施策進行管理・評価票(1)

評価年度2013年度


<基本情報>

施策課題 54502000 港の保安対策と環境保全 作成課 川崎港管理センター港営課
基本政策 活力にあふれ躍動するまちづくり 政策の
基本方向
川崎臨海部の機能を高める 基本施策 市民に開かれた安全で快適な臨海部の環境再生
関係課   重点  

<第3期実行計画(2011(H23)〜2013(H25)年度)における施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●国際貿易港である川崎港において、国際航海船舶やふ頭施設への危害行為を未然に防止するため、港内の巡視や保安警備を実施するなど、引き続き、川崎港の適切な保安対策が必要となっています。
●2008年に本市初の人工海浜等を有する東扇島東公園がオープンするなど、川崎港が市民や港湾で働く人達の憩いの場として利用される機会が増加し、一層の賑わいを見せていることから、誰もが安全で安心して利用できる環境が求められています。
施策の概要 ●川崎港の保安水準の向上をめざし、国のガイドラインを踏まえて、埠頭保安規程の検討・改定を行います。
●保安設備の保守点検と計画的な維持補修を行うとともに、保安規程に基づいて、制限区域内の出入管理や保安警備を適切に実施するとともに、保安訓練を定期的に実施します。
●本市所有の船舶の適切な維持管理を行い、港内巡視や海面清掃を実施し、船舶の安全な航行を確保するとともに、港の環境保全を行います。
●川崎港ふ頭構内の港湾道路、緑道等の市民利用施設の環境維持や官民パトロールなど、美化対策の取組を推進します。
●景観や港湾機能に支障をもたらす迷惑駐車や放置自動車対策を推進します。
施策の目標 ●保安設備の適切な維持管理と制限区域の出入管理及び適切な保安警備を実施することにより、川崎港における保安事案の発生を未然に防ぎます。
●船舶による巡視を適切に実施し、保安事案の発生を未然に防ぎます。また、清掃船による海面清掃により、港内の安全確保と環境保全を行います。
●官民合同パトロールや清掃活動等により、ごみの不法投棄や迷惑駐車を減少させ、放置自動車の撤去を行います。

<成果の説明>

解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●2014年7月から制限区域*への出入管理が強化されることに伴い、国のガイドラインに基づいて埠頭保安規程の改定を行いました。
●保安訓練を年8回実施するとともに、保安設備の適切な維持管理と制限区域の出入管理及び適切な保安警備の実施、所有船舶による巡視により、保安事案の発生を0件としました。
●清掃船による海面清掃により、川崎港内の浮遊ごみを、334.75立方メートル回収し、処分しました。
●東日本大震災の原子力発電所の事故に伴い、東扇島東公園沖の海水の放射能濃度調査を計25回実施しました。
●2008年10月に指定した「放置等禁止区域」の制度を活用し、川崎港埠頭地区におけるごみの不法投棄、放置自動車及び迷惑駐車等の一掃に向け、放置自動車対策協議会との官民合同パトロールを年11回実施するとともに、放置車両28台の撤去・処分を行いました。さらに、路上駐車の啓発や警察と協力した一斉取締活動を実施しました。
●昨年度に引続き、官民一斉清掃活動や、港運事業者、トラック協会、関係行政機関など、計231人によるによる「東扇島クリーン大作戦」を実施しました。
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 ●新たな保安規程に基づく出入管理強化の実施時期が一年延長され、2014年7月から予定されており、その実施に向けて制限区域への出入管理のためのポートセキュリティーカード*の普及や筐体*を利用した試行運転を実施し当該措置への対応について検討を進め、出入管理体制を構築してその定着を図る必要があります。
●市民の健康と安全を確保するために、海水の放射能濃度調査と市民への公表を継続します。
●物流拠点の更なる拡大により交通量の増加が見込まれ、放置車両、迷惑駐車対策として、監視や警告などを強化していく必要があります。
評価結果及びその評価区分とした理由 2011 2012 2013 ●新たな出入管理措置の実施時期までに、港湾関係業者あてポートセキュリティーカードの普及や筐体を利用した出入管理体制の周知、さらに警備の徹底などの対応を図っていくことが必要となります。
●東扇島内の交通量増加に伴い、臨港道路の閉鎖ゲートの開放、放置車両・迷惑駐車及び不法投棄などに対する監視強化が必要となります。
AⅡ AⅡ AⅡ

A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの


<今後の取組や方向性及び改善に向けた考え方>

2014年度以降の方向性 ●新たな保安規程に基づく出入管理措置の実施が2014年7月とされたことから、川崎港の実態を踏まえた制限区域への出入管理体制を構築し、その定着を推進します。
●所有船舶の長寿命化を図るため、維持更新計画に基づく定期点検、補修工事を行います。
●市民の健康と安全を確保するために、海水や中古自動車の放射線測定と市民への公表を継続します。
●新たな物流倉庫の建設や道路整備に伴う交通量の増加に対応して、より効果的な放置自動車対策を推進する必要があります。

<参考指標>

参考指標名① 参考指標名② 参考指標名③
川崎港における保安事案発生件数 放置自動車等自主撤去台数(東扇島・千鳥町地区) 官民一斉清掃活動参加のべ人数
指標の説明① 指標の説明② 指標の説明③
適切な保安対策の実施により、川崎港の立入制限区域や水域における事件・事故の発生を限りなくゼロに抑制します。 放置自動車発見時は所管警察署あて盗難・事件性の照会を行い、所有者の調査を実施します。所有者が特定できた場合は速やかな自主撤去を指導します。指標として実績台数を示しますが、計画値の設定にはなじみません。 港内美化の指標として、官民が協力して取り組んだ成果を活動参加延べ人数で示しますが、予め計画値を設定することにはなじみません。
指標の方向性① 指標の方向性② 指標の方向性③
小さいほどよい   大きいほどよい
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2010       2010       2010      
2011 0 0 2011   5 2011   160
2012 0 0 2012   15 2012   315
2013 0 0 2013   28 2013   231

<事業費>

(単位:千円)
年度 2011(H23)年度 2012(H24)年度 2013(H25)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 601,525 573,719 608,925 730,534 584,692 552,573 677,758 700,778

<配下の事務事業一覧>

事務事業名 第3期実行計画
期間の達成状況
事務事業名 第3期実行計画
期間の達成状況
川崎港保安対策事業 川崎港美化推進事業

<用語説明>

制限区域:海上人命安全条約(SOLAS条約)に批准している国が、テロ対策のために、不審者や関係者以外の立入を禁止・制限する区域。
ポートセキュリティカード:PSカードと略され、国土交通省が発行する制限区域への出入管理に使用する全国共通のICチップ内蔵の立入許可証。
筐体:制限区域への立入り審査を確実かつ円滑に行うことが出来るPSカードに内蔵された情報の電子読取装置。
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