施策課題 | 56102000 | 広域公共交通機関網の整備 | 作成課 | まちづくり局交通政策室 | |||||
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基本政策 | 活力にあふれ躍動するまちづくり | 政策の 基本方向 |
基幹的な交通体系を構築する | 基本施策 | 広域的な交通幹線網の整備 | ||||
関係課 | 総合企画局臨海部国際戦略室、まちづくり局小杉駅周辺総合整備推進室、交通局高速鉄道建設本部 | 重点 | ■ |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●少子高齢化の進展やライフスタイルの多様化などから、交通の目的や手段の構成なども変わってきており、交通を取り巻く環境に変化が生じています。こうした交通環境の変化等に適切に対応するため、将来の都市活動や経済活動なども視野に入れた総合的な交通体系の構築が求められています。 ●首都圏における交通の円滑な処理や都市機能の向上、さらには、自動車交通への過度の依存から公共交通機関への転換を促進するため、鉄道・路線バス等の公共交通機関網の速達性、定時性、快適性等をより高めるための整備が必要となっています。 |
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施策の概要 | ●交通環境の変化等を踏まえ、将来における交通需要や総合的な交通体系に関する課題等の把握・検討を行い、隣接都市との連携・調整を図りながら、「川崎市総合都市交通計画」を策定します。また、同計画に位置付けられた施策・事業の着実な推進を図るため進行管理を行います。 ●広域公共交通機関網の整備の一環として、東京都市圏において10年毎に人の動き、物の動きを調査・分析し、計画の立案に役立つ基礎資料の作成に向けた取組を進めます。 ●本市の都市機能向上に資する川崎縦貫鉄道については、「新技術による川崎縦貫鉄道整備推進検討委員会」を通じて新技術の導入など幅広い検討を行い、その提言を踏まえて、事業化に向けた取組を推進します。 ●京急蒲田駅総合改善事業により、川崎方面から羽田空港へ直結させ、利用者の利便性と速達性の向上を図ります。 ●神奈川県鉄道輸送力増強促進会議を通じた要望活動により、鉄道事業者による輸送力増強への取組を促進します。 ●臨海部再編整備の動向を踏まえ、東海道貨物支線の貨客併用化に向けた協議や川崎アプローチ線*の一部である南武支線の輸送力増強方策について検討を進めます。 |
施策の目標 | ●本市の交通政策理念をはじめ、交通政策目標や数値目標である目標水準を設定し、その実現に向けた鉄道交通、道路交通及びバスなどの市民に身近な地域交通に関する施策の方向性や施策展開の考え方などを総合的、体系的にとりまとめた「川崎市総合都市交通計画」を2012年度に策定します。また、2013年度には計画の進行管理方策を検討し、同年度から、施策・事業の進捗状況の把握を行います。 ●東京都市圏の人・物の動きの調査・分析により、都市交通に関する計画立案に役立つ基礎資料の作成をめざします。 ●「新技術による川崎縦貫鉄道整備推進検討委員会」を通じ、川崎縦貫鉄道の事業化に向けた取組を推進します。 ●京急蒲田駅総合改善事業を推進し、2013年度に整備完了をめざします。 ●鉄道ネットワークのあり方を踏まえて、鉄道利用者の利便性向上をめざし、鉄道事業者による輸送力増強への取組を促進します。 ●東海道貨物支線の貨客併用化や川崎アプローチ線*など臨海部の鉄道網の形成に向け、調査検討を進めます。 |
解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●川崎市総合都市交通計画に位置付けられた施策・事業の進行管理方策を整理・取りまとめ、2013年度の施策・事業の進捗状況を確認しました。 ●国や関係団体と共同で、物資流動調査を実施し、成果をまとめました。 ●川崎縦貫鉄道の整備推進について、検討委員会からの提言に基づく新技術導入に向けた技術開発状況のモニタリングを行うとともに、鉄道総研に委託し、検討作業を実施しました。 ●京急蒲田駅総合改善事業の実績については、補助金の適正な交付を行うとともに、事業の進捗監理を行い、京急蒲田駅の2層高架化事業を完成させました。 ●鉄道事業者による輸送力向上の取組の実績については、2014年3月、南武線において、平日通勤時間帯の川崎〜稲城長沼間での列車運転は立川まで延長増発、登戸止まり各駅停車は稲城長沼までの延長増発、川崎〜登戸間での快速運転は稲城長沼まで区間拡大されました。 ●東海道貨物支線貨客併用化は、学識経験者や関係者が参加した現地視察会の開催や沿線企業へのヒアリングを行う等、周辺企業の動向把握や認知度の向上に取り組みました。また、南武支線の輸送力増強に向け、沿線動向や南武支線の増発可能性などについて検討や取組を進めました。 |
