施策課題 | 15201000 | 下水道施設の整備と適切な維持管理 | 作成課 | 上下水道局下水道部下水道計画課 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
基本政策 | 安全で快適に暮らすまちづくり | 政策の 基本方向 |
安定した供給・循環機能を提供する | 基本施策 | 良好な下水道環境の形成 | ||||
関係課 | 上下水道局管路課、上下水道局保全担当、上下水道局施設課、上下水道局下水道水質課、上下水道局庶務課、上下水道局下水道計画課(技術開発担当)、上下水道局調整担当 | 重点 | ■ |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●1931年にスタートした下水道事業は、事業着手から80年以上が経過し、2012年度末の処理人口普及率は99.4%に達し高い普及率となりましたが、一方で、老朽化した施設への対応が求められています。 ●市民の安全で快適な暮らしを守るため、地震や集中豪雨などの災害や危機に対応する計画的な施設の再整備・再構築が急務となっています。 ●下水道の普及により河川の水質改善は進んできましたが、依然として東京湾では水質改善が進まない状況があるなど、高度処理等の早期整備が必要となっています。 ●下水道は市民生活を支える重要な施設であり、機能を健全に保つ必要があるため、環境にも配慮した計画的な維持管理、管きょの再整備や水処理センター・ポンプ場の再構築を継続的に実施する必要があります。 |
---|---|
施策の概要 | ●安全で快適に暮らすまちづくりを進めるため、2011年3月に策定した「川崎市下水道事業中期経営計画」に示した基本方針や課題に基づいて、優先順位や重点化を考慮して事業を推進します。 ●下水道を利用できる衛生的で快適な生活環境を、安定して継続できるよう、下水道施設の適切かつ効果的な維持管理や更新を進めます。 ●健全な下水道機能を維持するため、計画的な補修・修繕による予防保全的な維持管理を実施し、施設の長寿命化を図ります。 ●地震対策や地球温暖化対策等の新たな課題に対応するため、効率的・効果的な事業計画を立案し、事業を実施します。 |
施策の目標 | ●地震対策として、災害時においても下水道機能が確保できるよう、施設等の耐震化を進めます。特に地域防災拠点等とポンプ場・水処理センターとをつなぐ管きょなどの下水道施設の耐震化について優先的に取り組み、都市の防災機能を高めます。 ●水処理センターやポンプ場等の施設においては、計画的な補修・修繕による適正な維持管理と更新を行い、健全な下水道機能の維持に努めます。また、老朽化した施設の再整備・再構築を推進するのに併せ、地球温暖化対策や省エネルギー化などを考慮した施設整備を実施します。 |
解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●地震対策として、老朽化した管きょの再整備に合わせて、管きょの劣化度や流下能力を適切に評価した上で、耐震化を推進しました。特に管きょの耐震化にあたっては、耐用年数50年を経過した管きょが集中し、液状化による被害も想定される川崎駅以南の地域における重要な管きょに重点化を図り、当該地域について、2019年度の耐震化完了を目指し、既設下水幹線の約1.8kmを更生工法により耐震化しました。この他、同地域の枝線管きょについても、更生工法や開削工法により約12kmを耐震化しました。また、加瀬水処理センターや六郷ポンプ場等の耐震補強工事を推進しました。 ●施設の老朽化対策として長寿命化計画に基づき水処理センター・ポンプ場設備の更新を進めるとともに、地球温暖化対策、省エネルギー化も併せて推進しました。 ●高度処理事業では、入江崎水処理センター西系再構築Ⅱ期事業及び沈砂池管理棟整備を推進するとともに、等々力水処理センターの実施設計を発注しました。 ●合流式下水道の改善対策として、大師河原貯留管のシールド工事〈二次覆工〉及び送水ポンプ棟の整備を推進しました。 ●管きょの維持管理について、管きょ清掃を計画的に約430km実施するとともに、緊急的に必要となった補修工事を実施し、下水道管きょ施設の機能保全を図りました。また他部局等が保有する暫定管について、関係機関と調整を図りながら約3.2kmの管きょの引継ぎを行いました。また、水処理センター・ポンプ場設備においては適切な維持管理と長寿命化を推進し安定した施設機能を確保しました。 ●放射性物質を含む下水汚泥焼却灰については、放射性物質の濃度に注視しつつ、安全な保管を継続しました。 ●2011年度に策定した局環境計画に定める各取組を推進するとともに、引き続き環境に配慮した事業運営を行うことを目的として局環境計画(2014年度〜2016年度)を策定しました。 |
