施策課題 | 52401000 | 先端科学技術の振興 | 作成課 | 経済労働局産業政策部企画課 | |||||
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基本政策 | 活力にあふれ躍動するまちづくり | 政策の 基本方向 |
新たな産業をつくり育てる | 基本施策 | 科学技術を活かした研究開発基盤の強化 | ||||
関係課 | 経済労働局産業振興部新川崎・創造のもり担当 | 重点 | ■ |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●本市は、ものづくり産業等の集積と共に民間企業や大学等の200を超える研究機関が集積しており、高度な技術・知識を生かした高付加価値型の産業構造への転換が進んでいます。また、国では科学技術基本計画に基づき、科学技術の創造と活用によって持続的に発展する科学技術創造立国の実現を目指しています。こうしたことから、本市では科学技術振興指針を策定し、本指針に基づき、先端科学技術分野の研究開発の促進や連携基盤の強化を図り、既存産業の活性化や新産業・ベンチャー企業の創出を図る必要があります。 |
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施策の概要 | ●市域の産学官など関係する企業・機関の連携促進、同じ地域内で活躍する研究者・技術者の交流促進、市域の産業・研究機能の高度集積効果の増幅などを目的に互いの顔の見える交流や知的刺激を得られる場を提供します。 ●新川崎・創造のもり、川崎臨海部等をはじめとした市域への研究開発機関等の立地誘導を促進し、科学技術を活用した先端技術の研究開発基盤の強化を図ります。 ●市内外の大学、研究機関及び産業界の研究者、技術者が互いに交流することにより、産学連携、企業間連携による事業化の促進及び共同開発プロジェクトの創出を推進する環境を整備します。 |
施策の目標 | ●川崎市内に集積する研究開発機能を活かして、ナノ・マイクロ*技術などの先端技術分野の研究開発を促進するため、ライフサイエンス*分野での各種セミナーやイベントを開催し、市内企業等の参入意欲を高めます。 ●産学公民連携の更なる基盤強化に向け、研究者や技術者が組織・分野を越えて活発に交流できるよう「かわさき科学技術サロン」の登録会員数(ネットワーク)を拡大していきます。 ●新川崎・創造のもり第3期事業として、ナノ・マイクロ技術の産学共同研究施設を整備し、先端技術分野の研究開発を促進します。 |
解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●研究者・技術者の交流の輪を広げるため、かわさき科学技術サロンを3回開催し、市内企業、業界団体等への訪問により登録組織の増加(11機関)を図り、登録は272団体になりました。 ●市内の業界団体との共催で聖マリアンナ医科大学、実験動物中央研究所、理化学研究所とのライフサイエンスマッチングフォーラムを実施したほか、聖マリ医大で医療現場のニーズ・シーズ*を紹介し、市内企業とのマッチングを図ることで、ライフサイエンス分野への参入意欲を高めました。また、先端科学技術を市内の研究者等に紹介するサイエンス&テクノロジーフォーラムを開催しました。 ●ナノ・マイクロ産学官共同研究施設「NANOBIC」研究棟を4月、クリーンルーム棟を9月に運営開始しました。また、ナノ・マイクロ技術を核とした市内産業の振興に関する、4大学(慶大・早大・東工大・東大)コンソーシアム*と本市との基本合意に基づき、コンソーシアムとの連携により、ナノ・マイクロ技術に関する体系的な講習(5回)及びシンポジウムを開催しました。 |
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残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 | ●かわさき科学技術サロンの開催にあたっては、ネットワークの拡充のために時代のニーズに即した企画内容にしていく必要があります。 ●市内での研究機関の集積を活かして、ライフサイエンス分野をはじめとする先端科学分野における産学公の連携を進めることが課題です。 ●成長産業を中心に高い汎用性が期待できるナノ・マイクロ領域のものづくり技術を、市内中小企業が習得できる場の提供を、より充実させる必要があります。 |
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評価結果及びその評価区分とした理由 | 2011 | 2012 | 2013 | ●かわさき科学技術サロンにおいては企画内容の充実を図り、先端科学分野における連携の推進においては研究現場におけるニーズやシーズの抽出とマッチングを図り、ナノ・マイクロテクノロジーを核とした基盤技術の高度化や研究開発力の向上については世界との厳しい技術・研究開発競争へ対応していく等、社会環境の変化等を踏まえ、成果を活用しながら継続的に取り組んでいくことが必要です。 |
AⅡ | AⅡ |
A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの
2013年度における取組や方向性及び施策の改善に向けた考え方 | ●科学技術サロンでは、講演会場と自由交流会場の近密性を高め、参加者が活発に議論できる雰囲気を醸成するなど工夫を行います。 ●市内の大学や企業等との連携を深め、ライフサイエンス分野に関するセミナーやマッチングを開催します。 ●「新川崎・創造のもり地区」においてナノ・マイクロ産学官共同研究施設「NANOBIC」を拠点とした産学官共同研究を推進するとともに、4大学コンソーシアムと連携し、ナノ・マイクロ技術を核とした市内産業への技術指導の充実等を図ります。 |
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参考指標名① | 参考指標名② | 参考指標名③ | |||||||||
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かわさきライフサイエンスネットワーク事業満足度 | かわさき科学技術サロンへの参加人数 | 先端技術習得に向けた各種セミナー等の参加人数 | |||||||||
指標の説明① | 指標の説明② | 指標の説明③ | |||||||||
会議・セミナー等の参加者へのアンケートにおける「満足度」 | 研究者・技術者の交流の輪を広げるためにかわさき科学技術サロンに参加した人数 | ナノ・マイクロ技術をはじめとする先端技術の習得等に向けた各種セミナー・シンポジウム等の参加人数(2011年度より開催) | |||||||||
指標の方向性① | 指標の方向性② | 指標の方向性③ | |||||||||
大きいほどよい | 現状維持 | 現状維持 | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2010 | 83 | % | 2010 | 324 | 人 | 2010 | 人 | ||||
2011 | 70 | 80 | % | 2011 | 270 | 299 | 人 | 2011 | 200 | 211 | 人 |
2012 | 73 | 89 | % | 2012 | 270 | 290 | 人 | 2012 | 200 | 308 | 人 |
2013 | 75 | 2013 | 270 | 2013 | 200 |
年度 | 2011(H23)年度 | 2012(H24)年度 | 2013(H25)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 4,681,604 | 4,587,334 | 809,174 | 850,302 | 817,328 | 63,809 | 0 | 0 |
事務事業名 | 達成状況 | 事務事業名 | 達成状況 |
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科学技術基盤の強化・連携 | 3 | 新川崎・創造のもり第3期計画推進事業 | 3 |
ナノ・バイオ・ライフサイエンスの推進事業 | 3 |
ナノ・マイクロ:超微細(ナノは1mの10億分の1、マイクロは1mの100万分の1) ライフサイエンス:生命現象を生物学を中心に化学・物理学等の基本的な面と、医学・薬学・農学・工学・心理学等の応用面から総合的に研究する学問のこと。 ニーズ・シーズ:ニーズは顧客が求めていること。シーズは研究の成果として生まれた技術や材料のこと。 コンソーシアム:2つ以上の個人、企業、団体、政府(あるいはこれらの任意の組合せ)から成る団体であり、共同で何らかの目的に沿った活動を行ったり、共通の目標に向かって資源や財源を蓄積する目的で結成される。 |