リショーネPlus
認証年度 2016年度(KIS2016-18)
製品概要
・「電動ケアベッド」として、3モーター(背、足、高さの動作)の機能を保有、かつ、ベッドが2つに分離することで、「電動リクライニング車いす」になり、ご利用者を抱き上げることなく移乗が可能
・介護の中で重労働である移乗介護の負担を大幅に軽減
(1)ベッドから車いすへの移乗時間 半減
・2人介助が1人介助に
・移乗介助時間 59%低減
(2)介護者の身体・心理負担80%以上改善
(3)離床によりご利用者の生活範囲拡大、QOL向上、より魅力的な生活に、ご利用者の負担軽減、表情が明るく活発に
開発背景
日本は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行。65歳以上の高齢者数は、2025年3,657万人、2042年3,878万人となり、ピークを迎える予測。それに伴い、介護を必要とする高齢者も増加。
●介護者の課題(ケアスタッフ含む):人手不足、腰痛による労働災害(主原因は移乗介護)、身体負担の増加
●ご利用者の課題:ケガのリスクから移乗できない~寝たきりになる~人との接点の減少、孤独~体調の悪化
開発の意義
介護の現場では、ベッドから車いすなどへの移乗時における事故のリスクや、介護者の腰痛が課題になっているため、持ち上げない介護への期待が多くあります。また、介護される方の生活意欲の維持・向上への課題も多くあります。パナソニックは、現場ニーズが非常に高い移乗支援に焦点を絞り、介護ロボットを開発し、約10年の開発期間を経て、リショーネ、更にモデルチェンジ版のリショーネPlusを商品化しました。
創意工夫
(1)「コンセプトを形に」からスタート:介護現場で行われている“人による抱き上げ移乗”をロボットでアシストする方式が開発の原点(双腕アームによる自然な「抱き上げ動作」の再現が当初のコンセプト)
(2)「コンセプト具現化」から「実用化」に向けたフェーズチェンジ:開発したロボットの実用性・有効性評価をエイジフリー介護施設と実施
(3)介護現場のフィードバックから生まれた「離床アシストロボット」コンセプト
【安全】移乗・移動の安全性向上/簡便化(移乗レス)
【空間】居室空間の有効利用
【安心】親しみやすく、分かりやすい形態
(4)500名以上にのぼる介護関係者への実機ヒアリング・試用評価・現場評価に基づき改善し、商品化
メッセージ
離床アシストロボットリショーネPlusは、「全介助を必要とする要介護者の方々が、尊厳ある人間らしいメリハリある生活を送るための支援」を目指します。
かわさき基準認証総合評価コメント
主にベッドから車いすへの移乗のリスクの高い方を抱き上げることなく移乗でき、被介助者及び介助者双方の動作負担と転落の危険性を軽減する点でこれまでにない新発想の製品として評価できます。この1台のみで、電動ベッド、リクライニング型の車いす、リフト、静止型床ずれ防止用具の機能を実現することができ、介助者の支援による移乗の負担を軽減することにより、介助者に移乗支援してもらうことに躊躇する被介助者にとっても価値のある製品として評価できます。一方で、これまでにないベッドで移動も兼ねるという発想の機器であることから、移乗とベッド利用に対する被介助者の意思の確認や介助者が製品の特徴と効果に対して十分な理解を持って、本製品を必要とする利用者を特定し利用することが望まれます。また、製品化にあたっては、モニター評価にて、移乗介助時間、介護者の移乗に対する心理的負担が大幅に軽減されることなど具体的な数値結果で積み重ね開発しており、利用者意見が反映されている点としても評価できます。
新たな在宅ケアモデルの構築、介護・介助者負担の軽減に期待できる製品として、かわさき基準の理念における「人格尊厳の尊重」「利用者意見の反映」「ニーズの総合的把握」「活動能力の活性化」への適応を高く評価し、認証に値するものと判断します。
製品価格
リショーネPlus:90万円(メーカー希望小売価格)
(レンタル価格については、最寄のパナソニック エイジフリーショップまでお問い合わせください)
問合せ先
社名:パナソニック エイジフリー株式会社 ケアプロダクツ事業部
住所:大阪府門真市大字門真1048
電話番号: 06-6908-8122
FAX: 06-6908-4506
会社ホームページ:http://sumai.panasonic.jp/agefree/products/resyoneplus/
リショーネ ・ リショーネPlus
お問い合わせ先
川崎市 経済労働局イノベーション推進室
〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町11-2 フロンティアビル10階
電話:044-200-2513
ファクス:044-200-3920
メールアドレス:28innova@city.kawasaki.jp

