施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2011年度


<基本情報>

施策課題 32101000 確かな学力の育成 作成課 教育委員会事務局学校教育部指導課
基本政策 人を育て心を育むまちづくり 政策の
基本方向
子どもが生きる力を身につける 基本施策 子どものすこやかな成長の保障
関係課 教育委員会指導課、総務部、総合教育センター 重点

<第3期実行計画(2011(H23)〜2013(H25)年度)における施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●市民に求められる能力や知識が高度化・多様化している21世紀の社会を生きていくためには、子どもたち一人ひとりが個性を発揮し活躍することができるよう、「生きる力」の知的側面である「確かな学力(基礎的・基本的な「知識や技能」に加えて、「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力など」を含めた幅広い学力)」を成長や発達段階に応じて身に付けさせることが必要です。また、文部科学省が実施・参加した全国的・国際的な学力調査によると、日本の子どもの成績は国際的にトップクラスにあります。ただし、暗記や計算は得意だが、判断力や表現力が身についていない、子どもの学習意欲が低いなど、学力面における課題があります。
施策の概要 ●小・中学校において学習状況調査を実施し、児童生徒の学力や学習状況、教育活動の成果や課題等を把握することにより、その改善・充実を図ります。また、理科教育の充実を図ります。
●国際化の進展に対応できる児童生徒の育成を目指し、小・中・高等学校にALT(外国語指導助手)を配置し、小学校英語活動並びに中・高等学校の英語教育の充実を図ります。
●各学校の創意工夫、特色を生かした教育活動を支援する「夢教育21推進事業」と、地域の協力者の支援による地域の特性を生かした教育活動を進める「教育ボランティア事業」を実施し、特色ある学校づくりを推進します。
●少人数学級や少人数指導等の推進により、一人ひとりの児童生徒の状況に応じたきめ細やかな学習指導の充実を図ります。
●全中学校区に「小中連携教育推進協議会」を設置し、小中学校間における課題の共有や児童生徒間の交流活動、教職員間の授業研究・研修会等の接続の改善を図ります。
施策の目標 ●基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得や学習意欲の向上、思考力、判断力、表現力等の育成等を重視した様々な取組を推進し、児童生徒に「確かな学力」をはぐくみます。
●学習状況調査等を活用し、授業の改善を図ることにより、本市の児童生徒に基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養います。

<成果の説明>

解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●小5、中2の全ての児童生徒に学習状況調査、中1・中3については学習診断テストを実施し、児童生徒の学習到達度を把握するとともに、「授業内容の理解度」や「学習の必要性」などの学習意識を調査することで、学校がそれぞれの子どもの学習状況や課題を把握し、子どもたちが分からないところを自ら進んで調べたり、お互いに教え合うようにするなど、主体的に学習に取り組む態度をはぐくむ授業の進め方を各学校で検討するなど、指導方法等の工夫・改善に生かしました。また、全小学校に理科支援員の配置やCST(中核理科教員)市内拠点校を7校設置するなど理科教育の充実に努めました。
●小学校35名、中学校22名、高等学校5名のALTを計画的、継続的に配置することができました。特に小学校5・6年生の外国語活動においては年間35時間のALTの配置を行いました。また、小学校英語活動中核教員研修に加え2年目教員研修を通して、優れた指導事例の共有を図りました。
●各学校で創意工夫を活かした主体的な教育活動が行えるよう、「夢教育21推進事業」等を活用し、学校の教育活動を支援しました。また、教育ボランティアについては、135校の学校においてボランティアコーディネーターを配置し、地域の力を学校教育に活用しました。
●少人数指導等の実施により、基礎・基本の確実な定着及び個に応じたきめ細やかな指導の充実を図ることができました。
●小中連携教育について、モデル7中学校区によるカリキュラム開発研究が、小中学校間の学びの継続を求めて実践され、外国語活動・英語科または図画工作科・美術科または音楽科での新たな教材開発や効果的な協力指導の取組等につながりました。
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 ●学校の教育力を高め、確かな学力を育成するためには、川崎市学習状況調査の結果を生かした具体的な授業提案や各学校への支援をさらに進めていく必要があります。
●2012年度からの中学校の英語の授業時数増等に対応するため、ALTの一層の増員を図る必要があります。
評価結果及びその評価区分とした理由 2011 2012 2013 ●確かな学力をはぐくむためには、今後も継続して授業改善や支援が必要となるため。
●新学習指導要領の実施に向けた対応が必要なため。
AⅡ    

A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの


<今後の取組や方向性及び改善に向けた考え方>

2012(H24)年度における取組や方向性及び施策の改善に向けた考え方 ●学習状況調査を継続実施して、児童生徒の学習状況を的確に把握するとともに、指導方法や教育課程の改善を図ります。また、理科支援員を引き続き全小学校に配置していきます。
●新しい学習指導要領の全面実施に向け、英語教育の充実を図るため中学校にALTを増員します。
●学校が創意工夫し、地域の特性を活かしながら特色ある学校づくりを進めていきます。
●国における学級編制基準の見直しの動向を注視しながら、少人数学級及び少人数指導を推進します。
●各中学校区の連携教育推進協議会を中心にした組織的・継続的な取組の定着と教職員のかかわりや児童生徒の交流等の一層の活性化を図ります。

<参考指標>

参考指標名① 参考指標名② 参考指標名③
授業内容の理解度 学習の必要性 英語の有用感
指標の説明① 指標の説明② 指標の説明③
小学校5年生の学習状況調査の意識調査において、学校の授業が「わかる」と回答した児童の割合(国語、社会、算数、理科の4教科の平均) 中学校2年生の学習状況調査の意識調査において、勉強が大切だと思うに対して「大切」あるいは「どちらかといえば大切」と回答した生徒の割合 中学校2年生の学習状況調査の意識調査において、英語の授業で学んだことが生活の中で「役立つ」「どちらかといえば役に立つ」と回答した生徒の割合
指標の方向性① 指標の方向性② 指標の方向性③
大きいほどよい 大きいほどよい 大きいほどよい
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2011 56 52.1 % 2011 94 94.2 % 2011 71 72.5 %
2012 56     2012 94     2012 72    
2013 56     2013 94     2013 73    

<事業費>

(単位:千円)
年度 2011(H23)年度 2012(H24)年度 2013(H25)年度
予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 534,451 512,781 548,732 0 0 541,832 0 0

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 達成状況 事務事業名 達成状況
教育課程・学習指導に関する事務 3 少人数指導等推進事業 3
外国語指導助手配置事業 3 小中連携教育推進事業 3
特色ある学校づくり推進事業 3    
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