、実物大の写真で載っていますので、わかりやすいなというふうに思いました。また、包丁の使い方なども左ききの方の部分も載っていたり、あるいはミシンの使い方なども実際の写真が載っていたりというふうに、とてもわかりやすい感じでできていました。それから、あとお弁当のつくり方というところがありましたけれども、主食としてはご飯を扱ったものとパンを扱ったもの、両方とも載せていました。ですから、どちらのお弁当も考えていくということで、とてもいいかなというふうに思いました。それから、あと育ち、成長、それから家族という部分も、とても大切な項目かなというふうに今思っています。現在は少子化、それから核家族化ということもありますので、兄弟もあまりいない。赤ちゃんなんか見たこともない子もいるかと思うので、赤ちゃんから順番に育っていくような写真も一緒に入って出ています。そういうものを見ながら自分の昔のことも振り返ったりしながら、あるいは家族のことも思いを寄せてみたりということで、大切に考えていける一つになるのかなというふうに思って見ました。4項目ともとても大切な部分でもあるし、実際にこの後大人になったら本当にしっかりと自分で考えてやっていかなければいけない部分でもありますので、しっかり勉強してほしいなということを思って、写真やイラストなどわかりやすく、大きな判で両面見開きでしっかりわかるような扱い方もたくさんありましたので、私としては今までも使っている東京書籍の教科書を、全採択地区とも使うことでよいのではないかというふうに判断しております。

 

【教育長】

各社それぞれ工夫してつくられているかと思いますが、特徴的なところを少し拾ってみたいと思います。まず東京書籍では、小学校の学習の振り返りから始まりまして、中学校の学習の見通しのガイダンスなどがしっかりつくられている。これは学習する側にとってわかりやすさがあるかと思います。そして、実践したことをまとめて発表するようなやり方なども示されている。具体的な一つ一つの手順などに見やすさがあるというところなどがあるんですね。先ほどお話がありましたように、食生活上の題材ですとか、食育との関連などにおきましても、実習の例示がかなり豊富に示されているというところもありますので、自分がそれを選択しながら実習ができるような可能性があろうかというふうに思います。開隆堂につきましても、基礎的・基本的な内容がよく示されておりまして、実践でも私は比較的多いと思いましたので、学びが多様化できるんではないかというふうに思います。ただ東書に比べて少し写真が小さい、これは判の影響もあるんでしょうけれども、見やすさの部分では少し劣ってしまうのかなというふうな印象も得ております。でもその中でも生活の課題と実践などについては、大変豊富であるということは間違いないというふうに思います。教育図書についても3年間の見通しが盛り込まれておりますし、生活の振り返りの場面なども内容としてはあります。そして話し合いですとか、調査活動につながるようなまとめなども行われている点は評価できるというふうに思います。それぞれ評価できる点がある中で、私は一番大きなところで、東京書籍の中に「中学生としての自立を考えよう」という、そういうページがあるんですね。よくといいましょうか、小学校の家庭科もそうですし、中学校の家庭分野でもそうかもしれませんが、やはり調理ですとか、あるいはほかの、いわゆる衣食住にかかわるような、そういう内容の教科として受けとめられがちだと思うんですが、やはり基本的に家庭生活をどのようにつくっていくのか、あるいは家族、家庭というものをどのように大事にしていくのか。その中で自分がどういう役割を果たしていくのかと、そういうふうな気持ち、あるいは意識を高めていくということは、特に現代社会においては大変重要だと思うんですね。中学生くらいになると、スマホなどは当たり前のように所持している。それを持っていなくてもインターネットに接続されたパソコンなどを操作して、外とつながっていると。家庭の中にありながら誰もが外とつながっているような関係の中で、相対的に家族の、これまであった緊密な関係というものが相対的に薄れてしまうということが起こり得る今の社会ではないかというふうに思うんですね。そういう家庭の中にあって、中学生として何をすべきなのか。この自立という言葉がありますけれども、本市、先ほど来、高橋委員から紹介されていますが、キャリア在り方生き方教育を全ての教育活動において、位置づけてしっかり取り組んでいこうという姿勢を示しているわけです。位置づけられているわけですけれども、やはりこの東書も「中学校としての自立を考えよう」という中で、自分の成長を振り返って、自分がこの家族の一員として幅を広げれば社会の一員として、どうあるべきなのかというところをきちんと学ばせている、ここのところが学習として私は一番価値があるというふうに思っています。ですので、この内容が含まれている東京書籍が、本市の教育においてはふさわしい教科書であるというふうに考えております。また4採択地区とも東京書籍で扱っていただきたいと思います。以上です。

 

【吉崎委員】

よろしいですか。東京書籍、教育図書、開隆堂と3社ありまして、現在東京書籍を使っています。まず東京書籍の大きな特色はガイダンスのところに19ページ割いておりまして、他の2社が数ページであることを考えますと、ガイダンスの機能が非常に充実しています。そのことによって、家庭分野の学習はどうやって進めたらいいかが一目わかるようになっています。そのことは何が大事かというと、最後のところで選択課題がどの分野にもあるわけですが、どの教科書にもあります。これとのつながりが非常によくわかるので、最初のところと最後のところがよくつながっているという形で、学習の方向がよくわかるということが1点です。2点目は、今までお話がありました判が大きいために写真が大きくて、特に調理実習のところですね。私なんか料理は苦手なんですが、ハンバーグとか豚のしょうが焼きですか、これがつくれるんじゃないかみたいな感じを与えてくれるような写真構成になっておりまして、やはりこれは判の大きさと写真の大きさがうまくいった例かなと思います。そういう点をまず考えますと、現状のままで4採択地区もいいのではないかと私は思っております。

 

【高橋委員】

総合的な観点の中で、特に実践的体験を通して学ぶ意欲に注目して、さらにグループで話したり意見交換をしながら言語活動を充実させて、新たな気づきを感じることにより教科書からの発展を伸ばすということを特に大事に考えました。3社とも見せていただきましたが、特にその上で皆様からも出ましたが東京書籍さんに関しては、実践に関し、視覚から実践につなげる写真等の部分や実寸大の工夫、また技能に結びつくわかりやすさなどが非常に子どもたちの興味関心を促す工夫がされていたと見られます。さまざまな調理や基礎技能、洗濯、アイロンかけ、ほころび直し、スナップ付けなど、これらのあらゆるところで見られました。また一通りの学習が終わった後に、生活の課題と実践の進め方から、みずから課題を設定し、課題解決のための計画や実践、振り返り、改善、次への課題の挑戦への手がかりを示すことで、実践力を養う工夫も見られました。一方、教育図書さんは少し実践、体験的という視点からの中では、言葉が丁寧過ぎるというか、多過ぎるというか、そういうふうに感じました。また開隆堂さんに対しても色合いのところが少し、興味関心の面では暗目なのかなというところが気になりました。ただ、全体的には先ほどの技術と一緒で、時間数が少ない中では、その視点に対して主体的に自分の生活を考えていくというところなどや、キャリア在り方生き方教育につなげていくという部分においては、先ほど同様、情報量が非常に多いというところも課題があるのだというのを再認識した上で、ここも子どもたち目線になって学校現場でのめり張りのある授業展開をぜひお願いしたいと思います。全ての教科書、言い方をよく言えば、丁寧なんですけれども、これからの時代のところでは、私たちの教育プランでもあるように、「自主・自立」、「共生・協働」というところを考えると、与えられて何かをするというのではなくて、関心があってヒントから発展させていく。教育現場でも教科書で授業をという限界というところもよく教えていただきますけれども、そのあたりから考えると、これは正直全体的に多いなと。保護者でも使えるという。保護者がむしろ使ったほうがいいんじゃないかというような、情報量のあり方というのが少し大きく課題があるのかなというのは正直に思います。ただ、総合的に判断して、学校現場の工夫というところも願いつつ、4採択地区とも東京書籍でいいと思います。以上です。

