ハートリレー第27回 とにかくパワフル! 楽しく、自然に体を動かす工夫が
いっぱいの「WAKUWAKU親子体操」

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激しく動いたあとは、集中力が必要なゲームや工作も

 休憩を挟んで後半がスタート。みんなで手をつないで大きな輪を作ってジングルベルの曲に合わせてのリズム体操です。ママたちに肩の高さまで持ち上げてもらって子どもたちは大喜び。

 次はぎゅっと小さく丸く座ってゲームの時間です。バトン(軸)とボール(火)で作ったろうそくの、ボール(火)を落とさないようにお隣のお友達にリレーしていくというもので、今までの激しい運動から一転して集中力が必要なゲームです。「そっと、そっとね」と神谷先生の注意をしっかり守って、真剣な顔でチャレンジしていました。

写真 体操のときよりぐっと小さな輪になります

体操のときよりぐっと小さな輪になります

写真 ボールを落とさないように、お友達に渡します

ボールを落とさないように、お友達に渡します

 続いて、クリスマス会特別プログラムの工作タイム。幹事の山崎さんに教えてもらった手順で、4つのグループに分かれてクリスマスリースを作ります。お気に入りのパーツで飾り付け、完成したリースを神谷先生に見せにいく子どもたちの表情はちょっと得意げ。

写真 説明する山崎さん

説明する山崎さん

写真 スパンコールや毛糸で飾ります

スパンコールや毛糸で飾ります

写真 出来上がりを先生に見てもらいます

出来上がりを先生に見てもらいます

「ハートクラブ」

出来上がったリースを持って、クリスマスツリーの前で記念撮影

アンパンマン体操と手遊びで終了。最後はみんなでお掃除です

 次の体操は一番人気のアンパンマンです。この時間になると、参加親子全員の「楽しんじゃお!」という気持ちが最高潮に達して、笑顔も全開モード! アンパンマンになって思い切り空を飛んだあとは、神谷先生の“ぐるぐる”と、ふだん家庭ではなかなか経験できない大技が続きます。

写真 空を飛ぶ笑顔のアンパンマン

空を飛ぶ笑顔のアンパンマン

写真 “ぐるぐる”は順番待ちが出るほどの人気

“ぐるぐる”は順番待ちが出るほどの人気

 この日のプログラムの最後は手遊びです。「おべんとうばこのうた」などお馴染みの曲ばかりなので、一緒に大きな声で歌う子もいます。気がつけば1時間20分があっという間に過ぎていて、お別れの時間に。出席カードにシールをはってもらって、みんなで床のぞうきんがけ。後片付けも楽しいプログラムの一つになっています

写真 手遊びはみんな大好き

手遊びはみんな大好き

写真 カードにシールをはってもらった!

カードにシールをはってもらった!

写真 ぞうきんがけも体操の一部です

ぞうきんがけも体操の一部です

親子で体操しながら、お母さんの身体をケアできるように

 この親子体操のキーウーマンはインストラクターの神谷先生です。10年以上この場所で親子の体操を指導して、最初に教えた子どもはもう中学生になっているとのこと。

 プログラムは毎回考えてくるそうですが、その日の子どもたちやお母さんの様子を見ながら変えていくそうです。神谷先生は、「ここに来ているお母さんの年代が一番運動量も落ちて体力的にも弱っているのでケアが必要」とおっしゃいます。「子どもがいて自分のためにだけ時間を使うわけにはいかないお母さんだからこそ、親子で一緒に体操しながらお母さんの身体をケアしてあげたい」というのが先生の思いだそうです。

 そんな先生が体操の最中に発した「お母さんが遠慮してたら、子どもも遠慮しちゃうわよ」という言葉が気になったので質問してみると、「子どもは真似から入るもの、お母さんが一歩前に出れば、子どもも積極的になる。お母さんが変われば、子どもも変わる。お母さんがお家の中で太陽であれば、その家庭は暖かになる。その為には体力が必要なので、その体力をここの場所で少しずつ回復できるようにしたい」と返ってきました。「体操の教室だけど、お母さんが相談したい事があれば、先輩として応えてあげたい」ともおっしゃいます。

 そんな先生の熱い思いに共感して、神谷先生に教わりたいというお母さんたちが持ち回りで幹事をして「WAKUWAKU親子体操」を運営しています。今年度の代表幹事の佐藤さんも、最初は参加者として「とても助けられたから、この活動を絶やさずに続けていきたい」と言います。課題はいかにしてこの取り組みを広く知ってもらうかという広報面、との事でした。「不定期開催で、その都度その都度で告知するので、なかなか定着しづらいのが悩み。今後はスケジュール調整して、定期的な開催も視野に入れている」という事でした。

写真 お話しを伺った神谷先生(左)

お話しを伺った神谷先生(左)

写真 と幹事の佐藤さん

幹事の佐藤さん

取材を終えて

 「三つ子の魂、百まで」と言いますが、幼児期の親子のふれあいはその後の人生にとって、とても大切なものであると感じます。「親もリフレッシュしながら、一緒に成長する場に」という活動理念にも感銘を受けました。子どもは地域の宝物。地域の中でこのような活動があることをまずは知ることが大事かと思います。今回はとても有意義な機会をいただきました。ありがとうございました。

(NPO法人 高津総合型スポーツクラブSELF 戸沼)

 

「WAKUWAKU親子体操」のことをもっと知りたい

  • 活動場所:二子こども文化センター集会室

     高津区二子5-14-61

  • 活動日時:毎月1〜2回(不定期) 午前10時10分〜11時30分
  • 対象:歩行が安定した幼児~未就園児
  • 内容:リズム体操、手遊び、縄跳び、親子で楽しめる体操など
  • 会員・会費:随時募集・500円/回
  • 問合せ:WAKUWAKU親子体操

     waku2_oyakotaiso@yahoo.co.jp 

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取材先

WAKUWAKU親子体操

 
佐藤 玲子(さとう れいこ)さん

取材者

写真 取材者

NPO法人 高津総合型スポーツクラブSELF
戸沼 智貴(とぬま ともたか)

SELFは「地域の『遊び場』づくり。」をコンセプトに学校施設などで地域のニーズに沿ったスポーツ振興事業を行っています。