施策進行管理・評価票(1)

評価年度2013年度


<基本情報>

施策課題 61201000 音楽によるまちづくりの推進 作成課 市民・こども局市民文化室
基本政策 個性と魅力が輝くまちづくり 政策の
基本方向
川崎の魅力を育て発信する 基本施策 「音楽のまち・かわさき」の推進
関係課 教育委員会事務局学校教育部指導課 重点

<第3期実行計画(2011(H23)〜2013(H25)年度)における施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●「音楽のまち・かわさき」の中核施設であるミューザ川崎シンフォニーホールについては、市民に良質な音楽を提供するとともに、ホール機能の維持・向上に向けた定期的・計画的な管理・運営が求められています。
●これまでの取組を踏まえ、「音楽のまち・かわさき」のイメージのより一層の定着化を図るとともに、民間活力を最大限に活かして地域や産業の活性化につながる「音楽のまちづくり」を推進する必要があります。
●市民が良質な音楽を身近に享受する機会を継続して提供するとともに、川崎の未来を担う子どもたちに音楽を通じて豊かな感性を育むことが課題となっています。
施策の概要 ●音楽を中心とした芸術や市民文化の創造を通じ、活力ある地域社会の実現や新たな産業機会の創出など、幅広い効果による音楽のまちづくりを推進します。
●ミューザ川崎シンフォニーホール管理・運営にあたっては、市民が気軽に音楽に親しめる「フェスタサマーミューザ」や世界最高レベルの海外オーケストラによる演奏会を開催し、市民に良質な音楽に触れる機会を提供するとともに、国際的知名度の向上を図ります。また「かわさき資産マネジメントプラン」に基づき、ホールの機能の維持・向上に向け、修繕計画を策定し、予防保全型の維持補修を推進します。
●民間主体の「音楽のまち・かわさき」推進協議会への支援により民間活力を活かした音楽のまちづくりの取組を進めます。
●音楽への豊かな感性や音楽を愛好する心情を児童生徒に育み、川崎の子どもたちが音楽の素晴らしさを味わい、体験することを目的に、子どもの音楽活動を推進します。
施策の目標 ●ミューザ川崎シンフォニーホールを中心に、市内の身近な場所での良質な音楽の提供や音楽を核にした交流を進め、音楽があふれる豊かな生活環境を創出するとともに、新たな都市イメージ「音楽のまち・かわさき」を発信します。また、それに民間活力を活かすことで地域経済の活性化につなげ、活力ある地域社会の実現を目指します。また、市内音楽大学との連携、専門家による音楽の体験を通し、子どもたちが音楽に触れる機会を提供することによって、子どもの音楽活動を推進します。

<成果の説明>

解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●ミューザ川崎シンフォニーホールは、東日本大震災の影響により被害を受けた復旧工事が終了し、高い評価を得た音響を復元し、安全で安心なホールとして4月1日にリニューアルオープンしました。3年ぶりにミューザで公演を開催し「フェスタサマーミューザ」(26,337人)(関連イベント含む)、海外オーケストラ3公演(5,936人)(平均入場率99.5%)など多数の来場がありました。これにより、市民の方に良質な音楽を提供するとともに、ミューザ復活を国内外へ発信することができました。
●ミューザ川崎シンフォニーホールの機能の維持・向上に向け、震災復旧工事内容やこれまで実施してきた保守点検、修繕状況等をまとめ、関係業者から聞き取り調査を行い、建築設備や舞台設備、内装設備等の予防保全型の中長期計画を策定しました。
●オーストリア音楽家交流コンサート(110人)、東京交響楽団市内巡回公演(延べ505人)、坂本九顕彰事業(延べ245人)を実施しました。
●「MJFJかわさき」*をはじめ「アジア交流音楽祭」「交流の響き」「D'LIVE(聴覚障害者音楽イベント)」「シニア音楽祭」等について開催に向けた調整や広報などを行い、民間活力を活かした音楽のまちづくりの取組を推進しました。
●地域に開かれた子どもの音楽活動(20校)、「子どものためのオーケストラ鑑賞」(8,137人)、「子どもの音楽の祭典」(1,043人)、ジュニア音楽リーダー育成事業(10校)の実施により、市内の音楽資源の有効活用を図りながら、児童生徒が豊かな感性や音楽を愛好する心情を育むことを推進し、次代を担う世代に音楽の裾野を広げることができました。
残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 ●ミューザ川崎シンフォニーホールについて、安全で安心な、音楽を楽しめるホールとして、魅力的な公演を開催し、また、市民の晴れの舞台としてのホールの利用などにより、多くの市民に来場していただくことが必要です。
また、魅力的な公演が開催できるよう評価の高い音響及び各設備を良好な状態で維持する必要があります。
評価結果及びその評価区分とした理由 2011 2012 2013 ●リニューアルオープンしたミューザ川崎で多彩な公演を開催し、市民の方に良質な音楽を提供することができ、またミューザ復活を国内外に発信することが出来ました。川崎の魅力発信のためさらなる集客が必要です。
●「音楽のまち・かわさき」推進協議会を中心に民間団体等と連携し、市内音楽団体の活性化や民間活力を活かした音楽イベントの支援を行い、「音楽のまち」のすそ野を広げることができました。
B B AⅡ

