施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2010年度


<基本情報>

施策課題 42102000 大気環境等改善対策の推進 作成課 環境局環境対策部環境対策課
基本政策 環境を守り自然と調和したまちづくり 政策の
基本方向
生活環境を守る 基本施策 地域環境対策の推進
関係課 環境対策部企画指導課 環境対策部環境対策課 公害監視センター 重点  

<施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●大気汚染の一因となる二酸化窒素や浮遊粒子状物質の環境濃度は改善傾向にありますが、環境基準の達成・維持を図るため、大気汚染の低減に向けて総合的な取組が引き続き必要です。特に、二酸化窒素については、一部の測定局で環境基準非達成の状況が続いており、全局達成を図ることが喫緊の課題です。また、国において2009年9月に、環境基準が設定された微小粒子状物質(PM2.5)などの大気環境の新たな課題への対応も必要です。
●過去に輸入されたアスベストの8割以上が建材として利用されており、今後アスベスト含有建材を使用した建築物等が耐用年数を迎えるため、解体作業等が増加する見込みですが、大気汚染防止法にあっては、吹付けや保温材等の比較的飛散性の高い建材のみが対象となっていることから、法の対象外の建材についても不適正な解体作業等が行われないようにする必要があります。
施策の概要 ●大気汚染の防止対策としては、環境濃度の常時監視を継続して実施し、その環境情報等を迅速に広く提供していくほか、工場等から排出される大気汚染物質の排出基準適合状況の監視や排出量の削減の促進・指導など、関係機関と連携を図りながら、環境基準や環境目標値等の早期達成とその維持に向けた各種取組を推進します。
●悪臭、騒音・振動問題については、迅速かつ適切な対応を図ります。
●中小企業者に対する公害防止施設の新設等に伴う資金の融資あっせん・利子補給制度を継続して実施します。
●アスベスト環境対策を充実するための制度化を図ります。
施策の目標 ●大気汚染については、国の環境基準や市の環境目標値等の達成とその維持を目指します。
●騒音、振動及び悪臭については、苦情件数の減少を目指します。
●アスベスト環境対策については、2010年度中に環境審議会の審議、政策調整会議による施策決定、市民意見の聴取、法制課の審査及び議会の承認を経て制度化の実施を図ります。

<成果の説明>

評価結果 (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●工場等の監視、指導の徹底を図り、工場等からの窒素酸化物(NOx)排出量は、2005年度に初めて対策目標量(9,330トン/年)を下回り、その後は、達成、非達成を繰り返しながら推移しております。2,009年度実績は、9,591トン/年と非達成でした。一方、粒子状物質(PM)排出量は、2,009年度実績は、1,629トン/年であり、引き続き対策目標量(2,120トン/年)以下でした。
●環境性能に優れた燃焼施設等の導入促進を図るために、2010年4月に環境への負荷の低減に関する指針を改正し、NOx排出濃度に係る指針値を設定するとともに、その支援策として同年6月に、当該施設を公害防止融資制度の融資対象に加え、7月には事業者セミナーを開催しました。
●光化学オキシダントの原因物質である揮発性有機化合物(VOC)の排出を削減するため、2010年9月に川崎市VOC排出抑制取組ガイドを発行し、市内事業者等に講習及び周知を行いました。
●2010年度における苦情件数は、悪臭が73件、騒音が51件、振動が14件であり、その多くは悪臭では屋外での焼却行為や板金塗装、騒音・振動では建設作業によるもので、主に住居の近隣からの影響によるものです。
●アスベスト環境対策については、個々の事務手続きが目標どおり進行しており、年度内に制度化を実施を実施しました。
2008
B
2009 (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 ●今後の大気環境の課題としては、二酸化窒素の環境基準の全局達成、本市を含め全国的に環境基準が達成されていない光化学オキシダントの環境改善、新たに環境基準が設定された微小粒子状物質(PM2.5)への対応などが挙げられます。
●アスベスト環境対策については、施策の実施のため円滑な制度の運用を行う必要があります。
B
2010 (1)、(2)を踏まえた第3期実行計画における取組や方向性 ●環境基準の達成及び維持を図るために、継続して工場・事業場等からの大気汚染物質排出量の監視及び削減に向けた指導を進めていきます。2009年2月の環境審議会答申を踏まえて、工場・事業場のNOx対策としてトップランナー燃焼施設の導入促進を図っていきます。
●光化学オキシダントの原因物質であるVOCの排出削減を図るため、事業者の自主的な取組の支援等を進めていきます。
●PM2.5の常時監視体制の整備及び実態把握を進めるとともに、対策の検討に向けて情報収集等を行っていきます。
●制度を適切に運用して、より効果的なアスベスト環境対策を実施していきます。
B

A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの


<参考指標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
全測定局(18測定局)における二酸化窒素の環境基準達成状況 NOx対策目標量の達成状況  
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
市の環境基本計画の重点目標に、二酸化窒素の環境基準を2010年度までに達成することを掲げており、2009年度は自動車排出ガス測定局3局で環境基準を達成していません。2010年度実績値は見込値とします。 環境基準(対策目標値)を達成するための市内の工場等(固定発生源)の許容排出総量として規定された数値です。2010年度実績値は、2011年度中に集計します。  
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
     
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2008 18 15 2008 9,330 9,210 t/年 2008      
2009 18 15 2009 9,330 9,591 t/年 2009      
2010 18 15 2010 9,330 集計中 t/年 2010      

<事業費>

(単位:千円)
年度 2008(H20)年度 2009(H21)年度 2010(H22)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 436,525 394,523 435,297 416,578 393,002 418,925 416,758 396,269

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 3ヵ年の達成度 事務事業名 3ヵ年の達成度
大気汚染防止対策事業 III 公害防止資金融資事業 III
公害常時監視事業 III 悪臭防止対策事業 III
騒音振動対策事業 III アスベスト対策事業 III
環境情報システム運営事業 III    
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