かわさき市政だより KAWASAKI 特別号 2022 JUNE 発行:川崎市 郵便番号210-8577 川崎市川崎区宮本町1 電話044-200-2111(代表) 編集:総務企画局都市政策部企画調整課 電話044-200-0372、ファクス044-200-0401 表紙イラスト 川崎市立川崎総合科学高等学校デザイン科2年 竹内花(たけうちはな)さん 「川崎市ブランドメッセージの3色それぞれに川崎市のイメージを描き、多種多様な川崎の未来の姿」を表現しています。 これからの川崎を見てみよう! ともにつくる 最幸(さいこう)のまち かわさき このたび、令和4(2022)年度からの4年間の具体的な取組や目標を定めた「総合計画第3期実施計画」等を策定しました。 実施計画では、時代の変化が急速に進む中、川崎市が今後の100年も持続可能なまちであるための、さまざまな取組を示しています。手に取っていただき、脱炭素化やSDGs(えすでぃーじーず)の達成に向けた取組、デジタル化への対応など、これからの川崎市の取組を知ることで、私たちのまちの将来像が見えてきます。川崎には交通・物流の利便性や先端産業・研究開発機関の集積、スポーツ・文化芸術資源など、優れたポテンシャルがあります。 この計画により、多くの方にまちの未来への関心をもっていただき、「最幸のまち かわさき」の実現に向けて、ともにチャレンジしていきましょう。 川崎市長 福田紀彦 市政に関するお問い合わせ、ご意見、ご相談は サンキューコールかわさき 044-200-3939 ファクス044−200-3900 8時〜21時(年中無休) 川崎市のデータ (令和4年5月1日現在) 人口154万962人(前年同月比93人減) 世帯数76万1.366世帯 2面------------------------------------------------------------------------------- 川崎市が進める SDGs(持続可能な開発目標)によるまちづくり 誰一人取り残さない、持続可能な未来の実現に向けて、川崎市はこれから、さまざまな取組を行っていきます。 川崎市の取組がSDGsのどのゴールにつながっているのか、川崎市が進めるSDGsの取組をご紹介していきます。 ゴール1 貧困をなくそう 地域社会全体で、子ども・若者を見守り、支える取組を推進します。 さまざまな背景・課題を抱えた子どもや若者の居場所づくりを進めます。 支援が届きにくい子どもや家庭を必要な支援につなぐしくみづくりなどを進めます。 ゴール2 飢餓をゼロに ひとり親家庭等に対する総合的な支援を推進します。 経済的支援をはじめとする各種支援のほか、関係機関と連携しながら課題を抱えた家庭に相談支援を実施するなど、ひとり親家庭等への総合的な支援を推進します。 都市農地の保全・活用に向けた取組を推進します。 ゴール3 すべての人に健康と福祉を 「地域包括ケアシステム」の構築に向けた取組を進めます。 地域活動の支援や担い手づくりなどを通じた「支え合いの地域づくり」を進めます。 地域の相談機関や認知症疾患医療センター等が連携し、認知症の人や家族を地域で支える体制の構築を進めます。 新型コロナウイルス感染症への対応など地域医療の充実に取り組みます。 待機児童対策を引き続き進めます。 【写真】 新型コロナウイルス感染症患者受入病棟で勤務する看護師 ゴール4 質の高い教育をみんなに 「かわさきGIGA(ぎが)スクール構想」に基づく取組を推進します。 個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けて、児童生徒の情報活用能力の育成と教員の指導力の向上を図ります。 学習履歴(スタディ・ログ)など教育データの効果的な活用を推進します。 一人ひとりの教育的ニーズに応じた、きめ細かな相談・指導・支援に取り組みます。 「地域の寺子屋事業」をさらに広げ、継続していきます。 【写真】 GIGA端末を活用した授業の様子 ゴール5 ジェンダー平等を実現しよう 男女のワーク・ライフ・バランスの実現に向けた環境づくりを進めます。 仕事中心の生活になりやすい男性の家庭生活への参画促進や働き方改革、ワーク・ライフ・バランスの推進に一体的に取り組みます。 