|||
---|---|---|---|---|
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 | ||||
評価結果及びその評価区分とした理由 | 2011 | 2012 | 2013 | ●下水道施設の地震対策として、管きょ、水処理センター・ポンプ場の耐震化を進めるとともに、高度処理、合流改善事業についても順調に事業が進捗しています。また、長寿命化を考慮した適切な維持管理を進め効率的、効果的な事業推進を行っています。 |
AⅠ | AⅠ | AⅠ |
A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの
2014年度以降の方向性 | ●下水道施設の地震対策については可能な限り前倒して耐震化等を進めるとともに、引続き長寿命化を考慮した効率的、効果的な下水道施設の整備と適切な維持管理を行います。 ●放射性物質が検出された下水汚泥焼却灰について、焼却灰中の放射性セシウム濃度は低下傾向にあるものの、依然として灰の処分や再利用ができず保管を継続しています。今後も放射性物質の濃度に注視しつつ、安全な処分及び再利用の早期開始に向けた取組を進めます。 |
---|
参考指標名① | 参考指標名② | 参考指標名③ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
耐震化率(管きょ) | 耐震化率(水処理センター・ポンプ場) | 耐震化率(川崎駅以南の地域の重要な幹線等) | |||||||||
指標の説明① | 指標の説明② | 指標の説明③ | |||||||||
地震対策を要する管きょの延長に対する地震対策が完了した管きょの延長の割合です。 | 地震対策を要する主要構造物の箇所数に対する地震対策が完了した主要構造物の箇所数の割合です。 | 災害時においても機能確保が必要となる避難所等と水処理センターとを結ぶ重要な幹線等の総延長に対する地震対策が完了した管きょ延長の割合です。 | |||||||||
指標の方向性① | 指標の方向性② | 指標の方向性③ | |||||||||
大きいほどよい | 大きいほどよい | 大きいほどよい | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2010 | 25.5 | % | 2010 | 11.6 | % | 2010 | ー | % | |||
2011 | 25.9 | 26.2 | % | 2011 | 21.0 | 22.8 | % | 2011 | - | - | % |
2012 | 26.3 | 27.1 | % | 2012 | 22.8 | 23.7 | % | 2012 | - | 18.7 | % |
2013 | 26.7 | 27.7 | % | 2013 | 26.8 | 26.8 | % | 2013 | 27.6 | 27.6 | % |
年度 | 2011(H23)年度 | 2012(H24)年度 | 2013(H25)年度 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 21,977,294 | 20,908,304 | 22,630,808 | 22,637,380 | 20,610,766 | 22,534,869 | 22,593,545 | 23,319,971 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
---|---|---|---|
管きょ施設維持管理事業 | Ⅲ | 管きょ施設の整備・再整備事業 | Ⅲ |
下水道施設の管理運営事業 | Ⅲ | 水処理センター・ポンプ場施設の維持・修繕事業 | Ⅲ |
水処理センター・ポンプ場施設の整備・再構築事業 | Ⅲ | 下水道水質管理・事業場指導業務 | Ⅲ |
下水道事業の危機管理対策 | Ⅲ | 下水道計画業務 | Ⅲ |
下水道技術開発業務 | Ⅲ | 上下水道事業の環境施策推進事務 | Ⅲ |
下水道施設の建築構造物維持管理業務 | Ⅲ | 水処理センター・ポンプ場施設の廃棄物処分業務 | Ⅲ |
管きょ:各家庭や事業所などで使われた汚れた水(汚水)を道路等の下に埋設された管により集めて、水処理センター(下水処理場)に運ぶための施設です。また、まちを浸水から守るため、市街地に降った雨(雨水)を速やかに公共用水域に放流するための施設です。管きょの種類には、汚水を集める汚水管きょ、雨水を集める雨水管きょ、汚水と雨水を合わせて集める合流管きょがあります。 |