施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2011年度


<基本情報>

施策課題 32105000 不登校等に総合的に対応した教育体制づくりの推進 作成課 教育委員会事務局学校教育部指導課
基本政策 人を育て心を育むまちづくり 政策の
基本方向
子どもが生きる力を身につける 基本施策 子どものすこやかな成長の保障
関係課 教育委員会事務局総務部、総合教育センター 重点

<第3期実行計画(2011(H23)〜2013(H25)年度)における施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●本市における不登校児童生徒の出現率は、小学校においては全国平均を若干下回りますが、中学校においては1.5倍を超える状態にあります。そのため、中学校にはスクールカウンセラーを配置し、小学校・高等学校には学校巡回カウンセラーを派遣し、専門性の高い相談活動を迅速に行う必要があります。また、かわさき共生*共育プログラムやインターネット相談及び不登校対策推進事業(フレンドシップかわさき)を進め、いじめ・不登校の早期発見・未然防止に努めるとともに、不登校児童生徒の居場所作りを推め、学校や社会への復帰を支援する必要があります。
施策の概要 ●スクールカウンセラーを市内公立中学校51校に配置するとともに、小学校・高等学校に学校巡回カウンセラーを派遣し、各学校で不登校の問題だけではなく、子どもたちの豊かな心を育むための活用も促進・充実させます。また、小学校と中学校の連携、学校と関係機関の連携を促進し、不登校の総合的対策の構築を図ります。
●相談活動や体験活動を通して自己理解や成功体験を積み、自尊感情を育て、学校復帰や社会復帰を支援する場として、不登校児童生徒の居場所となる適応指導教室(ゆうゆう広場)を増設し、市内のどの地域からでも通いやすい環境を整備します。
●かわさき共生*共育プログラムでは、豊かな人間関係や集団と積極的なかかわりをつくりだす社会性を育て、いじめ・不登校を生まない環境づくりを推進します。
施策の目標 ●いじめ・不登校等を生まない環境づくりと教育相談の充実を図ります。
・スクールカウンセラー、学校巡回カウンセラー、スクールソーシャルワーカーの継続配置・派遣
・不登校対策推進事業(フレンドシップかわさき)の実施
・適応指導教室(ゆうゆう広場)の設置
・かわさき共生*共育プログラム、インターネット相談の実施

<成果の説明>

解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●中学校においては、全校にスクールカウンセラーを継続配置するとともに、連絡会議や研修会を定期的に開催し、各校の相談体制の充実が図りました。また、小学校へは要請に応じて、高等学校へは要請に応じるだけでなく、週1回定期的に学校巡回カウンセラーを派遣しました。また、学校・家庭・地域の問題を子どもの立場に立って調整・仲介するスクールソーシャルワーカーの配置を拡充(新規1名、合計5名)し、総合的な学校支援を行うことで、校内の相談体制の充実が図りました。また、緊急な事件・事故に対しても即応する態勢をつくり、すべてのケースにおいて迅速に対応できました。
●不登校対策推進事業(フレンドシップかわさき)において、関係諸機関、NPO法人と協働で不登校相談会、進路情報説明会等を開催することができました。
●2012年度、高津区に適応指導教室(ゆうゆう広場)を開設するための準備を行うことができました。これによって、市内どの地域からでも適応指導教室へ通いやすい環境が整いました。
●いじめや不登校を未然に防止する取組として、「かわさき共生*共育プログラム」の保護者への周知や教職員への啓発活動を行い、小・中学校で標準6時間のプログラムを実施するとともに、高等学校や特別支援学校では教育課程に位置づけて実施しました。
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 ●小学校へは、学校巡回カウンセラーを要請に応じて派遣していますが、高等学校と同じように定期的な訪問を望む声があります。また、学校・家庭・地域をつなぐスクールソーシャルワーカーの拡充も引き続き必要です。
●中核的なリーダーとして各校の取組を推進させ、さらに指導の充実を図るために、各学校のかわさき共生*共育プログラム担当者の力量向上が必要です。
評価結果及びその評価区分とした理由 2011 2012 2013 ●適応指導教室の整備やスクールソーシャルワーカーの増員により、不登校児童生徒の学校復帰・社会復帰が図られています。
●様々な問題の低年齢化を考えると、現在実施している小学校の児童指導、教育相談の体制の強化や系統的に未然防止等のプログラムを実施するなどの取組が益々必要になっています。
AⅡ    

A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの


<今後の取組や方向性及び改善に向けた考え方>

2012(H24)年度における取組や方向性及び施策の改善に向けた考え方 ●スクールソーシャルワーカーをさらに拡充し、スクールカウンセラー、学校巡回カウンセラーとともに校内の相談態勢の充実を図ります。
●適応指導教室(ゆうゆう広場)を高津区に開設し、市内どの地域からでも通いやすい環境を整備します。(市内合計6箇所)
●不登校対策推進事業(フレンドシップかわさき)の一環として小学校17校に相談員等を配置していますが、小学校の児童指導・教育相談の態勢を強化する目的で人的配置の再検討をしていきます。
●いじめ・不登校を生まない共生*共育プログラムの指導を充実させ、未然防止に取り組みます。

<参考指標>

参考指標名① 参考指標名② 参考指標名③
不登校児童生徒数    
指標の説明① 指標の説明② 指標の説明③
不登校は学校生活に起因するものだけでなく多様化しています。そのため計画値を設定することは適切ではありませんが、不登校児童生徒数の推移を参考指標とします。    
指標の方向性① 指標の方向性② 指標の方向性③
小さいほどよい    
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2011   1,274 2011       2011      
2012       2012       2012      
2013       2013       2013      

<事業費>

(単位:千円)
年度 2011(H23)年度 2012(H24)年度 2013(H25)年度
予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 848,131 825,843 848,289 0 0 838,214 0 0

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 達成状況 事務事業名 達成状況
共生・共育推進事業 3 児童生徒指導・相談業務 3
適応指導教室事業 3 子どもの権利学習推進事業 3
人権教育推進事業 3 多文化共生教育推進事業 3
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