女性活躍や働き方改革に向けた企業の取組を支援します。 【図】 女性活躍推進「かわさき☆えるぼし」認証マーク ゴール6 安全な水とトイレを世界中に 上下水道施設の更新や耐震化を進めます。 大規模地震発生時にも市民生活への影響を最小限に抑えるため、主要な上下水道施設の更新・耐震化を進めます。 【写真】 長沢浄水場 ゴール7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 地域エネルギー会社の活用により市域の再エネ普及拡大を進めます。 脱炭素社会の実現に向けて廃棄物発電を活用する地域エネルギー会社を今後設立し、市域の再生可能エネルギー普及拡大に向けた取組を推進します。 臨海部のカーボンニュートラル化実現に向けた取組を進めます。 川崎臨海部の産業競争力を強化していくため、カーボンニュートラルに寄与する産業の成長を推進するなど、カーボンニュートラルコンビナート構築に向けた取組を進めます。 【写真】 使用済みプラスチックから水素を製造するプラント ゴール8 働きがいも経済成長も 商店街や個店のデジタル化への支援を進めます。 キャッシュレス決済などのデジタルツール活用の促進に向けて、商店街や個店への支援を進め、商業の活性化を図ります。 【写真】 モトスミ・ブレーメン通り商店街 3面------------------------------------------------------------------------------- ゴール9 産業と技術革新の基盤をつくろう 量子コンピューティング技術の普及・発展に向けた取組を進めます。 量子コンピューティング技術の普及・発展に向けた企業や研究機関の参画を推進します。 量子ネイティブ人材の育成に向けた取組を進めます。 キングスカイフロントのさらなる活性化に向けた取組を進めます。 【写真】 IBM Quantum System One 「Kawasaki」 出典:日本IBM ゴール10 人や国の不平等をなくそう 「かわさきパラムーブメント」の取組を進めます。 「誰もが自分らしく暮らし、自己実現を目指せる地域づくり」に向けて、市民や事業者の方々と連携しながら「かわさきパラムーブメント」の取組を推進します。 【写真】 バリアフルレストラン ゴール11 住み続けられるまちづくりを コミュニティ交通の導入に向けた取組を進めます。 多様な主体等との連携や新技術・新制度を含むさまざまな運行手法の活用により、コミュニティ交通の導入促進等に向けた取組を推進します。 ブレイキンやスケートボードなど若者文化を活用し、若い人たちが集い、自らの可能性を広げるための環境づくりを進めます。 誰もが文化芸術に触れ、参加できる環境づくり(アート・フォー・オール)を進めます。 【写真】 INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2021 ゴール12 つくる責任 つかう責任 脱炭素化に向けたプラスチック資源循環の取組を進めます。 プラスチックごみの焼却に伴い多くの温室効果ガスを排出しているため、市民・事業者との協働によるプラスチックの資源循環を進めます。 【図】 かわさきプラスチック循環プロジェクト ゴール13 気候変動に具体的な対策を 2050年の脱炭素社会の実現に向けた取組を進めます。 市民・事業者など多様な方々との協働により、地球温暖化の原因となる二酸化炭素等の排出量削減に向けた取組などを推進します。 激甚化・頻発化する風水害への対策を進めます。 【図】 かわさきカーボンゼロチャレンジ2050(にーぜろごーぜろ) ゴール14 海の豊かさを守ろう 大気や水などの環境への負荷の低減を進めます。 よりよい大気や水などの環境を次の世代へ引き継ぐため、さらなる環境負荷の低減をめざし、多様な主体と連携した取組や事業者の自主的な取組等を推進します。 【写真】 水環境体験教室 ゴール15 陸の豊かさも守ろう 「全国都市緑化フェア」を契機に緑の価値の創出に向けた取組を進めます。 グリーンコミュニティの形成に向けた取組を推進します。 管理運営協議会等の設立を促進します。 新たな緑の人材の育成と確保に向けた取組を推進します。 