施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2010年度


<基本情報>

施策課題 14103000 踏切横断対策の推進 作成課 建設緑政局計画部企画課
基本政策 安全で快適に暮らすまちづくり 政策の
基本方向
快適な地域交通環境をつくる 基本施策 身近な地域交通環境の整備
関係課 建設緑政局道路施設課、道路整備課
まちづくり局交通政策室
重点

<施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●川崎市内には128箇所の踏切があり、そのうちピーク時の遮断時間が40分以上のいわゆる開かずの踏切は17箇所、その他にも歩行者交通の多い踏切などが多く存在しています。(平成18年度調査)
●これらの踏切による通勤・通学時の遮断時間の長時間化や、人や車の事故の危険性、さらに渋滞による環境の悪化など諸問題が顕在化しており、鉄道事業者等関係機関との連携による効果的な取組みが課題となっています。
●踏切道の改善には立体交差化等の「抜本対策」と構造改良等の「速効対策」の両輪による効果的な取組が必要です。
施策の概要 ●踏切遮断時間や、人や車の交通量などの客観的な指標により抽出した緊急に対策が必要な踏切34箇所については、2008年度に策定した整備計画に基づき早期に効果が期待できる踏切内歩道部のカラー化等の対策を実施します。また、緊急に対策が必要な34箇所以外の踏切については、安全性の向上に向けた整備方針及び整備計画を策定します。
●東急電鉄との協定に基づき、東横線複々線化にあわせた元住吉1号踏切の旅客本線の高架化等を推進します。
●踏切道改善の抜本対策として、京急大師線連続立体交差事業等を推進するとともに、JR南武線の尻手駅から武蔵小杉駅間の立体化について調査・検討を進めます。
施策の目標 ●踏切内歩道部のカラー化や拡幅、立体交差化などの対策を実施することにより、踏切における安全性の向上と交通の円滑化を目指します。また、踏切の立体交差化では、踏切が除却されることで踏切事故や交通渋滞の解消といった安全性の向上と交通の円滑化のほか、市街地の一体化や回遊性の向上など地域分断を改善し、地域の活性化を図ります。

<成果の説明>

評価結果 (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●緊急に対策が必要な34箇所の踏切のうち、2008年度に策定した整備計画に追加を含めた12箇所の踏切(御幸、小田第五、宿河原第二、向ヶ丘遊園4号、向ヶ丘遊園6号、生田1号、生田2号、生田3号、生田4号、読売ランド前2号、柿生1号、京急川崎第1)について、鉄道事業者と連携して、踏切の拡幅や歩道部のカラー化などを行いました。また、34箇所以外の踏切については、昨年度作成した整備方針に基づき優先箇所の抽出と歩道部のカラー化や注意喚起標識の設置などの「速効対策」を検討し、安全性の向上を図る改善計画を策定しました。
●東急電鉄との協定に基づき、鉄道施設高架下付近への駐輪場整備等を推進しました。
●京急大師線連続立体交差事業は、事業推進上の課題や跡地利用について、沿線協議会を開催し、理解、協力を得ながら段階的整備区間の整備の推進を図るとともに、地権者に対し、解決策を提示し用地測量の段取りまでたどり着き、また別件の用地取得については、収用法の手続きを視野に入れ、事業認定申請書を作成しました。工期延伸や事業費の変更について、学識経験者の意見を伺い、妥当性の検証を行った上で、政策・調整会議へ報告し、京急電鉄と施行協定を変更しました。また、鈴木町すり付けに向け、国などの関係機関と国庫補助再算定や川崎縦貫道路の交差協議を行いました。「鉄道委託工事の手引き」は、作業部会を組織して素案を作成し、鉄道事業者へ説明会を行い作成を完了しました。
●JR南武線の連続立体交差化については、過年度までに整理した検討案の深度化を図るための検討委託協定をJR東日本と締結しました。また、尻手駅から矢向駅間を市域とする横浜市との協議において、連立事業への取組に関する意思確認が得られました。
2008
B
2009 (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 ●今後、踏切道の改善を着実に進めていくためには、財源や優先順位付けなどの検討とともに、事業手法や実施時期について鉄道事業者等関係機関と十分な協議・調整を行い、協力を得る必要があります。
●緊急に対策が必要な34箇所以外の踏切には、通学路など安全対策を必要とする箇所も含まれていることから、引き続き市内に存在する踏切の改善対策を進める必要があります。
B
2010 (1)、(2)を踏まえた第3期実行計画における取組や方向性 ●緊急に対策が必要な踏切のうち更なる改善が可能な箇所に拡幅等を実施するほか、緊急に対策が必要な踏切以外の踏切は、策定した安全性の向上や交通の円滑化を目指した整備計画に基づき、踏切内歩道部のカラー化など同様の対策に取り組みます。
●京急大師線連続立体交差事業の段階的整備区間については、整備の推進や産業道路の立体交差化を行うとともに、段階的整備区間以降の鈴木町すり付けの推進に向け、国などの関係機関と国庫補助再算定や川崎縦貫道路の交差などの協議を進めます。また、JR南武線連続立体交差事業についても、引き続き関係機関と調整し、事業実施に向けた合意形成を図ります。
B

A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの


<参考指標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
速効対策実施済の踏切数    
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
踏切道の改善の整備計画に基づく、構造改良やカラー化など速効対策を実施した踏切箇所の累計    
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
大きいほどよい    
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2008 3 3 箇所 2008       2008      
2009 8 9 箇所 2009       2009      
2010 14 21 箇所 2010       2010      

<事業費>

(単位:千円)
年度 2008(H20)年度 2009(H21)年度 2010(H22)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 513,932 512,967 568,696 568,610 568,325 474,073 474,468 313,244

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 3ヵ年の達成度 事務事業名 3ヵ年の達成度
踏切道改善推進調査事業 II 東京急行東横線元住吉第1号踏切等関連施設改良推進事業 III
安全施設整備事業 III 京浜急行大師線連続立体交差事業 III
JR南武線連続立体交差事業 III 街路整備事業 III
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