 

【中本委員】

私も東京書籍がすばらしい教科書だと思いました。内容については重複するので割愛させていただきますが、3つ並べて同じページ、同じところで並べてみるというのが普通なかなか体験できないことなんですけれども、編集力の差というのですか、これは本当は言っちゃいけないんですけれども、でも明らかに写真の質、レイアウトも、特に写真なんかは入念にさまざまな計算がされた写真が使われているなというのを感じます。

例えば東京書籍では、写真の中に手が入るんですね。例えば昆虫の写真も昆虫だけ撮るのか、昆虫が手の上に乗っているのかで、見た感じというのは大きさも含めて立体的に見えてくるようなことがあります。さまざまな工夫がされている。これはどう見せようかということをたくさん考えられた教科書だなと。何よりも食生活の中で、やっぱりつくってみたいと思う動機はおいしそうだという、この原点でいうと、写真がとてもおいしそうにうつっているのは、やっぱり東京書籍でした。

おなかが減っているときにこの教科書を見ていたんですけれども、しょうが焼き定食が来るときにはもうよだれが、だらだらになりました。それくらいジューシー感というのですか、どうやったらおいしく見えるだろうという。具体的に言うとサイズ的に引きなのか寄るのかとか。画角の中からはみ出させるのかとか、そういう戦略というのがすごいところまで計算しているなというのを感じました。以上、総合的に判断して、東京書籍で4区同じ教科書を採択されることを希望します。

 

【峪委員長】

全ての委員から東京書籍を強く推挙する声がありました。特にかわさき教育プランの「自主・自立」、「共生・協働」、この東京書籍の教科書の大テーマが「自立と共生を目指して」というふうになっている。これらは本当に強く押された要因かなというふうに思っております。

したがいまして、家庭科分野は東京書籍で採択してよろしいですか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、技術・家庭(家庭分野)につきましては、第1地区から第4地区まで、東京書籍を採択することといたします。ありがとうございました。

 

 

15 外国語(英語)

 

【峪委員長】

続きまして、外国語、英語科の審査に入ります。

初めに、川崎の子どもが学習を進めていく上での視点、3点ございます。1点目、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養うことのできる内容・構成等であること。2点目、4技能を統合的に活用し、受信から発信へと積極的に英語によるコミュニケーションを図ろうとする態度を育成できる内容・構成等であること。3つ目として、言語や文化に対する理解を深められる内容・構成等であること。以上でございます。

それではお願いします。

 

【吉崎委員】

最後になりました。英語はゆっくりやってほしいなということであります。ちょっと大きな提案をいたします。場合によっては現行の教科書を変えてもいいなというのが私の気持ちでございます。まず全体で6社あります。東京書籍、開隆堂、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書とあります。現在使われているのは学校図書でございます。まず、いろんなそれぞれ各社とも工夫がございまして、各社の教科書を読むかぎりにおいては非常におもしろかったという感じです、6社とも、テーマが。我々のときに使った教科書とまた違うなと思いながら非常に楽しく読ませていただきました。その上で、現在使われている学校図書のよさは、レッスン1から3をチャプターにまとめまして、その一つのまとまりの中で目標を明確にさせて、それなりに目標、例えば自己紹介のスピーチができるようになるなどの目標が明確であると。このつくりを同じくやっているのが、光村図書でございました。さらに、これは各社ともかなりあるんですが、プロジェクト学習的なものが設定されておりまして、例えば学校図書だったら年4回、その中で今言われました、聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと、この4技能がトータルで扱われるような扱いをしているのが、例えば学図、学校図書とか三省堂、それから教育出版、光村。これは東京書籍もそのようなものがあります。これは各社とも大体あるかと思います。私が一番これから議論したいのは、単元の導入がどういうふうに入るかということでございます。音から入るのか、文字が来るのか、今は4技能ですから、当然コミュニケーションとして、聞いたり話すということを重視するだろうということは授業ではやっていると思うんですが、開けたときに文字があると多分文字から入ってしまうんじゃないかと。私はちょっと、自分の、大分昔になりますけれども、トータルアメリカに10カ月滞在したときに感じたのは、結局我々はコミュニケーションするときに話すということは言うんだけれども、実は聞き取れなきゃ何も話せないということが現地に行きまして感じました。今の子どもたちも海外の人とつき合う、かかわるということはすごくふえて、旅行者もふえましたし、自分も海外に行ったりしますので、かなりつき合いがふえたと。我々の世代とはもう比較にならないほどふえたと思うんですね。そのときに、音が重なるのは聞き取れないんですね、多分。聞き取れないと、結局はコミュニケーションするというのは単語で答えてもいいんですけれども、聞き取れなきゃ答えようがない。だから、受信から発信というのはいい言葉なんですが、発信というのは話すというのは聞き取れなきゃコミュニケーションは決して話せないということです。つまりどういうことか。リスニングが基本だということなんじゃないかと。このことを明瞭にやっているのが、三省堂と光村でございました。つまり最初に単元の内容を聞いて、その上で課題が出ておりまして、特に課題のページがよく出ているのが光村図書でございました。その上で正しいかどうかは別にして、とりあえず問いてみて、そして次に文章に入っていくという感じです。つまり音的に単語で不確かなものを文字で確認していくというやり方をとっております。この形をとっているほうが、私はこれからのコミュニケーション能力の基本は、私はリスニングにあると思っておりますので、そこから考えると、この2社がいいと思います。トータルしますと、私は4採択地区とも、むしろ教科書を変えて、光村図書を推薦したいと思います。そのことによって音から入りながら文字で確認していただくような授業をやっていただきたいと強く思います。そうしないと日本人が本当に外国人とかかわったときに、どうしても避けてしまう。見かけ上は発信と言うんだけれども、実は聞き取れないと発信できないのでありまして、この辺のところを置きかえないと、英語は変わらないんじゃないかというふうに思いまして、4採択地区とも教科書を変えて、光村図書を推薦いたします。以上です。

 

