施策課題 | 21403000 | 認知症高齢者施策の充実 | 作成課 | 健康福祉局長寿社会部地域ケア推進担当 | |||||
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基本政策 | 幸せな暮らしを共に支えるまちづくり | 政策の 基本方向 |
超高齢社会を見据えた安心のしくみを育てる | 基本施策 | 介護サービスの充実 | ||||
関係課 | 高齢者在宅サービス課、高齢者事業推進課 | 重点 | ■ |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●認知症高齢者については、2012年の8月国は新たな推計を発表し、いわゆる団塊の世代が65歳以上となる2015年には345万人程度になると推計されました。本市においても2012年現在で約24,600人いると推計していますが、今後も急激な増加が見込まれています。 ●高齢者が認知症になっても地域で安心して生活できるように、徘徊、虐待、家族の介護負担、財産管理などの課題に適切に対応が図れるよう、早期発見・早期対応に向け、地域のサポート体制の充実を図る必要があります。 |
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施策の概要 | ●認知症高齢者や障害者が安心して生活し続けられるよう、「川崎市あんしんセンター」が各区に相談窓口を設けて実施する成年後見制度の利用支援や日常生活自立支援事業などの権利擁護の取組を支援します。 ●認知症高齢者支援のための医療と介護の連携体制の整備を進めます。 ●認知症高齢者やその家族が地域で安心して生活し続けられるよう、家族介護教室や、認知症コールセンターによる相談やピアカウンセリング*、徘徊高齢者を早期に発見するためのSOSネットワーク事業などを実施します。 |
施策の目標 | ●認知症高齢者の権利擁護や、医療と介護の連携、生活支援のための各種施策や、家族介護者の支援のための取組を推進することで、安心して生活できる地域づくりを目指します。 |
解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●各区あんしんセンターにおける相談窓口を円滑に運営し、合計9,677件の相談を受付ました。 ●「川崎市成年後見制度連絡会」において、制度の普及啓発のためのシンポジウムと市民相談会を実施し、118名の参加がありました。また、親族後見人向けの研修を71名、関係機関向け研修を89名が受講しました。また、成年後見制度の市長による審判請求を77件申し立てました*。 ●医師に対する研修として、認知症サポート医を3名養成し、かかりつけ医認知症対応力向上研修も、事例検討などを実施することで20名が受講しました。認知症介護実践者研修等の実施に取り組みました。さらに、認知症キャラバン・メイト*による認知症サポーター養成講座を実施し、身近な支援者である、認知症サポーターを、延べ13,610人養成するなど、人材育成を推進しました。 ●認知症疾患医療センターを2か所設置、認知症高齢者支援連携体制整備事業の中で、認知症支援連携会議を計4回実施し、事例検討などを行い、認知症高齢者支援のための「医療と介護の連携」体制を推進しました。 ●徘徊高齢者SOSネットワークについて、制度の普及を図り、3月末で412人の登録者数となりました。 ●家族介護者支援として各区で認知症介護者教室の実施や、認知症コールセンターで620件の相談を受付ました。 |
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残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 | ●認知症高齢者支援のためのさらなる「医療と介護の連携」体制の推進や仕組みづくりが必要です。 ●認知症高齢者等の身近な権利擁護体制の推進のため、新たな権利擁護の担い手である「市民後見人*」の養成に向けた検討を進める必要があります。 |
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評価結果及びその評価区分とした理由 | 2011 | 2012 | 2013 | ●あんしんセンターの円滑な運営や、医療と介護の連携体制の推進、認知症高齢者支援のための人材育成、徘徊高齢者SOSネットワークの推進など、目標どおりに取り組むことができました。 ●「かわさきいきいき長寿プラン〜第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画〜」に沿った取組のさらなる推進が必要です。 |
AⅡ | AⅡ |
A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの
2013年度における取組や方向性及び施策の改善に向けた考え方 | ●医療関係者や介護関係者が参加する「川崎市認知症支援連携会議」の設置や、認知症疾患医療センターの設置により、認知症高齢者支援のための医療と介護の連携体制の構築を目指します。 ●権利擁護体制の推進のため、新たな権利擁護の担い手として「市民後見人」の養成に向け検討を進めます。 |
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参考指標名① | 参考指標名② | 参考指標名③ | |||||||||
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日常的金銭管理サービス利用者数 | 徘徊高齢者SOSネットワーク事業登録者数 | かかりつけ医認知症対応力向上研修修了者数 | |||||||||
指標の説明① | 指標の説明② | 指標の説明③ | |||||||||
ご本人だけでは、福祉サービスの利用契約や金銭の管理に不安のある方に、各区あんしんセンター日常生活自立支援事業として、金銭管理サービスを実施し、支援を行います。 | 徘徊高齢者を早期に発見するためのSOSネットワーク事業を実施します。 | 地域の身近なかかりつけ医の認知症に関する基本的な対応力の向上を目指します。 | |||||||||
指標の方向性① | 指標の方向性② | 指標の方向性③ | |||||||||
現状維持 | 大きいほどよい | 大きいほどよい | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2010 | 2010 | 2010 | |||||||||
2011 | 380 | 376 | 人 | 2011 | 424 | 400 | 人 | 2011 | 40 | 40 | 人 |
2012 | 380 | 418 | 人 | 2012 | 434 | 412 | 人 | 2012 | 40 | 20 | 人 |
2013 | 380 | 2013 | 444 | 2013 |
年度 | 2011(H23)年度 | 2012(H24)年度 | 2013(H25)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 204,711 | 193,794 | 203,857 | 219,201 | 218,067 | 202,875 | 0 | 0 |
事務事業名 | 達成状況 | 事務事業名 | 達成状況 |
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あんしんセンターの運営 | 3 | 認知症高齢者対策事業 | 3 |
●成年後見制度の市長申立てとは、申立てを行う親族がいないなどの理由により、市長が代わって審判請求を行うものです。 ●市民後見人とは、主に弁護士や社会福祉士等が担っている第三者後見人を、専門の研修等を受けた市民が担うものです。 ●ピアカウンセリングとは、認知症介護を経験した人が、現在介護をしている人と同じ立場で傾聴等により理解し合うものです。 ●認知症キャラバンメイトとは、住み慣れた地域で認知症の一定の知識を持った「認知症サポーター」を養成するための「認知症サポーター養成講座」の講師役です。 |