【写真】 生田緑地 ゴール16 平和と公正をすべての人に 差別のない人権尊重のまちづくりを推進します。 すべての市民が不当な差別を受けることなく、個人として尊重され、生き生きと暮らすことができる人権尊重のまちづくりを推進するための取組を進めます。 防犯カメラの設置など、犯罪を未然に防ぐ、安全・安心なまちづくりに向けた取組を進めます。 【写真】 地域パトロール ゴール17 パートナーシップで目標を達成しよう 特別自治市制度の実現に向けた取組を進めます。 県との二重行政を完全に解消し、無駄をなくした迅速かつ柔軟な行財政運営を可能にする特別自治市制度の早期実現に向けた取組を進めます。 市制100周年を契機とした都市イメージの向上とシビックプライドの醸成を図ります。 市民創発による持続可能な暮らしやすい地域づくりを進めます。 町内会・自治会活動の活性化に向けた支援を進めます。 【写真】 区域レベルの取組「ソーシャルデザインセンター」の創出(多摩区ソーシャルデザインセンター) 4-5面------------------------------------------------------------------------------- 地域におけるこれからのまちづくり 私たちのまちのいたるところで市の取組が進められています。 私たちの住んでいるまちが、今後どのようになっていくのかをマップ形式でご紹介していきます。 川崎区 京急川崎駅周辺地区の整備 京急川崎駅周辺地区において、羽田空港との直結などの地理的優位性を活かし、民間主導で本市の玄関口にふさわしい商業・業務等の集積による賑わいの創出や、回遊性・利便性の向上のための都市基盤の整備の取組を進めます。 【写真】 京急川崎駅周辺地区 教育文化会館・労働会館の再編整備 老朽化が進んでいる教育文化会館について、川崎区の市民館として労働会館と空間や機能を融合し、効果的な運営ができるよう、令和6(2024)年度の供用開始に向けた取組を進めます。 市役所本庁舎の建替え 市役所本庁舎について、災害対策活動の中枢拠点としての耐震性能を確保するため、令和5(2023)年度の供用開始に向けて建替えの取組を進めます。 【図】 市役所本庁舎完成イメージ 富士見公園整備事業 【図】 富士見公園整備イメージ 京浜急行大師線連続立体交差事業 大師・田島支所等の建替え・複合化整備 幸区 新川崎地区の小学校新設 児童生徒の増加に的確に対応し、良好な教育環境を維持するため、令和7(2025)年度の新川崎地区新設小学校の開校に向けた取組を進めます。 市立看護大学の大学院設置に向けた取組 市域の看護力の一層の強化を図るため、令和7(2025)年度の大学院の設置に向けた取組を進めます。 【写真】 市立看護大学 夢見ヶ崎動物公園の施設整備など 幸区・中原区 JR南武線連続立体交差事業 渋滞緩和や踏切事故の解消、分断された地域の一体化による利便性の向上などの実現に向けて、JR南武線の連続立体交差化に向けた取組を進めます。 中原区 等々力緑地の再編整備 陸上競技場の球技専用化など、スポーツの聖地にふさわしい空間の創出や安全・安心で魅力あふれる公園の実現に向けて、民間活力を導入した施設の再編整備を推進します。 【図】 再編整備後のイメージ 小杉駅周辺の交通機能強化 JR武蔵小杉駅や駅周辺の混雑緩和に向けて、鉄道事業者等と連携して、JR横須賀線下りホームの新設と新規改札口設置に向けた取組を推進します。 【図】 JR横須賀線武蔵小杉駅下りホーム完成イメージ ※JR東日本提供 (仮称)等々力大橋の整備推進 高津区 脱炭素アクションみぞのくちの取組 国から脱炭素先行地域として選定された高津区溝口周辺地域で、太陽光発電設備の導入など、脱炭素化に資する身近な取組や先進的な取組を集中的に実施し、市民一人ひとりの環境配慮型のライフスタイルへの行動変容を促進する「脱炭素アクションみぞのくち」の取組を進めます。 【図】 脱炭素アクションみぞのくちイメージ 橘処理センターの建替え 安全・安心かつ環境に配慮するとともに、ごみの持つエネルギーを有効に活用し、より効率的なエネルギー回収設備を導入した廃棄物処理施設の整備を進めます。 