施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2009年度


<基本情報>

施策課題 23101000 生活保護制度の適正な実施と自立の促進 作成課 健康福祉局地域福祉部保護指導課
基本政策 幸せな暮らしを共に支えるまちづくり 政策の基本方向 安心な暮らしを保障する 基本施策 自立生活に向けた取組の推進
関係課   重点

<施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●生活保護受給世帯の数は経済情勢の悪化等により年々増加傾向にある中、セーフティネットとして持続可能な制度を維持するため、真に必要な人へ生活保護の適用が図られるようにするとともに、一人でも多くの方の自立支援に向けた取組を強化していくことが課題となっています。
●市内の低所得者への生活資金の貸付事業を実施していますが、貸付に対する返済金収納率が低下している一方で、返済が確実であるといった貸付要件に該当しているかの確認が困難なため、その対応が課題となっています。
●民間保護施設の入所者の処遇や施設の老朽化への対応が求められています。
施策の概要 ●生活保護業務については、真に保護の必要な人を見極めることや医療扶助の適正化を図ることにより、適正実施を推進するとともに、被保護者の自立に向けた支援を推進します。また、生活保護の実施についての分析・評価・提言等を行うことを目的として、第三者機関である生活保護適正実施検討委員会を開催します。
●生活資金貸付事業は、貸付要件の統一を図り、適正な貸付を行います。
●一定の居住用不動産を所有する生活保護受給世帯について、神奈川県社会福祉協議会が当該不動産を鑑定し、これを担保として生活資金の貸付を行う要保護世帯向け不動産担保型生活資金貸付制度へ移行させることで、生活保護の適正実施を図ります。
●民間保護施設の入所者の処遇の向上を図るとともに、施設の老朽化に対応するため、施設の整備改修を実施します。
施策の目標 ●失業や病気などにより生活の維持が困難になった人に対し、生活保護などの社会保障制度をセーフティネットとして持続可能な制度として維持し、市民の安心な暮らしを保障するとともに、一人でも多くの人の自立を目指します。

<成果の説明>

評価結果 (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●被保護者への自立に向けた取り組みとして、生活保護適正実施検討委員会を2回開催し、その助言を受けながら、自立支援プログラムの充実を図りました。また非常勤の自立生活支援相談員による就労支援により116,437千円の生活保護費を削減したほか、生活保護年金専門員を平成20年度の2名から平成21年度は5名に増員配置し、生活保護受給者の年金受給権の調査や受給に向けての相談支援を行い、年金受給による自立支援の充実を図りました。(平成21年度における生活保護費の削減は24,520千円)
●生活資金貸付事業は、貸付け担当者への研修を2回実施し、制度への理解を深めるとともに、貸付け対象となる要件の再確認を行い、真に必要な方へ貸付けを行えるよう適正化を図りました。
●年度内に2世帯が、生活保護の受給から要保護世帯向け不動産担保型生活資金貸付へ移行できる予定となりました。
2008
B
2009 (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 ●平成20年秋のリーマンショックに端を発する経済雇用情勢の悪化により、生活保護受給世帯数が急増しました。同時に、雇用情勢の悪化により就労による自立が難しくなっています。
B
2010 (1)、(2)を踏まえた次年度の取組や今後の方向性 ●少子高齢化社会を背景として、今後も高齢者の生活保護受給者増が見込まれることから、平成22年度は生活保護年金専門員をさらに4名増員し、9ヶ所全ての福祉事務所に配置します。
●低所得世帯の不測の出費を支援するべく、生活資金貸付の適正実施について、引き続き取り組みます。
●要保護世帯向け不動産担保型生活資金貸付への移行をすすめるとともに、貸付け原資を神奈川県社会福祉協議会へ補助することにより、もって生活保護の適正実施を推進します。
●第3期実行計画においても、当該施策の必要性は変わることなく計画に位置付けていくことを想定しています。
 

A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの


<参考指標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
自立支援事業による生活保護費の削減額 生活保護年金専門員による生活保護費の削減額 地域移行推進員による生活保護費の削減額
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
 自立生活支援相談員の就労支援により、就労収入が増加するため、その世帯に給付する生活保護費が減額となるため、自立支援の推進の指標とするものです。  生活保護年金専門員の年金受給に向けての支援により、受給者の年金受給額が増加するため、その世帯に給付する生活保護費が減額となるため、自立支援の指標とするものです。  退院が可能な精神障害者の退院地域移行に向けての支援を行うことにより、社会的入院を解消するとともに、退院から外来になることにより医療に係る生活保護費が減額となるため、自立支援の指標とするものです。
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
大きいほどよい 大きいほどよい 大きいほどよい
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2008 78,255 147,870 千円 2008 - 5,696 千円 2008 7,200 17,723 千円
2009 87,788 116,437 千円 2009 40,910 24,520 千円 2009 8,100 8,864 千円
2010 87,788     2010 44,640     2010 8,100    

<事業費>

(単位:千円)
年度 2008(H20)年度 2009(H21)年度 2010(H22)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 47,822,944 48,536,785 48,478,542 49,154,418 53,424,655 49,067,253 0 0

<配下の事務事業一覧>

事務事業名 達成度 事務事業名 達成度
生活保護業務 3 福祉資金貸付事業 3
民間保護施設措置者処遇改善及び施設振興 3 行旅病人・同死亡人取扱及び法外扶助 3
   
   
>>前のページへ戻る