【教育長】

私は各6社の教科書を見せていただきまして、自分が学んだころの中学校の教科書と比べると、随分内容が生徒にとって身近なものがふえてきているなというような印象があります。特に、読む、書く、聞く、話すという4技能を高めていくという内容で、それぞれが工夫された構成になっているように思います。それぞれ各社使っている言葉が違うんですけれども、大きく分けて2つのパターンがあろうかと思います。一つは聞くことですね。例えば、東書の例でいきますと、「Starting Out」というところから聞く活動があって、「Dialog」で会話があって、「Read and Think」というところで読んで考えるという活動がありますね。開隆堂では「Program1、2、3」と「My Project」という形になっていますが、間に「POWER-UP」という形でリスニング、スピーキングなどの技能ベースのページが設けられている。また三省堂では「Lesson1、2、3」という形で、また「Project」もありまして、その1、2、3の中に「Let’s Talk」、「Let’s Read」などというページが入っているということで、いろいろ工夫されてつくられているというところは評価されるというふうに思います。そのほかで大きな違いといいますのは、今吉崎委員がおっしゃったように、まず全体が少しステップを上げていくような形でつくられているのが東書、開隆、三省、教出という形になろうかと思います。学校図書と光村については、先生の裁量が入りやすいようにということなんでしょうか、リスニングとスピーキング、ライティングというのはそれぞれの「Try It!」というところでうまく構成されておりますので、どの教材文からもリスニング、スピーキング、ライティングというのが授業として行えるようなつくりになっております。吉崎委員がおっしゃったように、私も三省堂と光村の行っているようなリスニングを大事にした導入というのは、これからの英語の授業をつくっていく上では大事にしなければいけない点だというふうに感じます。やはり学校をいろいろ拝見して、全ての授業を見ているわけではありませんので、一概に申し上げることができるかどうかわかりませんけれども、やはり教科書を開いて、読み進めていくというような形がどうしても行われがちでもあるし、そうでなくて、コミュニケーションを楽しむような活動場面を見ることもありますけれども、リスニングということに力を入れている授業場面というのは、決して多く見ることがございません。ただ、今吉崎委員がおっしゃったように、聞けないと会話ってできないんですね。何か英会話というと、いかに話をするかということで、そのための語彙の獲得とか、文法を身につけるということが中心になりがちですが、私も海外に出かけたときに話しかけることはできても聞き取るのが非常に難しかったという、苦労をした憶えがございます。そういう意味から考えると、中学生の意識を、読む、書くという意識よりもむしろリスニングというところの意識を英語学習の中に大事に持ってほしい。そういう思いがございます。ですので、それぞれの特徴を今申し上げましたけれども、リスニングというところの視点で学習を組み立てて欲しいというところになれば、三省堂、光村ということになりますし、また内容構成からすれば、先ほど学校図書と光村がよく似ているというふうな話をしましたので、今現在各学校で使われている学校図書の経験などを活かす上では、光村のほうが扱いやすいのかなというふうな感じもしております。あと、なかなかおもしろいなと思いましたのは、光村の中でザ・レターという読み物がありまして、これガマくんといいます、小学校低学年の国語の教材というのがあるのですね。ほとんど同じ内容ですので、子どもたちにとってみれば、小学校のときにガマくんって読んだことある。このガマくんというのを改めて英語で英文でやるとこんなふうになるのかというふうな読みができるとか、あるいは日本の歴史上の人物を説明してみようというふうなページがあるとか、こういう視点では単に英語が英語だけではなくて、他の教科とつなげるような視点を設けているというところもおもしろい工夫がなされているなというふうに思いました。さらにこの学図と三省堂と光村を対比する中では、光村は3年間ストーリー性が一貫しているんですね。登場人物が3年間、どのような学校生活を送って、どのように成長していくかというところが繰り広げられていて、私読んでいてこの先どういうふうになるのかなというのを興味深く思って、子どもによっては学習していなくても次のところまで先を読み進めてみたくなるような気持ちになるんじゃないかと、そんなふうな思いがありました。ですので各社それぞれ特徴がありますし、よさというものを感じてはおりますが、今申し上げましたような理由から総合いたしますと、私も光村を4採択地区にどうだろうかというふうに考えております。以上です。

 

【濱谷委員】

英語という教科、私たちがやっていたころとは全く違うなというのが第一の印象なんですけれども、今は小学校から英語を授業の中で取り組んで、ALTですか、外国の方たちが、専門の、本当の英語で子どもたちに接するというような授業を取り入れてやってきている。そういうことを小学校から触れてきた子どもたちが中学校にきて、もっと深く英語に親しんでいくといったら変な言い方ですけれども、触れながら理解していくというふうになっていくのかなというふうに思います。今お二方のおっしゃられた、聞くことが大事で、聞くことから入らなきゃいけないということもとてもよくわかるんですけれども、どの教科書を使ったら確実に聞くことから入るかといったら、それもまた難しいことだなと。教える先生の側がきっちりと、そういう姿勢で取り組めばどの教科書を使っても、そういう入り方はできるし、どこかのページを開けば読んだり書いたりという部分が必ずあるわけですので、教科書というのは教えるときに使う教材として使っていくわけですので、使い方次第かなというのも一つどの教科でもそんなふうに思っているんですけれども、先生がどんなふうに扱って、どんなふうに子どもに声かけをするか、そこからスタートするわけですので、教科書の入り方が1ページ目がこうだからそういうふうに入るかといったら、全ての先生が今やっているやり方を全部変えてきっちりそういうふうになるかといったら難しいかなというのも、とても思います。これから、ますます小学校で確実に英語が入り込んできて、中学校の英語ももっときちんとその上の段階ということで、変わってくるところかなと。変わり目のところに今きているんじゃないかなというふうにも思うので、変わり目であるからこそ、先取りをして変えていったほうが意識をちゃんと高めていいんじゃないかとおっしゃるのも一理あるかとは思いますけれども、それにきっちり先生方もみんながきっちりついていけるかどうかということも、難しい部分かなというふうに私はちょっと思います。そういうことも含めて、私が先生にもうちょっと伺いたいのは、指導主事の英語の先生に伺いたいのは、今現在、学校では変わり目であることを意識して、きちんと取り組んでいらっしゃるのかどうか、今後どんなふうに取り組もうとされているのかということも含めて少し伺った上で、私としては教材からいろんな意味で研究も深めていらっしゃるでしょうし、今までの教科書でやり方自身をきっちりと先生方がわかるように、聞くことが大事でそっちから入り込んでいったほうがいいということを、皆さんがわかった上で、この次に指導要領がいろいろ変わる段階では確実に変えていかなければいけませんので、そこに向けてきっちりと進めてもらえるといいんじゃないかなというふうに、私は思うんですが、教科書も変わり、やり方も変わり、全部これから変わりますでは、全員の先生がついていく、子どもたちも全員ついていけるかといったら、ちょっとなかなか難しい面もあるかなというふうにも思うので、姿勢はまずきっちりと変えられるのかどうか。今そしてどんな取組をされているのか、少し伺った上で、私としては今まで使っていた教科書できちんと取り組んでみてもらって、きちんと将来というか、数年後に変わるところに向けて、取り組んでいってほしいなというのが思いなんですけれども、よろしく、ちょっと教えていただけたらと思います。

 

【カリキュラムセンター指導主事】

それでは私のほうから現状と今後の見通しということでお話しさせていただきたいと思います。まず、今お話に挙がっているように、単元の最初に扉のページを設けているのは、三省堂と光村、この2社ですが、これについては現行版についてもそのような形になっております。ということは、一つ前の採択のときにそのような形になっていたというところです。それから、現行の学習指導要領でねらってきたところなんですが、この現行の指導要領の改訂の基本方針として、聞くこと、読むことの受信から話すこと、書くことへの発信へとつながる4技能の総合的な育成というところがうたわれて、今皆さんが議論されてきたように、各社とも発信を目指すようなプロジェクト型の活動が必ず位置づけられて、各社非常に工夫された内容になっております。それぞれ今、第二言語習得理論というものが盛んに世界中で取り沙汰されておりまして、その中でその成果が各社ともふんだんに盛り込まれてつくられているため、皆さんが感じられているように過去の教科書とは全く違ったような構成になっていると思います。どの社もすばらしい内容になっていると思います。そんな中でやはり現在川崎市で行われている授業のほうなんですが、たとえ単元の扉のページがなくても、やはりリスニングを重視した授業展開ということで、絵や写真を用いての導入をしながら本文に入っていく。そのような授業を行っている先生もたくさんいらっしゃいます。この気づきを大切にした英語学習というところは、現行の学習指導要領でもずっと言われ続けていることで、本市の研究推進のほうにおいても、この気づきを大切にした英語学習というところから教科書を扱うということですね、本文をいきなり見るのではなく、いろいろ子どもたちとかかわり、リスニングや絵や写真などを用いながら本文に関する動機づけを与えながら授業を展開するようなことも行われております。