A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの


<今後の取組や方向性及び改善に向けた考え方>

2014年度以降の方向性 ●ミューザ川崎シンフォニーホールを中心に国内外の一流オーケストラによる公演、将来の聴衆を育てる「フェスタサマーミューザ」、「MJFJかわさき」「アジア交流音楽祭」「交流の響き」等の多彩な事業を展開します。
●安全で優れた音響効果を持つミューザ川崎シンフォニーホールを適正に管理運営できるよう、策定した中長期修繕計画に基づき取組を推進します。
●「音楽のまち・かわさき」推進協議会を中心に民間等と連携し、市内の音楽資源を活用した魅力あるイベントの開催を推進します。

<参考指標>

参考指標名① 参考指標名② 参考指標名③
市内音楽イベントの件数 ミューザ川崎シンフォニーホールの入場者数 ミューザ川崎シンフォニーホールの公演数
指標の説明① 指標の説明② 指標の説明③
「音楽のまち・かわさき」推進協議会のHPに掲載された市内で行われる音楽イベント・コンサート(有料、無料含む)の年間件数
※2012年より掲載対象を主催事業に整理したため、件数が低い傾向ですが、この2年はほぼ同数となります。
ミューザ川崎シンフォニーホールの主催・共催公演、貸館公演の入場者数
*2011、2012年度については、ホール休館中のため、代替会場での入場者数となります。(貸館公演はありません。)
ミューザ川崎シンフォニーホールの主催・共催公演及び貸館公演の総数
*2011、2012年度については、ホール休館中のため、代替会場での公演数となります。(貸館公演はありません。)
指標の方向性① 指標の方向性② 指標の方向性③
大きいほどよい 大きいほどよい 大きいほどよい
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2010 2,800 2,764 件数 2010 20 19 万人 2010 170 169
2011 2,800 2,310 件数 2011 20 3 万人 2011 170 72
2012 2,800 2,179 件数 2012 3 4.8 万人 2012 73 85
2013 2,800 2,136 件数 2013 20 21 万人 2013 170 209

<事業費>

(単位:千円)
年度 2011(H23)年度 2012(H24)年度 2013(H25)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 1,274,878 1,848,467 1,224,771 2,362,215 2,365,026 1,248,528 1,346,613 1,278,095

<配下の事務事業一覧>

事務事業名 第3期実行計画
期間の達成状況
事務事業名 第3期実行計画
期間の達成状況
音楽のまちづくり推進事業 音楽文化振興事業
川崎シンフォニーホール管理運営事業 子どもの音楽活動推進事業
文化行政推進事業    

<用語説明>

MJFJかわさき:モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき。世界三大ジャズフェスティバルの一つに数えられ、毎年7月にスイスのレマン湖畔で開催されている「モントルー・ジャズ・フェスティバル」の持つ理念や運営方針を学びつつ、川崎の地で2011年から開催される音楽イベントのこと。
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