【図】 橘処理センター完成イメージ 高津区・宮前区 橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群の整備 古代川崎の歴史的文化遺産を後世まで継承するため、市内で初めて国史跡に指定された「橘樹官衙遺跡群」(橘樹郡家(たちばなぐうけ))跡と影向寺(ようごうじ)遺跡)の保存整備・活用・調査研究を進めます。 宮前区 鷺沼駅周辺地区の整備 鷺沼駅周辺地区については、駅を中心に都市機能集積や交通結節機能の強化を図り、宮前区役所庁舎や宮前市民館・図書館の移転・整備を進めるなど、宮前区全体の活性化を促す「核」としての地域生活拠点の形成に向けた取組を推進します。 【写真】 鷺沼駅周辺 保育・子育て総合支援センターの整備 令和5(2023)年の運営開始をめざして、宮前区保育・子育て総合支援センターの整備を進め、同センターを拠点とした保育の質の維持・向上と地域における子育て支援の充実を図ります。 【図】 宮前区保育・子育て総合支援センター完成イメージ 多摩区 登戸・向ヶ丘遊園駅周辺地区のまちづくり 生田緑地や多摩川など豊かな自然環境や文化施設などのまちのポテンシャルと民間活力を活かした魅力的な拠点形成に向けた取組を推進します。 生田浄水場用地の有効利用のための整備 生田浄水場用地の一部を有効利用し、令和4(2022)年度中に市民へスポーツ及び交流の機会を提供する施設として、「フロンタウン生田」等の供用を開始します。 【図】 フロンタウン生田完成イメージ JR稲田堤駅の橋上駅舎化 【図】 JR稲田堤駅橋上駅舎化イメージ 麻生区 新百合ヶ丘駅周辺のまちづくり 横浜市高速鉄道3号線の延伸や社会変容等の環境変化を踏まえ、豊かな自然や地域資源を活かしながら、土地利用転換の誘導と交通結節機能の強化に向けた取組を進め、より質の高い、魅力ある広域拠点の形成を推進します。 協働による里山管理 特別緑地保全地区などにおいて、子どもたちの遊び場、学ぶ場を創出するなど、多様な利活用に向けた取組を推進するとともに市民等による効果的な緑地・里山の保全・活用を推進します。 【写真】 王禅寺四ツ田緑地 横浜市高速鉄道3号線の延伸に向けた取組 6-7面------------------------------------------------------------------------------- 交流でつながりがひろがるまちづくり 各区役所では、ともに支えあう地域づくりを進めるとともに、多様な主体の参加と協働により地域課題の解決を図る取組を行っており、多くの市民の方々や団体等がさまざまに活動し、誰もが暮らしやすい地域づくりが進められています。 こうした市民が主体となったまちづくりの活動分野は幅広く、参加している多くの人たちの交流や支えあいが広がっています。 皆さんの身近なところでも、地域をよりよくしたいという人たちが活動しています。ここでは、そうした地域づくりにかかわっている各区で活動する市民の皆さんをご紹介します。 川崎区 誰もが住んで良かったと思える安全・安心のまちづくり まちの未来と地域を創造するFSC(ふぁんずすぽーつくらぶ)川崎 ファンズスポーツクラブ川崎 井上 秀憲(いのうえ ひでのり)さん スポーツを観る、知る、話すことで全ての人とつながれると実感しています 「ファンズスポーツクラブ川崎(FSC川崎)」のモットーは幼児から高齢者まで、さらには健常者、障がい者の垣根を越えてスポーツの力で「まちの未来」と「つながり」をつくること。「カローリング・ボッチャ教室」などでは、年齢、性別、障がいの有無も気にせず、皆でチームを組み楽しみながら参加することで、それぞれの方の特性を知ること、思いやる気持ちを育んでいます。最近は外国人と地域とのつながりを目指してアジアなど色々な国のスポーツ体験を実施。子どもたちは言葉が少し通じなくても「Hey!」の掛け声とジェスチャーだけですぐに打ち解け仲良くなっています。これからもスポーツを通じて地域とつながる面白い企画をしかけていきたいです。 川崎区ってどんな所? 古くから宿場町として栄え、臨海部には高度な産業が集積し、川崎駅周辺は中心市街地として形成されるなど、歴史・文化・産業などの魅力ある地域資源が豊富なまちです。 幸区 「しあわせあふれるまち さいわい」 幸区をママが楽しく暮らせるまちに NPO法人幸区盛り上げ隊 倉林 智美(くらばやし ともみ)さん 幸区盛り上げ隊の活動や幸区の魅力を情報発信していきます! 