今後についてですが、今後の授業についても現行の学習指導要領が大きく変わることはないんですが、さらにこの4技能を発信へつながる部分がまだ不足していると言われていて、ここに力を入れていくことになっています。つい先日も話があったように、小学校では教科としての英語の開始、中学校と高校では言語活動の高度化が示されています。この中で本市といたしましても、やはり発信につながる部分、リスニングも大事ではありますが、やはりリスニングだけをやっていては力は伸びないんですね。第二言語習得理論の中では、リスニングを大事にするということに加えて、インタラクション、要は子ども同士のかかわりとか、そういう中で英語を使うというところが言語習得を促進させるというところがあります。各社とも教科書の中を見ていただくとわかるとおり、グループワーク、ペアワークというのが多用されており、そういった部分がたくさん反映されていると思います。ので、そういったところを重視しながら、よりリスニングももちろん行っていきますが、このインタラクションという部分も重視した教育というものが学校の教室で行われる授業ということを考えると、今後重要になってくるかと思っております。以上でよろしいでしょうか。

 

【濱谷委員】

どうもありがとうございました。よくわかったということでもないんですけれども、少し状況がわかったかなという感じです。やはり英語を今日本中で大事にしているのは、次にまたオリンピックがあったり、外国の方と接する機会がふえるだろうということもあって、何か問いかけられたときにすぐに対応ができたり、人と人とのかかわり方が、今の人たち上手じゃなくなってきていますけれども、外国の方に対してももっとちゃんと言われたらすぐ対応できるというような、態度、姿勢、聞こえなくてももう一回聞き直すとかというような姿勢が私は大事かなというふうに一番に思っているんです。聞き取れるのは一番もちろんいいんですけれども、積極的に人にかかわるという姿勢が育ってほしいなと。ALTの先生が確実に教室に入って授業をされるときは、確実にしっかりした英語を耳にしてはいるんですよね、子どもたちは。違うんでしょうか。

 

【カリキュラムセンター指導主事】

全ての時間にALTが入っているわけではありませんけれども、中学校でいえば今、年間、各学級で30時間分くらいの時間が入っていますけれども、やはり子どもたちにとってはネイティブスピーカーの方に話しかけたり、その英語を聞いたりするという場が非常に貴重な時間になっていると思います。もちろん中学校、高校の英語科教員、英語力が、もちろん十分学習に値する発音はあるんですけれども、やはりここがネイティブスピーカーかどうかというところがやはり子どもたちにとっては英語を使ってみようというところにつながる大きなところだと思いますので、非常に効果的にALTを活用されているんじゃないかなと思います。

 

【濱谷委員】

どうもありがとうございました。ALTがもうちょっとふえて、うまく回転して実際の英語が耳にしょっちゅうできるといいなというふうに思います。あとは、実際今いらっしゃる先生方が、その方の上手な英語を活用しながら、うまく組み合わせて授業を進めていけると、将来に向けてもいろんなことが加わっていく段階でも、自分も変わっていくという形でやっていっていただけるといいのかなというふうに、ちょっと思いました。ありがとうございました。私はですから、今までの学校図書の教科書を使って、もう少し皆さんの意識が高まって、きちんとALTも上手に使い、いい形で英語の取組ができていくといいなというふうに思っています。ですから4採択地区とも学校図書の今までの教科書をお願いしたいなというふうに思います。

 

【高橋委員】

ちょっと前段に、私が評価しているものをお伝えして、後半はちょっと皆さんの意見に対して思うことをお伝えしたいと思います。まず総合的な観点プラスですね、特に4技能に関しては思考力、判断力、表現力を伸ばす工夫などを見て、これに関しては本当に各社それぞれ本当にたくさんの工夫があったなというふうな印象です。1年生の教科書の構成において、いつも学校図書さんが一般動詞からの学習が始まるようになっていて、子どもたちがより身近なことによる主体的な、積極的なコミュニケーション、より実践につながるのかなと思いました。これに関しては、うちの子も小学生でございますけれども、小学校の外国語活動用の教材で、「Hi, friends!」を全校が配られているというところから、週に1回程度ですか、年に35時間程度ですが、既にもう、基本的なというか、I amとかbe動詞のあたりも、既に勉強していっているというところの次の接続の中でも、次はもう発展的に、というところでスタートが一般動詞という流れは、子どもたちにとってもより一歩何か興味関心が持てる内容なのかなというふうに、高く評価をしています。また同会社の教科書に関しては、各チャプターごとの目標設定がすごく明確で、そのために何を学ぶのか非常に明確になっていて、子どもたちがゴールのイメージを非常に持ちやすい、学習に積極的に取り組みやすいと、これより予想がされます。また本文の内容も目標設定に対する関心を引き出すような、多岐にわたる内容になっていたと思います。自己紹介のページから他者紹介や、スピーチ、将来の夢に対するスピーチ、そして3年生くらいになると大切な人や尊敬する人についてまとまった文章が書けるようになると。非常にゴール設定が明確だというのはよかったなというふうに思います。子どもたちが主体的に学習を進めるに当たっては、私は今指導主事の先生から御説明がありましたけれども、動機づけというのは非常に大事であるというふうに捉えていて、それぞれの子どもがまず動機づけがあって、それぞれの子どもがそれぞれの子どもなりに英語をやってみたいという、そう思えたときの目標設定の焦点が絞りやすいというのは、より子どもの興味関心が生まれて、発展しやすいなというふうに思ったところもいいと思いました。また学校現場においては、各チャプターの構成に関しては連続した授業でなくても、例えば行事等があったりして、少しあいたとしても各時間ごとに導入しやすい工夫がされて、多くの子どもたちがそれによって参画しやすいというふうに思うので、学校現場でも子どもたちの状態にあわせた工夫がされていて、非常にいいと思いました。また各まとめに関しては「Project」があることで学習を整理応用しやすくなっていて、子ども同士の積極的な英語によるコミュニケーションを伸ばすことのきっかけの工夫があります。表記に関しては色やイラストで工夫されていて、見開きの本文と会話の構成も区切りがわかりやすくなっていて、非常に色での工夫がされていることなどから、子どもたちにも非常に集中した学習に入りやすい工夫もあると思います。「Check it out」というところでは、文法の色分けをすることで視覚的なイメージがつきやすい工夫もあったと思います。一方、細かい最後のほうにチェックリストみたいなものをつけている会社さんが開隆堂さんと教育出版だったかと。自己チェックリストですが、これがちょっとあることによって、プラスになるのか、場合によってはちょっとプレッシャーになるのかなという懸念事項が残りました。また光村さんの取り上げている内容は、学校生活で身近な生活のある点などが入っていたりして、とてもおもしろかったんですけれども、一方で内容が連続しているところがあることで、連続できない授業の場面なんかでは懸念されるところもあると思います。先ほどの皆さんの議論の中では、そもそも何で勉強するんだろうみたいなところにいきつくのかなと思っていまして、例えば私も今会社をやっている中では、会社を立ち上げて5年目になるんですけれども、海外に行って、会社のことを説明しなきゃいけないときがあります。これらの伝えたい、やっぱり会社のこの思いを伝えたい、海外の人にもという、自分の動機があるという点。そこからやはりなかなか伝えたい思いがないときよりも、今のほうがやっぱり英語をすごく勉強します。これはやっぱり理由があるから、動機があるから勉強するので、子どもたちも全く同じことなんじゃないかなというふうに。ここ、大事なところなんじゃないかというふうに思うので、その辺を踏まえてキャリア在り方生き方教育の、理念ですね、「夢や希望を抱いて生きがいのある人生を送るための礎を築く」、「自主・自立」、「共生・協働」の教育プランの理念に、というところも考えますと、この動機づけからの学習というところを非常に大事にしたいなと。そこをよりやりやすくしているのが現行の学校図書というところでやりやすいんじゃないかなと思います。また、例えば学校図書では、こうやって、ある意味、文章と目標を連動させた一つの動機づけのきっかけとなるような流れを出しているなという、いい部分を一つ例に出しますと、先ほどのチャプターの目標になる、これは3年生のところですが、大切な人や尊敬する人についてまとまった文章がかけるようになりますというゴールがあって、その途中にブータンで農業を教えた西岡さんの話がここに入っているわけです。これって、この話とこの目標ってすごい動機づけの連動に私はなっていると思っていて、日本人がブータンで農業を教えた結果、ブータンの自給自足というのですか、農業の発展があったということも、もしかしたらこのゴール設定の一つの動機づけになるような、そういった工夫もこの目標設定と文章と連動のところに非常にあると思いますので、そういうすごい深い側面も含めて、何で子どもたちは英語を勉強するのかとか、そこはやはり動機づけというのは非常に大事だということを捉えますと、学校図書を4採択地区ともいいと思います。以上です。

