施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2011年度


<基本情報>

施策課題 51402000 中小企業の経営安定 作成課 経済労働局産業振興部金融課
基本政策 活力にあふれ躍動するまちづくり 政策の
基本方向
川崎を支える産業を振興する 基本施策 中小企業の経営環境の整備
関係課 中小企業溝口事務所 重点

<第3期実行計画(2011(H23)〜2013(H25)年度)における施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●経済の国際化により、地域経済においても世界経済の影響を受けるようになっており、特に本市では、輸出関連産業の影響を受ける中小企業が多く集積していることから、社会経済状況に応じた経済対策を迅速かつ機動的に実施することが求められております。
●東日本大震災の影響や円高の影響、更に長期化する不況により、中小企業の経営環境は大変厳しいものとなっています。このため、資金繰り支援など緊急措置としての融資制度や経営相談などによる対応が求めらています。
施策の概要 ●本市の産業を支える中小企業の経営安定のため、資金繰り支援により事業に必要な資金の円滑な供給に取り組みます。また、新たな産業を育て地域経済を活性化させるため、創業や新分野進出に向けて、金融面からの支援を実施します。
●緊急経済対策の一環として、本市の中小企業融資制度が効果的に活用されるよう、経済情勢に即応した制度の見直しを行います。また、資金需要の高まる時期には、資金繰りや経営に関する相談などに迅速に対応できるよう特別相談窓口体制を適時に整備します。
●本市の中小企業融資制度は金融機関による間接融資制度であるため、融資目標額を設定し取扱金融機関に預託します。
●中小企業の方々にとって利用しやすい融資制度となるよう信用保証料の一部を補助するとともに、中小企業に不足する信用力・担保力を補う川崎市信用保証協会への補助を行うなど、円滑な信用保証が行われるよう取り組みます。
施策の目標 ●融資制度の利用及び金融相談を通じて、市内中小企業者等にとって必要な資金の円滑な供給を推進し、市民生活にとって重要な生活の場・雇用の場である中小企業の経営環境の改善を図り、本市産業の持続的な発展を目指します。
●融資実績を上回る目標預託をすることにより、金融機関から中小企業への円滑な資金供給を目指します。
(参考) 2010年度融資実績:570億8,335万円 2010年度融資目標額:1,181億2,100万円(預託額:314億6,100万円)

<成果の説明>

解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●2011年度は、「東日本大震災復興緊急特別融資」を創設し、「激甚災害対策資金」「大震災対策緊急資金」の信用保証料を全額補助するなど、東日本大震災の影響を受けている中小企業の支援策の拡充や、「円高対策緊急資金」を創設し、厳しい経営環境にある中小企業の経営安定のための資金繰り支援を行いました。
●2011年度の融資実績は、東日本大震災の影響で上期は急増した制度も下期では落ち着いたため、件数では昨年度を上回ったものの、金額では昨年度比91.5%と下回り、件数:3,745件、金額:523億円となりました。(2010年度実績 件数:3,738件、金額:570億8,335万円)
●2011年度融資目標額を、融資実績523億円を大幅に上回る929億7,400万円(預託額:314億6,100万円)に設定したことにより、金融機関から中小企業への円滑な資金供給を図りました。
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 ●中小企業を取巻く環境はまだまだ厳しいものがあり、引き続き資金繰り面から支援をする必要があります。
●そのため、新たな制度の創設や改定、また役割を一定程度終えた資金の廃止など、中小企業のニーズに合わせ必要な制度の改正を行います。
評価結果及びその評価区分とした理由 2011 2012 2013 ●中小企業の資金繰りニーズに対応し、必要な融資制度を創設・改定し、厳しい経営環境にある中小企業をしっかりと支援することができました。
AⅠ    

A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの


<今後の取組や方向性及び改善に向けた考え方>

2012(H24)年度における取組や方向性及び施策の改善に向けた考え方 ●まだまだ、厳しい経営環境にある中小企業を資金繰り面から支援するため、引き続き融資制度や経営相談を行う必要があります。
●震災や円高など、社会環境の変化に大きく影響を受ける中小企業のニーズに応え、新たな制度の創設や改定、また役割を一定程度終えた資金の廃止など、必要な改正を行います。
●引き続き、融資目標額を設定し取扱金融機関に預託するとともに、中小企業支援である信用保証料の一部補助を始め、川崎市信用保証協会を経営面から支援するため代位弁済補助を行います。

<参考指標>

参考指標名① 参考指標名② 参考指標名③
預託・融資倍率 保証料補助実績 融資実績
指標の説明① 指標の説明② 指標の説明③
●融資総額÷預託額で、預託額の融資実績に対する貢献度が把握できます。
2011年度実績値
(預託額) 314億6,100万円
(融資総額) 523億円
●特別保証料が適用されている融資制度の保証料補助金の実績です。融資額に比例し保証料補助金も増額されます。
2011年度実績値
(補助金) 11.8億円
●本市中小企業融資制度の実績です。経済環境等によって左右される面が大きいですが、経営環境が安定してくれば不況対策資金など一部の融資実績は下がります。
指標の方向性① 指標の方向性② 指標の方向性③
現状維持 現状維持 現状維持
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2011 1.4 1.7 2011 849 1,177 百万円 2011 92,974 52,252 百万円
2012 1.4     2012 967     2012 92,974    
2013 1.4     2013 967     2013 92,974    

<事業費>

(単位:千円)
年度 2011(H23)年度 2012(H24)年度 2013(H25)年度
予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 32,495,314 32,753,627 32,385,268 0 0 32,241,238 0 0

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 達成状況 事務事業名 達成状況
間接融資事業 3 川崎市信用保証協会支援等事業 3
コミュニティビジネス支援融資補助事業 3 金融対策指導事業 3
中小企業の経営相談・金融相談事業 3 中小企業の経営相談・金融相談事業(溝口事務所) 3
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