施策課題 | 25202000 | 病院事業の効率的な運営 | 作成課 | 病院局経営企画室 | |||||
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基本政策 | 幸せな暮らしを共に支えるまちづくり | 政策の基本方向 | 地域での確かな医療を供給する | 基本施策 | 信頼される市立病院の運営 | ||||
関係課 | 川崎病院事務局、井田病院事務局 | 重点 | ■ |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●全国的な医師・看護師不足や国の医療制度改革、診療報酬のマイナス改定、さらには社会構造や疾病構造の変化に伴う医療ニーズの多様化・高度化、団塊世代職員の大量退職期の到来など、病院事業を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。 ●このような状況においても市立病院はその使命を果たすため、強固な経営基盤を確立し、質の高い安全で安心な医療サービスを継続的かつ安定的に提供していく必要があります。 |
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施策の概要 | ●「第2次川崎市病院事業経営健全化計画」(公立病院改革プラン)を策定し、同計画に基づいた収入増加・確保対策や経費削減・抑制対策を講じるとともに医療機能の充実・強化を図り、経営の健全化を一層推進します。 ●川崎病院では、医療機能や医療人材を最大限に活用し効率的な施設管理・病床管理を行うことで、病床稼動率の向上と平均在院日数の短縮を進めます。 ●井田病院では、経費の削減と診療単価の向上を図るとともに、今後増加が予想されるがん、心疾患などの高度・特殊な成人疾患医療を担う病院としての再編整備を進め、平成25年度の開院を目指します。 ●多摩病院については、指定管理者制度による民間活力を活用した効率的な病院運営を進めます。 |
施策の目標 | ●効率的な施設管理・病床管理により、病床稼動率(「参考指標」参照)の向上と平均在院日数の短縮を図ります。 ●平成25年度の開院を目指し、井田病院再編整備を進めます。(20年度実施設計、21年度〜工事) ●複雑化する診療報酬制度に対応するため、平成20年度内に総合医療情報システムの開発・導入を目指します。 ●収支改善を進め、病院の経営状態を表す経常収支比率(「参考指標」参照)の向上を図ります。 |
評価結果 | (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●診療科を超えた各病棟への患者受入れや、患者の午前退院、午後入院を促進した結果、川崎病院では、延入院患者数が2,150人増、井田病院では、延入院患者数が1,485人増となり、病床稼働率は両院とも向上しました。 ●井田病院改築工事においては、改築準備工事や、結核病棟などの1号棟から2号棟への移転業務を計画どおりに進め、1号棟解体工事を完了し、基礎工事に着手しました。 ●平成20年度に導入した総合医療情報システムを活用した診療報酬請求の適正化など、経営改善に取り組んだ結果、川崎病院では、経常収支比率が計画値を上回る104.5%と改善しました。また、井田病院では、退職者の増や、建替え・医療機能評価の受審・DPC指定病院に向けた作業などに伴い時間外手当が増えたため、経常収支比率は目標値を1.3%下回りました。 ●長年据え置いていた分べん料・非紹介患者初診加算料・文書料の適正化と、新たな医療ニーズに対応するためセカンドオピニオン料を新設する条例改正を行いました。 ●多摩病院においては、第三者による「川崎市立多摩病院指定管理検討委員会」を新たに設置して、延べ7回に渡り指定管理条件等の検討を行い、今後の病院運営の方向性を見出しました。 |
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2008 | ||
B | ||
2009 | (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 | ●産科、小児科をはじめとした医師不足や看護師不足など、医療人材の確保は予断を許さない状況が続いています。 ●病院経営に精通した専門的知識を有する職員を育成し、医療制度改革等に迅速に対応する必要があります。 ●平成22年4月に診療報酬が改定されるため、改定内容に応じて、診療報酬確保に向けた適切な対応を図る必要があります。 |
B | ||
2010 | (1)、(2)を踏まえた次年度の取組や今後の方向性 | ●医師・看護師不足による経営悪化を防ぐため、引き続き必要な医師・看護師等の確保に努めます。 ●引き続き「第2次川崎市病院事業経営健全化計画」(公立病院改革プラン)の内部委員会による進捗管理を推進するとともに、外部の学識経験者等からなる評価委員会を設立し、計画の達成状況の点検・評価を行います。 ●平成25年度の新病院開院に向け、井田病院の改築工事を推進します。 ●今後もさらなる病院事業の経営健全化を推進する必要があるため、第3期実行計画においても各種取組に努めてまいります。 |
A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの
参考指標名(1) | 参考指標名(2) | 参考指標名(3) | |||||||||
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経常収支比率(川崎病院) | 経常収支比率(井田病院) | 一般病床の病床稼動率(川崎病院/井田病院) | |||||||||
指標の説明(1) | 指標の説明(2) | 指標の説明(3) | |||||||||
比率が大きいほど、病院の経営状態が良好であることを示します。(国は公立病院改革ガイドラインの中で、公立病院に100%以上とすることを求めています。) | 比率が大きいほど、病院の経営状態が良好であることを示します。(国は公立病院改革ガイドラインの中で、公立病院に100%以上とすることを求めています。) | 感染症、結核、精神などの特殊医療を除いた一般病床の「ベッドの埋まり率」です。 | |||||||||
指標の方向性(1) | 指標の方向性(2) | 指標の方向性(3) | |||||||||
大きいほどよい | 大きいほどよい | 大きいほどよい | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2008 | 102.3 | 100 | % | 2008 | 96.6 | 96.0 | % | 2008 | 93.1/93.2 | 89.9/93.2 | % |
2009 | 100.9 | 104.5 | % | 2009 | 93.0 | 91.7 | % | 2009 | 91.3/95.3 | 90.2/94.3 | % |
2010 | 101.5 | 2010 | 95.6 | 2010 | 91.7/95.3 |
年度 | 2008(H20)年度 | 2009(H21)年度 | 2010(H22)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 22,787,801 | 22,059,991 | 23,346,112 | 24,203,197 | 23,788,669 | 23,381,562 | 0 | 0 |
事務事業名 | 達成度 | 事務事業名 | 達成度 |
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経営健全化の推進 | 3 | 川崎病院の効率的な運営 | 3 |
井田病院の効率的な運営 | 3 | 多摩病院の運営管理 | 3 |