 

【中本委員】

高橋委員がおっしゃったことは正解だと思います。何で必要なんだと、ここが大事で。実はうちの息子は4年ほど海外を放浪しておりまして、成田の行き方も知らず、英語のしゃべり方も知らず、帰ってきたときにはスペイン語べらべらになっておりました。びっくりこいて、どうしたんだと言ったら、彼女ができたという。この彼女と意思の疎通を図るためにはどうしたらいいかというところで、知らない言葉をしゃべるという、恥ずかしさとか、そういうところを乗り越えて、必要であるということを自覚したときに語学が始まったんだというのを聞いていて、感心しました。僕たちは本当に文法だとか、実際にリスニングだとか、話すということよりも、違った形の語学を教わっていますので、どうしてもしゃべれないというのは、どうしても外人と話すときに、横にいる日本人の顔が非常に気になってしゃべれない。こういうプレッシャーの中で語学、外国語を勉強してしまったという、本当にいやな思い出しかないです。今小学校に行くと子どもたちの学習は、僕たちもスクールミーティング等で見て来ていますけれども、全然照れないんですね。「Hello!」とやって、僕たちにも言いますし、あの子たちがやがて中学校に入ったときに、ああいう英語とのつき合いの中で中学校でどんな学びをしていくとさらに発展していくんだろうという、こういう想像が、失礼ですが、どれくらい今中学校の英語教育について先生方の中で話題になっているのかなというのは、ちょっと若干気になります。私も前回学図の教科書を推薦しました。これは高橋委員と同じように、これだけしゃべれると、これを学ぶとこれができるよという、何か英語って使えるようになるんじゃないかという、わかりやすさがいいのかなと思いました。でもこれ若干難しいところで、先ほどの指導主事の話で、そうではなくても実際はやっているということで言うならば、それは授業の中でやるとこういうことができるよというのは、教師の裁量の中で十分できるんじゃないのかなという感じがします。そもそも僕たち日本語を覚えるのに教科書を見て覚えていませんから、教科書のあり方がそもそもなんなんだというところの議論になっちゃうんですけれども、ただ2020年、指導要領が変わって新しい形が生まれてくるわけですが、やっぱり一番大きく改革されるのが外国語、ここの要領が随分大きく変わるんじゃないかなと。つまり具体的に活用できる外国語という、この前提の中で、さまざまな改革がもちろん先ほど濱谷先生がおっしゃいましたが、小学校から教科としてなっていくために現在やっているのは3、4年生まで行われる。本当に大きな流れの、動くうねりの中で、何か指導要領が変わった前回変えなくて、今変えるのはどうかというふうに言われちゃうんですけれども、もし教科書を変えることで、新しい、つまり次、昔と随分違うと話がありましたけれど、これからももっと違うことになるんですよね。だからそこのうねりの中にもどんどん先行していく、よりすぐれた形でのプログラムがあるのかなというのは、すでになさっていたら本当に失礼なんですが、そういう努力をすごい期待しております。もう本当に今語学はものすごい変わり目にあると思います。少なくとも小学校は今まで教科として扱ってなかったものが教科となり、今まで英語を教えたことがなかった先生たちが、これから多分3、4年より下で教えることでものすごい大きなチャンレンジをなさっていると思います。そういう中で、中学校の語学、英語がそういう大きなチャレンジをするきっかけに、もし教科書を変えることによってなるんなら、私は大変にこれは難しいところですが、チャレンジしてみる必要もあるかなと思っています。その中で、やっぱり学図は今までの形の中では、本当に非常にすばらしい教科書だと思っています。ただ、英語が全然わからないんですけれども、一生懸命わからないなりに読んでいる中で、三省堂のニュークラウン、これは何か非常に前回の採択のときからこの形をとっていますし、新しい外国語の学び方の仕組みを一生懸命模索している教科書かなというのは感じております。この今の瞬間までもどっちと言えないんですけれども、すごく難しいなというふうに考えています。この後議論が少しあると思いますので、その中できっちり決めたいと思いますが、現在の今の時点で言わせていただくならば、教科書はとりあえず1に三省堂、新しい取組をチャレンジした教科書でやってみたらいかがかと。2番目として現行の学図で、その中でまた新しいチャレンジをしていただきたいなと。1に三省堂、2に学図と、非常にずるい推薦なんですが、ここがちょっと限界なんで。そのような推薦をしたいと思います。

 

【吉崎委員】

いいですか、ひとこと。僕はサバイバル英語というのはやっぱり必要だと思うんです。本当にこれから必要になっちゃうんだと思うんですよ。外国の人が来たとき逃げちゃうという手もあるんですけれども。僕は逃げちゃうので、今東京は9番目くらいの魅力都市なんですが、多分。全体は9位なんですが、外国人の対応がすごく低くて、あと案内がわかりにくいという点もあって、本当そうじゃないと5番以内に入っちゃうんですね。全ての面で。だから、そこが非常に苦手で、本当にどこかの、説明してくれないということをすごく不満に思っているんですね。それはどうしてかというと、サバイバル英語がないんですね。私も10カ月の結果わかったのは、肯定か否定、そしてキーワードがわかればいいんです。ただ何がキーワードか聞き取りにくいんです。音って重なっていますから。ただこれがキーワードだな。あと肯定か否定かなと言っているのがわかるだけで、何とか答えられるんです。それが聞き取れないと、絶対答えられないのでコミュニケーションできません。だから日本で言っているのは、発信発信ということは全く間違っています。サバイバル英語はそういうのを聞き取れなきゃどうにもならない。自分がホテルに行っても海外に行ってもどこに行っても。そういう体験をされる方はすぐわかります。サバイバル、これは聞き取れないと。そのためには、習うより慣れろと英語は言いますので、まず単元の初めはまず聞いてみると。どの程度自分が聞き取れるか、ネイティブを。その上で伝わらないなら絵でもいいわけで、これ光村は絵で出ているでしょう。数学の教師だとかいろいろあって、この教師はどれかみたいな当てているわけだけれども、そういうものを繰り返すうちに、何となくわかる。それは文字で確認するわけですからね。だからそういうのを必ず単元の最初には聞いてみると。自分がどの程度なのか、2回聞いても何でもいいんですけれども。そういうことの習慣をつけるということを必ずどの教科書もやってくださるのはいいんだけれども、何言ってもやらないんじゃないかと私は思っちゃう、最初から教科書を開けちゃうとか。そうじゃなくて必ず最初は聞いてください。そういう課題。最初のページがあれば、その問題を解きなさいと聞いて。できなきゃできなくていいんだよと、ここは。でも何度もやりましょうということで、やっぱりプラクティス・メイクス・パーフェクトなんですよ。だから慣れるしかないので、何度も聞くしかないんです。その聞く量が少ないんです。余りにも、日本の授業は、と私はつくづく思っています。