「子育てに関する何かをやりたい!」と平成29(2017)年に「幸区盛り上げ隊」を立ち上げました。子育て真っ只中のママパパ同士、子育てを支援する人、地域の方などが出会い、つながりを目的に、子連れで参加できるイベントやマルシェ等を開催して交流の場づくりをしています。広報誌「幸区にゃんだふる通信」は年4回発行して区の魅力を区内外へ発信。幅広い世代の地域住民とママがつながるきっかけにもなっています。また、鹿島田にある「幸盛HOUSE(さちもりはうす)」で開催している撮影会や読み聞かせ、ランチ会等では、偶然にも同じマンションに住んでいる方と分かり、知り合いができたということも。ママパパもそうでない方も、ぜひ「幸盛HOUSE」やイベントに遊びにいらしてください。 幸区ってどんな所? 加瀬山や多摩川などの「自然空間」と、文化・芸術施設や商業・産業などが集積し活気のある「都市空間」が調和したまちです。 中原区 水と緑と笑顔が出会い 未来につなぐ 住み続けたいまち なかはら NECプロボノ倶楽部が地域の課題にプロボノで支援 NECプロボノ倶楽部 池田 俊一(いけだ しゅんいち)さん 川本 文人(かわもと ふみと)さん 社会課題の解決や活動支援でみんなが笑顔に、もっと元気に!! 会社の業務や経験で培った知識やノウハウを生かし、社会課題を解決するプロボノ。新型コロナウイルス感染症の影響で、活動が困難になった市民活動団体などに対して支援をしたいと考え、社内の仲間に呼び掛け活動を開始しました。現在、倶楽部員は社員約500人。勤務地も北海道から沖縄までとさまざま。オンラインを駆使した新しいプロボノスタイルを展開しています。支援活動を通じて、地域の方々に喜んでいただけるだけでなく、対話や共創により、新たな気づきや学びを得て、さらに元気をいただいています。これからは、地域の方との共創を広め、川崎の魅力を発信し、全国各地とを結ぶ懸け橋となるような広域連携にもチャレンジしていきたいです。 中原区ってどんな所? 等々力緑地などの自然に恵まれるとともに、都心への交通利便性に優れ、商業も賑わう、生活利便性が高く都市機能が集約されたコンパクトなまちです。 高津区 「歴史と進歩が調和した、心豊かに安心して暮らせるまち」 地域ぐるみで「食」による地域の活性化 二子新地グルメの会 高井 英彦(たかい ひでひこ)さん 地域に参加・応援してもらえるようなコンテンツをこれからも作っていきたいです 二子新地駅周辺は、元々住んでいる方と、新たに住み始めた方が共存しているエリアです。二子新地グルメの会は、「食」を通じて「元々住んでいる方の地元愛を支援すること」と「新たに住み始めた方にも地元愛を浸透させること」を目的に活動しています。例えば、商店会等と協力しながら、カレーフェスタ、区民祭後のオトナのほろ酔いナイト、地域のこども会と連携した花火大会や、農家と連携して地元野菜を使ったオリジナル料理を飲食店で提供するイベントを開催しています。イベントの際は、各店舗のお客さんが手伝ってくれることも。それが各店舗のモチベーションになり、本当に地域ぐるみで楽しんで開催できているんだなぁと実感しています。 高津区ってどんな所? 大山街道や橘樹官衙遺跡群をはじめ、古くから受け継がれ、培われてきた歴史文化と、都市の発展を背景に新たに生まれた都市文化が調和した魅力あるまちです。 宮前区 「人が好き 緑が好き まちが好き」 広げる「地域の居場所」、広がる「人の絆」 交流スペース・むかおかフェ 川田 和子(かわだ かずこ)さん 地域で暮らす方々や多種多様な団体の交流の場となっています 地域の方、多種・多団体が自由に参加し、お互いが助けあい、知らないことを知る機会にもなっている「交流スペース・むかおかフェ」。遠くに行かなくても、お金をかけなくても、人とおしゃべりをして触れ合うことは、元気の源にもなると考えています。そのために「地域にカフェを広げよう」、それがむかおかフェのコンセプトです。むかおかフェに参加した方が、「地域の居場所」づくりに共感して、もっと身近に作りたいと思っていただければ、一緒に考えお手伝いしています。今後も、たくさんの方にカフェに足を運んでいただき、地域の方の思いをお聞きしていきたいです。 