施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2010年度


<基本情報>

施策課題 51402000 中小企業の経営安定 作成課 経済労働局産業振興部金融課
基本政策 活力にあふれ躍動するまちづくり 政策の
基本方向
川崎を支える産業を振興する 基本施策 中小企業の経営環境の整備
関係課 経済労働局産業振興部中小企業溝口事務所 重点

<施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●本市の産業が持続的に発展するためには、本市の産業を支えている多くの中小企業の経営安定が不可欠です。また、地域経済を活性化させるため、新たな産業を育てる必要があります。
●長期化する不況により、中小企業の経営環境は大変厳しいものとなっています。このため、資金繰り支援など緊急措置としての融資制度や経営相談などによる対応が求めらています。
施策の概要 ●本市の産業を支える中小企業の経営安定のため、資金繰り支援により事業に必要な資金の円滑な供給に取組みます。また、新たな産業を育て地域経済を活性化させるため、創業や新分野進出に向けて、金融面からの支援を実施します。
●緊急経済対策の一環として、本市の中小企業融資制度が効果的に活用されるよう、経済情勢に即応した制度の見直しを行います。また、資金需要の高まる時期には、資金繰りや経営に関する相談などに迅速に対応できるよう特別相談窓口体制を適時に実施します。
施策の目標 ●融資制度の利用及び金融相談を通じて、市内中小企業者等にとって必要な資金の円滑な供給を推進し、市民生活にとって重要な生活の場・雇用の場である中小企業の経営環境の改善を図り、本市産業の持続的な発展を目指します。

<成果の説明>

評価結果 (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●緊急経済対策として、経営安定資金の融資枠を引続き1,000億円確保し、更に「小口特別融資」の実施や新たな資金の創設などの融資制度の改正により、厳しい中小企業の資金繰りを支援することで経営環境の改善を図りました。
●「小口特別融資」は、(1)小規模事業資金、(2)小口零細対応小規模事業資金、(3)経営安定資金(不況対策資金)を対象に融資限度額500万円までの場合は、融資利率年1.5%以内で利用できる資金で、大変多くの中小企業の方に御利用いただいています。
●新たな資金は、環境への配慮を進める事業者に向け「環境対策資金」を創設しました。
●そのほか融資制度の改正では、国の緊急保証制度に対応した資金の融資対象の拡充など条件面の緩和や、経営安定資金の一部融資利率の引下げを行いました。
●金融相談を含む経営全般に関する相談窓口として、年末に「特別相談窓口」を金融課、中小企業溝口事務所の2箇所に設置し、中小企業の経営相談に対応しました。
2008
B
2009 (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 ●一昨年の深刻な不況時に比較すると融資実績は落ち着き傾向にありますが、まだまだ中小企業の経営環境は引き続き厳しい状況にあり、今後も経済動向を見守っていく必要があります。
●国の緊急保証制度が3月末を持って終了します。2011年度以降は、対象企業が絞られることになり融資条件が厳しくなるなど、セーフティネット保証の認定を受けられる企業が減少する見込みです。
B
2010 (1)、(2)を踏まえた第3期実行計画における取組や方向性 ●引き続き厳しい経営環境にある中小企業に対し、十分な融資枠の確保や公的融資制度の更なる充実など、必要な措置を講じます。
●金融課及び中小企業溝口事務所で金融・経営相談及びセーフティネット保証の認定に取組んでいきます。
●中小企業の債務保証等を担う川崎市信用保証協会への適切な支援と連携強化を図ります。
●中小企業に対する金融支援の取組みは、第3期実行計画においては、現行の取組みを引続き継続して位置づけていくとともに、新たなニーズへも機動的に対応して行きます。
A

A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの


<参考指標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
預託・融資倍率 保証料補助実績 新規融資実績
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
●融資総額÷預託額で、預託額の融資実績に対する貢献度が把握できます。
2010年度実績値
(預託額)約315億円
(融資総額)571億円
●特別保証料が適用されている融資制度の保証料補助金の実績です。融資額に比例し保証料も増減されます。
2010年度実績値
(補助金)約8億9,067万円
●市の制度融資の融資実績です。経済環境等によって左右される面が大きいですが、一般には融資実績が大きいほど、当該施策による便益がより多くの中小企業者にもたらされていると考えられます。
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
大きいほどよい 現状維持 現状維持
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2008 2.5 4.7 2008 461 461 百万円 2008 40,000 36,513 百万円
2009 2.3 2.2 2009 369 1,837 百万円 2009 45,000 68,216 百万円
2010 2.3 1.8 2010 145.6 891 百万円 2010 118.121 57,083 百万円

<事業費>

(単位:千円)
年度 2008(H20)年度 2009(H21)年度 2010(H22)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 15,752,190 17,831,651 15,750,873 17,980,531 33,128,328 15,747,665 33,051,330 32,452,768

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 3ヵ年の達成度 事務事業名 3ヵ年の達成度
間接融資事業 II 川崎市信用保証協会支援等事業 III
金融対策指導事業 III 中小企業の経営相談・金融相談事業 III
中小企業の経営相談・金融相談事業(溝口事務所) III コミュニティビジネス支援融資補助事業 III
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