 

【教育長】

先ほど指導主事の説明の中で、どの教科書でもリスニングの授業ができるんだという話があって。であれば、今の学校図書でも当然その授業はできるはずなんだけれども、じゃあ現実その授業が非常に多く行われているのかということを考えたときに、まだまだ一部の教員なんですね。そういう授業を行っているという状態じゃないかというふうに思うんです。これは私は中学校の英語の先生を否定しているわけではないし、怠けているとか、サボっているとか、そういう意味で申し上げているわけではないんです。中学校の英語の先生はそれなりに一生懸命頑張っていらっしゃると思う。ただリスニングがですね、吉崎委員が言われたようなところの重要性をどれだけ認識しながら授業をつくっているかということになると、私はまだまだその意識が十分ではないじゃないかというふうに思うんです。私もヨーロッパの海外研修に行ったときにも経験したし、また別の機会にカナダに行ったときにも回り中、外国人の中に放り出されて一人だけぽつんと、もう通訳もいないし、まさに自分の今日の生活をどうしようかという状態に追い込まれたときがありますけれども、まさにサバイバル英語ですね。とにかくもう自分の身につけた英語の乏しい英語で会話をしなければいけないという場面を経験した中で、これはもう聞けないな。つまり何度もお願いしてゆっくり話をしてもらって、聞くことはできたけれども、それでも普通のコミュニケーションにはならないわけですよね。これがやっぱり聞けるということの重要性というものを私たちがもっと意識しないといけないと。そのためには英語の授業の中でもリスニングというものを、もっともっと大事にしていこうという意識の中で授業をつくってもらわなければ私はいけないと思います。今までの教科書でもできますよという話だけれども、じゃあ今と同じことをしていたら授業が変わらないじゃないですか。だとしたら授業を変えるためには、思い切って教科書を変えて、そういうつくりになっているもので、もう一回先生方を意識づけていただけませんか、というふうに働きかけるのも私は一つの方法だというふうに思うんです。ですから、これまで大事にされてきたものもあるかもしれないけれども、もう一回今私たちがどういう英語の授業を大事にしようとしているのか。そのことに立ち返って考えたときに、どの教科書で川崎の英語教育をつくっていくことが、これから先大事なのか。その可能性を持っている教科書はどれなのかという議論を私はしていかなければいけないというふうに思うんですけれどもね。

 

【高橋委員】

さっきの動機づけのところをもう一回聞きたいんですけれども。例えば、全然、さっきは全部の勉強の動機づけは同じなんじゃないかというふうに。今たまたま英語でこういう話になっていますけれども。ずっと今日採択のときに、理念とか「自主・自立」、「共生・協働」というところをしつこく、もしかしたら今日一日いていただいた方は覚えてしまったんじゃないかと、覚えていただきたいなと思ってお伝えしたんですけれども。それは、結局全ての教科に言えることで、なぜ勉強するんだと。なぜ教育があるんだろうとか、そういう話を今もしかしたらしなきゃいけないじゃないかなというふうに思っていて、なので動機づけって、結構全ての教科に言えることだと思うので、どんなさっき気づき、動機づけというのを授業展開の中で今やられているのか、もう一度教えていただいていいですか。

 

【カリキュラムセンター指導主事】

それでは動機づけの部分についてですが、まず大きなところとしては、川崎市は早くから小学校の外国語活動にALTを全ての時間につけていただいて。要はやはり外国人がいくら日本の中にふえてきたとはいえ、その人たちに子どもたちが話しかけられるか。何も用がないのに話しかけるのは不自然ですよね。やはり学校の中で外国人が、ネイティブスピーカーがいるということは、やはりそこで練習する機会が、本当の生の英語に触れる機会があるというところで、川崎の英語教育の入り口のところで、実際に使う場面があるんだよということを体験させる場として大事にしてきたところがあるんです。やはり実際にコミュニケーションの道具として通じる部分を大事にしたい。もう一つ、ALTを入れている重要なところに、やはり異文化を尊重する態度とか、やはりネイティブスピーカーが入ることによって、その人の持つ文化、その人の持つ考え方、そういうところに触れることができると思います。そういったところも、そういうALTが入ることによって、気づいたり日本人だけでは気づかないですので、そういう機会が与えられると思います。そういったところで、まず動機づけというところでは、そういうことが子どもたちが気づくというところが外国語教育の中で一つ大事なところかなと考えております。実際にその授業の中においては、教科書の題材を導入する部分での、動機づけというところに関してなんですが、教科書会社としてはどの教科書会社も指導するに当たって、やはりすぐに題材に入ってしまうというよりは、まずは教科書会社各社とも絵や写真とか、そういったものから、題材に興味を持たせるようなところから入っていくんですね。それから今扱われている内容についても、今現代社会で問題になっているような事項、国際理解問題、それから環境問題、それから平和問題とか、さまざまな多岐のものを扱ったりして、それにかかわるものを子どもたちに英語を通してひとつ気づかせてあげようというところを大事にしながら授業の展開をしているところです。先生方も非常にそこの動機づけ、各単元に入るところで写真、それから各学校でも50インチのモニターもありますので、そういったところで動画等を使いながら、その題材に興味を持たせるというところから、それを英語で言うとどういうふうに表現するんだろうかとか、どういうところに英語が使われているんだろうかとかいうところに興味を持たせながら授業が展開できるような形で動機づけを大事にしていると思います。あとはやはり目標を、各社とも今CAN-DOリストの形式での目標設定というところで、各社ともいろいろ工夫されているんですけれども、やはり今までは文法事項だけが先行して、例えば過去形を使うことができるとか、canを使って文をつくることができるとか、要はそういうことではなくて、じゃあそのcanを使うことによってどんなことができるのかというような目標設定。それから過去形よりも要は昨日したことについて説明することができるとか。そういったような目標設定に変わってきているんですね。そういったところから、高橋委員がおっしゃったような、学校図書の場合でいえば大きな目標設定をしているというところから、目標設定をしていたり、そのほかの他社もCAN-DOリストを細かく設けたりしながら、子どもたちがこの単元を学ぶとどういうことができるようになるよというようなところを知って、英語学習の動機づけができるような形に変わってきております。

 

