離乳食のすすめ方の説明です。 離乳食はお子さんの発達に合わせて進めていきましょう。 離乳とは「朝食・昼食・夕食の1日3食をきちんと食べられるようになること」 「親と一緒に家族の1員として食卓を囲み、親とほぼ同じものを食べられるようになること」です。 その準備のためのお食事が離乳食です。咀嚼は完成していないので配慮は必要ですが、 特別に赤ちゃんのものだけ用意するものではありません。 親の食事から取り分けて作っていくと、自然と親と一緒の食事になります。 ご家族のお食事からどうやったら離乳食をつくることができるのか考えてみてください。 食事の基本は主食・主菜・副菜と乳製品、果物です。 毎回の食事で主食・主菜・副菜を揃えましょう。 1日のどこかで牛乳・乳製品と果物をとりましょう。 主食・主菜・副菜の揃った食事は、離乳食へ取り分けしやすいです。 朝食、昼食、夕食の1日3食毎日たべましょう。 バランスのよい食事とは、主食・副菜・主菜のそろった食事です。 アレルギー予防のために妊娠中や授乳中に母親が食物除去を行うことは推奨していません。 自己判断で特定の食べ物を除去することがないようにしましょう。 親と子が同じものを食べて健康になるために、バランスのよい食事を心がけてください。 大人の食事から離乳食への取り分け例です。 みそ汁の具を離乳食に取り分ける方法です。 まず、味噌汁の具を食べやすい大きさに切ります。 次に、切った具をだし汁を張った鍋に入れて軟らかく茹でます。 一部の具を離乳食用に取り出し、すり鉢などですりつぶします。 すりつぶした具に少しずつだし汁を加え、お子さんの発達に合わせた固さに調節します。 「離乳食を始める前に大切なこと」 離乳食は生活リズムと深い関係にあります。 早寝早起きを心がけ、朝になったら部屋を明るくしましょう。 授乳時間や授乳の間隔・回数を確認することも大切です。 授乳間隔が空かないと、離乳食が食べられないことがあります。 「お子さんが泣いたら授乳」ではなく、 本当におなかがすいているのか、甘えているだけなのかなどお子さんの様子を観察し、 お子さんの本当の要求を探しましょう。 離乳食の開始についてです。「ご家族がお食事をしているのをじーっとみる」といった赤ちゃんからのサインがでていますか。 生後5,6ヶ月になり、赤ちゃんからのサインが出てきたら、離乳食のはじめ時です。 他にも、 ・よだれをたらす ・指をなめる ・口をモグモグする ・首が据わっている ということも、離乳食を始めるサインの1つです。 1回食のポイントです。 「授乳時間のどこか1回を離乳食+授乳にする」 「子どもの様子を見ながら、1日1回1さじからはじめる」 「離乳食の舌ざわりや食感に慣れる」 「スプーンから食べ物を唇で取り込み、口を閉じてのどの奥のほうへ送って ゴクンと飲み込む動きを引き出す」 これらがポイントです。 1回食(5〜6ヶ月頃)のお口の様子です。 最初は口を開けたまま飲み込むが、だんだん口を閉じてごっくんできるようになります。 舌は前後に動きます。食べる時は、上唇の形は変わらず、下唇が内側に入ります。 口角(唇の端)はあまり動きません。 離乳食の形態です。 なめらかにすりつぶしたヨーグルトくらいの状態のものを与えます。 慣れてきたら、少し粒のあるベタベタ状の形態に進めます。 始めはすりつぶした10倍粥を1さじだけ与えます。 お粥に慣れたらすりつぶした野菜、じゃがいもも与えます。 野菜にも慣れたら絹ごし豆腐、白身魚、固ゆでの卵黄など、 たんぱく質の多い食品も与えていきます。 初めて与える食品は1日1種類のみ、1さじから与えていきます。 (写真:開始して10日目くらいの離乳食の例) おかゆ・じゃがいもペースト・麦茶の写真 この頃の食事は量も少ないので、フリージングなども活用しましょう。 1回分ずつ冷凍し必要な分だけ取り出せるようにします。 離乳食の食べさせ方です。 平らなスプーンを使い、水平に引き抜きます。 ゆったりと抱いて食べさせます。少し後ろに傾けるような姿勢にします。 離乳食後の母乳やミルクは飲みたいだけ与えます。 離乳食をはじめて1か月過ぎたら2回食へすすめていきます。 スプーンについてです。 離乳食を始めたばかりの1回食では、スプーンはできるだけ平らなものや 浅いくぼみのものを使います。 液状の食品は深いくぼみのものを横向きにして使います。 スプーンはお子さんの口に合ったものを選びましょう。 アレルギーのリスクを減らすポイントです。 「スキンケアで肌のバリア機能をキープする」 「離乳食をきちんと進めて、バランスの良い食事をとる」 「規則正しい生活で体調を整える」この3つです。 楽しく豊かな食生活は赤ちゃんの心と体をはぐくみます。 心配なことはきちんと診察を受け、医師と相談しながら進めましょう。 1回食編の説明は以上です。続きは2回食編へ。 離乳食を進める中で困ったり、わからないことがありましたら、 中原区役所地域みまもり支援センター地域支援課 栄養士までご相談ください。 お電話番号は044 744 3268です。 区役所窓口は2階の3番窓口です。