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残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 | ●「誰もが利用しやすいこと」「安全、安心かつ円滑であること」「持続可能であること」という川崎市総合都市交通計画に掲げる交通政策理念の実現に向けて、鉄道・道路ネットワークの形成や路線バス等の市民に身近な地域交通に関する各種の施策・事業を、定期的な進行管理のもとで着実に推進していく必要があります。 ●川崎縦貫鉄道については、全市的な政策の優先順位を見極めた上で、事業計画のあり方について検討していく必要があります。 |
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評価結果及びその評価区分とした理由 | 2011 | 2012 | 2013 | ●川崎市総合都市交通計画に位置付けられた施策・事業については、引き続き、定期的な進行管理のもとで着実に推進していく必要があるため。 |
AⅡ | AⅡ | AⅡ |
A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの
2014年度以降の方向性 | ●川崎市総合都市交通計画については、同計画に位置付けられる施策・事業の着実な推進を図ります。また、施策・事業の進捗状況を毎年度把握するとともに、概ね3年毎に目標水準の達成状況を評価して施策・事業の見直しを行うなど、進行管理を定期的に実施していきます。 ●物資流動調査の本調査の実施、結果の取りまとめ等を行っていきます。また、2018年度実施予定のパーソントリップ調査に向けた課題の整理等を行っていきます。 ●川崎縦貫鉄道については、全市的な政策の優先順位を見極めた上で、事業計画のあり方について検討していく必要があります。 ●鉄道事業者による輸送力増強への取組の促進については、神奈川県鉄道輸送力増強促進会議を通じた要望活動を行います。 ●京急蒲田駅総合改善事業については、事業が2013年度で完了したことから、事務事業は廃止します。 ●東海道貨物支線の貨客併用化については、沿線動向を注視していくとともに機運醸成に向けたPR活動に努めます。また、南武支線の輸送力増強に向けた取組を進めます。 |
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参考指標名① | 参考指標名② | 参考指標名③ | |||||||||
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京急蒲田駅総合改善事業の工事進捗率 | |||||||||||
指標の説明① | 指標の説明② | 指標の説明③ | |||||||||
京急蒲田駅を中心に進められている駅総合改善事業の年度末における工事進捗率 計画値:総事業費に対する計画事業費の割合 実績値:総事業費に対する事業執行額の割合 |
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指標の方向性① | 指標の方向性② | 指標の方向性③ | |||||||||
大きいほどよい | |||||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2010 | 84.2 | % | 2010 | 2010 | |||||||
2011 | 87.3 | 87.3 | % | 2011 | 2011 | ||||||
2012 | 92.8 | 92.8 | % | 2012 | 2012 | ||||||
2013 | 100 | 100 | % | 2013 | 2013 |
年度 | 2011(H23)年度 | 2012(H24)年度 | 2013(H25)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 271,576 | 192,477 | 268,426 | 262,324 | 210,878 | 227,214 | 239,913 | 186,341 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
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総合的な交通体系調査事業 | Ⅲ | 川崎縦貫鉄道整備推進事業 | Ⅲ |
小杉駅周辺交通機能整備事業 | Ⅲ | 民鉄複々線化等鉄道輸送力の向上促進 | Ⅲ |
臨海部鉄軌道計画調査 | Ⅲ | 京急蒲田駅総合改善事業 | Ⅲ |
都市交通計画関連事業 | Ⅲ |
※川崎アプローチ線とは、浜川崎駅から尻手駅につながっているJR南武支線をJR川崎駅に接続させる鉄道計画です。 |