【高橋委員】

それに対して。今の、ありがとうございます。その前に多分もう1個動機というのが私が聞いていてあるんじゃないかなと思っていて、例えばそういうところを踏まえて、この学校図書さんの構成でいいんじゃないかというところをお伝えしています。例えばALTさんと話したい。話しかけられるかという前に、ALTと話したい理由が、動機があると思うんですよね。例えばすごく仲よくなって何かとか、そういうちょっとした信頼関係からとか、そういった場面設定みたいなのは恐らくやられていると思うんですよ。それぞれのところで。そこからの動機づけというのは、非常にわかってやるか、結果的にそうなっているかというのは、大事かなと思うので、もしかしたらやっていただいた中での説明だったかと思うんですけれども、その動機づけ。さっき、サバイバルみたいなのも、ちょっと私的にはここ非常に似ているんじゃないかと思うんですけれども、例えば外国の人が来たから、じゃあしゃべりたいって思うのかどうだかって、じゃあ究極のサバイバルだったら、例えば最近海外の人は羽田から来る人が多いですよね。この間、終電に乗りおくれそうになった外国人が武蔵小杉にいて、どうしようとやっていたわけですけれども、例えばそういうのを見たら「助けたい」と思うわけです。私が海外に行っても同じような状況になるだろうというのは、何となく自分もそんなところがあるから、そういう人を助けたいの前に、話す前に、動機づけがあるからこそそうなっているという、もうちょっと何か深くあるんじゃないかなという。むしろそれをより研究いただいての学校図書というところも一応含んで推しています、ということもお伝えしておきます。

 

【中本委員】

指導主事にお伺いしたいんですけれども。もう本当にいろいろ考えたんですけれども、どうしても自分が苦手だった教科だったんで、いろいろ考えてしまうんですけれども。俳優として言葉を使って気持ちを伝えるということを仕事にしていまして、すごく感じるのは、今の指導主事のお話なんか聞いていても、学びの方法論だとか、形だとか、例えばCAN-DOリスト型の目標の設定とか、聞く、話す、書く、読むみたいな。もちろん管理する側の方ですから、そういう形をキャッチみたいなことでつくって、子どもにどう教えるかということになるんですけれども、でもそれを聞いていると、何か文法を教えられて苦しくなっていった自分みたいな感じになっちゃうんですよね。ちなみにうちのおやじは明治生まれですけれども、浅草でお土産屋をやっていまして、外国人は当時から来ていたんですね。全部日本語でした。外人に向かって。だーってやるんです。でも外人はわかるんですよね。じゃあうちの犬がぱっと玄関に入ったときに、言葉はしゃべらないですけれども、怒っているのか喜んでいるのかなんだかとわかるわけですよね。つまり僕が言いたいのは、何かもっと、ここまでの英語の学び方はものすごく変わりました。でもここからもっとすごいところの変わり方に、必ずなっていくと思うんです。少なくとも本当に今の小学生たちは動機はどうかは知りませんが、英語をしゃべるのに余り抵抗がないんですよ。実際に教室の中でやっていますし、本物の外国人としゃべりあっていますので、教育委員が来てスーツ着た格好で行っても「Hey!」ってやるんですよ。僕ら小学校や中学校のときにあり得ないですよね、英語をそんな形で使うという。ちょっと余計な話だったですけれども。踏まえて、やっぱり言葉の学びとして大事なのは、聞くことなんですよね。聞けなければ、しゃべれないですし、書くことも読むこともつながっていかない。やっぱり何を言っているかということを理解するときが、多分僕ら乳児のころに母親の何か言っていることを、やっぱり聞こうと一生懸命に聞いて理解しようとすることがやっぱり第一だと思うんです。多分それは聞く、話す、書く、読むの中の一つの聞くなんですということになるんでしょうけれども。でも具体的に、この4つの項目の中で何が一番重要なのかというような議論が、つまり具体的に活用できる外国語、具体的な議論が、研究会とか、先生方の中で今後を見据えて、どんな形のことがなされているのかちょっと聞かせていただきたいんですが。ものすごく自分の感想ばかりで、すみませんでした。

 

【カリキュラムセンター指導主事】

最初に申しましたとおり、今やはり現行、一つ前のところの実践的なコミュニケーション能力の育成ということで、中学校のほうは、話すことと、聞くことを中心に授業展開をしていました。私が教員になったころはそういう目標だったんですが、要は本当に今までの過去の英語教育の反省に立って、話すこと、聞くことを重視して、もっと話せるようにしようという教育をやってきたんです。その後、そこがある程度成果が上がってきたのを、さらにその先に進まなきゃいけないというところで、小学校からの外国語活動が入って、さらに中学校のほうで言語活動の高度化ということで今、聞くこと読むことの受信から、話すこと書くことへの発信につながる4機能の総合的な育成。聞くことをおろそかにするというわけではなくて、そこから発信へとつながる4機能の総合的な育成ということで、ただ話すだけではないんですね。やはり聞くことも踏まえて、聞いたことから話すことにつなげようとか、読んだことから話すことへつなげよう、書くことにつなげようというような授業展開を今目指しているところです。言語活動の充実の中で、やはり英語教育に関しては、この聞くことや読んだことから、話すこと、書くことにつなげようというような活動を各社、その「Project」というような形で、要は各レッスンでは基本的な聞くことや話すこと、それから読むことあたりを中心に練習して、そこまで学んだものを「Project」というような形、それから「Presentation」というような形とか、各社呼び名は違うんですけれども、4つの機能を統合して使えるような場面を設定していて、そういう力を育てようというふうにねらっています。どれか一つをねらっているわけじゃなくて、やはり聞くことももちろん大事なんですが、やはり第一言語習得と第二言語習得では全く状況が違うので、第一言語習得の場合には、聞くことはもちろんですね、日常的に言語があふれていますので、聞くことを中心なのはもちろん、常に学べるということですね。それから第二言語習得においても、外国に行ってしまって一定期間、毎日のように英語に触れられる環境と日本のように母国語で生活できる環境の中では、やはり圧倒的に英語に触れる時間が少ないので、やはり聞くことだけでの授業展開というのは無理があるんですね。だからこそ聞くことだけはなくて、それもやりながら、グループワークやペアワークを中心としたインタラクション、総合的なやりとりを中心とした学習が重要になってきたというところで各社とも必ずペアワーク、グループワークを。聞く活動ももちろん入っていますが、そういうところを重視した活動が展開されているところです。

 

【中本委員】

ありがとうございます。

 

【高橋委員】

もう一言だけいいですか。さっきからずっと英語に入るまでの間に、さまざまな教科の採択をしてきて、例えば技術では技術のキャリア教育に接点がありますねとか、横断的、系統的なというような話もさまざまな教科でお伝えした中で、例えば2つくらいの事例を出すと、一つは例えば特別支援とか、非常に英語の話がわかりにくくて、国語とかだとわかりやすいみたいな話をしているんじゃないかと思うわけですよ。例えば、特別支援だったときに、特別支援の、うちの息子なんかは、なかなか発語が出ない。言葉の概念に向けて、次なんで発語しなきゃいけないのかみたいなところを動機づけ、場面設定をしないと、というぐらい言いたいというふうにならなければ、伝えようとしないんですね。そういう場面設定をするというのは非常に、これ一つの事例としてはわかりやすい。もう一つは、先ほど中本委員がおっしゃっていましたけれども、正直言って、英語、ジェスチャーである程度伝わるんですよ。じゃあそれ以上なんで英語やるのみたいなことじゃないですか。今の話って。ジェスチャーでいいじゃん、極端な話。それならジェスチャーでいいじゃんと。じゃあ何でというときに、もう一つの例で言ったら、例えばうちに、さっき何かの教科でものづくり、川崎はものづくりの町だ、技術ですかね、言わせていただいたときに、非常に製造業が多くて、仲間も本当2代目とか3代目とかいて、やっているときにですね、やっぱり英語は躊躇するんです。そうするとどっちに動機があるかといったら自分のつくっているものがすごいいいものなんだと日本語では言えるんだけれども、海外出たときに、いい物だって言えなくなるわけですよ。ジェスチャーでちょっとはやるんだけど。そうしたら本来、彼らの動機としては、本当にいいものなのかと、この物は。本当にいいものだったらたくさんの人に伝えたいとならなければ、そういう伝えようという気持ちで動かないと。例えば、大人の社会ではそういう場面があります。今回は非常にキャリア在り方生き方教育というところを意識した形で、やっぱり中学生というところが非常にそういった社会との接続と大事なときに、そこら辺のイメージも持って、じゃあ中学生がどういうふうに場面設定して、動機づけに持っていくかということを考えてやらないと、あまりどの教科書を使っても、なかなか難しい状況になるのかなという。そういう意味での動機づけというのを、さっき動機づけ動機づけと言っていたんですけれども、本来何が、もっと心の芯にあるものがあって、だから話したい、だから聞きたい、もっと勉強したいと。こういう動機づけというのは、もう一回研究を重ねて、より検討を重ねていただきたいなというふうに。そういうのも含めて学校図書と言っています。以上です。