宮前区ってどんな所? 地域に根付いた歴史・文化、農のある風景や平瀬川の水辺、菅生緑地や身近な公園の豊かな緑などの多彩な地域資源に恵まれ、多くの主体的に活動する区民に支えられてきたまちです。 多摩区 「水と緑と学びのまち 〜うるおい豊かな住み続けたいまちへ〜」 区画整理で変わる登戸を舞台に育まれる「ちょいマル」 ちょいマル 内山 恵太(うちやま けいた)さん 地域の方々の出会いに恵まれ、「ちょいマル」をやらせてもらっています 地域の方々の協力のもと、月2回開催している小さなマルシェ「ちょいマル」。現在の登戸・向ヶ丘遊園駅周辺は土地区画整理事業の進展により、日々状況が変わるまちの転換期。そんな中、ちょいマルでは、どうすれば今ここにしかない価値を生み出せるのかということを試行錯誤しながら、さまざまな活動に取り組んでいます。初めはまちの賑わいのためにはじめたマルシェですが、まちと関わらせていただく中で、「もっとまちのことを教えてほしい」「一緒にできることってなんだろう」とより強く思うようになり、活動内容も変化しています。「ちょいマルなどを通じて交流が生まれ、みんな笑顔のより良いまちになれるといいな!」ミライの登戸を夢見て、チャレンジを続けていきたいです。 多摩区ってどんな所? 多摩川や二ヶ領用水などの「水辺」、多摩川崖線軸の斜面緑地や生田緑地などの「緑」、大学や文化施設などの知的資源を活かした「学び」など、魅力あふれる地域資源の豊かなまちです。 麻生区 豊かな自然と芸術が溶け合う活力のあるまち 花がきっかけで生まれるコミュニケーション おか庭クラブ 中川 孝司(なかがわ たかし)さん 三上 由加利(みかみ ゆかり)さん 花をきっかけに地域の方々の自然な交流が生まれています 「花を育て、大切に思う方たちが増え、住みやすいまちになれば」と思い、始めた地域での花壇づくり。花壇づくりで大事にしていることは、メンバー同士で常に話し合うこと。また、花壇を見てくれる地域の方のご意見も取り入れること。そこからコミュニケーションが生まれることも。最近では花植えの際、近所の方に花苗をもらうことや、あいさつされることも増えてきて、活動が根付いてきていると実感しています。また、花壇内で自生している麻生区の由来と言われている「苧麻(からむし)」から糸やひもなどをつくる講座も開催しています。今後も花をきっかけとした地域のつながりづくりに取り組んでいきたいです。 麻生区ってどんな所? 芸術・文化が輝き、豊かな自然や農のある風景、景観の整った美しい街なみが調和し、安全・安心で魅力にあふれ、心の安らぎが感じられるまちです。 8面------------------------------------------------------------------------------- みんなの資産(公共施設)をみんなでもっと有効に活用するために 公共施設のいま 市民ニーズは多様化しています。 人口増加により多様化・増大化する市民ニーズにしっかりと対応する必要があります。 また、少子高齢化がさらに進むことを見据えた対応をする必要もあります。 市の公共施設の老朽化が進んでいます。 市の公共施設は、老朽化が進んでおり、10年後には約75%が築30年以上になります。 老朽化が進むことで、今まで以上に維持・改修に費用がかかります。 また、建物を建てる費用は氷山の一角で、建ててからの費用のほうが見えないところでたくさんかかります。 【図】 「建てる費用」の水面下に「電気・ガス・水道等」「人件費」「消耗品修理費など」「メンテナンス費」 これから人口が減少していきます。 現在も人口は増加を続けていますが、令和12(2030)年頃にピークとなり、その後は減少が見込まれています。 人口減少に伴い、公共施設を維持するための1人あたりの負担(1人あたりu数=公共施設の床面積÷人口)の増加が見込まれます。 【図】 川崎市の将来人口推計 R2(2020)153.8万人 ピークR12(2030)160.5万人 減少 R42(2060)148.7万人 以上を踏まえると、現状の公共施設をそのまま維持し続けることは非常に困難な状況です。 今ある施設をみんなで大事に賢く使っていくことが必要! 公共施設のこれから みんなの資産(公共施設)を有効に活用するため、次の取組等を行います。 