施策課題 | 23203000 | 公害健康被害者の救済及び健康の回復の促進 | 作成課 | 健康福祉局健康安全部環境保健課 | |||||
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基本政策 | 幸せな暮らしを共に支えるまちづくり | 政策の 基本方向 |
安心な暮らしを保障する | 基本施策 | 確かな安心を支える給付制度の運営 | ||||
関係課 | 重点 |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●本市においては、1988年3月に公害指定地域が解除されたことから、公害病被認定者数は年々減少していますが、公害病被認定者の高齢化に伴う健康管理が必要となっています。また、市内では小児ぜん息及び成人ぜん息患者医療費支給制度患者数が増加傾向にあり、呼吸器系疾患患者の健康回復と保持、大気汚染に係る健康被害の予防を図ることが求められています。 |
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施策の概要 | ●公害病被認定者に対する補償給付等を円滑かつ適正に行っていきます。 ●公害病被認定者の健康の回復を図るため、家庭における療養の指導や高齢化に対応した転地療養などの保健福祉事業を実施します。 ●知識普及講演会・水泳教室等の公害健康被害予防事業を実施(年間1,000人程度の参加を想定)し、ぜん息等の発病予防・健康回復に取り組みます。 ●大気汚染による健康被害を未然に防止するための各種調査研究を行います。 |
施策の目標 | ●公害病被認定者に対する補償給付を適正に行い、高齢化する公害病被認定者に対応した保健福祉事業や市民を対象とした公害健康被害予防事業を実施し、市民の発病予防、公害病被認定者および市民の健康回復・健康増進をめざします。 |
解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●公害病被認定者の高齢化に伴い、認定疾病とその続発症に関する審査や死亡原因の認定審査が複雑な為、より円滑に行われるよう様々な資料を作成し、審査に臨みました。また、審査処理基準の見直しを図り、審査委員等周知をして公害病被認定者、遺族に対する補償給付を適正・迅速に行いました。 ●各区の保健師等が対象者の家庭を訪問し、健康回復・維持に向けて積極的に支援しました。また、市内の単身高齢者には年2回「やさしさメール」を、市外の公害病被認定者には年1回「アンケート」を送付し、状況により職員がフォローすることで孤立化の予防や療養意欲向上に向けた関わりができました。 ●ぜん息児キャンプと水泳教室では効果測定アンケートを実施し、事業満足度や参加後の健康状態について、いずれの事業も「とても調子が良い」等の回答が約96〜約98%と非常に高く、ぜん息児の健康回復と保持・増進を図ることができました。 ●光化学スモッグ対策事業では、注意報が11件発生しましたが、関係機関と連携を図り、市民からの問い合わせに対し十分な注意を促すなど効率的に対応しました。石綿による健康被害の救済に関する事業では、石綿救済法の請求期限についての一部法改正等について、市政だより等で広く市民に周知するなど環境再生保全機構の業務遂行に協力しました。また、環境省が行う健康影響調査にも協力しました。 |
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残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 | ●公害病被認定者の高齢化に伴い、認定疾病や加齢に伴う疾病の関連について医学的判断の困難な事例が増加しており、公害病被認定者及び遺族が補償給付を適正に受けられるよう更に継続して対応していく必要があります。 ●社会的な小児科医不足により、ぜん息児キャンプやアレルギー相談などの多くの事業において医療スタッフの確保が困難であるため、医師会や環境再生保全機構、関係医療機関等と連携して募集方法を強化・工夫することで、安定的に確保しやすい環境の整備を図る必要があります。 |
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評価結果及びその評価区分とした理由 | 2011 | 2012 | 2013 | 公害病認定審査会においては、事前に様々な資料を作成し審査会に臨み、診療報酬等審査会では処理基準の見直しを図ったため、公害認定患者様の補償給付を適正・迅速に行えました。 今後も医学的判断が困難な事例が増加する中、継続して内容の充実を図るため、創意工夫するなど対応していく必要があります。 |
AⅡ | AⅡ | AⅡ |
A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの
2014年度以降の方向性 | ●公害病被認定者及びその遺族に対する補償給付等を円滑かつ適正に行います。 ●訪問指導等については、公害病被認定者の状況を確認しながら健康回復・維持を支援するとともに、介護予防事業を積極的に活用するなど、安心して地域で生活できるよう充実した支援を行います。 ●多くの事業において医療スタッフの確保が困難であるため、安定的な確保に向けた改善が今後の大きな課題となっていますが、これらの事業を着実かつ効果的に実施するため、関係機関等と連携して募集方法を強化・工夫し、安定的に確保しやすい環境の整備を図ります。 |
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参考指標名① | 参考指標名② | 参考指標名③ | |||||||||
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公害健康被害予防事業への参加者数 | ぜん息児水泳教室における効果測定アンケート調査結果 | リハビリテーション事業における効果測定アンケート | |||||||||
指標の説明① | 指標の説明② | 指標の説明③ | |||||||||
①ぜん息児水泳教室、②アレルギー相談・健康相談、③健康回復教室事業について安定した参加者を得て実施します。(年間1,000人程度を想定) | 水泳教室の健康状態の変化に対する保護者の回答のうち①とても調子が良い②調子が良い③変わらないと回答した人の率 | リハビリテーション事業に参加後の健康状態について①良くなった②変わらないと回答した人の率 | |||||||||
指標の方向性① | 指標の方向性② | 指標の方向性③ | |||||||||
現状維持 | 大きいほどよい | 大きいほどよい | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2010 | 1,000 | 924 | 人 | 2010 | 100 | 97 | % | 2010 | 85 | % | |
2011 | 1,000 | 1,033 | 人 | 2011 | 100 | 98.1 | % | 2011 | 100 | 91.1 | % |
2012 | 1,000 | 1,529 | 人 | 2012 | 100 | 97 | % | 2012 | 100 | 91.2 | % |
2013 | 1,000 | 1,599 | 人 | 2013 | 100 | 97.7 | % | 2013 | 100 | 91 | % |
年度 | 2011(H23)年度 | 2012(H24)年度 | 2013(H25)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 2,488,451 | 2,290,122 | 2,458,746 | 2,389,901 | 2,185,086 | 2,425,423 | 2,361,830 | 2,154,688 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
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公害健康被害補償事業 | Ⅲ | 公害健康被害予防事業 | Ⅲ |
公害保健福祉事業 | Ⅲ | 川崎・横浜公害保健センター補助金 | Ⅲ |
健康調査事業 | Ⅲ |