 

【峪委員長】

ありがとうございました。最後の英語でこのように長時間かけて議論をするというふうには想像しておりませんでしたが、その間、指導主事の先生から広い立場から御見解をいただきました。私たち本当に勉強になりました。ありがとうございました。それでは、ただいま委員の方の話を伺っておりますと、票数からいきますと光村が2委員、学図が2委員と、そして三省堂と学図を併用して1委員が、ということでございまして、さらに私の立場を申し上げますと、学図で推薦をしたいと考えております。その理由は皆さんのお話のとおりでございますが、さらには一般動詞から入っていくことの有用性というものを私は評価したいと思っております。小学校で既にbe動詞の英語を駆使しておりまして、その続きの中学校ということであれば、一般動詞のほうが英語活動が広範にできるというよさがあるかと思います。その他、さまざまあるんですけれども、学図を支持したいと思っております。いずれにしましても、そのほかの教科でもありましたが、この採択委員会の席上で、皆さんが教育に対する熱い思いを表出していただきました。そしてそれをこの場に留めることなく、それぞれ教育現場に何らかの形で私どもの熱意をお届けいただければ大変うれしいかなと。そういうつもりでしゃべっておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。特に、今回英語でいきますと、指導要領にありますように、聞く、話す、読む、書くということを言語の習得に関して、その4つを一様に幅広く、そして統合的に扱うということが、いわば本道ではないかなというふうに思います。もちろんリスニングの大切さは否定はしませんが、それのみをもって一冊の教科書を決定するということにもならないだろうというふうにも思います。ということでございまして、さまざま諸条件、総合的に鑑みて、学図で採択をするのがよろしいかと思うんですが、いかがでしょうか。

 

【教育長】

今の委員長のお話で、最後まとめざるを得ないでしょうけれども、単にリスニングがあるかないかだけで議論をしたつもりは私たちもありませんし、やっぱり教科書の中身全体を通じながら、議論してきたと思うんですね。一般動詞だbe動詞だという話は今、委員長のお話にもありましたけれども、多くの会社がbe動詞から入っているというところからすれば、一般動詞から入ることがどれだけの意味を持つのかというのは、これはまた慎重に検討しなければいけない課題だと思うんですね。4技能をきちんと身につけるということは、もう言うまでもないところで、これはもう学校にお願いしたいところですが、ただ、いずれによっても意識の中で、はいじゃあ教科書何ページ開いてというふうな形の授業がまだいまだに数多くある現状からすれば、それをどう変えていくのかというところを学校の先生方に真剣に考えてもらわないと、本当に子どもたちの英語力は高まっていかないと思うんですよ。だから、そこのところをやっぱり先生方に真剣に考えてほしいということを私もぜひ伝えていただきたいということをお話し申し上げて、私の意見としては終わりたいと思います。

 

【峪委員長】

何か私の表現がちょっとすれ違いにきつく当たっていたようでしたら申しわけないと思いますし、先ほどお話ししましたとおり、現場に届けたいのは今お話があった教育を改善する指導法の改善のことを我々が強調しているということを、私のほうからも再度お願いをしたいというふうに思います。それでは、外国語、英語科につきまして、第1地区から第4地区まで、ともに学校図書を採択するということでよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

では、外国語(英語)につきましては、第1地区から第4地区まで、学校図書を採択することといたします。ありがとうございました。

 

 

採択結果の確認

 

【峪委員長】

それでは、最後に全教科の採択結果を確認したいと思います。

社会(地理的分野)は、第1地区から第4地区までともに、帝国書院。

社会(歴史的分野)は、第1地区から第4地区までともに、教育出版。

社会(公民的分野)は、第1地区から第4地区までともに、教育出版。

地図は、第1地区から第4地区までともに、帝国書院。

国語は、第1地区から第4地区までともに、光村図書出版。

書写は、第1地区から第4地区までともに、東京書籍。

数学は、第1地区から第4地区までともに、教育出版。

理科は、第1地区から第4地区までともに、啓林館。

音楽(一般)は、第1地区から第4地区までともに、教育芸術社。

音楽(器楽合奏)は、第1地区から第4地区までともに、教育芸術社。

美術は、第1地区から第4地区までともに、日本文教出版。

保健体育は、第1地区から第4地区までともに、東京書籍。

技術・家庭(技術分野)は、第1地区から第4地区までともに、東京書籍。

技術・家庭(家庭分野)は、第1地区から第4地区までともに、東京書籍。

英語は、第1地区から第4地区までともに、学校図書。

以上、採択結果となりました。よろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、議案第43号は、そのように決定いたします。

 

議案第44号 平成28年度使用川崎高等学校附属中学校教科用図書の採択について

【峪委員長】

続きまして、議案第44号、平成28年度使用川崎高等学校附属中学校教科用図書の採択について、審査しております。議案第44号の説明を指導課長、お願いいたします。

 

【指導課長】

それでは議案第44号ということで、川崎市高等学校附属中学校の教科用図書につきましては、公立の中学校で学校教育法第71条の規定により、高等学校における教育と一貫した教育を施すものについては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律に基づき、採択地区とは別に、学校ごとに種目ごとに採択を行うものと規定されておりますので、議案第43号とは別に採択を実施するものといたします。御審議のほどよろしくお願いいたします。

 

【峪委員長】

ただいまの説明では、平成28年度使用教科用図書は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律に基づいて、川崎高等学校附属中学校におきましては、採択地区とは別に、学校ごと種目ごとに教科用図書を採択することができるとのことでした。しかしながら、先ほどの平成28年度使用中学校教科用図書の採択と同様の教科用図書を採択することでよろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは改めて申し上げます。

社会(地理的分野)は、帝国書院。

社会(歴史的分野)は、教育出版。

社会(公民的分野)は、教育出版。

地図は、帝国書院。

国語は、光村図書出版。

書写は、東京書籍。

数学は、教育出版。

理科は、啓林館。

音楽(一般)は、教育芸術社。

音楽(器楽合奏)は、教育芸術社。

美術は、日本文教出版。

保健体育は、東京書籍。

技術・家庭(技術分野)は、東京書籍。

技術・家庭(家庭分野)は、東京書籍。

英語は、学校図書。

以上で、よろしいでしょうか。

 

【各委員】

<了承>

 

【峪委員長】

それでは、議案第44号は、そのように決定をいたします。

 

6 閉会宣言

【峪委員長】

お疲れさまでした。以上をもちまして、本日の会議は終了といたします。ありがとうございました。

 

(17時06分 閉会)

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