施策課題 | 25201000 | 医療の質及び患者サービスの向上 | 作成課 | 病院局経営企画室 | |||||
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基本政策 | 幸せな暮らしを共に支えるまちづくり | 政策の 基本方向 |
地域での確かな医療を供給する | 基本施策 | 信頼される市立病院の運営 | ||||
関係課 | 病院局総務部庶務課、川崎病院事務局、井田病院事務局 | 重点 |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●近年の医療需要は、医療の高度化、高齢社会の急速な進展による老齢人口の増加、慢性疾患を中心とした疾病構造の変化などにより複雑化、多様化する傾向にあります。市立病院は、地域の基幹病院又中核病院として、これら市民の医療ニーズに対応した質の高い安全で安心な医療サービスを提供することが求められています。 ●産科、小児科をはじめとした全国的な医師や看護師等の不足により、診療科の休止や廃院に追い込まれる病院が増加する中、市立病院には継続的かつ安定的に医療を提供するため医師等の確保に積極的に取り組む必要があります。 |
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施策の概要 | ●民間医療機関では対応が困難な救急、小児、周産期等の不採算・特殊医療、がん等の高度・先進医療、結核、感染症等の行政的・政策的医療など、公立病院として担うべき医療を安定的に提供します。 ●各種研修の実施や資格取得支援等により医師・看護師等の育成を行うとともに、医療機器の高機能化をすすめ、医療の質の向上を図ります。 ●また、関連大学への継続的な働きかけや、退職動向等を踏まえた柔軟な採用選考の実施、あるいは看護職員宿舎の整備などにより、医師や看護師等の医療人材確保に向けた取組を進めます。 ●新たな取組として、市域の局地災害や事故現場で医療活動を行う「市内救急医療派遣事業」を実施します。 |
施策の目標 | ●平成13年1月から休止していた「市立川崎病院新生児集中治療管理室(NICU)」の平成21年度末までの再開、「市内救急医療派遣事業」の開始などにより、救急医療体制の充実を図ります。 ●入院患者満足度95%以上、外来患者満足度85%以上とするなど、患者が求める質の高い安全で安心な医療を提供します。 |
評価結果 | (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●川崎病院では、救命救急センターの医師を4人増員し体制強化を図りました。平成22年4月に認定を受けた神奈川県地域周産期母子医療センターについては、新生児集中治療管理室(NICU)の診療体制・看護業務の見直しと人材育成を図りつつ、前年度を333人上回る2,111人の患児を受け入れました。また、市内救急医療派遣チームを事故現場に4回出動させるとともに、神奈川DMATの認定に向け共同訓練に取り組むなど、災害医療への対応を行いました。 ●井田病院は、救急患者の受入体制を強化し、平成22年11月に神奈川県から救急病院の認定を受けた結果、救急車受入件数は前年度から309件増え2,318件となりました。また、地域がん診療連携拠点病院として、研修会や市民公開講座を開催しました。 ●全国の看護師養成学校への働きかけや採用選考の地方会場実施等により、看護職員確保に向けた取組に努めました。 ●入院・外来患者満足度は、川崎病院が92%・84%、井田病院が95%・81%となり、井田病院の入院患者満足度が昨年度と同じである以外は、全て向上しました。 (参考 入院・外来延患者数は、川崎病院227,382人・474,171人、井田病院117,831人・123,455人) |
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2008 | ||
A | ||
2009 | (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 | ●小児科、産科をはじめ全国的に医師や看護師等の不足が続く中、地域の基幹病院又は中核病院として、引き続き市民の医療ニーズに対応した質の高い安全で安心な医療サービスを継続的かつ安定的に提供することが求められています。 ●緊急母体搬送やハイリスク妊娠の増加、市立病院への救急搬送患者受入要請件数の増加などから、周産期医療、救急医療等の医療機能の強化が求められています。 ●井田病院の一部開院、全面開院に伴い、再編整備の基本方針である「がん等の高度・特殊な医療」、「成人疾患医療」、「二次救急医療」、「結核医療」、「地域医療連携」の5つの医療機能を強化するための体制整備等を図る必要があります。 |
A | ||
2010 | (1)、(2)を踏まえた第3期実行計画における取組や方向性 | ●川崎病院の救命救急機能拡充のため、救急専門医等の確保・育成を図るとともに、病床の効率的管理や地域医療計画に基づく他の医療機関との連携を強化するよう努めます。 ●再編整備中の井田病院は、地域がん診療連携拠点病院としてがん等の高度・特殊医療や成人疾患医療等の機能充実を図るとともに、救急医療体制強化等の医療機能拡充に必要となる医療人材の確保に努めます。 ●より良質な看護サービスの提供と看護師確保対策等のため、7対1看護配置基準を平成24年度に川崎病院、平成27年度に井田病院に導入し、継続・安定的な患者本位の医療の提供を行います。 |
B |
A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの
参考指標名(1) | 参考指標名(2) | 参考指標名(3) | |||||||||
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川崎病院救命救急センター受入れ患者数 | 入院患者満足度調査(川崎病院/井田病院) | 外来患者満足度調査(川崎病院/井田病院) | |||||||||
指標の説明(1) | 指標の説明(2) | 指標の説明(3) | |||||||||
救命救急センターで、一年間に受入れた救急搬送患者数です。救急車をどれだけ受入れたかを表す指標です。ERによる患者数急増に合わせ、2010年度の目標を2009年度の実績値に変更しています。 | 入院患者が求める質の高い安全で安心な 医療を、どの程度提供できているかを表す 指標です。 ※計画値・実績値の見方 川崎病院の数値/井田病院の数値 |
外来患者が求める質の高い安全で安心な 医療を、どの程度提供できているかを表す 指標です。 ※計画値・実績値の見方 川崎病院の数値/井田病院の数値 |
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指標の方向性(1) | 指標の方向性(2) | 指標の方向性(3) | |||||||||
大きいほどよい | 大きいほどよい | 大きいほどよい | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2008 | 2,537 | 6,646 | 人 | 2008 | 95/95 | 93/96 | % | 2008 | 85/85 | 77/84 | % |
2009 | 2,537 | 6,679 | 人 | 2009 | 95/95 | 91/95 | % | 2009 | 85/85 | 80/76 | % |
2010 | 6,679 | 7,267 | 人 | 2010 | 95/95 | 92/95 | % | 2010 | 85/85 | 84/81 | % |
年度 | 2008(H20)年度 | 2009(H21)年度 | 2010(H22)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 11,121,031 | 10,308,555 | 11,031,644 | 12,668,787 | 12,027,843 | 11,036,674 | 11,393,989 | 11,360,031 |
事務事業名 | 3ヵ年の達成度 | 事務事業名 | 3ヵ年の達成度 |
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川崎病院の患者サービスの向上 | II | 井田病院の患者サービスの向上 | III |
良質な医療の提供を担う人材の育成・確保 | III | 多摩病院の運営管理 | III |
経営健全化の推進 | III |