施設の複合化 施設の建て替えなどの際に、異なる施設を一緒にします 子どもだけが利用できる老朽化施設A 高齢者だけが利用できる老朽化施設B →みんなで利用できる複合化施設 メリット 管理費の削減 施設環境の改善 利用者の交流促進 など、相乗効果によるサービス向上が図れます。 施設の多目的化 利用しない時間帯や未稼働の空間を有効に使います 昼間利用しているが夜間利用がない →昼間利用も夜間利用もある メリット 多様な市民ニーズへの対応 施設の利用率の向上 など、相乗効果によるサービス向上が図れます。 その他、施設の長寿命化など、「資産マネジメント第3期実施方針」に基づき取組を進めていきます。 市政の計画的な推進のために 総合計画とは? 川崎市総合計画は、「安心のふるさとづくり(成熟)」と「力強い産業都市づくり(成長)」の調和により、市政をバランスよく進めるために策定したものです。この計画に基づき、「成長と成熟の調和による持続可能な最幸※のまち かわさき」の実現をめざします。 ※「最幸」とは…川崎を幸せあふれる「最も幸福なまち」にしていきたいという思いを込めて使用しています。 総合計画の構成 本市がめざす都市像やまちづくりの基本目標を定めた「基本構想」と、基本構想に定める基本政策を体系的に推進するために政策の方向性を明らかにする「基本計画」、これらのビジョン・方向性に基づき、中期の具体的な取組や目標を定める「実施計画」で構成されています。 【図】 基本構想 30年程度を展望 基本計画 概ね10年の長期計画 実施計画(政策体系別計画・区計画) 4年の中期計画 行財政改革の推進のために 市の事業やサービスを着実に提供するため、必要な経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・時間)を確保し、最適な配分とすることで、より市民の皆様に満足いただける行財政運営を「川崎市行財政改革第3期プログラム」に基づき行います。 改革の取組4つの柱 取組の柱1 社会経済状況の変化を踏まえた市民サービスの再構築 みんなが必要とするサービスをずっと続けられるように見直すことが大事だね! 取組の柱2 市役所の経営資源の最適化 仕事のやり方を見直したりすることで、市役所の中の資源をうまく使うことが大事よね! 取組の柱3 多様な主体との協働・連携の更なる推進 よりよいまちになるように、みんなで地域の課題解決などを行うことが大事よね! 取組の柱4 庁内の人材育成と意識改革 よりよいサービスのために、自らチャレンジする職員を増やすことが大事! 「川崎市行財政改革第3期プログラム」は、令和4(2022)年度から令和7(2025)年度までの4年間を計画期間としています。 健全な財政運営のために 「必要な施策・事業の着実な推進」と「持続可能な行財政基盤の構築」の両立に向けて、中長期的な視点で、健全な財政運営を行います。 Q 市の財政状況が厳しいと聞いていますがどうしてですか? 子育てがしやすいように保育所を作ったり、学校の校舎が長持ちするようにリフォームしたり、脱炭素社会の実現に向けた取組を推進するなど、将来を見据えて、川崎市が今すぐにやらなければならない事業を優先して進めているからです。 Q 厳しい財政状況に対して、市はどのような対応をしているのですか? 財政運営の指針である「収支フレーム(下表)」を作成し、この数年は、減債基金から借り入れを行うこととしていますが、借り入れはあくまで臨時的な対応であるため、可能な限り早期の返済に努めます。 財政運営の「取組目標」 1 早期の収支均衡 2 プライマリーバランスの安定的な黒字の確保 3 減債基金借入金の早期の返済 【グラフ】 収支フレーム(一般財源ベース) ※「減債基金」とは、市債(市の借金)を返済するための財源を確保し、財政の健全な運営のために積み立てている基金です。 ※「プライマリーバランス(基礎的財政収支)」とは、これまでに発行した市債に関わる元利払いを除いた歳出と、市債発行などを除いた歳入との収支のことをいいます。 市LINE公式アカウント 「@kawasakicity」で検索 シティプロモーションツイッター @kawasaki_pr YouTube市公式チャンネル 「川崎市チャンネル」で検索