施策進行管理・評価票(1)

評価年度2013年度


<基本情報>

施策課題 35201000 男女共同参画社会の形成 作成課 市民・こども局人権・男女共同参画室
基本政策 人を育て心を育むまちづくり 政策の
基本方向
人権を尊重し共に生きる社会をつくる 基本施策 男女共同参画社会の形成に向けた施策の推進
関係課 市民・こども局こども本部こども支援部こども福祉課、市民オンブズマン事務局人権オンブズパーソン 重点  

<第3期実行計画(2011(H23)〜2013(H25)年度)における施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●「男女平等推進行動計画」に基づき、男女が共にワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)を実践できる社会環境の実現に向け、さまざまな取組を推進してきました。しかし、職場や地域における男女の不平等や家事・育児などは女性の役割とする性別役割分担意識は根強いことから、さまざまな分野への男女平等に関する一層の啓発が必要です。
●男女共同参画社会の実現に向けては、市民、事業者及び行政の連携・協働により進めていくことが重要です。
●ドメスティック・バイオレンス(DV)*の被害者の多くは女性であり、女性の人権擁護に向けた一層の取組が必要です。
施策の概要 ●男女平等推進行動計画の推進に向け、関係局の連携強化とともに、審議会を設置・運営し、施策の進捗状況管理や評価、重要事項の調査審議を行います。
●男女共同参画施策の活動拠点である男女共同参画センター(すくらむ21)を効率的・効果的に運営し、市民等と協働して男女平等推進事業を実施します。
●男女共同参画週間や女性に対する暴力をなくす運動期間等、多様な機会に市民、事業者等への啓発・広報活動を実施し、家庭や地域、企業等への男女共同参画の意識啓発を図るため、フォーラム開催事業やすくらむ21における広報啓発事業を推進します。
●DV被害者支援に向けて、啓発事業や相談機関を周知することで相談につなげます。若年層からの予防啓発も推進します。
施策の目標 ●男女があらゆる場面において、男女平等に関わる人権の侵害を受けることがなく、自立することができ、共に働き、学び及び生活することができる快適で平和な男女共同参画社会の実現を目指します。

<成果の説明>

解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●市の審議会等委員への女性の参画率35%の目標に向けて、事前協議の強化、各局の状況の調査・分析・公表などの取組を進めた結果、女性参画比率が30.7%となりました。
●第6期審議会で行動計画の評価を実施し、HP等で広く市民に公表しました。また、2013年3月に審議会から提出された答申に基づき、次期行動計画策定に向けた行動計画に位置づける事業調査やパブリックコメントの実施を通じて、2014年3月に第3期川崎市男女平等推進行動計画を策定・公表しました。
●市域で活動する44の民間団体等で構成する「かわさき男女共同参画ネットワーク」と連携し、「男女平等かわさきフォーラム」を開催し、約75名の参加がありました。
●すくらむ21では、多様化する男女共同参画に関する課題への具体的解決に向けた講座を延べ318講座開催し、3,194名の受講者があり、能力開発・学習機会の充実を進めました。また、男女共同参画への意識を広め、市民活動団体や地域との連携を強化する「すくらむ21まつり」を開催し、延べ3,317名の参加者がありました。
●DVの予防啓発として、若年層を対象とした「デートDVワークショップ」を市内の高校(1校)や大学(1校)で実施し、合計で198名の参加がありました。また、DV相談件数は501件でした。
●DV被害者支援基本計画改定に向けて、男女平等推進審議会に部会を設置し、検討・協議を行いました。
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 ●審議会等における女性委員の比率については、委員の職務指定の規定や専門性の問題から女性を委員とすることが困難な審議会等もあります。
●職場や地域における性別役割分担意識の解消が進んでいないため、働き続けたい女性が仕事をやめざるを得ない状況にあります。また、男性の家事、育児、介護、地域活動への参画が十分ではありません。
●若年層に向けたDVの予防啓発が十分ではありません。
評価結果及びその評価区分とした理由 2011 2012 2013 ●審議会等委員への女性比率は徐々に向上していますが、計画の目標達成に向け、委員の推薦団体等に対する積極的な取組が求められているため。
●すくらむ21で行う事業について、男女共同参画の正しい理解と実践に向けて男性に対するより積極的な働きかけが求められているため。
●若年層に向けたDVの予防啓発について、関係機関との一層の連携が必要であるため。
AⅡ AⅡ AⅡ

A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの


<今後の取組や方向性及び改善に向けた考え方>

2014年度以降の方向性 ●第3期行動計画に基づき、計画の数値目標達成及び進行管理を全庁的な取組として徹底し、着実な推進を図ります。審議会の女性参画推進については、引き続き改選期ごとの事前協議を実施し、担当各課の取組を促進します。
●すくらむ21では、男女共同参画を推進する中核的施設として、男性による男女共同参画の取組の促進、女性リーダーの養成、地域団体等の多様な主体による実践的な活動の促進といった視点から、より一層積極的な事業展開を行い、継続的にその取組の充実を進めていきます。
●若年層に向けた暴力防止、DV予防啓発に向けて大学や教育委員会との連携を進めます。
●DV被害者支援基本計画に基づき施策を推進するともに、DV被害者支援基本計画を改定します。

<参考指標>

参考指標名① 参考指標名② 参考指標名③
審議会等への女性委員の参画比率 男女共同参画センター事業の講座受講者数 男女共同参画センターのDV相談件数
指標の説明① 指標の説明② 指標の説明③
市のあらゆる分野の政策・方針決定過程へ女性が参画し、男女双方の意見が対等に反映され、能力が生かされているかを測ります。 男女平等推進施策の活動拠点である男女共同参画センターの学習・研修事業等講座への延べ参加者数です。男女共同参画に関する意識を深め、理解を促進する取組の充実度を測ります。 男女共同参画センターで実施する女性のための総合相談におけるDV相談件数です。DVは特に潜在化しやすいため、顕在化させ、きめ細やかな援助・助言を行う必要があります。
指標の方向性① 指標の方向性② 指標の方向性③
大きいほどよい 大きいほどよい 大きいほどよい
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2010       2010       2010      
2011 29.5 29.7 % 2011 2,000 2,102 2011 470 539
2012 30 30.2 % 2012 2,100 2,263 2012 490 380
2013 35 30.7 % 2013 2,200 3,194 2013 500 501

<事業費>

(単位:千円)
年度 2011(H23)年度 2012(H24)年度 2013(H25)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 163,435 163,561 162,815 159,022 154,238 162,100 162,571 157,128

<配下の事務事業一覧>

事務事業名 第3期実行計画
期間の達成状況
事務事業名 第3期実行計画
期間の達成状況
男女平等推進事業 男女共同参画センターの管理運営事業
女性保護事業 人権オンブズパーソン運営事業

<用語説明>

ドメスティック・バイオレンス(DV):配偶者からの暴力
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